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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全517件 281~300 15/26ページ
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だらだら長いことが印象的でした 端折って短く纏めたら名作だと思います | ||||
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過去20年間の「このミステリーがすごい!」を受賞した作品の中で、最も評価を得た作品である「火車」。筆者は宮部みゆきさんで、2011年現在まで数多くの文学賞を受賞している大作家らしい。小説は年に10冊程度しか読まないライトユーザーでミーハーな自分は、これら前評判の良さに舞い上がり即購入した。 感想としては、個人的には消化不良と言わざる負えなかった。僕世代の俗語で解り易く言えば、「エヴァンゲリオン的手法」とでもいうのか。後の展開は読者の想像にお任せしますという感じで終焉。あまり詳しくは書けないが、犯人である女性を特定し対面した後の物語を、僕は単純に、そして素直に知りたかった。 2年ぐらい前から小説を読みだした僕としては、何だかこの手の手法を用いる作家さんが多い気がしている。この手のジャンルは読者を「え!?あぁあああそういうことだったのかぁ・・・!」という原始的な驚きを味あわせてこそナンボではないか。その終焉に辿り着くまでに、文章を適切な表現で読みやすく書く。この様な単純ともいえるスキルをどこまでも高次元に高めてこそ、あるいは高める姿勢こそ小説家ではないだろうか。余談で、筆者の文章表現に関して恐縮ながら言及させていただくと、個人的には一文一文が少し長く端的でない感じがした。だから読んでて少々疲れる心持を感じてやまなかった。素人の戯言と思っていただいて結構です。すみません。(宮部さんの作品レビュー内で非常に恐縮ですが、個人的には東野圭吾さんの文章が好きです。端的で理路整然として非常に読みやすい。しかし大人な文体です) 正直「これが20年間のミステリーで最高の作品なのか・・・?」とクエスチョンマークでした。 | ||||
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子供の教師がたまたま野球ファンで・・・というところで読むのやめました。話がうまくいき過ぎでしょう。 | ||||
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発表当時はさぞ衝撃的だったと思いますが、刺激に慣れてしまった今の時代には刺激は少ないような。色々と勉強にはなるが、20年も前の時代の話だから状況は変わっているので鵜呑みには出来ないが作者が訴える警鐘は現在にも通ずる。話はとんとん拍子で進み過ぎる感じがあるが、そもそも推理がメインの作品ではないのだと納得した。 | ||||
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いや〜これには恐れ入った。今まで読んでいなかった自分が情けない。どこか悲しげで、切なくて、でも物語の先を読まずにはいられない。自分が自分であることの意味…とても背負いきれない苦しい過去…別の人生を生きれたらと誰もが思うところを非常に上手くついている。読後にその世界からなかなか抜け出せなかった。 | ||||
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おそろしが面白かったのでこちらにも興味を持ったのですが、私には微妙でした。へぇー…って感じのまま読み終えてしまい残念。 | ||||
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かなりの長編であるが、休むことなく一息で読んだ。最後の方は、手に汗を握りながらだった。中心人物は2人の女性であるが、2人ともほとんど登場しない。登場するのは、2人と何らかの形でかかわった人物のみである。しかも、2人とも、問題を抱えていた関係上、親しく付き合っていた人は少ない。深い付き合いをしているわけでもない。それにもかかわらず、借金を抱えて生きる厳しさが浮かび上がってくる。追い詰められた状態のなかでどのような選択を迫られたのか、一体どこで道を間違えたのか、数少ない手がかりから人物像が浮かび上がる。推理小説といえるのかどうかはわからない。途中まで読んだところで結末はわかる。しかし個人的には、どうかこの人が犯人でありませんように、と祈る気持ちで読みつづけた。あと数ページ読みたいと思うところで物語は終わり、もどかしさが残った。 | ||||
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友人に薦められて読んだが、ローン社会の犠牲者をテーマにした力作であった。本書には2人の女性が登場するが2人とも犠牲者だ。1人目の関根彰子は自己破産の前歴がある。彼女が特別だらしなかったわけではない。ただカードの怖さを知らなかっただけだ。軽い気持ちで手を出したカードによっていかに簡単にローン地獄に陥るか、その怖さを作者は溝口弁護士の口を借りて述べる。問題は「無差別過剰与信」と「高金利・高手数料」だ。「28歳の月給20万円のサラリーマンが33枚のクレジットカードを持ち、負債総額は3千万にまで達した。」というケースがあったという。負債総額の大きさに驚くが、実は大半が金利だ。例えば金利30%で借りると2百万円の借入が7年目には16百万円に膨らむという。これが高金利の怖さだ。傍目にはちゃんと計算出来ると思われていた、真面目で気の小さい、几帳面な人たちが、多重債務者になる可能性があることがよくわかった。そしてもう一人の女性の新城喬子は、原因が本人にあったわけではないだけにもっと悲惨だ。ここではもう一つの大きな問題である、債権者による苛酷な取り立ての恐怖が描かれる。現在の少なくとも大手の消費者金融ではここまでのことはしないと思われるが、これを読むと何故現在消費者金融に対してここまで厳しい規制がかけられたかが理解できる。先日大手が倒産した理由の過払い金変換訴訟は、過去に徴収した金利を返還するものであり、厳しすぎるのではと思ったが、本書を読むとやむをえないものかも知れないという気分にもなってくる。随分堅いレビューとなってしまったが、作者はこのような重いテーマを、失踪した女性の行方を追うミステリー小説に組み入れることにより、読者をぐいぐい引きつける読みやすくエンタテインメント性の高い作品に仕上げている。最後まで一気に読んだが、終り方には大きな不満がある。それは新城喬子が結局どのような女性であったのかが省略されたところである。作者にとっては難しいことだったと思うが、本間がどのような問いを発し、それに新城喬子はどう答えのか、そしてこのシーンはどのように決着がつけられたのか。この部分をきちんと描いてほしかった。 | ||||
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20年間でトップ1に選ばれた作品なので、読んでみました。で、とにかくウンチクが長くてストーリー展開がない..普通に書けば200〜300ページの内容を、無理やり500ページ強に引き伸ばした印象を受けました。(30分しかない昼食中の弁護士の会話が何故か1時間以上の内容だったし)400ページ辺りに差し掛かったところで、まさか、このまま終わるって事ないよね?と言い聞かせながら、淡々と読み終えました。そのまさかが当り、がっかりです。私には、なぜ高評価なのか?理解できません。唯一、ミステリーとしてのストーリー展開とは別に、主人公の家族やその周りの人達のアットホームな空気に好感を持ったぐらいでしょうか。高評価な方が圧倒的に多いので、きっと私の感性がズレているのかな?^^; | ||||
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ストーリー的な部分での驚きや大逆転などはありませんが、当時の消費者金融などの社会問題は見事に描かれていると思います。特に現在は2010年6月に法律が施行されたが、それ以前に存在した「グレーゾーン金利」とその被害などを知るうえで勉強になる小説だと思う。世の中には色んな落とし穴が存在して、「自分だけは大丈夫」と思っていても、それらに陥る可能性は誰もが秘めていると感じさせる(伝える)筆力は、やはり宮部の腕でしょう。 | ||||
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まず、今作を読んで、思い当ったこと。 新城喬子・唐沢雪穂・新海美冬。 後者二人は、ご存じな方も多いのではないかと 思われる、東野氏の名作「白夜行」「幻夜」の 主人公。 この三者に共通した心情を強く感じた。 主人公の心情は、全く語られないという作風も似ている。 では、この心情の共通点とは何か? こんなつもりじゃなかったのに、こうなってしまった。 自分の甘さを棚に上げ、荒廃する社会・利己的な 個人主義の蔓延にその理由を昇華していく。 そして、本来の敵ではない、大きな、自分の人生を 抗うものに対して攻撃・復讐を繰り返す・・・。 決して本心ではないのに、疾走する暴走機関車は どこまでも止まらない・・・。 レビュータイトルにもした科白、どんな状況で 発せられたか、想像がつくか? 「社会派ミステリー」という言葉では表現が陳腐に なる、「人生の重さと悲しさ」が伝わってくる傑作である。 現代では、辻褄が合わない個人情報管理問題、 携帯電話があったらだいぶ変わる話の展開、 関西圏の読者ではネタバレになる住宅展示場、 そして、かなり冗長気味な多重債務と法律の 詳細説明など、作品のマイナス要素は多いが、 書かれた時代背景では致し方ないであろう。 また、今作は、主人公が、女性でないと、味わいが 出ない典型的な作品であろうとも感じた。 「切ない」「悲しい」そして、「冷酷」 という様々な要素が、女性であり、また、上記三者 に共通する「男を魅了してやまない美女」である ことで、読者に訴えかけてくるテーマもリアリティー と重厚さに拍車をかけてくる。 最後のシーン、これでいい。 というより、これがいい。 「肩に手をおかれた」喬子は、初めて 「人間」「人生」を取り戻すに違いないから・・・。 | ||||
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初めて読んだのは、多分この本が発売された高校生の頃。 でも当時平凡な高校生だった私に カードやら破産やら一家離散やら説明されても、実感は全く湧かず。 それから、社会人になって、転職して、結婚して、、、 と、その本をずっと手元に持ったまま現在に至りますが、 今読むと、物語の深い部分がとても面白いですね。 新城喬子は、いろいろな人の回想シーンでしか登場しませんが 登場しないだけに、どんな人なのだろうと想像をかきたてられます。 当時のコンピューターや、データの保存事情も面白いです。 喬子は、(当時の)最新のデータシステムの穴場を利用して、 他人の人生を乗っ取りますが、最終的にそれが成功しなかったのは 彰子が破産後も頼りにした弁護士、彰子(喬子)を探そうとした婚約者、 彰子がいつか取りに来るかもと、ずっと荷物を保管していた大家さん、 彰子を「しいちゃん」と呼び、行方を心配する彰子の幼馴染、 喬子が利用したローズラインの社員、 それから、乗っ取った後も、ずっと保管されていた、 喬子自身の“夢”が写っている写真…etc 結局は人間の繋がり、人間の感情が、計画を破綻させたのだろうと思います。 人はどんな風に生きていても、必ずどこかで繋がっているのでしょう。 だから誰かの人生を乗っ取ることなんて出来ない。 本書の後の喬子が、どのように語ったのか、とても気になりますが、 それは読者がそれぞれ想像して楽しむのでしょう。 | ||||
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レベル7が面白かったので読みました。 本格ミステリはあまり読んだことが無いですが、この本はそれらとは一線を画した傑作だと思います。寝るのも忘れて一気に読んでしまいました。 読み進めていくにつれて最期はどうなるんだろうと思い、最後の方はページをめくるのがもったいない本というのは中々めぐり会えない。そしてあのラスト、強烈な印象が今も残っています。 小説家ってすごいな、と思わせる本です。 | ||||
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主人公の女性がカードローンの怖さや住宅ローンの怖さを思い知って、そのあまりに殺人にまで及ぶんですが、 そのあまりに真に迫った描写にそれが十分自分にも起こりうることなのだと思い知らされました。 誰でも知り合いにカードローンに苦しむ人が一人か二人はいるかもしれませんが、これを読めば、 それを馬鹿にする気など起きなくなると思う。自分も今まで馬鹿にしていた思いが吹き飛んだ。 ああ、あの人も苦しかったんだなと思い、一歩間違えば主人公の女性が自分の姿だとも思えた。 同時に「借りすぎにはご注意を」という言葉が脳裏をよぎった。 | ||||
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間違いなく傑作の部類に入る作品だと思います。 きっかけはごく些細な事。 誰にでも起こりうるちょっとしたことから 決して後戻りすることができない事態へ発展してしまうことの恐怖を感じました。 クレジットは身近にあるサービスですが 果たしてどこまでそのサービスが引き起こしうる 悲惨さを認識できているのでしょうか? そんなことを想起させる一冊でした。 | ||||
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このミスがすごいの過去20年間ベスト・オブ・ベスト第1位、 200万部以上の売り上げ、アマゾンのレヴューも高評価。 ということなので、まずハズレ作品ではないだろうと思い購入したが、 ところがどっこいビックリするぐらいの大ハズレでした。少なくとも自分には。 全体的に冗長な作品で、淡々と人探しを続ける展開にげんなりしてしまう。 事件や犯行、トリック(と言っていいものかどうか)も、なんの衝撃も戦慄もありません。 ラストまで拍子抜けでちょっと腹立ってくる。 カード破産の問題等は発行された当時92年ぐらいでは新鮮だったのかもしれませんが、今読むと何の目新しさもない。 この作品は94年に土曜ワイド劇場でドラマ化されてるらしいですが、 その手の2時間モノのサスペンスドラマにピッタリくるような小説だと思いました。 読み進めるのが苦痛で、ちょっと読んでは止め、ちょっと読んでは止め、結局読み終わるのに1ヶ月近くかかってしまった。 | ||||
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ミステリー小説と期待して読むとがっかりしてしまう点は多いと思います。 本書は「誰が」「どうやって」その人を殺したか、を問題としていないので そういった推理的な部分をミステリー小説に期待する方には拍子抜けしてしまうのではないでしょうか。 トリックを推理するのではなく、「なぜその人はそうしなければいけなかったのか?」という部分が読みどころだと思います。 細かいトリックのような部分もなくはないですが、本書においては味付けにすぎないでしょう。 刑事、犯罪者、新婚夫婦、刑事の子供・・登場人物は様々ですが、そのほぼすべてに感情移入ができます。 誰に彼女を責めることができるのか? なぜ責めることができないのか? 誰のせいでこうなってしまったのか? まさに「社会派ミステリー」の代表作と言っても過言ではないでしょう。 | ||||
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初めて読んだ宮部作品でした。 おもしろいな〜と思いつつ、途中のカードの仕組みについてのところは、 飛ばして読んだりして。 (何度も読み返すタイプなので、よくあることなんですけど、私の中では) で、クライマックスに近づくにつれて襲われた、あのゾクゾク感。 怖いんじゃないんです。背中がキショク悪いってゆーか、 顏の見えない犯人(?主人公?)を想像すると、なんだかゾクゾクするんです。 私はこのゾクゾク感がすきです。 | ||||
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色々な資料が列挙されているが普通の人間がどうしてクレジットカードによる借金地獄にはまるのか、 というロジックのつき詰め方が甘いとか、色々文句はあるものの。。 物語のハイライトである借金で売りとばされた母親を記す娘の印象として書かれる 「汚い水がつまった…」 物すごい描写であることは確かであり、この作品の強さを支えていることは間違いない。読んでからしばらく飯が食えなくなった。 | ||||
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タイトル通り、私はこの本にはあまり惹かれるものを感じませんでした。 全体的に暗い雰囲気が漂っていますが、それでいて底が深い訳でもなく、 正直何が面白いのか分かりませんでした。 登場人物がリアルな人間として動いているというよりは、 カード社会の危険性というネタに当てはめるように強引に描写されている感じ がして、のめりこめず、カードについて著者はよく勉強したんだろうな という冷めた印象を持ちました。 だって、被害者の人、捜索願い出されたら、ぜーんぶ成り立たないやん。 知り合いの少ない人を選んだといったって、急に職場に来なくなったら 少しは探すでしょ。 他にも、偶然頼みで展開していくトリック解決はちょっとつらいです。 酷評ですみませんが、私の正直な感想です。 | ||||
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