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火車
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火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全532件 181~200 10/27ページ
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| とにかく長い。 宮部みゆきさんの中でも面白い方だと聞くし、面白いと思うが、 犯人に至るまでの経過が緻密に描写され過ぎていてまるで刑事になったかのような疲労を味わわされた。 犯人像にたどり着くまでの推理は面白いのだが、いかんせん宮部氏は犯人の動機にスポットを当てて掘り下げまくる。 はっきり言って心理面の掘り下げすぎはエンターテイメントとは感じ辛い。どちらかというと国語の教科書だ。 500P越えの教科書なんてもう苦痛と言い表すしかない。 おまけに犯人を捕まえる達成感は味わわせてもらえない。肩を叩いて終わりだ。 刑事の苦労だけ味わわせといて犯人にたどり着いたその瞬間に幕を引きやがった! それでも懲りずに「理由」を読んだが本作よりも色濃く動機にスポットが充てられて随所読み飛ばした有様。もう宮部氏の推理小説は読まない。 ガキの頃、映画ブレイブストーリーにはまったのになぁ | ||||
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| 私自身はやや物足りなかった結末でした 実際にどのような手口で殺人を犯したのか、死体はどう処理したのか等ははっきりされてませんでしたので物足りなさは有りますが、おそらくこの作品のテ―マはそこではなく人間の心の弱さや社会の落とし穴を伝えることなのではと解釈しました。 ドラマ化しやすい正統といえるサスペンスだと思います | ||||
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| 冒頭が見事で引き込まれます。不幸から逃げたくて必死な姿に胸が詰まる。この時代の、この不幸を書き留めた作者に敬意を抱きます。 | ||||
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| 数年前に読んで、面白かったという記憶がやたら強く、この度戻ってきて更に読み返したが、やはり強烈な印象の作品。 残りのページがどんどん少なくなるのに話がまとまり切っていなくて、「おいおいこの残りのページで、どうやって話を収束させるの!?」と、手に汗かきながら一気読み。 保や碇等のthe 漢!という人が出てくる一方で、井坂のようなプロ家政夫さんが出てきたり、今から20年前に、性差は今後社会でどんどんなくなっていく、多様化を認めざるを得ない社会になっていく、という予告のような気持ちになりました。 碇、井坂、弁護士や、郁美、保など、そこかしこに出てくるサブキャラクターが人間的で非常に魅力的。 また、ボケの話で井坂が智に話した「自分の人生が面白くないが故に、他人に意地悪することでその鬱憤を晴らす者がこの世には残念ながら居る」という話は子供によく話したと感心させられた。クレジットの話のように誰もが被害者(という語彙すら正しいか微妙だが)になることもあれば、他人へ冷たくすることで、鬱憤を晴らす加害者にもなり得る、そんな気持ちになった。 以下、若干ネタバレ 喬子が、喫茶店に到着し、こずえの席に着くまでは、まるで女王がレッドカーペットの上を歩くような、厳かな雰囲気すら醸し出していた。 喬子は、東野圭吾の『幻夜』の美冬を思い出させた。どこまでも生きる力を持った、そして孤独な女性。 ラストの含みを持たせた終わり方は、印象的でした。 | ||||
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| 以前、一度読んだことがあります。今回又買いました。いつの作品だったか? 同名TVドラマ化されていたのを、たまたまBRレコーダーの中に見つけ、その出て映えに圧倒されたからです。本間俊介に上川隆也、相棒に寺脇康文、謎の女に佐々木希というキャストで、一切の無駄を排した上級のドラマでした。何度も見て、もう一度原作を読みたくなり購入したのですが、原作もいいけれど、TVドラマの出色の完成度に拍手です。殺人はあるのですが、表に出してこない、「行われたことに間違いはない」程度で、過不足なくドラマは静かに進行していきます。全体的にフラットで、大きな山場といって派手なシーンはありません。しかし、宮部みゆきの筆力でしょうね、途中で本を置くことを許さない、圧倒的な謎解きが秀逸です。 | ||||
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| 私の印象としてこの作品はスッキリと終わらない点に魅力を感じた。 奇妙な事件を調査に調査を重ね、少しずつ明らかになる真実。 しかし容疑者がどんな人物なのか、「こんな人なのではないか?」というのはあっても最後まで明らかにはされない。 どんな人物なのか?なぜこんなことをしたのか? この謎は根本に置かれていた謎だったように思える。 そこをあえて語らず、作中にどんな人物なのか想像する材料は十分に用意して、あとは読者の想像に委ねているところが面白い。 読み返すたびに想像がさらに広がり、何度も読みたくなる。そんな作品でした。 | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する※削除申請(1件) | ||||
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※削除申請(1件)
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| つまらない小説でした。 ひねりも無いし、張り巡らされた伏線というのも無く、ただただ、お相撲の「電車道」みたいに進んで行くだけのストーリー展開。 推理小説なのか人情話なのか・・・山本周五郎賞を取ったということなので、人情話になるのかも知れませんが、出てくる人物の造形があまりにもステレオタイプに描かれていてチープな人形劇を見ているような感じでした。 宮部みゆきという人は基本的に人間嫌いなんだろうなぁと思うほど、人の描き方が薄っぺらいです。 この作者は小説の基本である「起承転結」や人間観察力を学び直した方が良いかと思いました。 何年に一度とかとの評価もあるようですが、松本清張さんが亡くなったあとですので、こんな作品でも賞を取らせて売らないとならない出版社は可哀想だと思いました。 ちょっと横道にそれますが、この作品のレビュアーの中でS.キングを取り上げている人がいましたが、キングは原書で読むと時代考証が全く出来ていないダメ作家です。翻訳本に騙されないようにしましょう。 | ||||
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| 読めども読めども、だらだらして、 なかなか、「面白いっ」と引き込まれる部分までたどり着かない。 あんこが少ないあんパンのような小説。 限られた少ない時間で楽しみたい自分には、不向き。 時間が勿体ないので、途中で、読むのをやめた。 スティーブン・キングの「ミザリー」のような面白い小説って、 なかなかないもんですね。 | ||||
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| 物語の導入はサスペンス劇場のようなキーワードが読者の興味を引く。 「美人婚約者の失踪」「自己破産」「存在しない会社」「別人」「意味不明な写真」 そして「休職中のヤモメ刑事」。定石とも言える「謎」の連鎖が読者の心を鷲掴みにする。 弁護士によるサラ金地獄に関する説明は冗長すぎる。 物語も中盤を過ぎるとある一点の疑いを除いて全容が見えてくる。結末もその見える全容の域を超えないのが 残念。というか実際はヤモメ刑事が一つ一つ真実らしき情況証拠を潰してゆく感じで、最後にこれまで実像の 見えなかった犯人に辿り着いたところで物語は終わる。 この終わり方に賛否両論はあると思う。私も少し残念にも感じたが、どんでん返しがない限り、我々が推理し た通りの顛末なのだろうと納得もできる。 東野圭吾の「百夜行」も最後に犯人に語らせなかったが、そこに至るまでの彼女たちの人生の有り様の方に 重きを置いたのだろう感じる。しかしやっぱり少し残念(しつこい!) また私が途中で思ったのは、関根彰子と新城喬子が同一人物説である。もちろん作品中には全くそんなこと書 いて無い。しかし文中で一箇所「整形」というキーワードが語られる箇所があったので、てっきり伏線だと。 写真さえ無ければ同一人物説もまた少々の書き直しで完成出来そうだなぁとか夢想してみたりもした。 中盤以降全体的に冗長であったにもかかわらず読者の興味をつなぎとめたのは、弁護士事務所の人、事務器の 事務所の人、幼なじみ、刑事の同僚、子ども、通販会社の元恋人等々登場人物に良い人が多いからか? 新城喬子もそれほどの悪人とも思えないだけにやっぱり残念かなぁ?最後。 | ||||
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| 怪我で休職中の刑事が女房の従兄弟の息子に頼まれて彼の婚約者を探す物語です。 社会問題になっている自己破産やカードローン、サラ金、住宅ローン破綻にからめたサスペンスにしたっかたので致し方ないのでしょうが、それらの説明がクドすぎて途中から飛ばしながら読んでしまいました。本筋に関係のない話が多すぎたのではないでしょうか。 現代社会の問題点を指摘したいがためにせっかくのサスペンスがつまらないものになってしまった感じがします。 家政婦夫婦や犬の話、弁護士の長々とした自己破産者を弁護する話よりも、どのようにして殺人、死体の遺棄をしたのか、それともしなかったのか、そもそもの依頼人は途中で消えたままだったが最後に探していた婚約者と再開出来たのか気になるところです。 余計なものをそぎ落として純粋なサスペンスを目指したらもっと面白い小説になっていたと思います。 私は図書館で借りて読みましたが残念ながら買ってまで読もうとは思いません。 宮部さんは時代物の短編が面白かったので長編はどうかと思い読んでみましたが、ちょとお期待を裏切られました。 | ||||
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| 人物の思うところや、悪の連鎖とか宮部さんらしくじっくり書かれていたので理解でき、ドラマのように読んでいました。 が、、、どんどん追い詰めて、核心に近づいていくのをわくわくして読み続け。 サスペンスドラマのような説明文のセリフをガマンして読み続け・・・。 え?これで終わり? 好評価で期待していた分ずっとモヤモヤが残りました。 | ||||
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| 結局、関根彰子は新城喬子に殺害されたのか? もしそうだとしたら、殺害方法は死体はどうしたのか? 上記は読者が自由に想像して良いそうです。 | ||||
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| 『・・彼女の身に起こったことは、ちょっと風向きが変われば、あなたや私の身にも起こり得ることだった。』 犯罪者や事故破産者それ以外にも会社の中で仕事ができない人、心を病んでいる人、そのように自分はならないと考えてはいないだろうか。 環境や風向きが変われば誰でも当事者になる可能性がある。それが本書全体のメッセージのように感じた。 | ||||
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| 何しろ、構成が凄い!普通の小説は事件になってから、謎解きが始まるのに、これは事件にするところから始まっていく。事件になってないから、普通の刑事が関わることはできない。というわけで休職中の刑事にする必要があるわけだ。だって刑事じゃないと調べられない内容があるから。そして読み進むにつれて、当時社会問題となっていた闇金、消費者金融、自己破産と切り込んでいく。更に最後まで犯人が現れない。宮部さんの「こういう構成でいくためには、登場人物をどうレイアウトすればいいか」という計算式が見えてきて脱帽です!面白いというより、関心してしまいました。 | ||||
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| プラスチックマネーの怖い話です・・・・・・・・・・・・・ 前半わページを捲る手が止まらないほど入り込めましたが、後半わ少し期待ハズレの展開で締め括られておりました。 ・・・・・思い出しました、この話わ、以前バブルの頃にわ良く聞く話でした あの頃わ、人手不足の為、履歴書のみの持参で、直に正社員、勿論経歴わデタラメ、現在とわ違い個人情報など誰も気にしていない垂れ流しの時代、住民票も友人、同級生の物を取り、移転届けを出しナリスマシ、社員証と健康保険証を手に入れれば、直に会社をやめて次ぎへと、次ぎと ・・・・・・・・・・・。 銀行に行けば、審査がないので、クレジットカードを作って下さいと、窓口の行員の方に無理やりお願いされて、VISA、JCB、その他、何枚も小説同様、作れた時代、現在でわ考えられないような事が簡単に出来ていました 事実、セキュリティーと言う言葉が認識されたのわ、此処、十数年前の事ですので この小説も少し前の(1993年)お話ですので、非常にガードのゆるい展開になっています、現在の感覚で読むと少し、違和感があるかもしれませんね・・・・・・・・・・・・・・・・・ 宮部ランキング上位ですが・・・・・・申し訳有りません・・・・合いませんでした | ||||
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| とてもおもしろかった。休職中の刑事の人柄がよく表現されていた。 だれもがサラ金に手をだすさま、そして抜け出せない地獄を丁寧に描写している。 自分を消し、幸せになろうとする主人公の気持がわかる。 | ||||
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| ※ネタバレ含みます。 カード社会の怖さを思い知らされる作品で、非常に読み応えがありとても面白かった。 読後の感情としては、ただただ、悲しく切ない、なんとも言えない気持ちにさせられる。 作中で溝口弁護士が結果だけを見て判断するのは性急過ぎると言う。 そこに至らしめた背景を考えると、そうなったのは本人が悪いからだと言い捨てることは間違っていると。 では悪とはなにか?それは無関心さが生み出す産物なのではないかと思った。 社会全体としての無知や無関心が、救えるチャンスを見逃してしまっていることに考えさせられた。 極端な例にはなるが、110番、119番のシステムがあっても人々がそれを適切に使用する教育がなされてなければ、 知ろうとしなければ、救える命も、防げる犯罪もほとんどなくなってしまう。 新城喬子が置かれていた境遇でも、夜逃げをする前に父親が自己破産を申告すればそれで済んだ事だったのかもしれない。 溝口弁護士の言葉にあるように、多重債務者の中には真面目で気弱な人が多いという。 逃げ出してしまったことの負い目から、父親は自己破産のタイミングを失ってしまったのかもしれない。 新城喬子は他人に成りすましてまで生きた先に何を見ていたのか? 関根彰子と同じくただ幸せになりたかっただけなのか? 人の命を奪ってまで手に入れたそれを幸せと呼ぶことが出来るのか? この二人の関係性を"共食い"と表現していた箇所は印象深かったです。 自分が新城喬子と相対した時に、彼女を責めることは出来ないと思う。 新城喬子という人間の影を追い、彼女の心情に思いを馳せる。加害者である新城喬子という人物に対して心酔してしまう。 これは主人公の本間も同じ気持ちだったと思う。 助けてあげたかった。新城喬子も関根彰子も社会の犠牲者だったのだ。 物語の登場人物にこれほど思いを馳せる作品はそうそうない。 | ||||
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| 世界では、毎日、いまこの瞬間でも、事件がおきている。 本作を読んで一番感じたことは、それが起きてしまったことに自分は全く原因がないのかということだ。 まず言っておくが、そんなことは絶対にない。 地球の裏側で起きた事件に自分に原因があるということなんてあり得ることではないし、そんなことは考えなくてもいいことだ、と今までは思っていた。 だけど、なぜそれが起きてしまったのか、どうすればよかったのかを考えることが大切なことだと、登場人物たちの言動からそう感じた。 面白い作品であることはもちろんだけど、大切なことを教えてくれている作品なので多くの人に読んでもらいたい。 | ||||
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| 人物の登場のさせ方に趣向が凝らされていて、イッキに読みました。 面白かったです。 | ||||
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