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の評価: 4.27/5点 レビュー 48件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 1~20 1/3ページ
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No.48:
(2pt)

根本的な疑問

フェリクスが犯人だとすれば自身に樽を送る理由が全くないと思われるのですが。。。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.47:
(5pt)

まさしく名作。

刑事の捜査の過程が面白く、退屈を感じることなく最後まで読めました。
たぶん情景描写が少なく、捜査する人間と情報提供者の会話が中心に進んでいくので読みやすかったんだと思います。
最近の刑事物の小説はあまり好きじゃないんですが、この小説はとても面白かったです。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.46:
(5pt)

アリバイトリックの歴史的名作

高校生の時以来、数十年ぶりに再読した。やはりアリバイ崩しの歴史的名作である。探偵役が前半、後半と入れ替わるのがめずらしい。前半の探偵役刑事たちは誤った結論にたどりつくのだが、決して無能なのではなく、丹念な捜査を展開するところがすばらしい。かつて海外ミステリ名作リストの上位に必ずランクされた本作であるが、今も評価の高いルルーの「黄色い部屋の秘密」などと比べて余り紹介されないのは何故だろう。いま読んでもすごく面白いと思うのだが。自分はこちらのほうが好き。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.45:
(4pt)

娯楽性を備えたミステリー小説とは真逆

樽があちこち移動したり、さらにはもう一つの樽がでてきたりと、複雑な樽の動きや時系列をしっかり頭に叩き込まなければストーリーを飲み込めないので、読んでいてちょっと面倒です。
また、人物描写にはあまり力が入っておらず、視点も刑事→弁護士→探偵と変わるのも相まって、登場人物に愛着が湧きづらいところも残念です。
全体を通してみると、やたらと複雑な話が淡々と続くだけの、とても地味な作品です。

それにも関わらず、読み進めていくとどんどんこの作品にのめり込んでいく自分に気付きました。
複雑な樽の動きだけでなく、靴底をすり減らしながらの地道な捜査と、問題の整理や検証など、細部まで作り込まれたストーリーの全てが緻密で丁寧に描かれています。
そして緻密で丁寧なだけに、その捜査も穴がなく完璧に見えるんです。
でもそこからアリバイを崩していき、状況証拠をも覆していく流れが本当に凄い。
地味ではありますが、余計なものを廃して純粋に綿密なトリックを見せるのが、この作品の持ち味であり素晴らしいところなのだと感じました。

犯人が暴かれた時の衝撃やカタルシスなどは皆無で、息を呑む展開や鮮やかな謎解き、衝撃の結末を備えたミステリー小説とは真逆の作品です。
私は娯楽性の高い小説が大好きなので、手放しでこの作品を褒めることはできませんが、それでも名作と言われているのも納得するくらい大変優れた作品でした。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.44:
(4pt)

アリバイ崩しの話。

※ネタバレ
死体の入った樽が見つかり、その樽を引き取りに来た男が、警官の警備をまいて樽を持ち帰る。死体は、フランスの女性で、夫がありながら不倫していて、不倫相手と駆け落ちしようとしていたと思われる……。……こうきたら、誰でも、夫が妻を殺して、その死体を妻の不倫相手に送りつけたと思うでしょう。……実際にそのとおりで、話は犯人である夫の、完璧と思われるアリバイ崩しが中心です。
でも、アリバイ工作にしても、不倫相手の犯行に見せかけるやり口にしても、ちょっと普通の人間には考えられないほど緻密で巧妙で、逆に現実味がない。……犯人が、アリバイ工作や人の犯行に見せかける細工をする上で、ちょっとしたミスや手違いがあって、そのために犯行が露見する……というほうが、ミステリーとしては面白いと思う。……そういう要素が全く無いとは言えないけど、この話には、あんまりそういうのはない。最後は、もはやこれまでと観念した犯人が、事実を糾明した探偵に、犯行を詳細に説明した上で、その探偵を殺そうとして、逆に逮捕されそうになって自殺する……で、無実の罪で死刑になるところだった男の方は、晴れて出所して、幸せになる。……そこに辿り着くまでに、樽の移送を依頼した男を特定するために、当時の主な輸送機関である荷馬車の馬方を、片っ端から当たる。……なかなか見つからなかったのが、やっと見つかる。……その際、雇われた馬方本人は、口止めされていて自分からは出頭しないだろうから、同業者に情報提供を求める……それがうまくいくというようなことは、確かにそのほうがいいだろうという、説得力があり、興味深かったです。クロフツの“傑作“と言われている所以は、このへんかなと思いました。
樽 (創元推理文庫 106-1)Amazon書評・レビュー:樽 (創元推理文庫 106-1)より
4488106013
No.43:
(5pt)

評価の高い古典の名作

映画を観ているような描写は、見事です。
時代の古くささを感じさせないのは、流石名だたる作品です。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.42:
(5pt)

Continental Bradshaw(大陸列車時刻表)という言葉がでてくる!

ロンドン、パリ間、パリからベルギーへ列車で移動。携帯電話がなかった頃の、警察の捜査。古典ミステリーで、旅と1900年代初頭の西洋の社会風俗を楽しもう!
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.41:
(4pt)

地図帳必須

「パリとロンドンが舞台なのか~。
そうだ! せっかくだし学生時代の地図帳見ながら読もう♪」
とちょっとした楽しみのつもりで地図帳を出したけど
読み進めていったらむしろ地図帳必須の作品でした。

よほどドーヴァー海峡周辺の地理に詳しい人じゃないと
「チャリングクロス駅ってパリとロンドンどっち!? 北駅ってどこ!?」
とパリとロンドンの詳細地図とにらめっこしながら読まないと、
とてもじゃないですが樽がどこにあるのかこんがらがって訳がわからなくなります。
逆に地図さえあったら意外とそこまで複雑じゃないので面白いです。

余談ですが、地図帳片手に読むなら
帝国書院の『新詳高等地図』がパリの詳細地図とロンドンの詳細地図が
同じページに掲載されてるので便利です。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.40:
(2pt)

まあまあ

容疑者が絞られる点は良いが、読み終わった後で何の爽快感も感じられない。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.39:
(5pt)

推理小説の王道

中学生の時に推理小説好きの同級生が最高傑作だと言っているのを耳にはさみ、いつかは読みたいと思っていたが、半世紀近くを経てやっと実現した。評判に違わず推理小説の醍醐味をゆっくりと味わうことができた。その後のいろんな推理小説の原点とも言える作品である。

巻末で有栖川有栖氏がこの本の解説をされており、その中でクロフツは大きなミスをおかしていると指摘されている。最初読んだときは、僕もおかしいなと思ったが、該当箇所をよく読み返してみるとそうでないことがわかる。その内容については末尾に記す。

それよりも、樽に入っていた金貨がなぜ50ポンドとその利息分だったのか、あるいはいくらでもよかったのかは最後までわからなかった。

なお、ル・ゴーティエの住所が、p.66でバロルブ通り、p.133でバローベ通りとなっている。翻訳の際、地名や人名は同じ表記にしておかないと混乱する。

(ここからはネタバレ)

有栖川氏は、樽A(パリのデュピエール商会から彫像を入れて送られ、後にロンドンの埠頭に荷揚げされて中から金貨と女性の死体が見つかった樽)を前にして、樽B(同じく同商会から類似の彫像を入れてロンドンのフェリクス宛に送られた樽)を発送した作業員たちが側面の破損個所を指さして、自分たちが送り出したものに間違いないと言い切っているのは決定的におかしな証言と述べられている。しかしp.158〜162まで注意して読むと、作業員たちは支配人から樽Aを見せられ、この樽に見覚えのある者はいるかと聞かれて、一人が側面の破損個所の割れ目の形を覚えている、中身は三人か四人の女の像で送り先は忘れたと答えている。その後、トラックの運転手が刑事のルファルジュたちから樽Bを運び出したときのことを覚えているかと聞かれ、サン・ラザール駅まで運んだと答えている。作業員と運転手は違う樽のことを言っているのだ。刑事たちは樽Aと樽Bが同じものだと思って捜査を進めているので、この違いに気づかず、読者も刑事たちと同じ頭で読んでいるので気づかないわけである。クロフツの面目躍如たるところである。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.38:
(4pt)

初クロフツ。本格推理小説とは一線を画す作りに納得!

とあるきっかけでフリーマン・ウィルズ・クロフツという作家を知り,まずは第1作目を読んでみようと手にとりました。
正解でした。
推理小説ということで,凝ったトリックや鮮やかな解決が見られるのかとおもいきや,まったく趣向の異なる作りでした。

埠頭で荷揚げした異常に重く大きな樽が落下し,そこから大量の金貨と女性の死体が発見される。
そんなシーンからストーリーが始まりますが,そこからの展開がすごい。

警察は樽の経路から事件の真相をさぐろうとしますが,樽の行方を追えば追うほど複雑難解となっていく事件の真相。
一歩ずつ真相をつかんでいこうとする,地をいく捜査は,じっくり読んでいかなければ,ついていけなくなります。
ただ,その作りが,じっくり本作品を読み進めようとする効果を生み出しているように思えました。

倒叙式ミステリの三大作品の一つ「クロイドン発12時30分」を手掛けた著者なだけあって,各登場人物の細かで丁寧な心理描写もすごくよかったです。

クロフツ作品,もっと読んでみたいと思いました!
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.37:
(5pt)

とっても面白くて、時間を忘れて読みました

推理小説は時を忘れてしまい、面白いです。これを読んで、イギリス、フランスがグッと身近に思えました。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.36:
(5pt)

大人の味わい 1920年作 翻訳2013年

実はクロフツを読むのは初めて。作者40歳頃の作品だけに人物描写に深みがあり、丁寧な文体が地道な捜査を印象づけます。フランス側の描写もなんとなくそれっぽい雰囲気。(作者はフォリー ベルジェールが好きらしい) 全体の構成も面白く効果的。落ち着いた時間が流れる読書でした。ところで自動拳銃に関して「ジョン コッカリルあたりをもってゆく」(I should bring your John Cockerill)という表現が出てきます。当時の拳銃の代名詞?でも拳銃では全然ネットで引っかからない(コッカリル鋼鉄製バレルのショットガンがヒットしたくらい)ので、大袈裟な表現かも。(クルップ砲をもってゆく、みたいな感じ?)
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.35:
(5pt)

昔、読んだかもしれない魅力いっぱいの古典

昔よく読んだ創元推理文庫のコーナーで、たまたま「樽」の新訳本を手に取る。昔と違ってこんなに大きい文字になっているのか、これなら読めるかも、と買ってみた。
面白くワクワク感で一気にページが進んだ。
しばらくぶりに再び古典推理小説ファンになった。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.34:
(5pt)

読者に地理と路線の知識を要求する作品

本書は、イギリスの推理小説作家クロフツが、1920年に発表した処女作であり、天才的な探偵が登場しないリアルなアリバイ崩しの作品。後にフレンチ警部を主人公としてシリーズを書き綴ることになる著者ですが、本書はそれ以前のもの。全478頁。
私は7~8年前に本書を読みましたが、その時は、トリックそのものが理解できず、不完全燃焼。今回、再読しましたが、苦労した甲斐があり(笑)、とても楽しめました。
この作品、事件の発生状況から事件集結の最後まで、結構、ドラマティックで、物語としてはとても面白い。捜査をする者、される者の心情も手に取るようなのですが、作品そのものの面白さを堪能するには結構ハードルが高い作品だと思います。ポイントは、ずばり、「捜査の過程をどれだけリアルにイメージできるか」です。
そのひとつは、「ロンドンとパリ市内の駅の配置、鉄道と汽船の路線・航路をどれだけ視覚的に認識できるか」ということ。本文庫のはじめに掲載されている地図だけでは理解できませんし、不正確なので混乱します。少なくとも、ロンドンはテムズ川を挟んで、セント・キャサリン波止場、ウォータールー駅、チャリング・クロス駅、ヴィクトリア駅の位置が分かる地図を用意しておくといいですし、パリもサン・ラザール駅、北駅、カルディネ街の位置関係は必須と思います。それに加えて、樽の移動した経路を文庫の地図(拡大コピー)の路線に色分けし、発着の時間を記入しておくと分かりやすい。
本作は、アリバイ崩しの作品ですので、被疑者達の主張内容を時系列的に整理するのも必要です。いずれも、面倒なことではありますが、前者の地図等が認識できてくると、俄然、謎の解明に興味が沸いて、後者もやってみたくなります。
ともあれ、ちょっとハードルが高いですが、焦らず頭に入れていくと、とても楽しめる作品です。
樽 (創元推理文庫 106-1)Amazon書評・レビュー:樽 (創元推理文庫 106-1)より
4488106013
No.33:
(5pt)

端正に作り上げられた、大人の小説

樽、樽、樽・・・です。
奇妙な樽の軌跡を追いかけていくバーンリー警部。
樽はドーヴァー海峡を行き来し、捜索はロンドンから
パリやブリュッセルの町まで繰り広げられます。

現場を徹底的に調べ、こつこつと聞き込みを重ね、
アリバイの裏を取り、報告、検討、推測、また確認の
捜査・・・。

ドラマティックな展開や、衝撃の結末というような
派手さはないものの、読み進めるうちに自分が
捜査メンバーの仲間になって、一緒に行動している
ような気分になります。
特に、パリの美しい街を歩いたり、蒸気船に乗っての
セーヌ川の船旅、そこからの美しい風景、読みながら
朝の澄んだ空気まで感じられるようです。

登場人物も、古き良き時代を窺わせます。
一般人の人々の警察官への敬意ある態度、また
捜査側の人たちの物言いも、丁寧で誠実です。
ややハラハラさせられるシーンはありますが、
全般にゆったりと、安心して読み進められます。

海道龍一朗氏のあとがきにもありましたが、
読み終えた時の充実感は、まさに甘美なる樽で
熟成された至高のシングルモルトを味わったようです。

ゆったりとした、大人の時間に味わいたい、
端正な作品です。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.32:
(3pt)

渾身の読みを要求する困った名作

「クロフツ渾身の処女作にして探偵小説史にその名を刻んだ大傑作」と言う惹句に偽りはない。問題は読者にも「渾身の読み」を要求する点で、現代の目ではエンタテインメント性に乏しい生真面目さが致命的と思われる。ラスト付近でようやくアクションシーンが出現して楽しませてくれるが、それまでの地道な捜査をこれでもかと読まされるのには閉口した。確かにそれがリアルなのだろうが、本格ミステリと言うより異様に緻密な犯罪小説と言う印象を受けた。
 繰り返すが名作であるのは確かだ。犯人が仕組んだアリバイを、地道な捜査の積み重ねで崩していく過程には感銘すら覚える。だがしかし、現代の読者にとっては読むのが辛いのは否定出来ないだろう。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.31:
(2pt)

淡々とした進行

一見、理論の破綻は無さそうに見えるが、現代ではツッコミどころは満載。リリース当時に呼んでいたら鳥肌モノだったのだろう。

捜査上、新たな問題が浮かび上がっても、きちんと整理しつつ前進して行くので、戻って読み返す必要性がないのは有難い構成。

非常に読み易く綺麗で整ったな日本語訳文。(「赤毛の男の妻」の大久保康雄氏の杜撰な訳の後に本書を読んだので尚更)

鮎川氏の「黒いトランク」の方が後発にも関わらず「樽」よりも古っぽい印象を受けるが個人的には好みのプロットとトリックと着地。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.30:
(5pt)

1910年のパリとロンドンにわが身を置き、謎を解き明かす感覚を存分に愉しめる

1910年のロンドン埠頭で発見された、樽に詰められた女性の死体。金貨、謎めいた手紙、深夜の探索、"消える"樽。次々と判明する事実は混迷の度を増し、ロンドンとパリをまたがる捜査網は行き詰まるが、鉄の意志を持った刑事たちの執念がひとつずつ結実する……はずであった。

スコットランドヤード、パリ警視庁、弁護士、私立探偵へと担い手が変遷し、少しずつトリックが解き明かされてゆく様は、やはりミステリーの王道だ。

・トロカデロ宮、オルセー河岸駅、繁栄するフォリー・ベルジェール、荷馬車と自動車が混在するオスマン大通り。いまでは失われたパリの光景は実に魅力的だ。
・「そこにいるのはわたしではなく、自分自身ではない誰かを見ているような妙な感覚」(p411)、犯罪に身を染めるとき、自身に悪魔が乗り移る感覚がここに顕れている。
・ラスト付近のスピーディーな展開は、急転する舞台と相まって、読書の快感を感じさせてくれた。

1910年の古き良きパリと霧の大都市ロンドンにわが身を置き、雑踏の中で謎を解き明かす感覚を存分に愉しめた。これを傑作というのだろう。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331
No.29:
(5pt)

名作推理小説をキンドルで。

ダウンロードできて良かったです。読みやすいし、名作をもっともっとダウンロードしたいです。
樽【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:樽【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488106331

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