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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全228件 181~200 10/12ページ
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読後感、非常に悪し。 だらだらとした文章に、結局なんだったんだかというおわり。 おまけに読み辛い文体。 バター以上にしつこい。 筆者の体験では?と思う程にくどい。 背油たっぷりのラーメンの方がまだ ましだ。さっさと手放しました。 | ||||
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食べ終わるのが寂しくなる位美味しいケーキのような本でした。 とにかくバターが食べたくなる。そういう意味では、大人向けのぐりとぐらと言っても過言ではないかもしれません。 モデルとされている木嶋佳苗が、自身のブログでこの小説に怒り狂っているのもまた興味深い。 一方で、伊藤詩織さんのブラックボックスを思い出す部分もあり、被害者と加害者の間の薄氷が割れるような気持ちにもなりました。 この一冊で読者も色んな気持ちになる、フルコースのような作品です。 | ||||
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これは柚木麻子の新境地! あの木島佳苗が引き起こした 「首都圏連続不審死事件」をモチーフにした作品です。 ノンフィクションやルポではなく、あくまであの事件を連想させるだけのフィクションですが、 木島佳苗ご本人はこの作品を読んで激怒したそうです。 とにかく上手いな~と思ったのは、バターという食材の特徴を、印象強く利用してるとこ。 あまりの濃厚さに胸やけしそうでした。おなかいっぱい! 当然のことながら食べ物の描写も多いのですが、 欲望のままに食の快楽を満たしていく様子は、 性的な表現を使っているわけではないのに、たまらなくエロい! 特に主人公の里佳と篠井さんの鉄板焼きの場面などはゾクゾクするほどです。 後半にすすむにつれ、ストーリーが読みたい方向とは別の方へ流れていったのが残念。 犯罪者と記者である里佳のスリリングなやり取りが面白かったのに、 なぜかいつのまにか里佳の成長物語に変わってましたw ちびくろサンボのトラたちがぐるぐる回って溶けあって、バターになってしまったように、 里佳の周りの人間関係もみんな交じり合って、全員知り合いになって、仲良くなって、 ハートウォーミングな雰囲気がなんだかなぁ・・・。 最後に一言。 166センチ、59キロはそんな騒ぐほど太ってないと思いまーす。 数カ月で49キロからの10キロ増には周囲は驚くかもしれないけど、 この身長なら59キロだって健康的。なんの問題もないでしょう。 | ||||
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主人公の里佳が梶井真奈子という女性に惹きつけられ翻弄されながらも、徐々に洗脳からた解放され自分の生き方、自分にとっての適量を見つけていくお話。序盤、主人公のあまりの梶井への傾倒ぶりに容疑者なのになぜ…とついていけない部分もありましたが、この本は梶井が有罪か無罪かを問うというよりも、まさにそのついていけない部分、梶井真奈子への執着の解明こそがフォーカスされている部分でした!最後きれいに纏まりすぎてる感じがしましたが面白かったと思います。また本書はとにかく料理、特にバターに関しての記述がやたら多いです。読書中やたらバタークッキー等のバター料理を食べてしまいカロリーオーバーは覚悟です。主人公同様、自分も梶井真奈子に洗脳されてしまったうちの1人なのかもしれないなぁ。 | ||||
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とにかく"お腹一杯"となる小説である。多分、読者が女性か男性かによって評価が別れる作品であろう。女性にとっては、人生観(キャリアを目指す生き方、家庭・家事を大切にする生き方、その両立など)の問い掛けを含んだホラー小説、男性にとっては、殆どドタバタ・コメディ(ただし、筆致は抑制が効いている)。 「後妻業の女」をモデルとした拘置中のカジマナ(ただし、年齢設定は30歳代と若い)への取材を試みる長身で細身のヒロインの雑誌記者が、グルメ(?)のカジマナに感化されて、次第に「バター」を中心とした濃い味の料理に嵌って、体型も心理(人生観)も変貌して行く姿をグロテスクに描いた作品(しつこい様だが、筆致は抑制が効いているので却って怖い(あるいは可笑しい))。生活習慣病に罹っている方を除けば、殆どの男性はダイエットなんて気にしていないので、男性にとっては切実な問題とはなり得ないのだが、女性にとっては切実なテーマなのだと想像は出来る。しかし、全体構成が甘い。カジマナに感化されて行く過程のヒロインの心理描写が安直過ぎて、これが滑稽感を増幅している。また、ヒロインにプロの雑誌記者(あるいは大人)としての自覚が全く無い点が全編に空々しさを漂わせている。更に、正直言って私はグルメとは縁遠いので、高級フランス料理店、高級菓子店などでの描写や数々のレシピの紹介にはゲンナリし、文字通り、食傷気味になってしまった。加えて、余り書きたくはないのだが、ヒロインには玲子というヒロインに擬似恋愛感情を抱く友人の主婦の"こじらせ女"が居て、作者としてはこの玲子を使って物語に奥行きを持たせたかった様(本作は実は玲子の物語ともなっている)だが、物語を発散させてしまうという逆効果を生んでいる。結末も私の予想よりは遥かに平板で、こんな事なら、この様に大部にする必然性は皆無だったと思う。 ヒロイン(の心理)は恐らく作家である作者自身の投影であり、女流作家ならではの着眼点を持った作品だとは思うが、怪作と呼ぶ他はない出来。怪作ならば、いっその事、筆致の抑制などしないで、「ドーヴァー警部」シリーズでお馴染みのジョイス・ポーター女史ばりの"突き抜けた"筆致で貫き通しても良かったのではないか。 | ||||
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実際にあった婚活を利用した連続不審死事件をモデルにした作品。獄中の梶井真菜子(カジマナ)と面会出来ることになった週刊記者の町田理佳は、カジマナの本心を聞き出すため、彼女が好きな食べることから取材に切り込みます。被告の本性を暴く手段として、バターや料理を利用するという設定は面白く、またポイントとなるだけあって調理の臨場感や味覚の説明は抜群で、それが尚更被告の正体への興味を掻き立たせます。 ミステリーではない認識ですが、故郷の新潟に行ったあたりや、その後のカジマナからの意外な事実の告白などサスペンスフルな展開もあります。しかし、カジマナや理佳だけでなく、取材する側の人物の人生や人間関係までも盛り込まれ、やや満腹状態。460ページとやや長めではありますが、文章も濃密で圧倒されますので、ページ数以上の分量感を覚えました。 | ||||
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他にもいるように中瀬ゆかり氏推薦なので楽しみに読み出したが 親友伶子が新潟からの帰りに暴走しだしてからとたんにつまらなくなり 一軒の家にみんなで集うようになった頃から 読み終えるまで拷問のような安穏とした小説で 後半100ページはほぼ飛ばし読みするしかなかった。 きっと作者も木嶋佳苗の人物像にどう決着をつけるか答えが出せなかったとしか思えない。 読者は主役の成長物語を読みたかったわけじゃなく 梶井真奈子がどんな風に男たちを取り込んで行ったか? 殺して行ったか?男視線のほうが読みたかった。 唯一良かったのはエシレバターを買いに行こうと思えた描写だけだ。 | ||||
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なぜこの人が魔性の女?と話題になったシリアルキラーがモデルなのは明らか。 中盤以降は、読者の関心が、自然と主人公と親友、恋人、職場の人々に移ってゆくような展開になっています。 長編だけど面白くて最後までハイペースで読みました。 | ||||
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「バター」に関しての描写や考え方などはとてもよく描かれていて今すぐバターが欲しくなる、そんな筆運び。 バター以外でも、食事に関する描写はみずみずしく、五感に訴えるものだった。 しかし、肝心のストーリーでは扱う内容に一貫性がなく、主人公の考えや主張、 心の機敏が短時間でコロコロと変わり色々と腑に落ちない。 登場人物たちのもつ要素を引っ張り出して、無理やりこじつけている印象。 それっぽい言葉選びでどうにか小説らしくしているようだが、 ストーリーに軸がなく、そもそものプロットが中途半端で雑だったのでは、と疑う。 それなりに著書がある作家で、女性誌などでよく取り上げられていて読むのを楽しみにしていたが、残念だった。 | ||||
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今年一番読み応えのあった小説。 この本をしばらく手に取らなかったのは木島事件がベースということで、私はそれに興味はなかったからである。 しかし、雑誌で引用されていた牛舎の表現に圧倒させられるものがあり、この本を手に取った。 これは、たまたま木島事件をベースにしているにすぎず、過去から現在に至る社会的弱者の女性すべてが手に書かれている。学校、会社、家庭など、様々なグループの中での行き詰まりを感じ、もし自分を責めている女性がいたらぜひ読んでほしい。過去の社会的規範から精神的に自分を解き放つためのヒントがさりげなく散りばめられている。 はたしてバターが本物でマーガリンが偽物なのか? 一般的なバターは雄不在で雌は人工授精させられている。その製造過程のなんと人工的なこと。いつの間にか「本物」=「ルール」となっているものを一度疑え、だれもそれで自分を他人を縛る権利なんてない。 | ||||
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期待しすぎたかな。しょっぱなはトバシ気味だけどなかなか読み応えがあるのに割とすぐ減速していき、ダラダラと話は横道に逸れたように感じはじめ、それは勘違いではなく、エピソード多すぎてまとまらなくなり、よくわからないところに着地。結果、面白くなかった。 | ||||
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「人は見たいと思う現実しか見ない」とはガリア戦記でのカエサルの言葉ですが、2000年経ってもこの真実は変わらない。連続殺人犯の梶井真奈子の物語には都合の良い「現実」に溢れている。その中から何を切り取って読者に伝えるのか、週刊誌記者の町田里佳との真剣勝負に親友が割り込み、物語は展開していく。 それらの時間のかかるプロセスを彩るのが、バターをふんだんに用いた料理の数々と、女性の人間関係を巡る葛藤。筆者は女性の生き難さを様々に挙げつつ、特に男に対してはかなり否定的。登場する五組の夫婦のうち、三組が離婚乃至破綻しているというのは、筆者らしいリアリズムも少し勢い余った感すらある。 里佳がカジマナの勢いに押され感化される前半から、その正体に辿り着きつつ自らの生き様を見い出す後半へ。ここに共感できるかどうかでこの本の評価が変わってくるのだけれども、個人的には若干の退屈感は否めなかった。小説の終わりに救いなりカタルシスなりを求めるのだとしたら、女性にはともかく、男性には少し苦味が残る。それを筆者らしいリアリズムと感取できるかどうか。 | ||||
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中瀬ゆかりさんのエンタメ番付で横綱として取り上げられていたため読みました。 カジマナの追体験を求めて主人公が翻弄している中盤までは星5つ、その後仲間を家に集めて共同生活するあたりからは星3つという印象。カジマナの内面に食らいつくのをやめて内省的な内容になってからは文の勢いも失速し、ある意味ありきたりな女性の話となってしまったのが残念です。 他の方もレビューで書かれていますが、登場人物が多い割には描写が足りず特に会社の後輩たちに関しては特に印象も残らないままでした。 | ||||
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非常に興味深く読ませていただきました。 どの登場人物にも少しずつ共感する中で、誰の中にもある、澱のようなトラウマや重荷から逃れるには、ある時期真剣にそこに向き合わなくてはいけないのだ、、と気づきました。 主人公がもがきながら、真摯に受け止め再生しようとする様はとても勇気を貰いました。 | ||||
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何気ない情景描写の設定やシナリオが奥深いのでオドロキ。背景が蘇ります。 | ||||
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食欲を抑えるのが大変でした。ちゃんと料理しようと思いました。 | ||||
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1日の休暇を全部この作品に使いました。読了しないと外に出ていけないような気分になりました。 2年前の夏の休暇に北原みのり氏『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を講談社文庫で読み、後頭部がジンジンしたことと、面白かったのに誰にも「『毒婦。』が面白かったよ!」と言わなかったことを思い出しました。今回たまたま買ったHanakoに「食べ歩き、お取り寄せ、そして自慢の手料理を綴ったブログを残し、結婚詐欺と殺人の容疑で塀の中に囚われた梶井真奈子。」と本書の紹介文があり、山崎ナオコーラ氏とトミヤマユキコ氏の書評を読んで、読んでおきたいと思って本屋さんの平台から手に取って一心に読みました。 小説は時代や社会を背景に、作家が人物像や関係性や出来事を構造化してつくるもの。その意味で、この作品は成功しています。女の身の周りの話題を真面目に取材して掘り下げたなァと感心しました。 後半3分の1は、主人公にどんな結末が訪れるのか、だいたい予想がついたので、やや白けました。やっぱり勝ち組?魔法少女キャラ?でないと、作品て終われないのかな~ 主人公が作品の中で成長する小説は好きだけれども、立派になりすぎて、手の届かない神のような存在になってしまうのが惜しい。ということで-☆です。 | ||||
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無性にバターが、しかも高級なやつが食べたくなりました。食べることへの執念が愛しく描かれているのは、例のブログを彷彿とさせます。 評価の分かれる作品のようですが、私は☆4つ。女性としての価値観、喜び、そして哀しみの数々が、溶けたバターのようにジンワリ染み入ってきました。木嶋佳苗役と家族、主人公と恋人、その友人と夫、人々の心理が様々に絡み合い、運命が螺旋を織り成していく様は圧巻。タイトルの秀逸さ、表装の絵も素敵。 ☆ひとつマイナスなのは、あんな風に易々と犯罪者の家族が家庭内に取材者を入れるものだろうか、妹がお喋り過ぎなのは何故?という疑問だけが最後まで払拭出来ませんでした。 木嶋佳苗がこの作品を酷評したそうで、名前を使われただけでなく、あまりにも人物像が的を得ているせいではないかしらと思ったり。登場人物たちにノンフィクションと勘違いしそうなリアルを感じました。 | ||||
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縦糸は『悪女について』の究極版みたいなのだが、バターがらみの横糸(酪農・料理ネタから「ちびくろさんぼ」まで)がみごとに織り合わされて、ぎっしり噛みごたえのある良書でした。 | ||||
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木嶋佳苗と面識ないって、、、、。 冗談は顔だけにしとけよ、 親の顔が見てみたいよ。 | ||||
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