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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全228件 221~228 12/12ページ
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この作者は、木嶋佳苗と会ったことも無いそうです。 そもそも、木嶋佳苗本人は、真実も胸のうちも話していません。 木嶋佳苗に着想を得ただけのお話であり、実在の木嶋佳苗とこの本は無関係なのに、塀の中にいるからと言って、勝手に木嶋佳苗の名前を商売のために使用することは卑怯です。 | ||||
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女性ならではの心理描写が巧み! 言葉巧みなカジマナの話に引き込まれる。 カジマナになぜ男性が落ちていったのか。全く綺麗事ではない動機だ。 カトルカールはぜひ作ってみたい! | ||||
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一見すると束(つか)は一般の単行本と同じだが、それは本文の紙が薄いためで、一般の単行本が同じくらいの束でおおむね350ページ前後であるのに比べて、実に460ページもある。毎日少しずつ読み進めていったのではなかなか読了しない。そのボリュームに負けず劣らず内容のほうもまさしくバターのように息苦しいほどに濃密だ。またバターのように脂肪分が多く決して健康的ではない。一癖も二癖もある。ねっとりと脳にまとわりついてくる。それを刺激的と感じるか否かは人によるだろう。いや、性別によるのかな。こちとら男としては、3人の被害者たちのあまりの浅薄な描き方にややむかつきを覚える。 ところで、3日前(2017年5月10日)に木嶋佳苗被告の死刑が最終的に確定した。犯行を裏づける直接的な証拠がない中、被告側は「自殺や火災で死亡した可能性がある」として無罪を主張していたが、最高裁は「殺害は明らか」とその判決の訂正を求める申し立てを退けた。このニュースにも、むかつきを覚える。 | ||||
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ここ数年で、一気に女性の生き辛さが言語化され・明るみに出てきたように思われる。 私自身、数年前SNSにて「ミソジニー」「名誉男性」「(仕事と家庭との間の)ダブルバインド」といった言葉を知り、これまでの漠然とした心の靄が晴れる気持ちで主張の応報をただ眺めているのみだった。 この小説では、木嶋佳苗による婚活詐欺事件をモチーフに、ある種社会現象ともいえる女性の生き方が真っ向から取り扱われ、丁寧に掘り下げられていたように思う。 個人的には、ただ現状を嘆いて終わるだけでなく(生き辛い世の中だがその上で)この先どのように生きていくか、という次の段階への踏み出し方を提示されていた点に魅力を感じた。読後、ほんの少し前向きな気持ちになれた。 | ||||
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「彼女は何もしなかった。ただ手を放しただけ」と解釈しても、納得してしまえるのが凄い。 離れたトコから見る分には「なんで?」でも、身近に接すると「ああ」と腑に落ちてしまう人って、たまに居るよね。みたいな。 どっちかというと、男は生活がずさんになると哀れまれる。女だと軽蔑される。的な描写に「それ!そこ!もっと言ってやって!…ンでも自分に置き換えるとずさんな女の仲間には入りたくないのが正直なトコ」とも思いながら… これだけのバターを消化吸収できるのは多分とても生命力がある人達だ。グルメとグルマンはパワフルでないと到達できないよなあ。と、とんちんかんな事に思いを致した 取材して書いた訳ではない、との事だが「いかにもありそう」な、いい味だ 大変楽しく面白く読みました | ||||
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人間の感情は白黒ではなくグレー。その移り変わりをある程度丁寧に描けているのですがちょっと中途半端かなあという読後感です。登場人物ももう少し整理するか、掘り下げるか(多分そこが筆力が最も必要なところ)。木嶋事件をモチーフにしているだけあり、いままでの作者の作品の中では一番社会派(?)な感じ。賞取りなども意識し始めているのかなあ・・・。BUTTERの直前に「伊藤君AtoZ」を読んだのですが、そっちは軽いタッチからえぐい所を突いてくる話。面白かった。「えぐい」という意味では現実の木嶋事件自体に底の知れないえぐさを感じるので。正直現実のモチーフに負けちゃった・・・ということかもしれません。読んでる間は色んな展開があって面白かったのでオススメはできます。 | ||||
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あの婚活連続殺人事件で一躍有名になった、木嶋佳苗被告をモデルにした長編小説。 結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。通称カジマナ。 彼女の、バターのように溶け出していく女の欲望が、象徴的に描かれている様は、まさに本書の醍醐味でもある。 彼女のパワーに、女性記者・里佳の心が、洗脳されていく変遷も、大変興味深い。 また、本書は、料理をモチーフにした描写が秀逸で、本書を読み進めていくと、実際に食欲を掻き立てられる読者も多いのではなかろうか…?! バターのように濃厚な描写がお見事な本作品は、大いに読み応えのある小説であること請け合いである。 | ||||
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世間に衝撃を与えた木嶋佳苗の事件。 なぜ、あのような女が男たちを翻弄したのか?あのとき、世間に広がった男たちの嫌悪感と女たちの戸惑いの正体を暴こうとした力作。男女で、若しくは女性同士で、若しくは性別を越えて、今生きやすい社会を作るにはどうしたらいいのか…そんなことを考えるきっかけとなった。 最後のほうはだんだんと胸焼けがしてきたが、それもまた著者の狙い通りなのだろう。 なお、これを読んでいる途中でたらことカルピスバターを買ってしまった。食べ物への描写に、著者のこだわりを感じた。 | ||||
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