■スポンサードリンク
火車
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全517件 301~320 16/26ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は、扱っているものが 扱っているものだけに 非常に文章が重たく感じました。 お世辞にもすらすら読めるものではありません。 それに読みにくい原因は 明確に謎解きと、トリックの真相が 明かされないのも一つでしょう。 したがってよく文章を読まないと 事件が追いづらいかも… しかしながらクレジット問題、 そして借金問題については ミステリーながら非常にためになる 記述が多かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
社会問題(クレ・サラ問題)×サスペンスなので,二重に楽しめ,一気に読ませる作品。 最近の貸金業法の改正(グレーゾーン金利の廃止等)で,クレ・サラ問題が今後どういう展開になるのか?ヤミ金はどうなるのか?興味深い。 主人公本間が,息子智から,飼い犬「ボケ」が田崎に殺されたことについて,「なぜ,田崎は『ボケ』を殺したのだろう」と問われて,本間の思念: 「自分の身に降りかかったことを,そういう形でしか外に向けて『清算』できない人間というのはいるんだよ,と思った。智には,まだ話して聞かせてもわからないだろう。だが,もう二,三年したら,きちんと教えておかなくてはなるまい。これから先,お前たちが背負って生き抜いてゆく社会には,『本来あるべき自分になれない』『本来持つべきものが持てない』という忿懣を,爆発的に,狂暴な力でもって清算する−という形で犯罪をおかす人間があまた満ちあふれることになるだろう,と。そのなかをどう生きてゆくか,その回答を探す試みは,まだ端緒についたばかりなのだということも。」 「キレる」場合の極端なケースを指すものと思われるが,筆者なりの「回答」「処方」を訊きたいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の半分は情景描写と言っても過言ではないほど、不要な描写が多すぎます。 よくミステリーに必要な描写の中に後々のヒントが隠されているのかと思い しっかり読んでいたのですが、全く意味を持ちませんでした。 ある程度は必要だと思いますが、そこまで細かく伝えたい作者の意図不明。 読見終えた後、疲労感が強かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このたび私は、リストマニア機能を使い、 「日本ミステリ【マイ・ベスト・テン】」を掲載した。 そこに挙げた作品の中で、 真っ先に再読したくなったのが、 本書「火車」である。 本書は、カード破産をいち早く取り上げた作品として、 1992年の発表当時、話題になった作品であり、 著者がその後直木賞作家となっていく 礎を築いた作品であるとともに、 現在も多くの読者に読まれている人気作である。 ミステリの楽しみ方として、 密室殺人や孤島ものなど、 現実から遊離した世界を楽しむのも一興であるが、 その時代の矛盾や暗部を ミステリの手法を使ってあぶり出していく、 いわゆる社会派の存在も見逃すことはできない。 本書はそうした 「社会派」の傑作と呼ぶにふさわしい作品だ。 ベストテンのひとつに、 私は松本清張の「ゼロの焦点」を掲げたが、 この作品が昭和を代表する 社会派ミステリであるとするなら、 本書は、平成の幕開けとともに生まれた 社会派ミステリの傑作である。 この両作品、扱っている題材は違うが、 物語の発端が「失踪事件」であるのは興味深い。 「ゼロの焦点」では新婚カップルの夫の失踪、 「火車」では婚約カップルの女性の失踪が 冒頭に起こり、物語が展開していく。 愛する人との新生活を控え、 希望に満ちていたはずなのに、 その生活を捨ててしまわなければならないほどの理由とは何か、 そんな魅力的な謎を追っていく物語なのである。 本書「火車」のテーマ「カード社会」について、 ひとつ感じることがある。 私事で恐縮であるが、 本書を初めて読んだ1992年当時、 カードといえば銀行の キャッシュカードを1枚持っているのみであったが、 その後、複数のクレジットカードを取得し、 現在に至っているのである。 カード社会は作品発表時より、 さらに浸透しているのではないかというのが、 実感であり、それゆえ本書は、 発表後17年を経てもなお、 輝きを失っていないと思う。 本書は、カード社会の矛盾を分かりやすく、 ミステリの手法を借りて描ききった作品として、 これから読まれる方の心にも 必ずや深い余韻を残す作品となるであろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
終始テンションが上がる場面を見つけられないまま読み終わってしまった感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本嫌いでしたが最近、東野圭吾の作品で本にハマった者です。今回読んだ宮部みゆきさんの火車は、無駄に長く、テンポがなく感じました。話がそれるのはいいんですが、逸れ方が楽しめない。比喩のセンスもあまり好みではありませんでした。『そば屋のレジでフランス料理のフルコース並みの代金を請求されたような顔』何度も読み続けようとしましたが、途中で本を閉じてしまいました。過去20年間で第一位の作品らしいので、すごい作品なんでしょうけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーは,休職中の刑事に,失踪した婚約者の捜索を親戚が依頼するところから始まる.この失踪の謎を解くカギは,クレジットカードによる自己破産であった. 自己破産は,バブル時代に一時期社会問題化していたが,破産当事者やその家族がどんなに惨めな生活を送らなければならないかは,あまり多くを語られてこなかった.著者はその点に着目し,自己破産者に一筋の光明を与えている. ミステリーの仕掛けは,非常に巧妙で,ページを繰る手が止まらないぐらいに入り込んだ.本書は山本周五郎賞を獲得した作品にふさわしく,さすが宮部みゆきと唸らせる作品となっている.宮部ファンでなくても,一読の価値があると思われる. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんでこの作品が絶賛されてるかよく分からなかったというよりは、この作家があまり好きじゃないんだと思った。宮部みゆき原作の映画を今まで二作品見たことはあったが、初めて本を読んだ。やっぱり合わなかった。ごく稀に表現・描写に不快感を覚える。痛々しい感じで読めない分けではない。でもそのことが続きを読む気を抑え、萎えさせる。だがこの本が絶賛されているということは社会一般には受け入れられる表現・描写なんだと思う。ただ読書は趣味だ、絶対的評価ではない社会的評価がどうであろうとも自分の評価は2だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族の借金地獄に巻き込まれた主人公を軸とする内容ですが噂程は衝撃的でもなく恐ろしくもなかったし期待していた分ちょっと残念だった気もしますが、読後感もよく、一度読み始めると一気に読まずにはいられない、次を予測させない面白さがありました。 サラ金等で自転車操業をする若者等に『読め』と言う方も多いですが、これはまた違う話ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄すぎる。 世界にもこの作品のファンいます。でも無冠の作品で直木賞の選考委員の一部からは酷評でしたが井上やすし氏など偉大な方々は傑作であると評価しています。酷評された方々は時代に淘汰されました。 この本の良さが分からん人は読解力不足だろうとしか思えない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて宮部みゆきさんの作品を読みました。 アマゾンのレビューを信じて。 まさかこれほどレビューと内容が乖離しているとは。 高評価の方と自分とでは見方がまるで違うのでしょう。 約200件のレビュー中10数人の方は評価1をつけておられます。 きっと彼らは私と同じミステリマニア。 こんな私でも感服できる宮部作品は果たしてあるのでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を最初に読んだのは大分前。今回読み直しました。 圧倒的に読者を飽きさせない展開などはさすがだし、 ヒロインの境遇には同情しました。 ただ、カード破産する人の全てがやむを得ず破産する訳ではない。 そして、これは宮部作品の長編に多かれ少なかれ感じることだが、普通の意味の被害者(本作の場合は婚約者を殺された青年)に対する描写にややデリカシーのなさを感じてしまう。 もちろん、基本的に弱者の側から書いているのは素晴らしいし、ひっかかりを感じない作品もあるのですが、長編の場合どうしても全面的に頷けないモヤモヤが残ってしまうことが多い。 なんだかんだいいながら長短編含めて20冊近く読んでいるのに微妙に批判したくなるのはファン心理というものでしょうか^_^; でも、ここにきて実力は申し分ないけれど、いまひとつ肌に合わない作家さんだと思い始めています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章が読みやすく安心して物語の中に入って行く事ができる。次々と謎を提示しつつ厭きさせない。長編にもかかわらず一気に最後まで読み通させてしまうのはさすがである。 しかし、人間の描き分けが浅いような気がするのは何故だろう。犯人に惹かれていた3人の男性も名前と仕事が違うだけで結局皆同じような印象で描かれているし、やたらと「美人」という形容詞で女性の登場人物達を表現する。「美人」という言葉を使わずに様々な表現を積み重ねることで読者の心の中に「美人」を感じさせるのが人物描写だと思うのだが、登場人物達が皆薄っぺらに感じられるのもこうしたことに拠るのかも知れない。 ただ、ラストの終わり方は見事。犯人にひとことでもしゃべらせてしまったら物語が崩壊して陳腐な後味しか残らなかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく集中できる本でした。 途中までは面白かったけど・・・最期はなんかあれ??って感じでした。 これで終わりかと調子抜けしました。 少々期待はずれでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーというよりは、今のカード社会のダーク面のレポートという感じで読み進めました。個人情報流出やバラバラ殺人なども取り扱っていて、とても10年以上前の作品とは思えません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「読めば分かる」というのは、正にこの本のためにある言葉。読み始めて止められなくなり、夜通しで読み終えた記憶が懐かしい。(ラストの邂逅シーンは、後に尾を引く怖さであった。見事なプロットとストーリー・テリングは、今後も日本ミステリー小説史に燦然と輝こう。)個人的には、いまだ宮部みゆき作品の断トツのベストである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作は多重債務者救済の為の教科書的な作品である。そうあらんとして書かれた言わば告発本である。従ってバラバラ殺人という猟奇的な凶悪犯罪を犯した加害者に対しても暖かい視線が注がれ、誰一人として悪人が登場しない。本作で敢えて「悪」として描かれているのは金融システムであり、また不完全なシステムを野放しにしている金融当局であり、誤ったイメージを増幅させて多重債務による生活破綻者に冷たい視線を送る社会そのものであり、多重債務者はある意味その被害者に過ぎず、いつ何時自分がその境遇に陥るか判らないのだと云う主張が全編を通して貫かれている。 あのラストの場面に加害者にもそれに至る同情すべき背景があるのだという著者の訴えが象徴的に凝縮されている。文庫版で解説を寄せているのは佐高信であり、その辺も著者および本作の思想傾向を辿る上で参考になった。 純粋なミステリー作品としては、周到に張り巡らされた伏線が一本として尻切れトンボになる事が無く、捜査過程でのつまずきや洗い直しも読者にとって適度に心地よい変調になっているという意味でも大変良く出来ていると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
外枠から段々と犯人像を埋めてゆくは良いのだけれど、 まったく犯人の姿そのものを登場させないで最後まで行くので、 「犯行」と「犯人」が一致するには、これでも私には「まだ早すぎる」感じがした。 こういう進め方だと描きようもなかったかも知れないけれど、 もっと犯人の「内面」を「犯人の言葉」で知りたかった。 もう少し読者に同情させたり裏切らせたりしても良かったのではないでしょうか?笑 ただ「世の中の陰」だけをどす黒く見せつけられ「清々しさ」はない。 1割か2割で良いからもう少し、「救われる話」を入れて欲しかった。 「ボケ」くらい、何とかならなかったのだろうか?笑 「落ちてゆく人」が良く描かれています。 そういう話に興味のある方はどうぞ。笑 お腹一杯になりました…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
喬子は、自分の不幸な人生から自分を助け出し、自分を守ってくれる人を探し続ける旅をしているようだった。 喬子は罪を犯した人間だが、その先に大きな社会問題がおきる事も予想せず、ただ豊か・便利になってしまった社会の犠牲者だろう。 実際にカードによる自己破産は圧倒的に多い。 物語は残り数ページのところで自分自身も、本間や保と同じように興奮と緊張が高まってるような気分だった。また、ようやく喬子を見つけたという達成感というか・・・やっと終結をむかえることができたという安堵感があった。 宮部みゆきを代表する作品としてふさわしい作品だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時代の流れにそのまま流されていく作品のように感じました。 現代の個人情報に関する問題や、連日報道される事件に比べれば この作品に描かれた状況、人物ともに子供だましのようにしか思えません。 物語の運び方についても、シリアスな雰囲気や、無駄に思えるほど執拗な状況描写とは裏腹に どこかご都合主義の展開があり、のめりこめる様な物ではありませんでした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!