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樽
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【この小説が収録されている参考書籍】
樽の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41~48 3/3ページ
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三部からなっており、それぞれに刑事(=探偵)が殺人事件を追っていくわけなんだけど、まずは樽がドンと出てきて読者の興味を引くわけよね。ついで事件となり刑事が事件を追うわけなんだけど、次々と状況証拠が揃い犯人があがるわけ。今度は犯人と思しき男の友人達が無実を証明するという観点から捜査を始めていく。こういう組み立てで主役交代があって視点が二転三転するけど、それすらも気にならないほどよくできている。余計なものは一切なくただひたすらに足を使って証拠を集め、推理を組み立て、犯人の嘘を見抜いていくという展開に心は躍ったよ。名探偵が推理を披露し暴いた犯人は意外な人物だった・・・という派手さはないが、とても堅実でしっかりしたストーリーに大満足の一冊。最近の作家さんにはないものがあって逆に新鮮でもあり面白かった。 | ||||
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優れた推理小説はどれもそうだけど、捜査の過程がほんとに面白い。この作品はいわゆる凡人型の探偵が足でコツコツと証拠を調べあげていく。凝りに凝った殺人トリックを、天才探偵が一瞬にして見破ってしまう小説が好きな方には退屈かもしれないが、そんな名探偵コナン風のものをアホらしいと思う大人の読者にはかなり楽しいはずだ。 | ||||
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視点となる登場人物が二転三転するため、最初は戸惑うかもしれませんが、読み進めるにつれて事件の展開に引き込まれていきます。難としては、訳が少々古く、「馬方」(「御者」のこと?)などイメージの合わない訳語がところどころ見られる点です。 | ||||
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有名ですが昨今の日本の新しいミステリー小説とは,ものすごく雰囲気が異なります。おちゃらけゼロ。ひたすら事件を追っていきます。戦前の作品ですが,イギリスを中心とした時刻表通りに運行される交通機関が舞台の作品です。この作品を気に入った人は,「黒いトランク」がお勧めです。作者が,樽のトリックは間違っている!,といって書いた作品だそうです。でも,どこか間違っているのか,良く読まないと分からないかも。また,「瀬戸内海の惨劇」もお薦めです。 | ||||
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有名ですが昨今の日本の新しいミステリー小説とは,ものすごく雰囲気が異なります。おちゃらけゼロ。ひたすら事件を追っていきます。戦前の作品ですが,イギリスを中心とした時刻表通りに運行される交通機関が舞台の作品です。この作品を気に入った人は,「黒いトランク」がお勧めです。作者が,樽のトリックは間違っている!,といって書いた作品だそうです。でも,どこか間違っているのか,良く読まないと分からないかも。また,「瀬戸内海の惨劇」もお薦めです。 | ||||
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パリ発ロンドン着の荷物の中にやたらと頑丈な造りの樽が1つ。その中には夜会服姿の美しい淑女の死体が・・・!クロフツ氏はトラベル・ミステリーの元祖だそうです。デビューはアガサ・クリスティと同年。ドーバー海峡を渡る場面が何度もありますが、行程があまり詳しく述べられていない為、最初はうっかり、電車だと思って読んでしまい、????。そうです、当時はユーロスターなんて走っていません(^^;)! | ||||
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推理小説の新たな境地を切り開いたとされるクロフツの代表作の一つ。死体の入った樽の行方を追って、刑事が英・仏両国にまたがった捜査を繰り広げ、淡々と犯人を追っていく。天才的な探偵の類は出てこず、その代わり警察・探偵の緻密な捜査を堪能できるのがこの作品の醍醐味といえよう。刑事のひたすら「足」を使った聞き込みや証拠探しに、いつしか自分も参加している。初めは読みにくいかもしれないが、慣れてくるとその一歩一歩進んでいくストーリー展開にはまっていってしまう。地味な作風ながらも、読み応え充分で満足できる。 | ||||
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クロフツの「樽」と言えば、E.クィーンやA.クリスティの諸作品と並ぶ古典中の古典。ボリュームもあり、何故今更読む必要があるのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに時代背景は古いし、殺人事件が続々と発生するというような派手さもありません。しかし、本書のアリバイ崩しの見事さは、下手な日本のミステリーには遠く及びません。私は本書以後、かなりの数のミステリーを読んだと自負していますが、アリバイ崩しというジャンルだけに限らずとも、本書を凌ぐミステリーに出会うことは滅多にありませんでした。解決不可能と思われた謎が、最後にスラスラと解き明かされる快感は、まさに本格ミステリーの王道。初読から10年以上が経っても、あの時感じた感動は、トリック自体を忘れてしまったにも拘わらず、未だに胸に深く残ります。ミステリーファンを自称する若い人には是非読んでいただきたい1冊です。 | ||||
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