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ブルーローズは眠らない
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ブルーローズは眠らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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1作目の「ジェリーフィッシュは凍らない」が優れた大傑作で感動したため、2作目である本書もすぐに読みました。 「ジェリーフィッシュ」はあれほど複雑なプロットとトリックに関して分かりやすく解決が提示され、(最後の顛末はやや飛躍気味でしたが)誰にでも納得できるかたちで真犯人の心理が独白され、素晴らしかった。誇張ではなく、十角館に比肩するデキでした。 一方、本作ではどうでしょう…。 二つのパートを行き来するプロットと、その有機的なつながりはたしかに面白い。ただ、肝腎の密室トリックが何のために存在するのか?ワケが分かりません。 (以下ネタバレ) 8割過ぎの地点で提示される解決編で、密室殺人の必然性については「犯人をおびき出す必要があった」「難解な条件をクリアするために偽装他殺を行った」と説明されていますが…はっきり言って意味不明です。この点に関して疑問を抱いた読者は多いのではないでしょうか? そりゃ警察である真犯人が働いている管轄内で、真犯人が暗躍した過去の出来事を暗示するようなハデな事件を起こせばおびき出せるかもしれない。でも、そんな迂遠な手段をとる必要があったのか?甚だ疑問です。だって、そもそも偽装した二人組はおびき出すまでもなく真犯人が誰なのか既に知っていたわけですから。 おびき出していったい何をどうするつもりだったのか? その存在意義が不明な偽装他殺の演出のために、幼少時から愛し続けたパートナー(子供まで作った)を自ら手にかけ、首まで斬り落とすなんて、あまりにもおかしいでしょう。末期がんだからこそ、彼女に大役は任せずに男の方が身を挺して真犯人を葬り去り、あの世に旅立つ彼女への手向けにする...というのならまだ分かりますが。 本当に意味不明でした。3作目は読まないかな…。 | ||||
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トリック、動機のがダメ。こじつけ感が大きい。 他にも方法はあるし、推理小説としては20点。ストーリー、ドラマとしては良いので残念。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 奇跡の青いバラを巡る遺伝子工学の話についていけず,冒頭の雑談レベルで早々に脱落, 当然,ミステリの部分にも関わりますが,理解しきれず,楽しむことができませんでした. 一方,舞台から脚本,演出に主演,そして『幕引き』まで,ただ殺すだけではという, 復讐者の執念が窺える真相ではあるものの,前作と同様に刑事二人が喋り続ける終盤は, 結果と結末ありきの組み立てに映り,強引で面倒臭く,都合の良さが見えてしまった印象. 謎めいて語られていた人物たちの正体や出自も,最後まで引っ張った割には肩透かしで, 専門性を強く押し出した内容は,自分が取っ掛かりから躓いたせいもあるとは思いますが, 興味や関心よりも壁を作ってしまったようで,いささかこね回しすぎに感じてしまいました. | ||||
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トリック自体、よくある手記と現実との齟齬をベースにしているが、事件自体に手記は必要があるとも言えず、密室やアリバイトリックも無理矢理感が強く、解決時に爽快さを覚えることはない。 まあここまでは欠点としては目をつぶれる範囲内だが、犯人の動機というか、そもそもの行動の意図がまったく意味不明。そんなことしなくても、やり方いろいろあるだろうし、なんでそんなことしなきゃいけないのか、登場人物たちが納得してる様子にも違和感。 1作目が好評で、熱が冷めない内に2作目をと思う気持ちもわかるし、ひょっとしたら編集者にせかされた? でも、だからと言っても最低限の「小説」は書かないといかんでしょ。不十分なトリックに登場人物を無理に合わせただけに感じます。 この作品読むと、新本格の初期に「トリックありきで、人間が描けてない」批判を懐かしく思い出します。 | ||||
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