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BUTTER



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【この小説が収録されている参考書籍】
BUTTER
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)

BUTTERの評価: 3.40/5点 レビュー 228件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全228件 21~40 2/12ページ
No.208:
(3pt)

読んだ損はない。けど、

実話がベースになってるらしいので、容疑者に傾倒していく主人公の流れ等、ぼちぼち面白いのですが、自分には少し回りくどかったかな。感情移入できる登場人物が自分的に居なかったのが影響してると思う。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.207:
(3pt)

ちょっと長い…

英国をはじめとした海外でフェミニズム的な文脈で評価されていることから興味を持ちました。
ダガー賞の最終候補に残ったということで、なんとなく推理やサスペンス要素の強い作品かと思っていましたがそんな感じではなく、淡々と食事や心理描写が進む作品で、個人的にはちょっと読み進めるのがつらかったです。
中盤辺りに動きがあってから、ようやくスムーズに進められました。
日本社会の女性が晒されている状況には共感できる女性読者は多いのではないでしょうか。それだけではなく、男性の苦しみも描かれています。
しかし日本ではあまりそういう売られ方をしていない(作者のインタビューから)ところまで含めて、日本社会が抱える問題を反映した作品だと思います。
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4101202435
No.206:
(5pt)

美食、グルメ

キャッチーに例えると、女版ハンニバルのような……。記者である主人公が拘置所の女容疑者を尋ねて情報を引き出してゆくのだが、その多くがグルメ・美食の話であり、物語は次第に容疑者の故郷・新潟へ。引き込まれる。
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4101202435
No.205:
(4pt)

「元旦」?

本文中、よく「元旦」を使っているが誤り。「元旦」は「元日の朝」という意味。「元日」が正しい。残念。
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4101202435
No.204:
(5pt)

窮屈さを感じている全ての人に読んでほしい

男の方も女の方も、老いも若きも、社会にねばりつくマーガリンみたいなしがらみに疲れている全ての人に読んでほしい。
バターなら、熱を持てれば風味豊かに溶けるから。
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4101202435
No.203:
(4pt)

女同士、人同士

実際の事件を題材にした創作物語と言っていいのでしょうか。どこまでが事実かなどは問題ではなく、人と人が信頼し合う難しさや大切さを感じさせてくれます。柚木さんの本は初めて読みましたが、他のものも読んでみたくなりました。
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4101202435
No.202:
(5pt)

実在事件を元に現代女性の生きにくさを書いた傑作

首都圏連続不審死事件を下敷きにストーリーが展開されていく物語。女性の生きにくさを題材にしつつも、バターという容疑者の好物を交えながら展開されていくストーリーは奥深く、女性という側面のみではなく生きた個性としての登場人物が描かれている。女性のみではなく女性に理想を押し付けてしまう男性たちの生きにくさも描かれているのが素晴らしい。サスペンス要素は味付け程度に、純文学的な日常の描かれ方が基本となっている。容疑者の通っていたバターに関する飲食店として、実在する店舗名がいくつか挙げられている。都内に在住の読者としてそれらに実際に行ってみたがやはりバターの効いた落ち着く味が素晴らしかった。可能であれば読後はそのような飲食店を回ってみるのもお勧めする。
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4101202435
No.201:
(5pt)

まさに、濃厚な、BUTTER

『BUTTER』を読了。

自身を「かくあるべき姿」に当てはめ、真面目に、しかし窮屈に生きてきた主人公の女性が、自分とは対照的な、奔放かつ型破りな女性犯罪者と出会うことで、少しずつ自身の生き方の幅を広げていく。だが一方で、自由に見えるその犯罪者もまた、自身の“理想像”に縛られ、それを正当化することでしか生きられない人物でもあった。両者は互いに惹かれ、反発し、攻撃し、応酬しながらも、内面を揺さぶり合い、やがて変化を遂げていく。その変容は、静かに周囲の人間関係にも波及していく。

作中に繰り返し登場する“バター”は、素材の味を一変させるという特性を通じて、登場人物たちが固定的な自己像や価値観からはみ出し、変容していく過程を象徴しているように思える。物語の冒頭でバターが希少で特別なものとして扱われていたことは、主人公が巻き込まれていく濃密で非日常的な時間の始まりを示しており、終盤でそれが日常にあふれたものとして描かれることは、その時間が静かに終息し、一定の距離をもって回顧される段階に至ったことを示唆しているのだろう。

まさにBUTTERのように濃厚な読後感。また読み直してみたい。
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4101202435
No.200:
(3pt)

予定調和

最初の方はお料理が出てくるたびに、
想像しながら読んでいましたが、
最後の方はやや流し気味に。

後半、予定調和な感じになり、
モヤモヤ感が残りました。
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4101202435
No.199:
(2pt)

梶井という人物を描き切ってほしかった

サイコスリラー的な様相を呈する中盤までは面白かった。
それというのも偏に梶井という歪ながら圧倒的な「個」を持つキャラクターがクリフハンガー的に物語を牽引していくから面白いのであって、
主人公・里佳とその友人・玲子の造形には厚みも現実感も説得力も特に無い(それなりのページ数を割いているにも関わらずである。より少ない描写でより立体感のある人物像を作り出してみせる作家はごまんといる)。
したがって彼ら自身の心の問題に話の比重が移っていくほどにだんだんと興を削がれてしまう。
例えばモームの『月と六ペンス』が途中からストリックランドそっちのけで主人公の自己実現の話にすり替わったとしたら名作たり得るだろうか。
終盤、ある出来事を境に梶井が物語の中心から外れた時点で「もういいよね?」とばかりに小説としての趣旨が変わり、
まるで各出版社がこぞって出しているグルメ系ハートフルライト文芸かのような世界観に着地してしまうものだからひどく困惑した。
そういうタイプの小説が世の中に必要とされているのは理解できるが、少なくともこの題材でやることではないと思う。

それでもなお(あるいは、だからこそ)、
本書が翻訳され海外で多くの読者を得ているという事実は非常に興味深いと感じた。
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4101202435
No.198:
(5pt)

面白かった!

読みだしたら止まらないくらい、面白かった。人たらしの容疑者にコントロールされそうになっていく記者の描写が目を離せないような読書でした。そこから形勢逆転していくターンもまた面白く、最後まで丁寧に描き込まれたストーリーでした。
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4101202435
No.197:
(5pt)

凄い読後感

読む前は、いつものようにkindleで暇つぶしと思っていた。読み出して、引き付けられ、目まぐるしく変わる展開に脱帽である。素晴らしい一冊だった。
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4101202435
No.196:
(3pt)

色々面白いところはあるが、やはり長い!

最初は羊たちの沈黙のようなスタートだが、ストーリーは日本らしいゆっくりとしたペースで社会と人間を描いていく。実在の犯罪を下敷きにはしているが全くの別物。ましてや社会派「犯罪」小説ではない点には注意いただきたい。
丁寧な、丁寧な心理描写が必須であることは分かるけど、やっぱり私にはこういう小説は合わない。生き方とかどうでも良いと思ってしまった。良い小説なんだけど合わなかった。残念。

しかしこのごくごく日本的な小説が海外で賞を取って人気というのは凄いこと。海外から見ても共感するものなのか?それとも日本ってこうなのかーと思われるものなのか?
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4101202435
No.195:
(4pt)

メッセージ性とエンタメ性のある小説でしたが・・

現代人のジェンダー、美醜、家族、仕事などに関する価値観をゆさぶってくれる、グルメな〝羊たちの沈黙〟。
登場するバターやスイーツなどを実際に食べてみたくてたまらなくなります。
海外でヒットしているのは理解できるような気がします。
私は登場人物の心情になかなかシンクロし切れず、「へえ、世の中そんな風に思ってる人が多いのかな・・」と少し自分との距離を感じつつ読みました。
文章は、文頭の長い修飾部の後に主語が来ることが多く、少し読み辛かったです。また、「合わなさそう」「作れなさそう」などの文法上不要な「さ」を入れた言葉遣いを多用されていて、何らかの思いがあって意図的にそうされたのだろうなと感じましたが、私にとってはこれも少し読み辛かったです。
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4101202435
No.194:
(3pt)

う〜ん

ベストセラーであの事件テーマにした本だったので読んでみましたが、正直期待外れでした。核心までの説明が長く、途中で読むのがしんどくなりました。女性の生き方について書かれたストーリーは好きですが、あまり共感も出来ず。文体が好みじゃなかったのかもしれません。
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4101202435
No.193:
(5pt)

これはよかった

あらすじを読んでも全然興味をひかれなかったのに読み出したら止まらないほど面白かった。エンターテイメントな話の展開と、ふと自分の周りに照らし合わせさせられる哲学的なテーマのバランスがうまいと思う。
ただ、終盤にかけて登場人物の行動が飛躍し過ぎな気もした。それでも星5に値すると思う。
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4101202435
No.192:
(4pt)

ハマります

長いのに一気読みしてしまいます。美味しそうで、おなかがすいてきます。カジマナにはまる男も女も謎ですが、実際あったことですしね。海外でも話題になるということは、ある意味、普遍的人間性が描かれているのでしょう。
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4101202435
No.191:
(4pt)

モンスターとモンスター

モンスターとモンスターの戦い。梶井は自分のモンスターさに気がついているが、編集者の側は自分のそれに気がついていないように思う。被害者や周辺で苦しんだ人たちに躊躇なく近づきそれを活字にして雑誌を売ることは、モンスター的な態度と言って良いのではないか。時々心が傷んでいるがそれだけ。気づかない事による結果が小説の後半に現れている用に感じる。いろんな読み方ができる本であり、それが可能な内容が含まれているものとしては、良書なのかもしれない。
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4101202435
No.190:
(3pt)

くどいバター味

とにかく料理の描写が多い。活字と料理の相性は悪いと思うのだが……さすがに文字だけでは限界がある。それが退屈に感じる。それと女性ならでは生きずらさみたいな独白が半分以上占めている印象。女だから、それがどうした?って思う。女性作家だからか、漫画のような男性像も鼻につく。
 現実にブスで太っているけどなぜかモテる、梶井みたいな女っているよね、とは感じるが想像力で書いているからこそ想像力を超えない。だから何?というか。どんな罪を犯したのかぼんやりとしてよく分からなかった。この小説のハイライトは『あの日から半分死でいる里佳と、全力で生きている玲子。眩しく生きているのは、梶井ではなく玲子なのだ』のところだろう。このくだりには思わずは目頭が熱くなった。この小説は煎じ詰めていえば『太っているからこそ、できることってあるよね』だけの話でしかないのではないだろうか。
 これは小説家全員に言いたいのだが、悪戯に犯罪を絡めて小説の書くのやめない?ナンセンスだ。作者は夢が叶ったのだから、世界はもっとポジティブなはずでしょ。
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4101202435
No.189:
(5pt)

今年一番面白い本だった。

世界99と並ぶ面白さで、仕事中も本を読み進めたくなるほどだった。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435

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