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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 1~20 1/9ページ
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この本の英訳版がイギリスで大ヒットしていると聞き購入。 読み進めていくうちにどんどん続きが気になりページを進める手が止まらなかった。 元になった事件については詳しく知らなかったが、この本は事件のルポというよりほぼオリジナルの小説である。 他人に心酔することの怖さについて改めて考えさせられた。 本筋とは少し離れるが、週刊誌の女性記者の働き方がリアルに描かれていて、実際にこんな感じなのだろうかと興味深かった。個人的に知っているシーンの描写が非常に正確だったため、他の部分も丁寧に取材して書かれているのではないかと思う。 読後感は清々しく、とりあえずバターごはんを食べたくなった。 | ||||
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面白くて続きを読みたい読みたい!と思える本でした。全体的にすごく緻密な表現をされているのに、最後の結末直前がちょっと雑というかびっくりでした。 | ||||
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イギリスの翻訳本でベストセラーになっているという記事を見て興味を持ち読み始めた。 稀代の連続殺人事件を題材に、生きづらさを感じる人たちが再生する姿を描く物語。公判中の殺人容疑者に主人公の町田里佳が面会することから、里佳だけなく周りの人たちも巻き込んで、自分たちの心の闇を白日の下に晒していくこととなる。バターで幕が上がり、バターで大団円を迎える構成はなかなか面白い。登場人物それぞれのストーリーが割とこってり語られるため、ところどころひどく重々しいし、少し散漫な印象もあるが、この世界も捨てたもんじゃないと思わせてくれる清々しさが最後に残る。 | ||||
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現実に起こった首都圏連続不審死事件を基にした作品。 記者である主人公は被告人に人生ごとゆさぶられる。 いい意味でも悪い意味でも。 しかし、シリアスかと言えばそうではなく、主人公を中心とした親友、恋人、先輩、後輩、そして、親子。 さまざまな関係性が描かれる。 それはまるで冷えて固まったり、時間を経て溶けたりするバターのように。 これだけは宣言したい。 読了後、読者はバターを買いに走ることになるだろう。 | ||||
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深くて、繊細な、女の友情を見事に描き出して、さすがでした。 大変に面白かったです。 私の中では、今年一番の小説です。 | ||||
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ま、私は普段から天下一品のこってり系を偏愛しているので、 特に異性とそういう状況にならなくても注文すればいいんですが、 何か厨房の方に「あの女、今男とやってきたぜ」なんて思われるかと思うと……。 結構木島香苗をベースにしているのですが、 そういえばバターが市場から消えた時期というのがあったなぁと思い出します。 ビーフシチューに味噌を溶き入れるなんて、 味噌汁にピーナツバターを入れるのと同じくらいプロの裏技という気が。 ヒロインが購入したマンションに大きなオーブンが備え付けで、 七面鳥を焼くなんていうのもすごい発想。 残った骨で蕎麦の出汁をとるとか、女流作家らしい発想だと思う。 別に料理本じゃないんですが、隅々まで丁寧に描かれているのがいい感じ。 実を言うと柚木裕子さんの著書だと思って間違って手にしたんですが、 結果、当たりでした。 | ||||
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激しい風雨の為か、紙袋は敗れ、本のカバーも一部濡れたもよう。おまけに(どうしたらこのようになるのか不明ですが)中の文庫本は本体とカバーが逆さまでした。ちなみに、宅配ボックスは建物内にあります。 | ||||
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英訳され海外でも人気、と新聞で読み購入。 作者の本は初めてです。 読後感は非常に良く、いま私生活で辛いことがありますが、読み終わった時には前向きで吹っ切れた気持ちになれました。「男性の登場人物に嫌悪感を持つ」といったレビューを見かけましたが、私は全くそういう印象は受けませんでした。 モデルとなった事件のことはうっすら覚えており、それも本書に興味を持ったきっかけの1つです。 前半は被疑者との対話が多いです。主人公を取り巻くどの登場人物も少しずつ自分に似てるなと思い微妙な気持ちになりました。 しかし中盤からは、前半はヴェールの向こうにあった主人公達の個性にフォーカスがシフトし、山場となります。 友情について少し思い出したり(ずっと友達いなくて、長い間こんな気持ちは忘れていました)、女性に生まれてよかったと思ったりしました。誤解の無いよう理由を述べておくと、自分の性格だと、男に生まれてなお掃除をしたか、料理上手になったかというと疑わしいからです。若いときは男性というだけで年収高くなるようお膳立てされてて羨ましいと思いましたが、今は、掃除と料理はできたほうが、ぜったい人生特だと思います。 | ||||
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面白くなかった。正直に言って、これが評判とはがっかりです。 人物が「面白くなく、ただ太ることだけが問題??読み通すのが苦痛だった。 | ||||
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人間描写が薄い。テンプレート的。全てが作者の操り人形。玲子の暴走でおおっと思ったけど、特に何もなし。毎回毎回何か食べるたびに作者の主義主張がうるさい。それもニーチェの名言集を読みながら書いてるのかな?というくらいの実感のなさ。最後、里佳はこの世は生きるに値すると結論するが、それは彼女が容姿に恵まれ、親も毒親でなく、大学も出て、仕事もできて親友もいて、カジマナとは真逆の恵まれた環境にいる人物だから。カジマナはおいてきぼり。最後の七面鳥もすごいマウントとってんなー怖いなーと思った。恵まれた人間がカジマナという不幸な生まれの女性を犯罪者だからと踏み台にして幸せ探ししてよかったね、……というある意味「女の怖さ」を知らしめる小説。 あと料理の話が長すぎて飽きる。半分くらいのページ数で良し。描写力はかなりすごいから、無理して女性問題をこれでもかと入れず(結局消化できていないのだから)おいしい美しいものを美しく描く小説書きでもよいのでは。 | ||||
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これまで何百冊と読書していますが、読んだ時間を返せ、と言いたくなったある意味稀有な作品です。なぜこんなに高評価なのかわからない。とにかくねちっこく、しつこい文章が苦痛。 1番酷かったのは、小説の醍醐味とも言える登場人物に誰1人として共感できなかったこと。 そもそも登場人物たちの解像度が低く、設定にも矛盾が多い。特に主人公は女子校出身の王子様キャラで女性からモテモテ設定なのに、全くサバサバしておらず悪い意味で「女」を感じるような女性。 親友のれいこも度々登場する割に、人物像に全くリアリティがなく、共感もできない。 主人公の心理描写もやたら多く、その割に全く共感できる点もなければ、悩みのリアリティもない。 最後残り100ページくらいまで読んだが、読み進めるのが苦痛すぎて途中で投げ出しました。 | ||||
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登場人物の心情の変化を読者も追体験できるようになっており、柚木先生の作品の最高傑作だと思う | ||||
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食べ物の描写が秀逸との評判と、私がこの世で一番好きな食べ物がタイトルになっているので読んでみました。 エシレバターだのカルピスバターだのウエストのバタークリームケーキだの、私の愛してやまない食べ物が噂に違わず見事な表現力で本物その通りに描かれており、思わず、ひゃ〜!と変な声が出てしまうほど興奮してしまいました。 その興奮も束の間、読み進めるとだんだんと重たい内容になってきました。 事件が物語の中心で真相を暴いたりするのかなと思っていたのですが、そうではなく人間の内面を深く描いた作品でした。 特に世の中の女性に対する理不尽なまでの価値観の押し付け、中でも容姿について言及する人々の無神経さが印象的でした。 ただ上記のことを描きたいがために、胸糞悪い男性が沢山出てくるので、はたして男性読者は楽しめるのだろうか?とは思いますが。 ストーリーは実際にあった事件がモデルとなっているだけあってとてもリアルに感じられましたが、後半からは現実味に欠けたり、不要と思われるような展開があったのが少し残念でした。 しかし目まぐるしい展開で飽きさせず、読みやすい文章も相まって、あっという間に読み終えてしまいました。 ラストは無理やり締めたような、若干もやもやの残るものでしたが、いくつかの不満はあれど時間も忘れるほど没入したので大満足でした。 | ||||
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高評価だったので読むのを楽しみにしてましたが期待外れでした。 登場人物の心理描写や情景などの表現がいちいち鼻につき、いちいち咀嚼して呑み込む、という読み方をしないと進みませんでした。 バターのようにこってりとした文体の押しつけが残念。 | ||||
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食物についてのまじめな物語は、罪の物語にならざるをない。食事とは命をいただくことなのだから、一種の「殺し」だ。三頭のトラがバターになるのも、見方によっては悲劇だが、しかし、あの童話ではそのバターをホットケーキにして食べることに罪の意識はない。それをヒントにしつつ、この小説は、真正面から殺人の容疑者(相当なグルメ)の罪を扱いながら、同時に登場人物たちもそれぞれ抱えている「罪」の問題を解決していく。食物連鎖は殺し合いの連鎖だけれど、それは命を与え合う「生かし合い」の連鎖でもある、と見田宗介が宮沢賢治論で書いていた。この小説の結末で七面鳥が調理されるエピソードでも、それを食しに集まった人々の罪が、くるくると回転して、見事に「生かし合い」へと反転されている。無意味な人生を生きるに値するものに変えためには、だらしなさやあきらめの連鎖を絶ち、まずは自分好みのメシを作ること、そしてそれを人と共有すること、という結論(?)は、禅僧の言葉のように説得力がある(空海に似たような食のエピソードがある)。しかし、この作品全般に言えることだけど、ちょっと説明が多すぎて、この「癒やし」の結論も押しつけがましい、と言えば言い過ぎだけれど、読書の楽しみを減じるものだと思うのです。この作家、読者を信じていないか、莫迦扱いしているのか、どちらにしても、ウケようとしている。そもそも文学史上に残るような偉大な傑作は、読者の頭をなでてやるのではなく、読者の胸を引き裂くような作品だと私は思っているので、この小説の良さや作家の筆力は大いに認めるものの……いや、私は望みすぎなのかもしれない。 | ||||
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途中まではすごく面白くてページを捲る手が止まらなかった。料理や食べ物のことがたくさん書いてあるのも良い。 後半からリアリティの欠ける描写や設定が増えてきて、ん?と思うことが多くなり面白くなくなった。途中から自分にとって都合の良いファンタジーに逃げるのはやめてほしい。 個人的意見だが、里佳と怜子は名前が逆の方が良かった。 | ||||
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全体的には面白かったが、登場する男性の描写からこの作者はミサンドリストなのだろうか?男性への嫌悪感を感じた。また怠け者と思われる、とか努力が足りないという言葉も数回出てきたが引っ掛かかった。私は言われたことも、人に言ったこともない言葉だ。この作者が頻繁に言われたか、周囲にそういった価値観の人がいたのだろうか。 | ||||
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バターご飯食べたいと思ったことだけ。 とにかく状況描写が多すぎ。すっごく疲れた、読むのに。読後感まったく無し。 | ||||
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バターマシマシ塩ラーメンも。自分も町田里佳みたいに太ってしまいそうで焦りながら読みました。 | ||||
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人間の深いところを、興味深い小説として描いていたので、毎日本を開くのが楽しみだった。終わり方も、未来に向かう感じがして、好感が持てた。著者の文章が好き。 | ||||
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