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ブルーローズは眠らない
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ブルーローズは眠らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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大変良かった | ||||
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『ジェリーフィッシュ』を読んでから1年以上空いての本作だったので、明確な比較はできないが、『ジェリーフィッシュ』は読後感が素晴らしかった印象。(だからこそ本作を手にしたワケで) ただ、本作『ブルーローズ』は途中までは読ませる力というか先が気になってサクサク読めたが、いざ核心に触れる流れになると「んんー?」という感じになった。 なんか動機とか納得が行かないし、なんか結果ありきで話を構築してった?感じ。 途中まで期待膨らませてた分、残念だった | ||||
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1作目の「ジェリーフィッシュは凍らない」が優れた大傑作で感動したため、2作目である本書もすぐに読みました。 「ジェリーフィッシュ」はあれほど複雑なプロットとトリックに関して分かりやすく解決が提示され、(最後の顛末はやや飛躍気味でしたが)誰にでも納得できるかたちで真犯人の心理が独白され、素晴らしかった。誇張ではなく、十角館に比肩するデキでした。 一方、本作ではどうでしょう…。 二つのパートを行き来するプロットと、その有機的なつながりはたしかに面白い。ただ、肝腎の密室トリックが何のために存在するのか?ワケが分かりません。 (以下ネタバレ) 8割過ぎの地点で提示される解決編で、密室殺人の必然性については「犯人をおびき出す必要があった」「難解な条件をクリアするために偽装他殺を行った」と説明されていますが…はっきり言って意味不明です。この点に関して疑問を抱いた読者は多いのではないでしょうか? そりゃ警察である真犯人が働いている管轄内で、真犯人が暗躍した過去の出来事を暗示するようなハデな事件を起こせばおびき出せるかもしれない。でも、そんな迂遠な手段をとる必要があったのか?甚だ疑問です。だって、そもそも偽装した二人組はおびき出すまでもなく真犯人が誰なのか既に知っていたわけですから。 おびき出していったい何をどうするつもりだったのか? その存在意義が不明な偽装他殺の演出のために、幼少時から愛し続けたパートナー(子供まで作った)を自ら手にかけ、首まで斬り落とすなんて、あまりにもおかしいでしょう。末期がんだからこそ、彼女に大役は任せずに男の方が身を挺して真犯人を葬り去り、あの世に旅立つ彼女への手向けにする...というのならまだ分かりますが。 本当に意味不明でした。3作目は読まないかな…。 | ||||
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購入後に思ってたよりも早く商品到着し、状態もキレイでした。また機会ありましたらよろしくお願いいたします。 | ||||
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面白かったので、次の作品も購入しました。 | ||||
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トリック、動機のがダメ。こじつけ感が大きい。 他にも方法はあるし、推理小説としては20点。ストーリー、ドラマとしては良いので残念。 | ||||
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肝となる仕掛けはよくあるパターンなのですが、それでも読了後の満足感は高いです。ジェリーフィッシュとは違う世界観のミステリー。文章、構成が上手でストーリーもおもしろいです。 | ||||
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シリーズ化されていたのはうれしい。 「ジェリーフィッシュは凍らない」は、真空気嚢の設定がいまいち感が有ったが、ラストの犯人逃走は古き良き怪人風で良かった。 今回は青薔薇の創造にまつわる殺人事件で、前回同様に2視点で交互に語られる物語。 語られる(騙られる?)物語の中で齟齬がある部分を気にしながら読んでいったらすごいことになっていた。 もしかしたらこのシリーズの時代設定って絶妙なのかもしれない。 | ||||
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二つの視点での話を交互に語り最後にそれが一つのストーリーにまとまる構成や、ストーリー自体は面白いと思います。 一方、本編で使われるトリックは、無理やり感が強く、ストーリーの面白さを損ねてしまっていたように思いました。物理トリックやアリバイトリックは、本来の目的を達成するための手段としてトリックを用いるに過ぎないはずの犯人が、なぜそこまでやるの?という疑問が消えません。 また叙述トリックは唐突すぎて、驚くよりも笑ってしまいました。よくできた叙述トリックを読むと、読み直して「ここにヒントが書いてあったのに」というくやしさ交じりの驚きがあるのですが、本書の場合は、伏線なしで出てきたのでびっくりしました。(最後の最後に実は彼はロボットだった、と言われるのと同じくらい違和感がありました。) 話自体は面白かったので、次作も読みたいと思います | ||||
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マリア&漣シリーズの本格推理長編第2弾である。市川作品は「ジェリーフィッシュ・・・」に続けて2冊目の読了。 前作と同じ1980年代のちょっとしたパラレルワールドな世界が舞台。といっても前作に比べると、我々の世界とのあんまり突飛な差はないようだ。 物語の主軸は、実現困難と言われていた「青いバラ」を作り出そうという人々と、それに絡む密室殺人のゆくえ、というところだろうか。遺伝子工学の(我々の世界では実現できていない)画期的な技術の話は出てくるものの、前作のようにその技術自体が物語の舞台づくりに絡んでくるわけではないのが微妙である。 例によって2つの時間軸の異なるストーリーが順次描かれる。これがどう最後のほうで絡まるのか~という期待でどしどし読み進めたい気持ちと、どっかに伏線になるような齟齬があるはず~と目を凝らしながら読み進めたい気持ち。いや、これは楽しいですね。中盤からは、この人はだれで、あの人は誰?というので頭がいっぱいに。そして最後の最後に意外な人物が~というクロージング。 なかなか楽しめましたが、ちょっとトリックの構成が強引かなぁという印象。密室トリック&アリバイトリックのために事件を演出しましたという感じがどうしてもぬぐえない読後感なのです。あと、とあるありがちな(たぶん読者だけが陥っている)錯誤について、一切説明的なものがないのも気になると言えば気になる。これ、読者だけが陥っている錯誤なんで、説明なんて書きようもないかもですが、それなりに重要なポイントな気もしますので・・・。 個人的には、遺伝子工学より航空工学のほうが親しみがあるせいか、前作のほうが「やられました感」が強かったかもですね。 | ||||
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密室トリックあり、叙述トリックあり、本格として必要十分な作品。 バディ二人のやり取りも微笑ましく、楽しい。 | ||||
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話の展開や密室トリックなどは練られているとは思う。ただ、腑に落ちないところが1点。文庫版212P-213pでレンとマリアが、日記の中に出てくる博士と温室で殺された博士は別人ではないか、なりすましの理由は何か、などと議論している。ところが、最後で温室で殺された博士が実は女性だった。これは、ちょっとひどいのではないか。大学で最初にマリア達が博士と会ったときに女性と分からなかったのか?(博士のセリフが男性のものだったのは、苦しい仕掛けなのではないか?)。男装を通していたとしたら、それは何故?学生時代から復讐計画を立てて男装していた??仮にそうだとしても、212pのところでは、既に死体解剖に回されているはずだから、マリア達が男と女を取り違えるというのは、あり得ないのではないか。 | ||||
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まず本代と関係ない部分から、本作では遙かに遺伝子工学が進歩したパラレルワールドが舞台になってるわけだけど、前作で大容量256KBでフロッピーを使っているなど、IT技術に関しては80年代の8bitパソコンレベルだということが明らかにされている。テープレコーダーが現役なことからもこれが窺える。しかし高度な遺伝子工学は、IT技術の支援なしには非常に困難だ。例えるなら天文学における望遠鏡のようなものだろうか。ITが80年代レベルのまま遺伝子工学だけが突出して進歩しているという世界感に、違和感が拭えない。 本作を読み終わった後の感想は、「スッキリしない」だった。前作だと「そうだったのか!」という目から鱗が落ちるような感覚があったのに、本作だと「それは可能だけど、そうする必用ある?」みたいなモヤモヤ感が。 密室にしろアリバイにしろ動機にしろ、前作だと様々な可能性について検討し、潰していった。本作だとその部分の検討がイマイチ甘いのだ。 本作だと、たとえばガソリンについてはどこかで何らかの方法で補給さえできれば、彼のアリバイは崩れる。たとえば前もって彼が変装して購入、又はどこかで盗んだガソリンをタンクに詰め、廃屋や偽名で借りた倉庫にでも隠しておけば、その問題はクリアできる。友人に購入してもらうように頼んでも良い。借りた車を返す前に必ず満タンにして返してくれる知人に、車を貸すだけでもいいかもしれない。衝動的な殺人ならまだしも、数ヶ月以上前から準備してきた計画殺人におけるアリバイの傍証としても、かなり弱いと言わざるを得ない。 たしかにあの方法で実行は可能だろう。だがしかし、そのやり方がはたして合理的だろうか。そしてそれを担当した刑事の推理はまともなものだろうか。論理的に判断して、その答に辿り着くものだろうか?犯人の行動がいかにも行動がチグハグなのだ。 ↓ ↓ さらに大きなネタバレ ↓ ↓ 犯人は奴をおびき出すためにあの事件を計画したという。しかしおびき出すだけなら、彼女は髪を染める必用はなかったのではないか。或いはカツラを被ってでも白髪に見せかけた方が、遙かに目立ち、その分おびき出し易かったはずだ。髪を染めたのは「読者に対する」ミスリードとしては効果的だが、復讐計画自体にはなんら寄与するものではなかった。 また本来の目的が奴に法の裁きを受けさせることではなく単なる復讐であるのなら、奴を直接襲撃すればいい。相手が武装しているとはいえ、スキをつけばいくらでも殺すチャンスはあったはず。まして富と名声を得た今ならば大金を払って殺し屋を雇うことも不可能ではない。実に単純で効果的だ。なんだったらR国に亡命し、新技術を引き渡すことを条件に誘拐や暗殺を依頼しても良かったかもしれない。「青いバラ」には、それだけの力がある。 青いバラが栽培されている温室に警備装置がないのは不自然だった。幻の青バラなのだから、何株か盗んで増やして一攫千金を狙う奴や、手に入れたいと思っている愛好家や研究者が盗みに入る可能性は十分にある。もしそういう泥棒の一人が温室のガラスを壊して中に入ったら、この計画も全て水の泡だ。あの計画のためにも十分な警備が絶対に必要だったはずだ。 | ||||
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「人物」「場所」「時間軸」「(専門的な)遺伝子理論」「(青いバラは不可能だという)植物学」などなどさまざまな伏線が張り巡らされており、絶対に不可能な密室での殺人がおこなわれる。殺人の方法と犯人は?というわかりやすい推理小説なのだが、ふたつの物語がパラレルで語られることにより、わざと読者を混乱させたうえで、たたみかけるように一気に結末をむかえます。 主人公であるふたりの刑事、都合よく情報を寄せてくれる軍関係者と旧知の刑事、悪役などキャラも立っており、専門的な記述に違和感を抱かなければ調子よく読み進められます。 ただし、「殺人の技法」ありき、という感じで肝心の動機や怨嗟、家族の複雑な生い立ちと関係が若干弱い気もしました。 | ||||
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前作に続いて、創元推理文庫なのに登場人物一覧が無い。 ということは、やはり一人二役のトリックが使われているに違いない。 そしてパラレルワールドである以上は、それを活かしたトリックでもあるはず。 だが・・・そうは上手に小説化出来ないのでは・・・、と思いつつ読んだ。 よくまぁ、こういう複雑な”仕掛け”を考えるものだと感心させられた。 前作に比べると、殺人の動機が弱いとも言えるが、その分「困難は分割せよ」の基本に立ち返った推理がなされているので、それほど不満には感じなかった。(解説によれば、文庫化に際して加筆もなされているとのこと) 現実世界のほうが、もっと不条理でもっと刹那的な動機での殺人が行われている。 そしてニッセン少佐の”人の良さ”のような救いは、現実世界には、ない。 遺伝子操作に関する説明が難解とは思えない。 私は数学嫌いの文学部出身者だが、文系出身者にも十分わかるように書かれている。 (もっとも近年では大学生のアタマのレベルがいよいよ下がり、%の計算が理解できないとか、平均値は出せても「平均だから真ん中」だと勘違いしていたりするという。某女子大では推薦入学した生徒の学力があまりに低いため「SPI試験の計数問題対策を行うことで就職支援につなげる」との名目で、公文式の算数から教え直しているとの噂も聞く。そうした状況を考えると、違う見方もできるが・・・) | ||||
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会話劇でのキャラ造形は陳腐なものがあると(ギザ)感じますが、物語から紡ぎ出すキャラ造形には奥行きがあるので(ギガント)感情移入しちゃいます。漣君がマリアさんに言い返せるキャラという点でギリギリ、初号機と弐号機のパイロットの関係性からは逃れられてますね。物語はJFK(ジェリーフィッシュは凍らない)より数枚落ちる感じですかね(ズバリ)。でも面白いです。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 奇跡の青いバラを巡る遺伝子工学の話についていけず,冒頭の雑談レベルで早々に脱落, 当然,ミステリの部分にも関わりますが,理解しきれず,楽しむことができませんでした. 一方,舞台から脚本,演出に主演,そして『幕引き』まで,ただ殺すだけではという, 復讐者の執念が窺える真相ではあるものの,前作と同様に刑事二人が喋り続ける終盤は, 結果と結末ありきの組み立てに映り,強引で面倒臭く,都合の良さが見えてしまった印象. 謎めいて語られていた人物たちの正体や出自も,最後まで引っ張った割には肩透かしで, 専門性を強く押し出した内容は,自分が取っ掛かりから躓いたせいもあるとは思いますが, 興味や関心よりも壁を作ってしまったようで,いささかこね回しすぎに感じてしまいました. | ||||
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『ジェリーフィッシュは眠らない』の続編。 前作も面白かったが、今作でも作者の仕掛けに完全に騙されてしまった。 SF要素は難しいところもあるが、全体的に洗練された雰囲気で読みやすい。 続けて続編も読みたくなった。 | ||||
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架空の未来を歩んだ世界のSF要素で少し彩られたミステリー作品です(^-^*)/ 本来、青という遺伝子がないバラで青色を産み出す事は長らく科学者たちの夢であり、日本では2000年代に青いバラがつくられましたが完全な青ではなく紫色でした。 故に架空の技術が発達した作品の世界の中での青いバラ開発の戦いや歴史を背景に綴られる殺人事件は、前作と同じくSFが非常に良いアクセントとなっており、他の作家で言うと森博嗣さんのSF作品のような洗練された世界観と同じ魅力に溢れていました! 加えて、作品の骨格のテーマが前作と同じな事も個人的には物凄く好みであり、真相には感情移入しましたし面白く読めました! またトリックに関しても、個人的には全く拘らなくなった要素ではあるので評価が正しいかどうかは分かりませんが、 読者を驚かせるという意味で見事な出来映えだったと感じます(^-^*)/ ラストも好みでしたし、作品の骨格のテーマが同じであれば3作目も楽しめるかな?とも思うので、次作も読みたいと思います。SF風味な味付けミステリーとしてオススメです♪ | ||||
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市川憂人先生の長編小説2作目ですが、壮大なトリックをいくつもしかけ、読者を翻弄します。合間で語られる日記の謎、密室のトリック、そして美しきブルーローズ。前作も舞台構成が秀逸でしたが、今回も余すところなく楽しませてくれました。 マリアと漣がシリーズ化されている事も僕がこのシリーズにのめり込む理由の一つで、今後、彼女たちの活躍が楽しみでなりません。 | ||||
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