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BUTTER



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【この小説が収録されている参考書籍】
BUTTER
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)

BUTTERの評価: 3.40/5点 レビュー 228件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全228件 61~80 4/12ページ
No.168:
(2pt)

恵まれた人間の上から目線。カジマナではなく里佳という女の怖さを知らしめる小説。

人間描写が薄い。テンプレート的。全てが作者の操り人形。玲子の暴走でおおっと思ったけど、特に何もなし。毎回毎回何か食べるたびに作者の主義主張がうるさい。それもニーチェの名言集を読みながら書いてるのかな?というくらいの実感のなさ。最後、里佳はこの世は生きるに値すると結論するが、それは彼女が容姿に恵まれ、親も毒親でなく、大学も出て、仕事もできて親友もいて、カジマナとは真逆の恵まれた環境にいる人物だから。カジマナはおいてきぼり。最後の七面鳥もすごいマウントとってんなー怖いなーと思った。恵まれた人間がカジマナという不幸な生まれの女性を犯罪者だからと踏み台にして幸せ探ししてよかったね、……というある意味「女の怖さ」を知らしめる小説。

あと料理の話が長すぎて飽きる。半分くらいのページ数で良し。描写力はかなりすごいから、無理して女性問題をこれでもかと入れず(結局消化できていないのだから)おいしい美しいものを美しく描く小説書きでもよいのでは。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.167:
(1pt)

登場人物の解像度が低すぎる

これまで何百冊と読書していますが、読んだ時間を返せ、と言いたくなったある意味稀有な作品です。なぜこんなに高評価なのかわからない。とにかくねちっこく、しつこい文章が苦痛。

1番酷かったのは、小説の醍醐味とも言える登場人物に誰1人として共感できなかったこと。
そもそも登場人物たちの解像度が低く、設定にも矛盾が多い。特に主人公は女子校出身の王子様キャラで女性からモテモテ設定なのに、全くサバサバしておらず悪い意味で「女」を感じるような女性。
親友のれいこも度々登場する割に、人物像に全くリアリティがなく、共感もできない。

主人公の心理描写もやたら多く、その割に全く共感できる点もなければ、悩みのリアリティもない。
最後残り100ページくらいまで読んだが、読み進めるのが苦痛すぎて途中で投げ出しました。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.166:
(5pt)

最高傑作

登場人物の心情の変化を読者も追体験できるようになっており、柚木先生の作品の最高傑作だと思う
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.165:
(5pt)

目まぐるしい展開で飽きがこない

食べ物の描写が秀逸との評判と、私がこの世で一番好きな食べ物がタイトルになっているので読んでみました。
エシレバターだのカルピスバターだのウエストのバタークリームケーキだの、私の愛してやまない食べ物が噂に違わず見事な表現力で本物その通りに描かれており、思わず、ひゃ〜!と変な声が出てしまうほど興奮してしまいました。

その興奮も束の間、読み進めるとだんだんと重たい内容になってきました。
事件が物語の中心で真相を暴いたりするのかなと思っていたのですが、そうではなく人間の内面を深く描いた作品でした。
特に世の中の女性に対する理不尽なまでの価値観の押し付け、中でも容姿について言及する人々の無神経さが印象的でした。
ただ上記のことを描きたいがために、胸糞悪い男性が沢山出てくるので、はたして男性読者は楽しめるのだろうか?とは思いますが。

ストーリーは実際にあった事件がモデルとなっているだけあってとてもリアルに感じられましたが、後半からは現実味に欠けたり、不要と思われるような展開があったのが少し残念でした。
しかし目まぐるしい展開で飽きさせず、読みやすい文章も相まって、あっという間に読み終えてしまいました。

ラストは無理やり締めたような、若干もやもやの残るものでしたが、いくつかの不満はあれど時間も忘れるほど没入したので大満足でした。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.164:
(1pt)

いちいち鼻につく文体

高評価だったので読むのを楽しみにしてましたが期待外れでした。
登場人物の心理描写や情景などの表現がいちいち鼻につき、いちいち咀嚼して呑み込む、という読み方をしないと進みませんでした。
バターのようにこってりとした文体の押しつけが残念。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.163:
(5pt)

さすが、「殺し合い」を「生かし合い」へ反転させている。

食物についてのまじめな物語は、罪の物語にならざるをない。食事とは命をいただくことなのだから、一種の「殺し」だ。三頭のトラがバターになるのも、見方によっては悲劇だが、しかし、あの童話ではそのバターをホットケーキにして食べることに罪の意識はない。それをヒントにしつつ、この小説は、真正面から殺人の容疑者(相当なグルメ)の罪を扱いながら、同時に登場人物たちもそれぞれ抱えている「罪」の問題を解決していく。食物連鎖は殺し合いの連鎖だけれど、それは命を与え合う「生かし合い」の連鎖でもある、と見田宗介が宮沢賢治論で書いていた。この小説の結末で七面鳥が調理されるエピソードでも、それを食しに集まった人々の罪が、くるくると回転して、見事に「生かし合い」へと反転されている。無意味な人生を生きるに値するものに変えためには、だらしなさやあきらめの連鎖を絶ち、まずは自分好みのメシを作ること、そしてそれを人と共有すること、という結論(?)は、禅僧の言葉のように説得力がある(空海に似たような食のエピソードがある)。しかし、この作品全般に言えることだけど、ちょっと説明が多すぎて、この「癒やし」の結論も押しつけがましい、と言えば言い過ぎだけれど、読書の楽しみを減じるものだと思うのです。この作家、読者を信じていないか、莫迦扱いしているのか、どちらにしても、ウケようとしている。そもそも文学史上に残るような偉大な傑作は、読者の頭をなでてやるのではなく、読者の胸を引き裂くような作品だと私は思っているので、この小説の良さや作家の筆力は大いに認めるものの……いや、私は望みすぎなのかもしれない。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.162:
(2pt)

途中まで面白い

途中まではすごく面白くてページを捲る手が止まらなかった。料理や食べ物のことがたくさん書いてあるのも良い。
後半からリアリティの欠ける描写や設定が増えてきて、ん?と思うことが多くなり面白くなくなった。途中から自分にとって都合の良いファンタジーに逃げるのはやめてほしい。

個人的意見だが、里佳と怜子は名前が逆の方が良かった。
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4101202435
No.161:
(4pt)

所々違和感を感じた

全体的には面白かったが、登場する男性の描写からこの作者はミサンドリストなのだろうか?男性への嫌悪感を感じた。また怠け者と思われる、とか努力が足りないという言葉も数回出てきたが引っ掛かかった。私は言われたことも、人に言ったこともない言葉だ。この作者が頻繁に言われたか、周囲にそういった価値観の人がいたのだろうか。
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4101202435
No.160:
(2pt)

読みにくい

バターご飯食べたいと思ったことだけ。
とにかく状況描写が多すぎ。すっごく疲れた、読むのに。読後感まったく無し。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.159:
(5pt)

バターごはん食べちゃいました

バターマシマシ塩ラーメンも。自分も町田里佳みたいに太ってしまいそうで焦りながら読みました。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.158:
(4pt)

読み応えがあった

人間の深いところを、興味深い小説として描いていたので、毎日本を開くのが楽しみだった。終わり方も、未来に向かう感じがして、好感が持てた。著者の文章が好き。
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4101202435
No.157:
(4pt)

食については独特の視点

食についての視察が深いということで期待して読みましたが、その点では少し強引と言うか一方的かな、とくに奥深いとは感じませんでした。まぁタイトルがバターなのでそうなりますか。ストーリーそのものと、どこまでがフィクションなのかの興味がそそられ、面白く読み進みました
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.156:
(2pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

うーん、いまいちかなあ。

、料理の描写が長すぎる。胃もたれしそうです。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.155:
(3pt)

角が折れていた

文庫本は丁寧に扱って欲しい。わざわざ新品にしたのに。
BUTTERAmazon書評・レビュー:BUTTERより
4103355328
No.154:
(2pt)

同じ味に逃げている

何を食べても同じ味だったら、しかもそれがあまり美味しくなかったら、あなたはどう思うか。

 直木賞の候補に昔読んだ作家の名前を見かけて、久しぶりに開いてみたくなった。気分で適当に一冊選び、さてどんな味がするのかなと。
 読むほどに、過去の同作家の読書の記憶を思い出した。
 主人公の境遇は、連作短編『あまからカルテット』の主人公の一人のものと重なった。どちらも大学で英文学を教える父を持ち、両親の離婚で母親について行き、女子校を卒業して出版社で雑誌の仕事をしている。幸福とは言い難い家庭環境で育ち、離れた父親に対しては好悪入り交じった複雑な感情を抱えている。
 主人公が連続不審死事件の被告人の女性を取材するため、彼女の指示する様々な美食を味わう序盤では、主人公の派遣社員が強引な女上司の命令で色々なランチを食べる『ランチのアッコちゃん』を想起した。強い女性の指図に従って動き、新しい世界を知っていく展開も同じだ。
 実際の出来事をモデルにしつつ、それがさほど深く物語に絡んでこない様は、バブル時代の年表を辿るようにして寿司屋との交流を描いた『その手をにぎりたい』に似たものがあった。
 そして何を題材にしようが結局最後には女の生き辛さや女同士の友情やささやかな未来への希望に着地する様は、これまでに読んだ同作者の全ての作品を思い起こさせた。

 以前に使ったモチーフを出すなとは言わない。似通った主人公や同一の題材、共通の作劇法で傑作を生み続ける作家もいる。
 だが過去と同様の技でつまらないのはいただけない。

 今作で惜しかったのは、作品の軸が途中からぶれたことだ。
 せっかく調べたのだから最後まで連続不審死事件の被告人の女性に迫り続ければ、女の友情を描くにしても彼女一人を相手にすれば良かったのに、中盤から主人公の女友達の話が大きく取り扱われてしまった。被告人の女性は主人公を捏造記者として社会的に傷付けてフェードアウト、以降は「カジマナって本当は○○かも」と、推測でしか心が描写されない。まるで解決編が存在しないミステリーだ。マンションを買うのも客を集めて七面鳥を振る舞うのも好きにすればいいが、その前に被告人の女性と再対決して堂々と決着をつけて欲しかった。一味違った社会派の佳作になった可能性もあるのに、いつもの味に逃げてしまった印象を受ける。

 文章は書ける作家なので、もっとストーリー構成に力を入れてみて欲しい。それが難しいなら、プロットの巧みな人に話の骨組みだけ作ってもらってはどうか。別に恥ずかしいことではない。料理の世界では、レシピの作者とシェフが別人のことは多々ある。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.153:
(5pt)

小説の醍醐味を楽しまさせてもらいました

面白かったー。本を昼休みや仕事終わりに少しずつ読んでいます。次の読む時間が待ち遠しく感じました。料理もたくさん出てきます。美味しそうでした。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.152:
(4pt)

ドールハウス

ひょっとしたら自分は、誰かが作ったドールハウスの中の人形で、誰かが自分を動かしているのかも、、、というような表現が印象深い。
また、他人の些細な、本当に些細な仕草や言葉尻や呼吸までも複雑に絡め取って自分の城壁に塗り固める。
そしてドールハウスに籠る様が胸糞悪いほど自分に似ていて。
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4101202435
No.151:
(5pt)

単行本の内容の方が好き

図書館で単行本読んですごく良かったので文庫本買ったら、自分が個人的に好きな文章が2箇所ほど削除されててちょっとショックだった。単行本も購入しようかなと迷っています。
内容もとても良かったです。日本で女性として生まれ育だてられた人ならこの小説に書かれている、男性や世間から求められる女性像との葛藤みたいなものは誰しも経験があるんじゃないかなと思いました。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.150:
(5pt)

弱さの肯定の先にある強さを示そうとしてくれたんだと思います

この本に出てくる梶井真奈子を彷彿とさせるような、カリスマ性をもつ人物とはいったい何なのか?ということが知りたくなり、気になって読んでみました。

読んでみたら、単純に梶井真奈子について描かれているわけではなく、「何か」によってアイデンティティを守り、自立し、時に破滅までしかける様々な女性の生き方について描かれていた本だと思いました。

自分は食べ物にあまり興味がないので、味の描写部分は少し億劫になりながらも、その「何か」に「料理」という女性らしさの権化をを据えなくてはいけなかったんだろう、と読み進めながら納得できたので、苦痛を感じるようなことはなく、最後まで一気に読み切れました。

カリスマ性のある人物(他人の人生を簡単に振り回したり、崩したりする人物)とは一体何なんだろう?という疑問は解決できないながらも、そういう人間にひかれてしまう人々の弱さについては肯定してくれたような気がして、読んでよかったと思っています。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435
No.149:
(5pt)

作者の文章表現にうなりっぱなし!

久しぶりに小説を読んだ。まず文章の軽快さ、奥深さに虜になり、ストーリーに飲まれていった。料理を作ることが好きなことも楽しめた一因でした。
今後小説を読むきっかけになりそう。
BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)Amazon書評・レビュー:BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)より
4101202435

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