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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 141~160 8/9ページ
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「人は見たいと思う現実しか見ない」とはガリア戦記でのカエサルの言葉ですが、2000年経ってもこの真実は変わらない。連続殺人犯の梶井真奈子の物語には都合の良い「現実」に溢れている。その中から何を切り取って読者に伝えるのか、週刊誌記者の町田里佳との真剣勝負に親友が割り込み、物語は展開していく。 それらの時間のかかるプロセスを彩るのが、バターをふんだんに用いた料理の数々と、女性の人間関係を巡る葛藤。筆者は女性の生き難さを様々に挙げつつ、特に男に対してはかなり否定的。登場する五組の夫婦のうち、三組が離婚乃至破綻しているというのは、筆者らしいリアリズムも少し勢い余った感すらある。 里佳がカジマナの勢いに押され感化される前半から、その正体に辿り着きつつ自らの生き様を見い出す後半へ。ここに共感できるかどうかでこの本の評価が変わってくるのだけれども、個人的には若干の退屈感は否めなかった。小説の終わりに救いなりカタルシスなりを求めるのだとしたら、女性にはともかく、男性には少し苦味が残る。それを筆者らしいリアリズムと感取できるかどうか。 | ||||
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中瀬ゆかりさんのエンタメ番付で横綱として取り上げられていたため読みました。 カジマナの追体験を求めて主人公が翻弄している中盤までは星5つ、その後仲間を家に集めて共同生活するあたりからは星3つという印象。カジマナの内面に食らいつくのをやめて内省的な内容になってからは文の勢いも失速し、ある意味ありきたりな女性の話となってしまったのが残念です。 他の方もレビューで書かれていますが、登場人物が多い割には描写が足りず特に会社の後輩たちに関しては特に印象も残らないままでした。 | ||||
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非常に興味深く読ませていただきました。 どの登場人物にも少しずつ共感する中で、誰の中にもある、澱のようなトラウマや重荷から逃れるには、ある時期真剣にそこに向き合わなくてはいけないのだ、、と気づきました。 主人公がもがきながら、真摯に受け止め再生しようとする様はとても勇気を貰いました。 | ||||
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何気ない情景描写の設定やシナリオが奥深いのでオドロキ。背景が蘇ります。 | ||||
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食欲を抑えるのが大変でした。ちゃんと料理しようと思いました。 | ||||
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1日の休暇を全部この作品に使いました。読了しないと外に出ていけないような気分になりました。 2年前の夏の休暇に北原みのり氏『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を講談社文庫で読み、後頭部がジンジンしたことと、面白かったのに誰にも「『毒婦。』が面白かったよ!」と言わなかったことを思い出しました。今回たまたま買ったHanakoに「食べ歩き、お取り寄せ、そして自慢の手料理を綴ったブログを残し、結婚詐欺と殺人の容疑で塀の中に囚われた梶井真奈子。」と本書の紹介文があり、山崎ナオコーラ氏とトミヤマユキコ氏の書評を読んで、読んでおきたいと思って本屋さんの平台から手に取って一心に読みました。 小説は時代や社会を背景に、作家が人物像や関係性や出来事を構造化してつくるもの。その意味で、この作品は成功しています。女の身の周りの話題を真面目に取材して掘り下げたなァと感心しました。 後半3分の1は、主人公にどんな結末が訪れるのか、だいたい予想がついたので、やや白けました。やっぱり勝ち組?魔法少女キャラ?でないと、作品て終われないのかな~ 主人公が作品の中で成長する小説は好きだけれども、立派になりすぎて、手の届かない神のような存在になってしまうのが惜しい。ということで-☆です。 | ||||
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無性にバターが、しかも高級なやつが食べたくなりました。食べることへの執念が愛しく描かれているのは、例のブログを彷彿とさせます。 評価の分かれる作品のようですが、私は☆4つ。女性としての価値観、喜び、そして哀しみの数々が、溶けたバターのようにジンワリ染み入ってきました。木嶋佳苗役と家族、主人公と恋人、その友人と夫、人々の心理が様々に絡み合い、運命が螺旋を織り成していく様は圧巻。タイトルの秀逸さ、表装の絵も素敵。 ☆ひとつマイナスなのは、あんな風に易々と犯罪者の家族が家庭内に取材者を入れるものだろうか、妹がお喋り過ぎなのは何故?という疑問だけが最後まで払拭出来ませんでした。 木嶋佳苗がこの作品を酷評したそうで、名前を使われただけでなく、あまりにも人物像が的を得ているせいではないかしらと思ったり。登場人物たちにノンフィクションと勘違いしそうなリアルを感じました。 | ||||
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縦糸は『悪女について』の究極版みたいなのだが、バターがらみの横糸(酪農・料理ネタから「ちびくろさんぼ」まで)がみごとに織り合わされて、ぎっしり噛みごたえのある良書でした。 | ||||
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木嶋佳苗と面識ないって、、、、。 冗談は顔だけにしとけよ、 親の顔が見てみたいよ。 | ||||
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木嶋佳苗本人が批判してるとおりで、資料を読んでそのまま小説にしているだけでオリジナリティがない。いえ、オリジナリティなんてなくても面白ければいいけれどそうじゃない。カズレーザーさんが「木嶋佳苗の方がこの小説よりも面白い」とおっしゃってましたが私もそう思う。 ただ作者の木嶋佳苗への考察は面白くて評論としては面白いが小説としてはうーん?! 桐野夏生「グロテスク」は東電OL事件をモデルにしてますが、事件より小説の方が面白いしだから傑作と言われたのでは?柚木麻子ファンとしてはがっかりしました。 | ||||
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実際の事件をベースにしたフィクションとして読みました。丁寧に話が展開していきましたが、とても残念な事に 犯罪を犯した彼女が【どうやって、どんな風に どんな形で どんな会話で】被害男性と接して魅惑したのか?が書かれていません。 その辺りをつくり込んで欲しかったです。 | ||||
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木島佳苗事件にも料理にも興味のないおじさんなので、なんだかな~と思いながら読み進めたら、だんだん引き込まれてしまった。 ハッピーエンドに上手にまとめ、食欲と元気が増した読後感! | ||||
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人間関係も料理の描写も、男女の役割も女性同士のランク付も、 全部が過剰で胃もたれを起こしそうな小説。 表現も、バターを塗り重ねるように何重にも重ねられて こってりとしている。 それが著者の狙いだとは思うけれど、読むのには力が必要でした。 最後が少しスッキリと明るいので、それが救いだろうか。 | ||||
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序盤、とにかく、コッテリなバターの表現でオエ〜となりまして…。 中盤〜終盤と、話が進むに連れアッサリとした食物へシフトしてゆきますが、このドロっとしたカバーイラストを見るにつけ、腹が重だるくなり、食欲減退。 おかげ様で読後2ヶ月ほどで、5kgほどへりました! どんな ダイエット本も大して結果が得られなかつたのにコレは、すごく効きます。 最高のダイエット本です。 | ||||
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いくつもの伏線が張られており、最後はきれいに終結してとても面白かったです。 バターがいろいろを象徴しているモチーフになっています。バターを使った食べ物の描写力は見事で思わず、バターライスが食べたくなります。 ちびくろサンボの物語に沿った構成になっているのかなと思います。「ちびくろサンボ」はうろ覚えですが、ちびくろサンボ一家の敵であるトラたちが争いあって一本の木の周りをぐるぐる追いかけあっていると、そのトラが溶けてバターになったのでサンボ一家はケーキにバターをかけて食べました!みたいな話だったと思います。(ちなみに、件の絵本が人種差別問題で発行停止になったことは、さらっと書いてあります。)この話を知らなくても、楽しく読めます。ゆっくり、味わいながら考えを巡らせて読むと楽しい1冊です。 木嶋佳苗は関係ありません。似て非なりといった感じです。 とにかくバターが食べたくなる、秀逸な作品です。 | ||||
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私にはまったく面白くなかった。心に残るものがない。長い小説のテーマがぼやけている。 何がいいたいのか?理佳と怜子の人生の生きにくさからの脱出なのか。木嶋佳苗をモデルにした梶井まなこが、複数の中高年男性を引き付けた謎にせまるのか。どちらも読ませる筆力がない。 新聞の書評にひかれて購入してみたが、なんじゃこれー?という読後感。 ナイルバーチも全く面白くなかった・・・この作家が描きたいのは、女子の友人関係的小説なのか?私の好みにあわないだけなのか? これが直木賞候補・・はないだろう。 | ||||
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まず非常に残念だったのは文章力がない。語彙力がない。 女性の視点から見て、無理やり嫌悪感を起こそうとしている箇所が目立ちます。女性記者の心中も些細な加害者の言葉にそこまで重みもない割にすぐに惑わされてしまう。 作者が狙ったものは、女性の恐ろしい面だったのか、それともこの事件の某女性の起こした犯罪を心理的に勝手なフィクションとして決めつけてしまい、それをノンフィクションとして獄中の女性の名前を堂々とだした売り文句でセンセーショナルさを打ち出しただけであって、まるで筆者の自己顕示欲を猛烈に全面に出したある意味事実上の犯人とこの筆者の思考は通じるものがあり、不愉快でした。 こんなものなら手記を読んだ方が戦慄するでしょうね。 | ||||
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木嶋佳苗さんが自身のブログで著者との関係性を否定していたので、★2つにします。 大きく宣伝文句に名前を使うのなら使用料ぐらいは支払うべきなのでは? と疑問に感じます。 | ||||
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小説自体は中の下ほどの出来ですが,宣伝に「木嶋佳苗」の名を載せているのはどうかなと思います。 「梶井真奈子」の話を追求するならまだしも,途中から雑誌記者の自分語りが始まり, もうどうでもよくなります。 法廷劇もなく,推理もなく,目新しさは全くなく「女子会トーク」を延々と聞かされているような小説です。 | ||||
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人間の欲を濃厚な筆致で描き出した傑作。一気に読破した。ただ(事実を基にした)フィクションとして読むべきだと思う。 | ||||
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