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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 1~20 1/7ページ
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とてもお腹がすく文章だった 読み終わったあと、お腹が満たされたような感覚になった 。あったかくなる。 | ||||
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文句なく面白い 料理へのこだわりが凄い | ||||
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読み始めた時と読み終えた時の感情がこんなにギャップがあるものに落ち着いた読書体験は初めて。なんだ、この清涼感。私は胸打たれて泣いたはずなのに笑 見事にぶっ壊されたはずなのに、そう簡単に壊れられないのも人間なのかも。私自身が人間関係を諦めがちな性分なので、登場人物たちの清濁を併せ持った関係性が少し羨ましくなった。 | ||||
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すんなりと主人公に入り込むことができた作品でした。非常に面白く、自分のこれからの生活、仕事との向き合いかたを考えさせられました。 また、作中に多く出てくる食べ物の描写が美しく、どんどんと食欲が湧いてくるような作品でした。 話題になるのも納得です。 | ||||
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友人から、食べることが好きなら是非読んでほしいと推薦され読み始めました。 所謂シズル感のような描写は、文字を追いかけるだけでよだれが溢れ出てきます。 そのよだれはカジマナと主人公、主要キャラクターたちが対峙するたびに固唾となり飲み込むことになります。 ラストの料理と同じように、大変食べ応えのある物語です。食べることが好きな方は是非。 | ||||
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長かったので読み終わるまで時間はかかったが 容疑者カジマナに翻弄されながらも カジマナが本当に欲しかったもの、 そして主人公が社会や生活の中で見えたなかった本当の好みや奥深さに気付けたり読み終わった後はスッキリとした。 | ||||
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まず、料理の描写が良い。特に前半は、いますぐ冷蔵庫にいってバターを齧りたいような気持ちにまでさせてくれる。そこから思いもよらぬ形に展開していく物語に感情が揺さぶられつづける。おもしろかった。他の本も読んでみよう | ||||
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大傑作です。ただ、人を選ぶかもしれません 自分に対して違和感や何か行き詰まりを覚えた事が無いと、難しい人間が難しく生きているのを読まされていると感じるかもしれません。 メス牛の血液から作られる牛乳によって出来るバター。マーガリンのような代品では満たされぬ心。選ばれる、選ぶ事の難しさ。心理だけではなく料理や味の描写も見事で、設定ウケの一発屋ではない力量を感じます。物語の展開も素晴らしく結末が気になりどんどん読み進めたくなります。 登場人物も魅力的ですが主要キャラクターにクセがあります。中でも主人公の親友がぶっちぎりでアレです。この親友は、自分がそうしたいと思ったらそうする。危険性や誰かの気持ちや立場を考えるより先に計画を立て暴走します。それでも主人公は親友を理解し友情を続けます。理由はゴチャゴチャ書かれていたと思います。これはあくまでも私の意見なのですが友情が決裂しないのは親友のビジュアルが良いからだと思います。そしてまた、本の内容に戻りますが、そもそも世間が容疑者に対して注目したのは事件性とそのビジュアルのギャップからです。 昨今は様々な価値観が尊重されていますがビジュアル信仰はますます強くなる一方です。こうでないと選ばれない。こうでないと幸せではない。こうでないといけない。この本はきっとあなたが感じている違和感を言語化してくれていると思います。上記にあるような経験がある人はぜひ読んで欲しい一冊です。 | ||||
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東京拘置所に拘束されている女囚と面会を続ける女性編集者の物語。女囚がバターを使った料理や菓子に拘りがあり、女囚の心をほぐす目的から編集者もバターを使った料理に展開する | ||||
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日々感じている違和感をうまく言語化してもらったようなところがあって、あっという間に読んでしまった。 男性陣だけでなく、主人公や玲子に違和感を感じる場面もあるがそれは本来人間自体がそういうものだよね、と思わされた。 | ||||
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連続殺人事件の解を求めたミステリーではありません。 幾重にも仕掛けられた芳香を放つトビキリのバターが、周囲の熱量によって溶けたり冷めて固まったり。 作家柚木麻子渾身の熱が伝わる、喪失と再生の物語です。こんな物語を味わって読めることに感謝。 評価は不要、本好きには必須の小説です。 | ||||
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殺人の容疑者に取材を重ねる雑誌記者が、容疑者から影響を受け、また記者の知人も巻き込まれる話の展開がおもしろかったです。 ただ、容疑者が結局有罪か無罪か知りたかったです。 また、色々な料理についての記述は容疑者に対する取材内容の一部として必要なことは分かりますが、長過ぎると感じました。一部省略すれば読みやすくなると思います。 | ||||
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文章が読みやすく結構ページ数多いけど ダレることなく読み終えました。 内容も面白く料理の描写等もすごくて 惹き込まれました。 作品の雰囲気は、明るくもなく暗くもなく 他にない感じ。 終わり方は梶井真奈子らしい終わり方に感じました。 梶井真奈子に会いたくなったらまたこの小説を 手に取ります。 | ||||
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キャッチーに例えると、女版ハンニバルのような……。記者である主人公が拘置所の女容疑者を尋ねて情報を引き出してゆくのだが、その多くがグルメ・美食の話であり、物語は次第に容疑者の故郷・新潟へ。引き込まれる。 | ||||
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本文中、よく「元旦」を使っているが誤り。「元旦」は「元日の朝」という意味。「元日」が正しい。残念。 | ||||
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男の方も女の方も、老いも若きも、社会にねばりつくマーガリンみたいなしがらみに疲れている全ての人に読んでほしい。 バターなら、熱を持てれば風味豊かに溶けるから。 | ||||
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実際の事件を題材にした創作物語と言っていいのでしょうか。どこまでが事実かなどは問題ではなく、人と人が信頼し合う難しさや大切さを感じさせてくれます。柚木さんの本は初めて読みましたが、他のものも読んでみたくなりました。 | ||||
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首都圏連続不審死事件を下敷きにストーリーが展開されていく物語。女性の生きにくさを題材にしつつも、バターという容疑者の好物を交えながら展開されていくストーリーは奥深く、女性という側面のみではなく生きた個性としての登場人物が描かれている。女性のみではなく女性に理想を押し付けてしまう男性たちの生きにくさも描かれているのが素晴らしい。サスペンス要素は味付け程度に、純文学的な日常の描かれ方が基本となっている。容疑者の通っていたバターに関する飲食店として、実在する店舗名がいくつか挙げられている。都内に在住の読者としてそれらに実際に行ってみたがやはりバターの効いた落ち着く味が素晴らしかった。可能であれば読後はそのような飲食店を回ってみるのもお勧めする。 | ||||
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『BUTTER』を読了。 自身を「かくあるべき姿」に当てはめ、真面目に、しかし窮屈に生きてきた主人公の女性が、自分とは対照的な、奔放かつ型破りな女性犯罪者と出会うことで、少しずつ自身の生き方の幅を広げていく。だが一方で、自由に見えるその犯罪者もまた、自身の“理想像”に縛られ、それを正当化することでしか生きられない人物でもあった。両者は互いに惹かれ、反発し、攻撃し、応酬しながらも、内面を揺さぶり合い、やがて変化を遂げていく。その変容は、静かに周囲の人間関係にも波及していく。 作中に繰り返し登場する“バター”は、素材の味を一変させるという特性を通じて、登場人物たちが固定的な自己像や価値観からはみ出し、変容していく過程を象徴しているように思える。物語の冒頭でバターが希少で特別なものとして扱われていたことは、主人公が巻き込まれていく濃密で非日常的な時間の始まりを示しており、終盤でそれが日常にあふれたものとして描かれることは、その時間が静かに終息し、一定の距離をもって回顧される段階に至ったことを示唆しているのだろう。 まさにBUTTERのように濃厚な読後感。また読み直してみたい。 | ||||
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読みだしたら止まらないくらい、面白かった。人たらしの容疑者にコントロールされそうになっていく記者の描写が目を離せないような読書でした。そこから形勢逆転していくターンもまた面白く、最後まで丁寧に描き込まれたストーリーでした。 | ||||
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