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BUTTER
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BUTTERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 161~177 9/9ページ
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木嶋佳苗事件はなぜこんなに関心を集めたか。どんな女だったか。 等への一つの考察であるとともに、さりげなく現代のジェンダー問題の現状が散りばめてある 。登場人物たちにも深く感情移入できて、圧倒的なページ数をあっという間に読んでいた。 図書館で借りて済まそうと思ってたけど買ってよかった。 | ||||
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面白くて、かみしめるように読めました。 女らしさ、家庭的、という、なんとなく時代遅れの感覚の、取り扱い説明書のような作品だと感じました。 働く女性なら心が少しスッとすると思います。 物語で少し出てくるアイドルって、柚木麻子さんの好きなあのプロジェクトのあの子がモデルかな?ってちょっとウキウキしました 笑 | ||||
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「3人の男性が亡くなった」事件には全く興味がなかったのですが、 読み始めると引き込まれ、460ページをじっくり読み切りました。 獄中の被告女性と取材する女性記者、その友人のサブキャラクター、 3人の女性の生き方が事件のミステリーをからめてしっかり描かれています。 その重要な切り口が、料理&食べることなので、 BUTTERも実に美味しそうに何度も登場し、他の食べ物もうまそうでしたねぇ。 (日本)社会の生きにくさや女性の行き辛さに興味がない人にはおススメしません。 多少なりともこの社会に興味がある、小説好きの皆さんにはおススメします。 | ||||
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克明に、立体的に、写実的な描写に、眼前にシチュエーションが迫ってきます。 特に香りの表現が緻密。 ミステリアスなゾーンを持ちつつ、登場人物の心情をつかんでいきます。 事件そのものの解明というよりも、むしろ女性の心境や心理を追求したものです。 人生の軸足をしっかりと置くために、様々な様相を通して自分という存在を見つめ直し、定義していくこと。 この小説では最初から最後まで頻繁にバターが出てきます。 バターの源を追い続けると共に、溶けだしたバターの行く末を描いています。 完熟した甘美さを背景に、人生を再スタートしていく姿を映し出しています。 | ||||
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序盤は面白かったのですが、終盤は「あーそういう展開か」と思ってしまいました。(好みによるものですが) ただ、バターを使った料理はとても食べたくなって自宅で真似したりしました。 ウェストのクリスマスケーキが気になります! 木島香苗の事件はあまり興味がなかったのですが、いま調べてびっくりしました。 この小説はほとんどあの事件を下敷きにしているのですね・・・。 | ||||
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序盤から、毒気に満ちた物語の気配、、、 どれだけの傑作になるのかと、ときめきながら読み進めたのですが、 中盤からだれてしまいました。 記者である主人公と、その父親とのかかわりやトラウマなどへと課題が広がって行くに連れ、 また、主人公から脇役(主人公の友人)の視点などへと話が拡散して行く中で、 物語の濃度がどんどん落ちて行き、 ラスト100ページほどを読了することが苦痛でした。 | ||||
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木嶋佳苗被告から8年、、と書いてあったから、期待して高いお金を出して買ったのに、見事に期待はずれ。最後まで読むのが、しんどいです。あたしには、とてもつまらない本でした。柚月麻子の本は もう買わない! 本文中の、ちびくろさんぼ?七面鳥?そしてタイトルのバター、意味がわからない。およそ木嶋佳苗とは関係ない事柄ばかり。無理してやっと読み終えたけど、腹が立つ。 | ||||
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最高。こんなのを待ってた。 勢いと暴力性がすごい。 バターは苦手。 | ||||
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良書と言えるでしょう。 少しネタバレあり。 木嶋佳苗ならぬ梶井真奈子に取材するうちにヒロインの里佳は カジマナという得体のしれない沼にずぶずぶと足をとられていきます。 それが二転三転して・・・でも、それはたぶんこの作品のテーマでは ないでしょう。生きづらさを抱えた者たちが楽に呼吸をするには どうしたら良いのか?、里佳と共に考えさせられるし、不意に涙が溢れたり 身体が震えたり、不思議な体験をしました。 里佳は父親の死に責任を感じ、また里佳の親友の伶子は両親の異常な関係に 幼い頃から心を痛めています。 それ故か、周囲の人々と上手に関係を結べません。恋人や夫とも。 里佳は常に伶子を守る王子様のような存在だけど、自分とカジマナの せいで伶子を危険な目に合わせてしまいます。 そのあたりは非常に面白くミステリーのようです。伶子の手記?風に 綴られるページはめくる手が止まりません。 個人的にはこのタッチを続けて欲しかった。 後半からラストにかけて、今度は里佳がひどい大波を被り、撃沈。 エンターテイメント性はあるし、心理描写もさすがです。 しかし、これ程の文字数(原稿用紙にして一体どれくらいだろう しかもどの頁もびっしり)が必要とは思えませんでした。 どなたかも言っていますが賞狙いかなぁとチラッと思うけれど これほど料理や食材が前面に出ると文学からは離れていきそうな気がします。 最後の方はお腹いっぱいでちょっと飛ばし読みしてしまいました。 「ナイルパーチ」にも似たセルフアファメーションがモチーフの 作品だと思います。 ☆は3+1(応援しているので) | ||||
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この作者は、木嶋佳苗と会ったことも無いそうです。 そもそも、木嶋佳苗本人は、真実も胸のうちも話していません。 木嶋佳苗に着想を得ただけのお話であり、実在の木嶋佳苗とこの本は無関係なのに、塀の中にいるからと言って、勝手に木嶋佳苗の名前を商売のために使用することは卑怯です。 | ||||
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女性ならではの心理描写が巧み! 言葉巧みなカジマナの話に引き込まれる。 カジマナになぜ男性が落ちていったのか。全く綺麗事ではない動機だ。 カトルカールはぜひ作ってみたい! | ||||
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一見すると束(つか)は一般の単行本と同じだが、それは本文の紙が薄いためで、一般の単行本が同じくらいの束でおおむね350ページ前後であるのに比べて、実に460ページもある。毎日少しずつ読み進めていったのではなかなか読了しない。そのボリュームに負けず劣らず内容のほうもまさしくバターのように息苦しいほどに濃密だ。またバターのように脂肪分が多く決して健康的ではない。一癖も二癖もある。ねっとりと脳にまとわりついてくる。それを刺激的と感じるか否かは人によるだろう。いや、性別によるのかな。こちとら男としては、3人の被害者たちのあまりの浅薄な描き方にややむかつきを覚える。 ところで、3日前(2017年5月10日)に木嶋佳苗被告の死刑が最終的に確定した。犯行を裏づける直接的な証拠がない中、被告側は「自殺や火災で死亡した可能性がある」として無罪を主張していたが、最高裁は「殺害は明らか」とその判決の訂正を求める申し立てを退けた。このニュースにも、むかつきを覚える。 | ||||
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ここ数年で、一気に女性の生き辛さが言語化され・明るみに出てきたように思われる。 私自身、数年前SNSにて「ミソジニー」「名誉男性」「(仕事と家庭との間の)ダブルバインド」といった言葉を知り、これまでの漠然とした心の靄が晴れる気持ちで主張の応報をただ眺めているのみだった。 この小説では、木嶋佳苗による婚活詐欺事件をモチーフに、ある種社会現象ともいえる女性の生き方が真っ向から取り扱われ、丁寧に掘り下げられていたように思う。 個人的には、ただ現状を嘆いて終わるだけでなく(生き辛い世の中だがその上で)この先どのように生きていくか、という次の段階への踏み出し方を提示されていた点に魅力を感じた。読後、ほんの少し前向きな気持ちになれた。 | ||||
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「彼女は何もしなかった。ただ手を放しただけ」と解釈しても、納得してしまえるのが凄い。 離れたトコから見る分には「なんで?」でも、身近に接すると「ああ」と腑に落ちてしまう人って、たまに居るよね。みたいな。 どっちかというと、男は生活がずさんになると哀れまれる。女だと軽蔑される。的な描写に「それ!そこ!もっと言ってやって!…ンでも自分に置き換えるとずさんな女の仲間には入りたくないのが正直なトコ」とも思いながら… これだけのバターを消化吸収できるのは多分とても生命力がある人達だ。グルメとグルマンはパワフルでないと到達できないよなあ。と、とんちんかんな事に思いを致した 取材して書いた訳ではない、との事だが「いかにもありそう」な、いい味だ 大変楽しく面白く読みました | ||||
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人間の感情は白黒ではなくグレー。その移り変わりをある程度丁寧に描けているのですがちょっと中途半端かなあという読後感です。登場人物ももう少し整理するか、掘り下げるか(多分そこが筆力が最も必要なところ)。木嶋事件をモチーフにしているだけあり、いままでの作者の作品の中では一番社会派(?)な感じ。賞取りなども意識し始めているのかなあ・・・。BUTTERの直前に「伊藤君AtoZ」を読んだのですが、そっちは軽いタッチからえぐい所を突いてくる話。面白かった。「えぐい」という意味では現実の木嶋事件自体に底の知れないえぐさを感じるので。正直現実のモチーフに負けちゃった・・・ということかもしれません。読んでる間は色んな展開があって面白かったのでオススメはできます。 | ||||
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あの婚活連続殺人事件で一躍有名になった、木嶋佳苗被告をモデルにした長編小説。 結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。通称カジマナ。 彼女の、バターのように溶け出していく女の欲望が、象徴的に描かれている様は、まさに本書の醍醐味でもある。 彼女のパワーに、女性記者・里佳の心が、洗脳されていく変遷も、大変興味深い。 また、本書は、料理をモチーフにした描写が秀逸で、本書を読み進めていくと、実際に食欲を掻き立てられる読者も多いのではなかろうか…?! バターのように濃厚な描写がお見事な本作品は、大いに読み応えのある小説であること請け合いである。 | ||||
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世間に衝撃を与えた木嶋佳苗の事件。 なぜ、あのような女が男たちを翻弄したのか?あのとき、世間に広がった男たちの嫌悪感と女たちの戸惑いの正体を暴こうとした力作。男女で、若しくは女性同士で、若しくは性別を越えて、今生きやすい社会を作るにはどうしたらいいのか…そんなことを考えるきっかけとなった。 最後のほうはだんだんと胸焼けがしてきたが、それもまた著者の狙い通りなのだろう。 なお、これを読んでいる途中でたらことカルピスバターを買ってしまった。食べ物への描写に、著者のこだわりを感じた。 | ||||
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