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共喰い
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共喰いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全192件 181~192 10/10ページ
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言葉選びにしても人物・背景描写にしてもストーリーにしても完成度が高く、文句の付け所はありませんでした。 ですが、風呂敷は自体は小さく、「これは…」と言うインパクトや勢い、強烈な個性は皆無です。 鰻と性器だなんて的確です確に。綺麗とは言えないヒロイン千種のチョイスと言動…。 どうしても使い古された表現や人物設定が目につきました。 著者は引きこもりだと聞きましたが、文学に引きこもっていたのでは?文学好きが書いた同人小説と言う印象を受けましたね。 やはり芸術家は自分に引きこもっちゃうような極度の利己主義ナルシストでなきゃ斬新な作品はつくれないのではないのでしょうかね。 奇をてらっただけの携帯小説家や一部勘違いした芸人作家は論外として、最近の新人作家さんて、なんかそこらへんのマトモなサラリーマンみたいにキッチリした人らばっかで少し残念です。 | ||||
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いまどき、こういう文学を書く人がいるんだ!と感激です。 斉藤美奈子さんが朝日新聞で分析していたように、古臭いと思う人もエグイと思う人もいるかもしれません。 でも、現代にあって、その土地の匂いが立ち上ってくるような、濃密な世界を描けるのはさすが。 たいしたことない、という人は前衛を求めているからかも。こういう王道の文学こそ、現代には希少価値だと思う。 「もらって当然」と言ったその意味がわかる作品でした。 | ||||
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かなり残念な感じ…その一言に尽きるな〜 いわゆるティーンズ小説の方が面白いし、感情を刺激されると思うよ… | ||||
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芥川賞受賞を機に、作者のキャラクターが気になってしまって買いました。 あっという間に読みました。 濃密で、漂う空気が肌に合わない人がいるでしょうが、読後に残るものはあります。 情景描写が暗く淡々と、悪く言うと古臭くて退屈かもしれません。 ほかの方も指摘しているように、性描写もしばしば登場し、鬱屈した空気感に拍車をかけます。 17歳高校生の主人公が二人の母親や、セックスの時に暴力を振るう父親、 さらに童貞を捧げた同級生や、身元も知らない死んだように生きている近所の女と関わり生きる日常が舞台です。 何よりも、 主人公をはじめとした人物の、人生の、どうしようもなさっぷりが静かに胸に響きます。 個人的には、最後の「奇妙な金属の塔」の描写が頭にこびりついて離れません。 読後感は快いものではありませんが、しばらく一人で余韻に埋もれていたい気分になります。 | ||||
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読書にミステリーの爽快感やスリル、恋愛小説的な感動とかだけを求めるならば、 人気ベストセラー作家や、本屋さんが推薦する仕掛け本や発掘本にそれを求めればいいでしょう。 自分も結局はベストセラーやオススメ本を追いかける読書をしていますが、 たまにこの「共喰い」のような古臭く重たい「空気」を味わう本からは、読書の本当の楽しみを教わります。 選考委員の黒井千次さんが言う「普通の才能ではない」濃密で執拗で鮮やかな文章にグイグイ引き込まれ、 いつの間にか17歳の遠馬に共感を覚えている自分に気づく。 もちろん遠馬とは育った「環境」は違うけど、17歳の男だったら誰でも通過してきた父、母や自分を取り巻く人間への感情、 そして「自分って果たして何者なんだろう」という問いへの答えが見つからない情けなさや焦り、葛藤・・。 男なら誰でも遠馬に共感を覚える部分がきっと多いはずだ。 そしてクライマックスにその描写が収斂される、女の「強さ」と男の「弱さ」。 女性読者は女の強さとは何か?強さとはこういことなのか?これでいいのか?を考えさせられることでしょう。 グイグイとあっと言う間に読んでしまいましたが、 2度目は言葉をじっくり味わいながら、ゆっくりゆっくり読んでみようと思います。 | ||||
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石原慎太郎さんの気持ちが分からないでもないような…な感じです。これは文学作品なのか?と思わず首を傾げたくなります。何て言うか、ただ書いてあるだけ、なんです。含みも何にも無い。 ただ暗い陰欝なムード、それを書きたかっただけ、なんじゃないでしょうか。 内容だけは生々しいようで、人間が全く描かれていないようにも感じました。 あまり人付き合いをされない人なんでしょうか。人物が駒みたいにただ動かされているだけです。 本当にただ薄っぺらいのです | ||||
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記者会見での作者の態度の悪さに、正直腹が立ちました。世の中には何十回も作品を書いても受賞できない人が居るのに、自分は貰って当然だなんて傲慢にも程があると思います。 だからこの本は絶対に読みません。 本は読んでないので評価出来ませんから、★★★という事にします。 | ||||
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何かと話題になっている田中慎弥の本を読んでみた。 一見、性や暴力の話のようなので、うーん、グロいのかな、、 、と心配になったが、実はそんなに描写はグロくないし、その芯にあるものがわかりはじめると、ぐいぐい入りこめる。ちょうど高校生くらいの男女の性のやりとりが不器用で、しかもその理由が自分が生まれた家庭への葛藤からきている、ということをしっかり描いているし、実はしたたかに強い女性たちの姿もいい。仁子さんが、ひとでなしの父親をなぜ愛したか、という理由も切なくていいです。遠馬は愛されて、生まれた子、だと私は思った。もしかしたら、最初のイメージと違って、 女性の方が共感する話かもしれない。 | ||||
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自分的にはそこそこでした。悪い点を挙げると、リアリティの反映がないというか、人物描写が薄いのと、古い文体が相まってまるで昼ドラの脚本のような感じがした。展開も半分ほど読んで「親父が千○を○○するんだろうなぁ」等と容易に想像できてしまったし、陰鬱さを孕んだ内容も内容なので人によっては二度と読みたくない作品と評価しても不思議ではない。しかし、その古臭い文体で叙述される古い時代が、素朴なニュアンスを生み出していて、特に風景や情景の描写が秀逸だと思いました。 | ||||
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技術的に読みやすい文章で書かれており、メッセージもわかりやすいです。 恥ずかしながらあまり本を読まないので、そもそも「純文学」の定義が自分の中で出来ていませんが、 普通の人がとっつきやすい、普通の小説ではないでしょうか。 そういう意味では、純文学とは少し違うような気もします。もっと大衆的。 期待度が☆3で、3くらいの満足を得られる作品でした。 | ||||
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テレビで記者会見をみて、作者に興味が沸き、読みました。 好き嫌いが別れる作品かもしれませんが、私は好きです。読み応えありました。 最低な環境で、複雑な親子関係に悩みながら、自分の性衝動の異常さに怯えているかのような主人公。 諸悪の根源は父親。 父親似の主人公を愛せないのか?と思えてしまう母親。(右腕に壮絶な障害) 肉感的な義母・娼婦くずれのような近所のオバさん・既に性的関係にある幼なじみの彼女 汚物や悪臭にまみれた「川辺」に住む人や動物、鰻・・・ 凄く引き込まれて読みました。 父親の性癖に、自身も同化してしまい、狂気に傾いていく主人公が、最悪の結末を迎えないようにと祈るような気持ちでした。 最後は母の強さ、愛情が、問題を解決してくれたかのようで、ほっとしました。 母の取った勇気ある行動が、これから先、主人公の人生にとって、救いのともし火になることを。 ダークサイドに堕ちそうになった時も、思い出して支えになることを願うばかりです。 最近映画にもなった「ヒミズ」なんか好きな人は、興味深く読めると思います。 | ||||
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残念ながら、読んだ後に、また次にこの作家の作品を読みたいなあ、と感じることはありませんでした。 ちなみに芥川賞を受賞するひと月ほど前に、たまたま雑誌に掲載されていたのを読みました。 会見のニュースを聞いて、やれやれ、と思いましたが、この作品を書いた人だったとは。 なんだかねえ。 | ||||
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