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火車
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火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全532件 341~360 18/27ページ
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| 20年間トップ1!!とか言うので期待し過ぎてしまったのでしょうか?!本当にがっかりしてしまいました。えっ、これだけ?3分の2くらい読んだところで、まさかこのまま終わっていったりしないよね、これから何か起きるんだよね、、、という願いもこめたような気持ちで読んでいました。残念なことに、悪い予感が当たりストリーは淡々と進み、淡々と終わりました。 | ||||
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| 最初の方は良かったが、他人になりすますところまでだった・・・。 | ||||
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| めちゃくちゃに面白い。 この作品がなぜ直木賞を取れなかったのかわからない。「ヒロインが最後まで登場しない」ということで低く評価した意見もあったというが、私に言わせれば、ヒロインが出てこないからこそ面白いと言える。 個人的には、著者の直木賞受賞作の「理由」よりもはるかに優れた作品である。 | ||||
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| この作品を初めて読んだのは高校時代であり、読み返すきっかけになったのは、弁護士宇都宮健児という一人の人間の生き様に感銘を受けたからです。彼の姿を追ううちに自分の愛読書にたどり着いたのは運命のような深い感情の絆のようなものを無意識にたぐっていたからでしょうか。 彼の姿が宮部みゆきに重なり主人公に重なり私に重なりました。 テーマは主題そのまま、火車であり、人間の創り出した膨れあがりすぎた消費者金融の闇を解きほぐしていました。 闇の中には悪の存在ではなく普通の人間の姿が存在しました。 今の社会は膨張した闇を真剣に見据えることなく、何か自分以外のもののせいにして、深遠なる闇がどのようにして自らと一緒に創られたかを正視出来ていないように感じます。 膨張した闇が崩壊した時、私たちはどうそれを正視するか、もう逃げられない場面が目の前に存在しているように感じます。 大切なのは犠牲者を増やさないこと、人を人らしく扱うこと、そんな単純なことだと思います。 何か光の射す道を創らねば、そう思います。 個人的には、『死者は生者のなかに足跡を残してゆく。人間は痕跡をつけずに生きてゆくことはできない。脱ぎ捨てた上着に体温が残っているように。櫛のめの間に髪の毛がはさまっているように。どこかに何かが残っている。』という記述に何か得体の知れない感慨を覚えました。 ほんのひとくぎりの文章であるのにかかわらず、何か生きている人間の生々しい感情をつきつけられた感触を感じ、宮部先生の潜在的な生へのメッセージをうけとったような気もしました。 名作だと思います。 | ||||
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| 推理小説を期待して読むとすごーい時間の無駄なので、やめた方がいいですよ。 いやはや。 ジョジョだと3コマぐらいでディオがカイロにいることを突き止めますが、この小説ではそれだけで300Pぐらい使ってますね。 そのうえ、ジョジョの方がまだ回答に推理があるという感じですねえ。この作品だと人に教えてもらってるだけだしなあ。 | ||||
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| 「模倣犯」でさんざんな思いをさせられたが、 ネット上で評判が良かったので、性懲りもなく 宮部みゆきの作品に手を出してしまった。 思わず未完成の作品ですか?と問いたいほど 唐突な終わり方。 特にこれといった山場もなし。 おまけに金融や法律の単語が頻繁に出てきて スラスラ読めるような内容ではない。 「模倣犯」に比べて1/3の文量なので負った痛手 は少なかったが・・・ 私のように貴重な時間を無駄に使って欲しくない という想いも込めて評価した。 | ||||
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| 書棚の整理をしていたら、十年以上前に読んだこの本が出てきた。 ぱらぱらとめくるうち、ありゃりゃ、当時と同じくたちまちのうちに引き込まれ、 最後まですっかり読み直してしまったじゃありませんか。 そう、そのくらい面白いのだ、火車という小説は(個人情報保護法が施行されインターネット網が 社会の隅々まで行き渡った今、使えないエピソードばかりになってしまったがそれを割り引いてもだ)。 けど…。 「カード破産のすべて、とはいわないけどほとんどは社会が悪いのだぁ〜」みたいな論調はやっぱりひっかかるし、 犯人(といっていいのかね)の女性の過去は確かに悲惨で同情を禁じ得じえないが、 いくらかわいそうな身の上でしかも男心をとろかす抜群の美貌だからって、あれほどに自分勝手で あさましい行為の数々(私にはそのようにしか思えない)が許されるって訳でもないであろう。 正直、ここにレビューを書かれている多くの方々のようなシンパシーは感じられず、どっちかというと 彼女の元夫により多く同情してしまったくらいです。 そもそも宮部みゆきさんの作品は徹底して性善説の立場から書かれているものが多く、そのハートウォーミングな 作風こそが魅力なのだと、私だって心底思う。だから、それをいっちゃおしまいよ、なんだけど。 登場人物が全員、あまりにもいい人すぎて、私のように心の濁った人間には、ちょっとだけ居心地がよくないのよね。 | ||||
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| 初めて読んだのは中学生のときでした。中学生には難しいカードや破産の話も、途中で投げ出すことなく読み切れたのは、この本に対していい評価をしていない方たちが言われている、本筋とは関係ないとか、無駄に長いとか言われる描写のおかげでバランスが取れていたからだと思います(天の邪鬼みたいですみません)。これを読み切ったとき、わたしは一生カードを持たない!と心に決めましたが、あれから十年、カードを持つようになってしまったので、下手な使い方をしないよう再度戒めとして読みはじめました。今度はどのような感じ方をするか、ちょっと楽しみです。宮部先生の描かれる人物は、皆人情味あふれていて、暖かい感じがするのでだいすきです。 | ||||
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| 大分以前の作品なので大勢の方々のレビューで本書の内容は語り尽くされている。が、今も読み返して感じることは物語の底流に、他の宮部作品にはない哀愁があるということだ。これは「火車」特有の情感で、それを感じとれる読者はみな、宮部みゆきの最高傑作と評する。 大罪を犯さなければならなかった理由、計画しつくされた隠ぺい工作、冷徹な実行力など全てに、そうしなければ自分自身が生きられなかったのだ、という動機以上の切望がある。そのことによって、一言も語ることなく、姿もたった一度見せるだけの殺人犯のシルエットを浮かび上がらせ、一編のミステリーを推理だけに終わらせぬ、読者自身のロマンチックな想像力をかき立てることにも成功している。 最初に読んだとき、映画化されるのが楽しみだった。脚本をどう書くか、配役を誰にするか、音楽のイメージは…。主人公の老刑事、そして美しい殺人犯を演じた俳優たちにとっては、生涯の代表作になるに違いない。 | ||||
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| 虚飾のために借金を重ねた人間は自己破産してリセットできるのに、自分には何の責任もない親の借金から逃げることすらままならず、掴みかけた幸せも打ち砕かれ、人間として最も屈辱的な仕事を強制され、追い詰められた彼女は他人になるしか方法がなかった。恐ろしく用意周到で冷徹な計算の上に行われた犯罪ではあったけど、彼女はそれだけ強く「別の誰か」になることを望んで止まなかったのだと思う。親の過ちのせいでこんな哀しい犯罪に手を染め、一時は幸せになれそうだったのに失敗し、結局殺人犯として監獄生活を送ることになってしまう彼女。違う親に生まれていたら幸せだったろうに。「頼むから死んでいてくれ」と娘に思わせてしまった親の責任は非常に重い。闇の社会に別人として生きる女は「白夜行」とも通じるが、共犯すら作れない本当の孤独とはどれほどのものだろうか。本人の口からは何も語られないので、彼女の絶望の深さは読者が想像せざるを得ないが、完全犯罪が成功しても彼女の生きる闇が完全に明るくなることはなかっただろう。 小説としては文章が冗長的な部分があり、もっと簡潔に書いてもよかったのではないかと思うが、雲を掴むようなわずかな手がかりから「本当の彼女」に迫ってゆくプロットは圧巻。ご都合主義な部分もあるものの、あまりそう感じさせない上手さがある。具体的な殺害方法や死体の隠し場所が明らかにされないのは少し物足りなくもあるし、本人の弁が聞きたいとも思うが、この小説に於いてはそれらはさして重要ではない。 それにしても個人情報保護が問題になっている今ではこれと同じようなことはもうできないだろうが、今だったら当時はまだ普及していなかったインターネットで戸籍の売買情報なども得られるのかもしれない。闇はまだ存在している。 | ||||
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| このミステリーがすごい!過去18年間でもっとも面白い本はこれだ!!で2位に入っていたため読んでみた作品。 これで2位なのかという驚きもあるが、作品自体はしっかりしたもので、最後の10ページほどはかなりの興奮と感動を感じた。 犯人の足跡を辿る展開は、ちょっと出来すぎの感もある。 だけど、最後のシーンで犯人の肉声(というか反応、言動)を読みたかった。といいつつ、やっぱり終わり方はあれがいいのかもしれない。 | ||||
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| 新城喬子という得体の知れない怪物が、追うにつれリアルな一人の女性として輪郭が見えてくる。 ただのサスペンスではなく(若干とってつけたようではあるが)妙齢の女性の心理を描いている。 ただ、哀しい。 自立と孤独と将来と悩む年頃に読んでみてもいいと思う。 拒絶する前に、足りるということを知るべきだ。 | ||||
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| 主人公の息子さんが歳の割に妙に語彙力持ってて苦手です。 大人ぶってる訳でもなく子供らしさもあるんだけど、 どこか背丈に合わない物言いをする気がするんですよねw ゆとり世代以前の小学生ってこんな賢いもんなんでしょうか。 | ||||
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| 暗い!けどおもしろい!…けどやっぱり暗い! 何作か読んだ宮部作品の中でも好きな方の作品です。 クレジット破産がテーマの社会派の作品です。 野球場の写真のところはネタを知っていたので 主人公が気付かないのがちょっともどかしかった。 後半の心理描写とかはうまいな思いました。 充分満足しました。 | ||||
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| 前半はスピード感あり。 ID盗みの怖さが伝わってきました。 ただし刊行から10年以上たった今では、ID盗みのテクなんかは古さは否めません。 いまどきの企業ならもうちょっとましなデータ管理が当たり前でしょうから。 だから後半は物足りなかったですね。 | ||||
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| 書店で見かけて帯に「「このミス」の過去二十年間の第一位」とあったので買ってみました。 休みを一日費やして読んでみた感想としては…う〜む、つまらなくはないけど不完全燃焼な感じですね。初めの何分の一かでトリックが分かってしまうので、読んでる方はそこからだれてしまいます。それなりに厚くて最低半日はかかるので忙しい人にはお勧めしません。 得体の知れない女性の素性を追っていくという流れは「白夜行」を思い起こさせますが、スリリング度は比べようがないですね。向うは最後までジェットコースターですがこちらは途中から滑り台になってます。 あとクレジットを題材としてるから経済小説の面もあるとか、人物描写も優れているとかいう評論もありますが、実際のところは三十代だったら皆普通に思ってることが書いてあるだけで特に真新しさはありません。 | ||||
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| この作品はミステリーの域を超えて、経済小説といってもいいのかもしれません。 多重債務者になることはけっして特別なことでも、その人の人間性を否定することでもないんですね。 自分だって、いつこういう立場に追い込まれるかわからないのです。 この作品が上梓された頃はバブルが崩壊した直後ですから、よけいにリアルな作品として社会に受け入れられたのではないでしょうか。 また、この作品では人が誰しも抱えているであろう「孤独」についても、それぞれの登場人物ごとに描かれているように思います。 この「孤独」とのつきあい方が、その人の生き方を決めているのかもしれません。 | ||||
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| 宮部さんの作品では一番気に入っている作品です。宮部さんの筆の表現力に感嘆いたしました。 | ||||
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| といっても宮部作品を読むのはこれが初めてなんですけどね。 いや、すごいです。評判がいいのは当たり前。太い綱をぐいぐい引っ張るような物語の牽引力。印象的なラスト。ただ、もう少し縮めることはできるかな? | ||||
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| ここのレビューを見て、物凄い良い評価がずらりと並んでいたので買いましたが…たいしておもしろくありませんでした。謎残りすぎ、最後、ブチっと終わりすぎ。あそこあの終わり方はないでしょー。淡々としていてつまらなかったです。 | ||||
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