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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 121~140 7/9ページ
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これは今の時代を生き抜く 、一つの形だったり思考だったり、、、 ここに犯人捜しというか、カジマナが自ら手で殺したとかは、本編の核ではないなと思った。 里佳の苦悩やら生き様やら、鬱になりかけな絶対絶命の瞬間の、意地を捨てる勇気や、またローンを組んで、までストイックに背水のシチュエーションを作る姿勢。 実際、子供問題の玲子やらいろいろ今のこの社会のひとつの縮図だったりもしたし。 ただ、 この長編のまとまりが今一つだった気がする。 直木賞候補どまりはその辺もあると思った。 最後の方はほんと緊迫、気迫ある内容だった。 ただトータルで引き付ける、緊張感が今一つだった。 でも決して悪い作品ではないし核の主張したい事のテーマはでかい! 表紙のデザインや質感もグッド! やっぱあとは作者のスタイルをもっとバランスというか。。。骨組みがほしかった。 ちびくろさんぼの虎の骨は?に疑問をもったように。。。 ある意味哲学的小説で、けっしてミステリー小説ではない! | ||||
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著者の視点がどこに向かっているのか。最後までわからなかった。 カジマナなのか、BUTTERなのか、里佳なのか、怜子なのか。 まあ里佳については丹念に描写しているし、 他のマターも字数はたくさん要しているものの、 何を一番伝えたいのか伝わってこなかった。 個人的には 怜子が単独である家を訪れるシーンに 最も興味をひかれたが、 ここもまさに竜頭蛇尾で、 あっさり終わってしまった。 非現実てきで残念だった。 女性らしい細やかな心理描写は 関心する部分もあるものの 小説としての骨太感が感じられず 木嶋をなぞったものとしては 残念な感じで終わってしまった。 | ||||
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柚木麻子ファンで、ほぼ文庫本すべてを制覇したものの、柚木先生のハードカバーの本はなかなか文庫本にならないのでたまたま本屋さんで見つけたこの本を購入しました。実は、読みはじめてから、似たような事件あったよな?と思い、調べてから始めて実際にあった事件がベースであることを知りました。 柚木麻子さんの本を読んでいていつも思うのは、「食べ物の描写が素晴らしく上手い」ということ。バターもちろん買いましたよ。笑 ただ、中身は読んでいて疲れました。 くどいです...食べ物の描写も細かく書いているのはいいですが、出てくる回数が今回多すぎました。 また、主人公がこの事件の確信に近づくまでの過程、親友とのやりとりなど、ここまで書く必要ある?と感じることもしばしば。 あと、会話文においてところどころ唐突に始まる部分も気になりました。 柚木麻子さんの本は大好きですが、今回は読むことが辛かったです。まだあるの?!という感覚が最後までぬぐいきれないままでした。 結局核心をつかないまま終わるお話なので、オチを求めるタイプの方にはすっきりはしない作品だと思います。 短編向きな作家さんだと思います。 | ||||
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木嶋佳苗を題材にした話は、この不細工な女性にどんな秘密があるのかと興味を持つ女性は多いものの、一歩間違えるとものすごくつまならくなってしまう題材だという見本の本だと思います。 食べ物のの描写がしつこくて、同じような描写ばかりで、おいしそうどころか下品と感じました。 蟻地獄に落ちていくような恐怖は、この不細工な女性に夢中になった男性本人でないと表現できないのかもしれません。 | ||||
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「おいしそうな料理がたくさん出てくるよ」という評判を受けて、食べ物目当てに本を購入しましたが、運悪く私はバター醤油ライスが苦手で、本来なら一発で惹き込まれるはずの所でハマれなかった悲しさがあります。ついでに私はバター室温保管派でして、冷蔵されたままでバターを使う最初の2品で大いに戸惑ってしまい、完全にツカミから漏れた。ラーメンもそんなに……。 期待していたグルマンディーズよりも、女性ならではの息苦しさから開放されたらどうですかというメッセージの方が印象的でした。日本の、日本では、と前置きして語られることが多かったけど、いやいやどこ行ったって同じですよ。女性なら誰でも共感する部分が少しはあると思います。まだ自信が持てない、自力でベストバランスを見つけられない若い人にこそおすすめしたい本です。 男性を輪の外にしたいわけではないですが、男性が読んでこの感じわかるでしょうか?特定の人 –例えば主人公リカさんやアイドル恵ちゃん- だけじゃなくて女性全体にかかっている圧力的なものを、あなたの家族や恋人も日常的に感じて生きてきたのだよ。っていう。あっちにはあっちの世界観があると思いますから別に知らんでもいいですかね。 | ||||
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Amazonで酷評投稿や☆1つや☆2つがあまりにも多いので、購入をためらいましたが、なーんだ面白いじゃん! 木嶋佳苗をモデルにしたカジマナがどのように男達を籠絡していったのか、どのように殺害したのかをフィクションでいいから読みたい、実際の事件と擦り合わせて読みたいという期待を持っていた人は、ガッカリしたかも。 物語の本筋は、里佳(主人公)や里佳の親友が獄中のカジマナの言動に翻弄されながら、無意識下に沈めていた自分のエゴ、罪悪感、ヒリヒリするような渇望にたどり着く…というところではないでしょうか。 多くのレビューと反対に、前半は胸焼けしそうになりながら食べ物の描写を読みました。 時々「シャリアピンパイ」とか検索しましたけどね(笑) 里佳の親友が、仰天するような行動に出たあたりから、加速度つけて読みました。 前半のどろどろした噴火前のマグマのような不穏さから変化していき、凍えてる時温かいシチューを食べて胃がほっこりするような読後感で終えられたので、買って良かったです。 ちなみに、エシレバターは、高いけど最高に美味しいです。カルピスバターより濃厚で深い甘味があります。おすすめです。 | ||||
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モチーフとなっている事件も興味深いものだし、どんな展開になるのか楽しみに読み始めました。さすが筆力があるのでグイグイ読ませますが、登場人物たちの行動が都合が良すぎるというか、納得できないものが多すぎて・・・。頭の中に「???」が浮かびながらの読書でした。 | ||||
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あくが強い女性、そしてその女性を軽蔑したり、自分とは世界の違う世界の人間のように感じながらも目が離せない気持ち、これがあるから 女性週刊誌がなくならないんだろうなと思いました。 孤独な老人、共働きの女性のしんどさやいまだに残る女性蔑視の習慣なんかをからめて目が離せない小説で読みごたえもあったと思います。 結局このモンスターのような女性は古いやまとなでしこ的な武器を使う最新型の犯罪者で頭もよいのが面白いんでしょうね。 ラストはちょっと理想的というか夢見がちですが、この小説を読むターゲットが好みそうな感じの生活なんでしょう。 | ||||
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視点がコロコロ変わるので読みにくかった。最後まで読みましたが非常に疲れた。 | ||||
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読後感、非常に悪し。 だらだらとした文章に、結局なんだったんだかというおわり。 おまけに読み辛い文体。 バター以上にしつこい。 筆者の体験では?と思う程にくどい。 背油たっぷりのラーメンの方がまだ ましだ。さっさと手放しました。 | ||||
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食べ終わるのが寂しくなる位美味しいケーキのような本でした。 とにかくバターが食べたくなる。そういう意味では、大人向けのぐりとぐらと言っても過言ではないかもしれません。 モデルとされている木嶋佳苗が、自身のブログでこの小説に怒り狂っているのもまた興味深い。 一方で、伊藤詩織さんのブラックボックスを思い出す部分もあり、被害者と加害者の間の薄氷が割れるような気持ちにもなりました。 この一冊で読者も色んな気持ちになる、フルコースのような作品です。 | ||||
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これは柚木麻子の新境地! あの木島佳苗が引き起こした 「首都圏連続不審死事件」をモチーフにした作品です。 ノンフィクションやルポではなく、あくまであの事件を連想させるだけのフィクションですが、 木島佳苗ご本人はこの作品を読んで激怒したそうです。 とにかく上手いな~と思ったのは、バターという食材の特徴を、印象強く利用してるとこ。 あまりの濃厚さに胸やけしそうでした。おなかいっぱい! 当然のことながら食べ物の描写も多いのですが、 欲望のままに食の快楽を満たしていく様子は、 性的な表現を使っているわけではないのに、たまらなくエロい! 特に主人公の里佳と篠井さんの鉄板焼きの場面などはゾクゾクするほどです。 後半にすすむにつれ、ストーリーが読みたい方向とは別の方へ流れていったのが残念。 犯罪者と記者である里佳のスリリングなやり取りが面白かったのに、 なぜかいつのまにか里佳の成長物語に変わってましたw ちびくろサンボのトラたちがぐるぐる回って溶けあって、バターになってしまったように、 里佳の周りの人間関係もみんな交じり合って、全員知り合いになって、仲良くなって、 ハートウォーミングな雰囲気がなんだかなぁ・・・。 最後に一言。 166センチ、59キロはそんな騒ぐほど太ってないと思いまーす。 数カ月で49キロからの10キロ増には周囲は驚くかもしれないけど、 この身長なら59キロだって健康的。なんの問題もないでしょう。 | ||||
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主人公の里佳が梶井真奈子という女性に惹きつけられ翻弄されながらも、徐々に洗脳からた解放され自分の生き方、自分にとっての適量を見つけていくお話。序盤、主人公のあまりの梶井への傾倒ぶりに容疑者なのになぜ…とついていけない部分もありましたが、この本は梶井が有罪か無罪かを問うというよりも、まさにそのついていけない部分、梶井真奈子への執着の解明こそがフォーカスされている部分でした!最後きれいに纏まりすぎてる感じがしましたが面白かったと思います。また本書はとにかく料理、特にバターに関しての記述がやたら多いです。読書中やたらバタークッキー等のバター料理を食べてしまいカロリーオーバーは覚悟です。主人公同様、自分も梶井真奈子に洗脳されてしまったうちの1人なのかもしれないなぁ。 | ||||
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とにかく"お腹一杯"となる小説である。多分、読者が女性か男性かによって評価が別れる作品であろう。女性にとっては、人生観(キャリアを目指す生き方、家庭・家事を大切にする生き方、その両立など)の問い掛けを含んだホラー小説、男性にとっては、殆どドタバタ・コメディ(ただし、筆致は抑制が効いている)。 「後妻業の女」をモデルとした拘置中のカジマナ(ただし、年齢設定は30歳代と若い)への取材を試みる長身で細身のヒロインの雑誌記者が、グルメ(?)のカジマナに感化されて、次第に「バター」を中心とした濃い味の料理に嵌って、体型も心理(人生観)も変貌して行く姿をグロテスクに描いた作品(しつこい様だが、筆致は抑制が効いているので却って怖い(あるいは可笑しい))。生活習慣病に罹っている方を除けば、殆どの男性はダイエットなんて気にしていないので、男性にとっては切実な問題とはなり得ないのだが、女性にとっては切実なテーマなのだと想像は出来る。しかし、全体構成が甘い。カジマナに感化されて行く過程のヒロインの心理描写が安直過ぎて、これが滑稽感を増幅している。また、ヒロインにプロの雑誌記者(あるいは大人)としての自覚が全く無い点が全編に空々しさを漂わせている。更に、正直言って私はグルメとは縁遠いので、高級フランス料理店、高級菓子店などでの描写や数々のレシピの紹介にはゲンナリし、文字通り、食傷気味になってしまった。加えて、余り書きたくはないのだが、ヒロインには玲子というヒロインに擬似恋愛感情を抱く友人の主婦の"こじらせ女"が居て、作者としてはこの玲子を使って物語に奥行きを持たせたかった様(本作は実は玲子の物語ともなっている)だが、物語を発散させてしまうという逆効果を生んでいる。結末も私の予想よりは遥かに平板で、こんな事なら、この様に大部にする必然性は皆無だったと思う。 ヒロイン(の心理)は恐らく作家である作者自身の投影であり、女流作家ならではの着眼点を持った作品だとは思うが、怪作と呼ぶ他はない出来。怪作ならば、いっその事、筆致の抑制などしないで、「ドーヴァー警部」シリーズでお馴染みのジョイス・ポーター女史ばりの"突き抜けた"筆致で貫き通しても良かったのではないか。 | ||||
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実際にあった婚活を利用した連続不審死事件をモデルにした作品。獄中の梶井真菜子(カジマナ)と面会出来ることになった週刊記者の町田理佳は、カジマナの本心を聞き出すため、彼女が好きな食べることから取材に切り込みます。被告の本性を暴く手段として、バターや料理を利用するという設定は面白く、またポイントとなるだけあって調理の臨場感や味覚の説明は抜群で、それが尚更被告の正体への興味を掻き立たせます。 ミステリーではない認識ですが、故郷の新潟に行ったあたりや、その後のカジマナからの意外な事実の告白などサスペンスフルな展開もあります。しかし、カジマナや理佳だけでなく、取材する側の人物の人生や人間関係までも盛り込まれ、やや満腹状態。460ページとやや長めではありますが、文章も濃密で圧倒されますので、ページ数以上の分量感を覚えました。 | ||||
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他にもいるように中瀬ゆかり氏推薦なので楽しみに読み出したが 親友伶子が新潟からの帰りに暴走しだしてからとたんにつまらなくなり 一軒の家にみんなで集うようになった頃から 読み終えるまで拷問のような安穏とした小説で 後半100ページはほぼ飛ばし読みするしかなかった。 きっと作者も木嶋佳苗の人物像にどう決着をつけるか答えが出せなかったとしか思えない。 読者は主役の成長物語を読みたかったわけじゃなく 梶井真奈子がどんな風に男たちを取り込んで行ったか? 殺して行ったか?男視線のほうが読みたかった。 唯一良かったのはエシレバターを買いに行こうと思えた描写だけだ。 | ||||
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なぜこの人が魔性の女?と話題になったシリアルキラーがモデルなのは明らか。 中盤以降は、読者の関心が、自然と主人公と親友、恋人、職場の人々に移ってゆくような展開になっています。 長編だけど面白くて最後までハイペースで読みました。 | ||||
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「バター」に関しての描写や考え方などはとてもよく描かれていて今すぐバターが欲しくなる、そんな筆運び。 バター以外でも、食事に関する描写はみずみずしく、五感に訴えるものだった。 しかし、肝心のストーリーでは扱う内容に一貫性がなく、主人公の考えや主張、 心の機敏が短時間でコロコロと変わり色々と腑に落ちない。 登場人物たちのもつ要素を引っ張り出して、無理やりこじつけている印象。 それっぽい言葉選びでどうにか小説らしくしているようだが、 ストーリーに軸がなく、そもそものプロットが中途半端で雑だったのでは、と疑う。 それなりに著書がある作家で、女性誌などでよく取り上げられていて読むのを楽しみにしていたが、残念だった。 | ||||
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今年一番読み応えのあった小説。 この本をしばらく手に取らなかったのは木島事件がベースということで、私はそれに興味はなかったからである。 しかし、雑誌で引用されていた牛舎の表現に圧倒させられるものがあり、この本を手に取った。 これは、たまたま木島事件をベースにしているにすぎず、過去から現在に至る社会的弱者の女性すべてが手に書かれている。学校、会社、家庭など、様々なグループの中での行き詰まりを感じ、もし自分を責めている女性がいたらぜひ読んでほしい。過去の社会的規範から精神的に自分を解き放つためのヒントがさりげなく散りばめられている。 はたしてバターが本物でマーガリンが偽物なのか? 一般的なバターは雄不在で雌は人工授精させられている。その製造過程のなんと人工的なこと。いつの間にか「本物」=「ルール」となっているものを一度疑え、だれもそれで自分を他人を縛る権利なんてない。 | ||||
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期待しすぎたかな。しょっぱなはトバシ気味だけどなかなか読み応えがあるのに割とすぐ減速していき、ダラダラと話は横道に逸れたように感じはじめ、それは勘違いではなく、エピソード多すぎてまとまらなくなり、よくわからないところに着地。結果、面白くなかった。 | ||||
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