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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全517件 341~360 18/26ページ
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書店で見かけて帯に「「このミス」の過去二十年間の第一位」とあったので買ってみました。 休みを一日費やして読んでみた感想としては…う〜む、つまらなくはないけど不完全燃焼な感じですね。初めの何分の一かでトリックが分かってしまうので、読んでる方はそこからだれてしまいます。それなりに厚くて最低半日はかかるので忙しい人にはお勧めしません。 得体の知れない女性の素性を追っていくという流れは「白夜行」を思い起こさせますが、スリリング度は比べようがないですね。向うは最後までジェットコースターですがこちらは途中から滑り台になってます。 あとクレジットを題材としてるから経済小説の面もあるとか、人物描写も優れているとかいう評論もありますが、実際のところは三十代だったら皆普通に思ってることが書いてあるだけで特に真新しさはありません。 | ||||
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この作品はミステリーの域を超えて、経済小説といってもいいのかもしれません。 多重債務者になることはけっして特別なことでも、その人の人間性を否定することでもないんですね。 自分だって、いつこういう立場に追い込まれるかわからないのです。 この作品が上梓された頃はバブルが崩壊した直後ですから、よけいにリアルな作品として社会に受け入れられたのではないでしょうか。 また、この作品では人が誰しも抱えているであろう「孤独」についても、それぞれの登場人物ごとに描かれているように思います。 この「孤独」とのつきあい方が、その人の生き方を決めているのかもしれません。 | ||||
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宮部さんの作品では一番気に入っている作品です。宮部さんの筆の表現力に感嘆いたしました。 | ||||
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といっても宮部作品を読むのはこれが初めてなんですけどね。 いや、すごいです。評判がいいのは当たり前。太い綱をぐいぐい引っ張るような物語の牽引力。印象的なラスト。ただ、もう少し縮めることはできるかな? | ||||
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ここのレビューを見て、物凄い良い評価がずらりと並んでいたので買いましたが…たいしておもしろくありませんでした。謎残りすぎ、最後、ブチっと終わりすぎ。あそこあの終わり方はないでしょー。淡々としていてつまらなかったです。 | ||||
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火車、とても読み応えのある本当に読者を裏切らない表現にはいつも感動してしまいます。 宮部先生の書く小説は現代社会にある「踏み入れてはならない」部分にあると思っています。 でも、気づいたら踏み入れてしまった…。 とういう登場人物が身近に感じられる。 火車はそれがとても強いように私は感じました。 だから続きが早く読みたい、でも読み終えたくない。と思ってしまいます。 | ||||
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扱ってるテーマがシリアスが故に、全体的に内容は重々しくなっている様な気がします。 その重さが、途中で読むのが辛くなる思いをわき上がらせます。 途中で放り出してしまう人も読んでる人の中にはいたんじゃないかと思います。 重さの理由の中には、宮部みゆきの説教性みたいな物が含まれているからじゃないかと。 お金が絡む問題で簡単には扱えない内容だと思い、宮部さんは随分と経済・金融に関して勉強した様です。 きっと、勉強する中で世の中に伝えたいこと、とかを書き入れたと思うのですが、それが少し説教臭くなっている、そんな気がします。 ラストの部分は、スラスラと読め、オチは非常に綺麗なしめ方でした。 ただ、それまでの部分が、非常に長い。 だから、読む時間が無くて長編が苦手な人には不向きな作品かと思います。 | ||||
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ラストの数行がまるで詩のように美しくて、「あぁ、物語のすべてはこのシーンのためにあったんだなぁ」と感動しました。宮部作品は本作と『理由』しか読んだことがないですが、ほかの作品もぜひ読んでみたいと思います。 | ||||
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終盤の200ページぐらいは面白かったのですが、 重厚感を出そうとしたのか、全体的に無駄なところが多かったです。 特に、中盤まで勿体を付けていた謎は、 数年前までの大阪・難波の街を知っている人なら 誰でも分かるものなので、読むのが面倒くさくなりました。 もっと多くの人に読んでもらいたくなるほど 最後のトリックと社会的メッセージは素晴らしいだけに、 余計に無駄な部分がもったいなかったです。 | ||||
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親戚に頼まれた休職中の刑事が行方不明の女性を追う ストーリーを簡潔に言ってしまえばこんなにも簡単なのだけれど、そうはいかない 借金、多重債務者にスポットを当てた作品なので、そういったことに無縁、無知な私にとっては難しい文章が多かったけれど、それに対しての法律などためになる情報を実に詳しく書いてあるので読んで損はない ニュースではよく聞く言葉なのに、身近に感じる人はほとんどいないと思うけど、恐ろしいと感じる程自分のすぐ傍に存在することなんだとこの本を読めば分かる 学生向けのクレジットカードもある今、この本に書いてある出来事は決して他人事ではないのだ 作品の感想に戻ると、主人公が目的の女性を追う過程が少しじれったく感じる部分もあるけども、それが一層主人公の心情を読み取れる効果があると思う かと言って終始どんよりとした雰囲気ではなく、主人公の息子や近所の人々との掛け合いが温かだったり、読み続けることが苦になることはなかった 一つ情報を得たり核心に近付くシーンがあると、主人公とともに「やった!」と感じるほどのめり込んだ 一歩一歩近付く様が本当にリアル 特に最後のシーンには本当にドキドキさせられて、読み終わったあとのずっしりとした達成感がとても心地良かった 温かい文章の宮部みゆきさんしか知らなかった私にはちょっとびっくりしたこの作品だが、やっぱり「さすが!」としか言いようが無かった 人に勧めたくなる一冊だと思います | ||||
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宮部らしくない文章。読解に苦労した。もっとわかりやすい日本で記述すればいいのだが。 | ||||
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始めて読んだ宮部みゆきさんの本が「理由」だった。そして正直面白くなかった。もう宮部みゆきさんの本は読まないつもりだった。しかし「火車」を多くの人が勧めているのでしかたなくといった気持ちで読んでみた。面白かった。本当に面白かった。失踪した女性を捜すという小さな事件が少しずつ大きな事件へと発展していく。長い長い物語なのに飽きる事なく読み進めた。最後の数ページの勢いのすごさ。ゆったりと進んでいた物語が急展開する。このあたりは脱帽。長い物語を読んできたからこそ感じられるクライマックス。素晴らしい。この本は読んでおきましょう。 | ||||
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休職中の刑事、その息子、家政夫を職業とする男性とその妻など、 独特のテンポをもった登場人物たちが、作品の中で生きている。 冒頭で、主人公の置かれている状況を地の文で説明するのでは無く、 自然な描写で読者に伝えたり、実際には物語りに登場していない、 失踪した女性の心理や行動を、女性の過去を調査する過程で描いて いるのは、上手いとしか言いようが無い。 謎の女性が最後まで正体を現さないのもサスペンスを盛り上げる。 この作品で直木賞あげても良かったのではないかと思う。 秀作です。 | ||||
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最新作の『楽園』を含む宮部みゆきの作品群の中で本書は最高傑作だと思います。読んでいて心臓がドキドキする場面が何度もありました。 かなり変わったラストシーンまではグイグイ引っ張られてあっと言う間に読めます。私は読書好きで沢山の本を読んでいますが、エンターテイメント性の強さにおいて本書は群を抜いていると思います。本職の弁護士さんが何か言っていますが、小説として楽しむ分には何の問題もありません。絶対に楽しめます。 | ||||
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親戚の青年から突然失踪した婚約者捜索を頼まれたことから始まる 長い長い人探しサスペンスです。 他の方が言ってるように、カードによる多重債務⇒自己破産のスパイラルが背後にあります。 それは、この本の語り口だけで見ると少し古めに感じるけれども 今の時代でも、十分当てはまる大きな社会の闇です。 途中から、探し人の『彰子』は一人の女性というよりも その闇をまとった時代の象徴のようになっていきます。 ラストで彼女がその実体を、本当にいるんだということをさらけ出したところで その象徴性が失われて、急速に一人の女性を形作っていきます。 するとどうでしょう。何百ページも費やして、主人公と読者とが探し出した『犯人』 に対する感情がとても不思議なものに変わっていることに気づくはずです。 そこが気持ちの最高潮。だからラストはアレでよかったんだと思います。 すごく、不思議な犯人を仕立て上げることのできる作家さんだな、と思いました。 | ||||
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忽然姿を消した女、その女を捜しているうちに彼女は他人となりかわっていた事が判明する。 何故彼女はそうしなくてはならなかったのか・・・ 借金地獄を背景に複雑な人間関係が浮かび上がってくる。 これほど登場人物が多いのに、すべてがいきいきと個性をもち見事に描かれている。又非常に重いテーマであり、恐ろしいローンにまつわる現実や、借金地獄にはまりこむ人々の心理などが淡々ではあるが、実に詳細に描かれている。 厳しい社会の現実の中、人と成り代わってまで生きていこうとするしたたかな女も、彼女の内面が語られることはないが、刑事の調査がすすむにつれ、その姿は浮かび上がってくるが、それでも悪人とは感じられない。 ラストがかなり肩透かしになってしまった観がある。それが非常に残念である。今度は女を主人公にした外伝を期待したい。 やはり宮部みゆきは上手い作家だ。 | ||||
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一言でいうと、傑作です。 重いテーマをこんなに情感と悲しみと人間の性を感じさせる作品はなかなかありません。「砂の器」以来かも。 行方不明の女性を捜している過程で、いろいろな事が分かっていく・・ はじめは話がどう流れるか検討つきませんでしたが、 「誰を捜してるか」にピンスポットが当たった時点で、 読んでいる私も、主人公たちと一緒の気持ちになり 「早く捜してあげなければ」と思っていました。 めぐりあえたシーンでは、安心感と恐ろしさと、憐憫と悲しいくらいの情が沸いてくるのを感じました。 何度読んでもこの感動は薄れません。 「理由」よりこっちのほうがだんぜんオススメです。 なぜ火車で直木賞とれなかったのかが本当に不思議です。 | ||||
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はっきり言ってもう一度読もうとは思えません。まず主人公の設定が本筋と全くからんでこないにも関わらずくどく何度も紹介されています。隣人など様々な登場人物も同様で、読んでいて嫌気がさしてきます。これがシリーズものならば納得もいきますが、そういう並びではなさそうなので登場人物が増えるたびにただただうんざりです。内容も、人の話を聞いてそれを元に主人公が勝手に想像して、勝手に納得しているだけなので、共感や臨場感が全く得られません。作者が書きたいだけで書いている事があまりに多いため、無駄に長くなっています。そんなこんなで読み終わった後に感じるのは疲労ばかりです。 | ||||
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結婚する女性に、クレジット・カードを持たせようとするが、カードが作れない事を女性に伝えると、女性が行方不明になってしまう。好きだから、警察の仕事をしている知り合いに、女性を探してほしいと頼む事から、話が始まります。 次々と女性の事を調べて行くにつれ、女性の辛い過去が明らかに・・・。簡単に作れる、クレジット・カードから、多重債務になり、自己破産したくても出来ないようになってしまったら・・・ とっても考えさせられる話で、自己破産についても勉強になります。話を読んでいて、大阪の「難波球場」が出て来たから、嬉しかった。 | ||||
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どうしてもこの作品を書きたい、 どうしてもカード社会の不条理を世に問いたい。 そうした筆者の強烈な思いがしっかり伝わってくる渾身の一作。 一流のエンタメ作家・宮部みゆきとは違う、 「表現者・宮部みゆき」の代表作である。 | ||||
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