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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.95/5点 レビュー 519件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全519件 481~500 25/26ページ
No.39:
(3pt)

宮部みゆきをはじめてよみました。

おもしろいとは思います。しかし読んだら止まらなくなる、というほどのことはない。第一に長すぎると思います。余計な部分が多すぎる。宮部みゆきの筆力というのは、物語を先へ先へと導く力であると思うので。叙情的なものを狙ったりしてはいけない。人物や事物の描写をするときの無駄なメタファーも気になります。そういったものはすべてそおぎおとして、ストーリーに徹したほうがいい。二回読みたいとはおもいません。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.38:
(4pt)

おもしろい!というより凄い!

読後の率直な感想としては「あれ?こんなもん?」という思いがあったのは事実です。その理由として、この本は世間一般の評価が物凄く高いため、私が物凄く期待してこの本を読み出したからかもしれません。「この本は絶対面白いんだ!」という固定観念が読む前からありました。読んでみると面白い!というより、カード社会の黒くべっとりとした、気持ちの悪いようなものを見せ付けられたような感じがして「へぇーすごいなぁ。よく調べたなぁ。」という気持ちの方が強かったです。宮部さんにはいつも関心させられます。
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No.37:
(5pt)

ミステリーの域を超えている

この本を読むまでは、自己破産する人などただのだらしのない人だと思っていました。「普通の人」がそういった状況に陥ってしまうカード社会の危険性を弁護士が語る下りがとても考えさせられました。こういった、ともすれば重くなりがちなテーマを折り込みながらも、これだけの長篇を読者に一気に読ませてしまう宮部氏はさすがだと思います。私はいつもながら丁寧な人物描写に引き付けられます。主人公の中年刑事がただの人探し程度の気持ちで始めたことが思わぬ方向へ展開していく中で、事件の真相が見えてくるにつれて哀しくなるのはなぜでしょう。追われてる女性はただ普通に暮らしたかっただけなのに。親の借金を子供が払う必要はない、などのちょっとした知識があったら、こんなことにはならなかったのかな。普通に暮らすためにはこういう方法しかなかったのかな、とすごく切なくなります。そんなとき、刑事とその息子とのやりとりなどがとても救いになりました。ただのミステリーの域を超えたものを感じさせるのは、全体に暖かいものが流れてるからでしょうか。
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No.36:
(5pt)

すさまじい迫力に圧倒

 名作中の名作とのã"とでã-たが、今ã"ろになって初めて読ã‚"だ私とã-ては、読中読後は、ただもう圧å€'されてã-まって声も出ないほどでã-た。 まず、謎解きがç' æ™'らã-い。アガサ・クリスティ女史の晩å¹'の作å"ç¾¤ã¯ã€Œã‚ったかもã-れない過去の犯罪」ã‚'掘り起ã"すのがå...±é€šã®ãƒ†ãƒ¼ãƒžã§ã-たが、本書も同様で、言いかえれば「無かったかもã-れない」過去の掘り起ã"ã-が大きな主題です。読み手に大きなロマンã‚'与える重要なæ-¹æ³•だと感じまã-た。 ã"ã"でさらにç' æ™'らã-いのは、発端となる人物にせよ、あるいはé€"中からç-'æƒ'の核心になる人物にせよ、ç"Ÿèº«ã®å½¼ã‚‰ã¯æœ¬æ›¸ã®ä¸­ã«ã¾ã£ãŸãã¨ã„ってよいほど登å 'せず、すべては主人å...¬ã®ä¸­å¹'åˆ'事の推理の中だã'に息づいている存在だというã"とです。ã"のã"とが逆に、いやã!Œ!!うえにもサスペンス性ã‚'掻き立て、頁ã‚'めくるのがé€"中でもどかã-くなるほどでã-た。 作å"ã®æ€§è³ªä¸Šã€è©³ç'°ãªã"とは書ã'ませã‚"が、宮部さã‚"の重厚かつぐã‚"ぐã‚"と深く沈潜ã-人物ã‚'掘り下ã'ていくæ-‡ä½"・手法ともあいまって、æ-‡å­¦ä½œå"ã¨ã-ても一ç'šã®ã‚‚のと言えるのではないだろうかと感じまã-た。ã"ã'おどã-では無く、まさに真のæ-‡å­¦ã¨ã-て読み手ã‚'圧å€'する本だと思います。 é...れ馳せながら、ã"の本に出会えて非常に幸せだったと思います。
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No.35:
(4pt)

読み終わるとタイトルに納得

宮部氏の作品では好きな方です。突然姿を消した婚約者を探して欲しいという遠縁の男に頼まれ、足取りを追ううちに自己破産者の人生が見えてくるという現実的な展開になっています。失踪した女性に徐々に近づいて行く様が面白くさせていると思います。星の-1は、最後の終わり方が気になりすぎてしまうこと。
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No.34:
(5pt)

動機

 本書でも著者の緻密な構成や仕掛けが面白さを際立てているが、本書の真の面白さは犯人がなぜ犯行を行ったのかが丁寧に描かれているという点にあると思う。著者はカード社会など現代的なテーマを扱いながら綿密に犯人の人物像を描いていく。本書は確かに推理小説なのだが、その枠を超えた深みを同時に兼ね備えている。ここが宮部みゆきの魅力だと思う。
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No.33:
(4pt)

★4つの理由

確かに傑作だ。しかし疑問もある。1.息子が養子という設定の意味?2.家政(夫)の設定は?現代社会での家族のきずな、男と女の役割のあいまいさを描こうとしたのかと思うが、この作が純文学ではないのなら、それは説明してほしい。また、債務者の扱いも疑問がある。たしかに現代社会ではきちんとしている人でも多重に債務におちいる構造はわかる。しかし、本当にカネにルーズで、多くの借金をかかえてしまう人には、どうにも救いがないように思える。弁護士の説明ではそういう風に聞こえる。
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No.32:
(5pt)

コレが宮部ワールドですか!!

「模倣犯」を読んでからコレに挑戦しました。レビューも読む前でしたが本当に面白かった!最後までしっかり引き込まれたって感じです。皆さんがイチオシするのも頷けます。そして多少なりともクレジット社会で生きる私にとって身近な題材でした。まあ、彼女のような立場には至ってませんけど・・・。
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No.31:
(5pt)

最高傑作!

名作の多い宮部作品のなかでも、私はこの「火車」が最高傑作だと思います。物語の進め方、一つ謎が解けていくたびにはっきりとしてくる事件の輪郭。そしてなによりあのラストシーン!・・・流石宮部みゆき、と言ったところでしょうか。犯人の人を殺す理由がとても切なく、思いっきり非難できないのも良いと思います。私は一度も姿を現さない犯人の女性に、とても感情移入してしまいました。
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No.30:
(4pt)

み~~~んな高い評価なのね~

星四つだからって、おもしろくないかってえと、さにあらず。おもしろいッ!!某テレビ局のドラマで、超シリアスな場面のあと、CMでトイレの芳香剤の宣伝が入って頭に来たことがあったけど、このミステリーだけは読み終えたら、まっ白な音のない画面を30秒流して!考える時間をちょーだい!!って感じ。ただ1こ星がたりないのは、犯人が美しくって、不幸な過去をもっていて、しかもいい男がそのたびに騙されるっていう、よ~~く考えるとありがちな仕立て方に、あたし的に不満なだけ。
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No.29:
(5pt)

何度でも読み返したくなる本

休職中の刑事が、持ちかけられた捜索願いに個人的に興味を抱き、ひとりの女性の様々な顔を追跡していくうちにその人物に関わる人々の深層心理に驚愕していく・・・作りすぎた感もあるのですが、面白いのです。彼女たちは多重債務を抱えた犠牲者であり加害者だったわけですから、読み進むうちに引き吊りこまれる読感です。女性側から言わせてもらうと、シビアな人間洞察が優れていて、「栗坂和也」という登場人物への甘さや「倉田康司」の旦那のふがいなさに、読者がもっとこの辺を追求して欲しいという一歩手前でとどめている、なかなか計算された小説です。
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No.28:
(5pt)

カード社会の恐ろしさ

この作品は、山本周五郎章を受賞したものだそうです。社会派の宮部みゆきさんの真骨頂といっても良いくらい、現代社会のカードやサラ金の恐ろしさを描いています。行方不明の女性を探し始めるうちに、どんどん謎が出てくる書き出しも、読者を引き込むようで、一気に読むことの出来る本だと思います。
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No.27:
(5pt)

勉強にもなりました

親や夫の借金は、子供や妻には返す義務がないという事を、この作品を読んで知りました。借金地獄がベースになっているこの作品は、私もかなり勉強になる部分が多かったです。また先の読めない展開に続きが気になって、600ページ近い本ですが、一気に読んでしまいました。
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No.26:
(5pt)

感情移入してしまいました

上司に薦められて読んでみました。すごく面白かったです。追われる人間のどれだけ辛いことか、またどれだけ喬子は幸せになりたかったのかと思うと悲しくてなりませんでした。他の方も書いていましたが、喬子や彰子の心情がとても伝わってくるような描き方がよかったです。家族が当たり前のように一緒にいられること、結婚生活を何事もなく送れるということ、友達といつでも会えるということがどれだけ幸せなことなのか、しみじみ思ってしまいました。そして、そういう普通のことを手に入れようとした喬子はなんと狂気的になっていたか。考えると恐ろしく、また切なくありました。ストーリー展開も私好みで、「一体喬子という女性はどんな女性なのだろう。私も声を聞いてみたい」と感じるようになってしまいました。
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No.25:
(5pt)

衝撃

平和に平凡に生きていくことを望んでいる人間が、追い込まれて、他人に自分を壊されないように守ろうとして、自分自身で自分を壊していく。 最後まで「心」を持っていたことは、救いなのでしょうか。それまでの心象風景を思うと、寂しさに呆然とします。眠るのが惜しくて、早く読みたくて、と言う気分になったのは、学生の時以来、この本に出会うまで数年なかった気がします。今も誰かに「何かおすすめの本ある?」と聞かれてこの本の名を挙げない時はありません。
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No.24:
(5pt)

社会の隅で

 借金をテーマとしているだけに、現代社会の隅で起こっていることを少し身近に感じさせる。消えた女を追うわけだが、彼女の真実が明らかになればなるほど悲しく魅力的に感じられるのはなぜか?最後は刑事の本間と読者の気持ちが一致する。ミステリーの最高峰。
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No.23:
(5pt)

ベスト・オブ・宮部みゆき!!

 数ある傑作宮部ワールドの中でも出色の出来。元来、映画的進行の作風なので読みながらヴィジョンがどんどん広がり、あのラストの場面では、登場人物の顔、仕草などが頭の中で明確に出来上がっている事に気づく。 多重債務、自己破産など現代の亀裂を題材にしながら事件の塵をひとつひとつ集めながら真相のパズルを完成させていく。 次にどんな真実が姿を現すのか、読み出したら最後、寝る間も惜しんで読み続けることになるであろう。 そして、ラストの模写は鳥肌ものだ。
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No.22:
(5pt)

宮部みゆきといったらやっぱりこの本

この小説を読んでから、すっかり宮部みゆきファンになってしまい、ずいぶんはまって、宮部みゆきさんの本は読みましたが、やはり私個人では、火車が一番強烈に印象に残っていると思います。なんといっても、宮部みゆきさんの文学でいつもうならされるのは、いろいろな時代問題をどんどん取り入れながら、話を進めていくこと。ご存じの方も多いとは思いますが、宮部文学はただのミステリーでないのが、読者を虜にする一つの理由だと思います。まだ、読んでいらっしゃらない方、この本は本当にお勧めですよ。
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No.21:
(5pt)

自らが居合わせてしまったような緊迫感

社会的問題を背景にして、個人がひょんなところから過ちを犯し、落ちていく。しかしラストはそれを幾分か救うような温かい眼差しが注がれているように思う。人間への温かい心を持ちつつ、社会の暗部を描き、そしてその周りの人の気持ちを詳細に書き綴るこの作品は世界に誇れると思う。そして読者には、その現場に居合わせてしまったような緊迫感漂うラストシーンが待っている!!
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No.20:
(5pt)

真実は何処に。

 宮部作品との衝撃の出会いはこの作品でした。作品の中では実際に殺人が起こる現場などの描写はほとんどないと言っても過言ではありません、しかしこの作品はもっと深い、残酷なその反面実際にどこかで起こっているかもしれない真実と思えるような設定で読者の背中をスッとなぞるような恐怖感があります。 カード地獄の末のカード破産、それを他人事だと思っている世間一般の人でさえ、一歩間違えばこの作品の登場人物に摩り替わると言うことをしみじみ感じさせてくれるでしょう。過去を振り返らない人は居ない、過去を忘れることが出来る人も居ないと思っていたのに、本気で忘れるため捨てるために出来ることがこんなところにあったんだと呆気にあられる一方でやはりそれが間違いだと強く強く納得させ!!られたような気がします。 様々な宮部作品を読んだ後に「火車」を読み返して、改めて思うことは「事件」が解決しても読者への疑問はそれぞれの胸に残り、その疑問に付いて考えることによって再び作品を手に取ろうと思わせる魅力を宮部作品は常に持っていると思います。 
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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