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共喰い
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共喰いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全192件 61~80 4/10ページ
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共喰い、第三紀層の魚、対談という構成になっています。正直言うと、今時流行らないだろうな、という印象です。本人は芥川龍之介があまり好きではないと対談では語っていますが、まるで芥川の作品を読んでいるようでした。とても陰鬱な世界観です。もちろん芥川賞受賞作品ですから評価されている作品なのですが、世間一般ではあまり評価されないように思えます。ただ、僕は嫌いではないです。 | ||||
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田中慎弥さんによる作品。 共食いによって第146回芥川龍之介賞(平成23年下半期)を受賞。 本書には第三紀層の魚も収録されている。 読み進めてまず著者の地元である山口県が舞台で(両作品ともかな) 方言の多さに気がつく。 小説で標準語ばかりに慣れていたので少々面食らった。 セックスやオナニーの描写も多く、その辺は人によって評価がわかれる所だろう。 ただ芥川賞(純文学)の作品らしく隠喩やその他の表現による 人間心理や描写をうまく表現していると思えた。 第三紀層の魚では曽祖父の死を中心に死ぬことをテーマにした作品。 前半の共食いと対照的である。敢えてこの作品とセットにしたのだろうか。 | ||||
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芥川賞を獲った話題の一冊なので読んでみました。 臭い(におい)がある小説だと思いました。 本書は好き嫌いが分かれそうですが、とても文学的で面白いと思いました。 | ||||
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映画化されると知り、その前に原作を読みたくなって購入しました。 スピーディな配送に満足です。 | ||||
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このレビューを書く前珍しく?他のレビューをかなり真剣に読んでしまった。本の感想などというものは人に左右されるものではないことはわかっているのだが、芥川賞をとった作品ということもあったのだろうか、芥川賞だから文句なくいいものに違いないという先入観があったからなのか、要するに私の感想は、これがどうして芥川賞に値したのかよくわからなかったからだ。 だから、他人の読後感がよけいに気になった。 芥川賞=純文学作品、直木賞=大衆文学作品という分けはあるのだろうが、悲しいかな純文学とはこんなもの…と言えるほど正直純文学といわれる作品を読んで来ていないのでなおさら、わからなかったといったほうがよいのかもしれない。 ここに収められている小説はどちらも、思春期真っただ中の青年の日常をフィルターに、親しき者の死、共食いではそれが父親殺しにまで発展するのだが、まさに青年の早熟な青臭さを、過激な性描写や実の父親の性癖、父をとりまく女たちとともに表現している。 内容は正直えぐいし表現も露骨だが、ひとつの何気ない風景の描写などには、技巧が凝らされているわけでもないのに、それでいて、田舎町の 索漠とした雰囲気や、そこに行きかう人々の息遣いなどが感じられて、もしかしたらそういうところが、芥川賞の評価にもつながるのかなと思わせられた部分もあった。 好みからいえば、祖父の死を契機に母が自立していく姿に心揺れ動く青年の姿を描いた2編目の第三紀層の魚のほうがよかった。 第3部には作者と瀬戸内寂聴との対談が載っているが、実はこれが一番面白かった。 最後から読んで作家の人となりや考え方をわかって読むとまた別の感想が得られたかもしれない。 | ||||
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作家さんをテレビで見て持った印象とピッタリの作品でした。 子供にはだめですね。 | ||||
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特に目立った物語でもなく、特異な描写でもなく。 ちょっとがっかりです。 | ||||
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確かに、青山真治監督の映画だと、本レビュー欄のどなたかも指摘されていたように、「ギリシア悲劇」を思わせる。しかし、現実生活ではあり得ないような状況、展開を見せられて、そのあまりのどぎつさに、すぐに「ギリシア悲劇」に逃げてしまうのはどうだろう? なるほど本作には、地方都市を舞台に方言が使われていて、それでリアリティがあるような錯覚にとらわれるが、果たして、日常的に父親とその愛人の性行為を見てそれにとらわれ自らもそうしてしまうのではないかと考える17歳の高校生には、どれほどの「現実性」があるだろうか? 本作は、作家、いな、「文豪」たらんとする田中慎弥が、数々の日本名作を読んだり、日課として身の回りのものを文章でスケッチする描写の修練(だがこの「成果」は容易に、汚らしい川の描写にも見てとれる)を経て培った筆力で、巧みに巧んだ創作である。だが、なにか足りないものがある。それは、むしろ、「自分自身」である。ここには、田中本人はまったく顔を出していない。むしろそれが本作の欠いているものとなっている。そのくせ、篠垣遠馬は、などと三人称で書きながら、視点は完全に一人称のものである。 50年以上前に、20前半で芥川賞を取った「閣下」こと石原慎太郎の「太陽の季節」と、2012年に40歳近くで取った本作を、一概には比べられないが、どーなんでせう? ……両者、いい勝負だとは思いますが。むしろ、「閣下」の田中作品についての言及、「田中氏の資質は長編にまとめた方が重みがますと思われる」という言葉はあながち間違っていないと思われる。 | ||||
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芥川賞受賞作品でクセのある個性を隠さない作者、内容も作者同じくクセがると、どっかのなにかのぼんやりとした評判を鵜呑みにして過度に期待しました。たぶんそれなりに酷な内容だとは思うのですが、タイミング悪く映画の「血と骨」を観たあとだったので、それと比べて薄いなと思ってしまいました。 あとがきで寂聴さんと談話でも言及されていますが、なんか読みにくかったです。 小説や本は好きで読みますが、文学について全くわかりません。芥川賞の審査員は文学的ななにかを評価したのでしょうが、文学に無知な自分は評価できなかったです。 | ||||
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読んで気分が悪くなりました。どうゆうつもりでこんなものを書いているのか不思議です。これを芥川賞に選ぶってのも理解できません。なぜこんな汚い内容のものが海外でも評価され映画にまでなっているのでしょうか?とにかく読んで嫌〜な気持ちになります。そうゆう人多いんじゃないんですか? | ||||
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『共喰い』についてです。 この作品は、ギリシャ神話中のオイディプス伝をベースにしたものと、 言われています。オイディプス伝にある共喰い(近親相姦)の構造を 裏焼きしたような構成要素がそれと見受けられます。 加えて筆致豊かな地方色の描写に、遠き過日に消えゆく辺縁域の生が 切り出されています。 作中、魅力的に読めたのは、性描写です。現実において、最早オイディプスでは あり得ぬ主人公の屈折が、同じくした父のそれと相まって実に効果的でした。 汚穢が臭い立ちます。 話しは狭い河を挟み、その両岸に渡って展開するのですが、ここで残念なのは、 空間位相の感覚のズレです。父と共有することになった娼婦の居るアパートの 位置関係が、どうしてもしっくり来ません。河幅も些か狭すぎます。 クライマックスの際の様々空間位もまた、等閑な感じがします。 この作品は映画化されたということですが、この辺りの修正はどうでしょう。 拙い読書経験による限りですが、優れた(現代)作家は皆この空間位相の感覚に 長けていると思います。作者にはこうした巧みも究めてくれるならと思います。 また鳥居の意味合いについては複雑かと思いますが、神社の禊祓(ミソギハライ)の 機能と性的構造、またユダヤ聖典、出エジプト記などに了解できる要点を 見ることが出来るかも知れません。汝、姦淫するなかれ。汝、殺すなかれです。 | ||||
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なぜこの作品が賞をとったのかわかりません。文学の価値をみいだす能力が私にはないのかもしれません | ||||
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以前読んだ短編集でも同様の構図が一貫して描かれていました。父親への憎悪の念は強い思慕の表れであり、身を削るように、喘ぐように吐き出す言葉から成る陰鬱な物語世界は、強く心を惹きつけます。妥協を許さない気迫と熱情。著者の小説に対する真摯な姿勢そのものに、深く深く感動します。 | ||||
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田中慎弥「共食い」読みました。 なまりが多少わかりにくい所があったり、えらく泥臭い描写のオンパレードだったりして色んな意味で凄さを感じました。 終盤、鳥居をくぐらない事を褒めて いる場面がありましたが、つまりあれは大人になったという事ですか?生理とか関係あるんですかね? 答えてもらえたら嬉しい。 | ||||
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芥川賞受賞会見で話題となった父子の性と暴力を描く「共喰い」。小学生が曽祖父の死に触れる「第三地層の魚」も収録。 「共喰い」は昭和の終わりの父子の性暴力の連鎖の話で全体的にグロテスクだ。だが、そのグロテスクの表現が何ともいい。義手のスポンと外れる描写が好き。どこまでもまとわりついて動けなくなる様な何かとそれへの抗いがテーマの様に感じた。 一方「第三地層の魚」は舞台が現代で主人公も小学生で「共喰い」よりポップだ。ネットオークションで勲章を買おうかというエピソードはまさに今だ。祖父と父に自殺され、残された曽祖父と祖母と母と自分という環境で自分というものを考え始める子ども。だが、性も暴力もなく小学生と家族の会話を中心とした「第三地層の魚」は「共食い」に比べさわやかだ。 どちらも同じ様なテーマを持ちながら対照的な二作品のコンビネーションがすばらしい。 田中慎弥の小説は自分を形づくってきたものへのぬぐえなさとそこからの自立がテーマなのだと感じた。「共喰い」とあの会見で非常にクセの強い印象を受けるが、このテーマって言葉にすれば”青春”なのではないだろうか。 田中慎弥が好きになった。 | ||||
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2000年代の芥川賞受賞作をすべて読んだが「もらって当然」と著者がいいたくなる気持ちは理解できました でもそれは本作がレベルが高いというのではなく、他の受賞作がレベルが低いという捉え方もできるかもしれませんが、それは読者の感じようでしょう 性的描写が過激だとの印象を受けませんでしたが、読んでいて気持ちがいい作品ではないことも確かでしょうね セックスで女を殴り、そしてまたセックスに対して抑止がきかない父と、それに似てくる息子・・・ でもそいった性的な連鎖の問題は、ある一時期までに確かに日本で見られた傾向かもしれませんが、この現代でどうなのだろうか?? との印象も受けましたが・・・ | ||||
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個人的な好みですが、 『共喰い』☆☆ 『第三紀層の魚』☆☆☆☆☆ 嫌いという感情は不毛であるという小林秀雄に倣い『共喰い』の感想はスルーとします。 小学4年生の主人公にすぅーっと感情移入してしまいます。 子供の頃の、自分でも何がどう悲しいのか、嬉しいのかも掴めないグルグルした気持ち… グルグルもあもあの感情からも、突然こぼれるハッキリとした自分の感情の断片。 どう感じたかも輪郭がはっきりしない、けれど良くも悪くも鮮やかな子供の頃の感情を久しぶり思い出しました。 ドラマ化、映画化ありきの本も多くうんざりするこの頃ですが、 文字を追いかける楽しみを味わえる素晴らしい作品でした。 | ||||
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ストーリーの面白さもさして無く、テーマの掘り下げも中途半端、何が言いたいのか分からない浅薄な内容でした。 唯一評価できるのは描写力?文章力?とも言われているようですが、この方の文章、これ上手いんですか? 同人小説書いてる方の中にもっとよっぽど上手な方は居ます。 しかも、読後感最低です。読む価値なし、はい、頷きました。 作者の視線、社会観、人生観、価値観、どれも非常に薄っぺらく、寒々しい気持ちになりました。 特に芥川賞受賞作じゃなかったら、この程度の作品も世に出るんだくらいに思いますが。 芥川賞の候補って、こんな作品しかないんですか? | ||||
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本屋さんでは売り切れで、ここで購入しました。 何となく読みたかっただけなのですが、一気に読んでしまいました。 | ||||
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読み始めの情景描写の丁寧さにしつこさはあるが、 読んでいくうちにいつの間にか綺麗に細かく頭に描けた。 人物もすんなり想像できる ストーリーとしても悪くない。芥川賞らしいという感じだった。 ただ「。」だけは気になったくらいで とにかく綺麗な作品だなと思いました。 | ||||
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