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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.96/5点 レビュー 517件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全517件 121~140 7/26ページ
No.397:
(5pt)

初、宮部みゆき作品です。参った!

「サラ金問題」をテーマに、全く接点のない二人の女性の繋がりを、足を銃で撃たれて休職中の刑事が紐解いていきます。この刑事の心理描写・心情を中心に枝葉を作らず、直球勝負のストーリー展開。次の展開が知りたくなって途中で手を休めることが全く出来ません。
伏線も巧みな上に不自然さがなく、お見事としか言いようがない。犯人像も話の進展と同時に少しずつ描き出されていきますが、単純な描き方ではありません。会話の中に絶妙な心理の綾を織り交ぜて、巧みな比喩や表現で描き出す筆力は本当に素晴らしい。(ちょっと無いように触れます。触れたくない方はここで…。)

 「『脱皮っていうのは-』『皮を脱いでいくでしょ?あれ命懸けなんですってね。《略》それでも、そんなことやってる。どうしてだかわかります?』《略》『《略》一生懸命、何度も何度も脱皮しているうちに、いつかは足が生えてくるって信じてるからなんですってさ。今度こそ。今度こそ、ってね』『だけど、蛇は思ってるの。足があるほうがいい。足があるほうが幸せだって。《略》この世の中には、足はほしいけど、脱皮に疲れてしまったり、怠け者だったり、脱皮の仕方を知らない蛇は、いっぱいいるわけよ。そういう蛇に、足があるように映る鏡を売りつける賢い蛇もいるというわけ。そして、借金してもその鏡がほしいと思う蛇もいるんですよ』」

 こんな表現をちりばめながら、少しずつ少しずつ犯人像を浮かび上がらせてくる。そしてついに犯人と…。
 終わり方に賛否がある様ですが、私は「お見事!」と快哉を叫びました。読んで後悔する人は、いないと思います。傑作です!
 
 宮部みゆき作品は、初でした。あまり推理小説を読まないので、きっと面白いけれどその後は印象に残らない作品ではないか?そう思っていました。だから今まで読まなかったのですが、読書家の友人が特にと薦めてくれたので、読んで驚きました。ただの推理小説ではありません。
 読み終わった後、面白かったので宮部みゆきの他の本を調べました。するといくつも「宮部みゆき ベスト10」なるものが存在しました。ファンが多いのですね。そして、その中のほとんど全てで本作「火車」がベスト1となっておりました。「山本周五郎賞」受賞作。
 こんな面白い本を知らなかったなんて!
 その後アマゾンで2冊をさらにポチっと購入してしまいました。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.396:
(5pt)

最高傑作

懐かしいです。若いころ、数ページ読めば止まらなくなるからと当時の勤務先の先輩に渡されたのが最初でした。宮部みゆき先生のご著書を開いたのはそれが最初です。ミステリーとしての評価ばかりを聞いていたので、社会派的な内容に驚きましましたが、後半の怒涛の展開はやはり忘れられません。今回「この世の春」を拝読し、宮部先生の著書の残酷さにもう一度はまってしまいました。出会った頃の著書を再読し続けている次第です。「火車」がやはり一番であると思います。
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No.395:
(5pt)

丁寧な心理描写により、一つ一つの引っかかりが少しづつほぐされていく感覚を持ちながら読み進めました。

僕はクレジットカードを4、5枚持っていますが、結局よく使うのはそのうちの2枚で、残りは何かのついでに作ったもので使っていません。

ネットで買い物をしたり、ETCを使ったりする上でクレジットカードは便利なものですが、簡単に割賦でショッピングができたり、キャッシングができたりする機能には、金銭感覚が崩壊しそうな気がして少し不安を感じたりします。

本書は、クレジットカードが日本で広く浸透した1980年代を舞台に、無計画なクレジットや住宅ローンなどによる自己破産と戸籍の乗っ取りを描いたものです。

丁寧な心理描写により、一つ一つの引っかかりが少しづつほぐされていく感覚を持ちながら読み進めました。
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No.394:
(2pt)

現実味が感じられません

現実味が感じられません。尋ねて行く先の人々が初対面の人間にあまりにも多くを語り過ぎます。
こんなこと現実にはないです。
もっと泥臭い味付けが私は好きです。
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No.393:
(5pt)

面白かったです。

読み応えがあり面白かったです。また買ってみたくなりました。とても満足しています。
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No.392:
(2pt)

微妙すぎる(ちょっとネタバレあり)

初の宮部みゆきで、この本は傑作だと言われているからかなり期待して読んだ。
描写は流石だと思う。読んでるだけで風景や様子がありありと浮かんできた。
喩えの表現にしても、うまいなと思うものもあった。

が、肝心のストーリーについては、なぜここまで持て囃されているのかがわからない。
ことの発端があって、刑事が追うことになり、手がかりを掴んで行って、犯人を追い詰めた。
至って普通。
もっと読者を仰天させるような展開が待っているのかと思ったら
そのまま終わったという感じ。
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No.391:
(3pt)

う~ん

読み始めは流石だなと思いましたが、途中から話しと描写に抑揚が無くダラダラとした感じに。もう少し短く纏められれば良作と思いました。
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No.390:
(3pt)

スピード感が…

ブレイブストーリー 模倣犯は以前読んでいます。
この二作を読んだのは数年前になり記憶も曖昧ですが、この二作ほどのスピード感が今作にはなかったような気がします。
休職中の刑事とちょっと三枚目な友人等々登場人物設定はかなり好みです。
ただ、4年前の9月の話を10歳の子供が断定出来るのはいくらなんでも賢すぎるように感じてしまいました。

登場人物が追い詰められていく心理描写もかなり丁寧なので感情移入できるのですが、ドーンと面白くなるまでに時間がかかってしまったことが残念です。
進んでは戻り、進んでは戻りを繰り返し わざと長々とした言い方をしているようにも見えました。
また、終わり方は賛否が別れる所だと思います。
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No.389:
(4pt)

面白い

時間がなく、まだ全部読んでないのですが、引き込まれます。
どうなるのか気になります。
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No.388:
(1pt)

スッキリしない

なかなか読み終えることが出来なかった。
犯人が捕まって自供すればわかることが、その前に終わるのでスッキリしない。
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No.387:
(5pt)

長編なのに

長編なのに、エンディングが唐突過ぎてすごい。

好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的には最高の終わり方。

作者はきっと私たちに読み終わっても、未だ心の中で生き続ける小説となる。ってことかなぁ。

それぞれの登場人物が本の中で私たちを見て「にやっ」としているように感じています。

ところで、

作中で蛇の脱皮の話が心に引っかかりました。

視点が最高です。
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No.386:
(1pt)

嫌いじゃないはずのラスト

新城喬子に想像力をかき立てる魅力を感じることができなかったので、余韻もなく読み終えてそれきりな一冊となってしまった。
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No.385:
(5pt)

星4ですか?

江戸ものじゃない宮部みゆきさんの作品ではトップレベルの作品です。
個人的には頭3つくらい抜きん出てると思います。
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No.384:
(4pt)

見事な社会派小説

宮部作品は初。
見事にまとまった社会派小説です。
伏線の張り方や謎の散りばめ方、それらの回収の仕方が抜群に上手い。
二ページに一つは必ず出てくる「喩え」がこの作者の真骨頂の一つなのだろうが、それらがため息が出るほど秀逸。上手い喩えと情景描写のおかげで、その街がどんな趣なのか、初めて出てきた登場人物がどんな奴なのかが一発でわかるようになっています。
それらがあまりに巧みなため、読者によっては一見冗長に思えることがあるでしょうが、作者が紡いでいる文章には無駄がありません。伏線も、何気ない一文に隠されています。
一点、クレジットカードに関する説明は、ここまで長ったらしく書く必要があったのか……と思いましたが、宮部はこの作品を書くうえで取材をしています。弁護士などから話を聞いた以上、彼らへの礼節として、多少なりページを割くことにしたのではないかと思います。
時代背景に関しては、二十年以上前の作品なのでやや現在では考えられないこともあるため違和感をおぼえるかもしれません。しかしいくら二十年前とはいえ、作中での個人情報の扱いがザル過ぎないだろうか(笑)。主人公が向かう先々で出会うほとんどの人物が主人公に好意的で、ポンポン情報を出してくれます。個人ならまだしも、企業などもその有様なので、個人情報にかしましい現代社会ではありえない光景です。
もっとも、その時代の空気感ではありうることだったのかもしれませんが……なにせ、この作品、私が物心つく前のものなので、私がそのあたりを語るにはフェアではないのかもしれません。
とはいえ、主人公の観察眼や計算高さもしっかり描写されているため、訪れた先で漏れなく情報を引き出せていることにもある程度必然性はあります。
上にも少し書きましたが、登場人物に関する描写が素晴らしいです。どういう人物なのかがすんなり頭に入ってくる。被害者の同僚の女性なんて、ぽっと出のキャラクターなのですが、彼女はこうやってブラジャーを脱ぎそうだ、という描写があり、笑ってしまうほどわかりやすくて脱帽した記憶があります。作者の見事な感性と描写力あっての作品ですね。
たくさん書かれている方がいますけれど、カードで破産した被害者についてやや過剰とも思えるほど同情的に描かれていることについては、私も同意です。
私を含め、被害者の境遇については、身も蓋もない言い方ですけれど、一言でいえば、「ただの馬鹿なんじゃないか?」と思う方が多いのではないでしょうか。それは間違っていないと思うし、作者もその認識はあったと思います。被害者と犯人について「共食い」だと本文には書かれていました。両者ともローン制度における犠牲者だと。しかし、両者には大きな違いがあるのも確かでした。
被害者が破産したのは言ってしまえば自業自得です。身の丈に合わないことをしたが故の破産。ところが犯人のほうは、まったくもって責任はありません。親の借金を背負わされた形なので。
ここに作者の何かしらの意図があると思います。もしこの二人の設定が逆なら、読者の大半はよほどの物好きでなければ途中でこの本を放り出したでしょうから。
被害者の浅はかさについても、それはそうだと認めている節もあります。そもそも浅はかなのが人間だ。民衆など、大半は浅はかなものだ。その多数の浅はかな民衆を食い物にして、犠牲にして、成長したのがクレジット経済ひいては日本経済なのだ、と。
被害者がアホウだと思えるのなら、それは幸せなのです。作中でも保が郁美に言われていましたよね。保の存在は、「あわれなローンの犠牲者」との対比の為のものなのです。主人公も被害者の破産に関しては冷ややかな視点を持っていましたよね。
カードの怖さやら利子のことやらに頭が回らない、否、回ったとしても歯止めが利かなくなってしまう哀れな人々。哀れではあるが、愚かだということを否定するつもりもない。だが、彼らの犠牲あってこその、こんにちの経済の繁栄なのだ、ということを作者は言いたかったのでしょう。
カードの怖さはもちろんですが、この作品の一番のキモは、ヒロインの存在でしょう。
中盤まで名前さえ判明しないこのヒロインは、ページをめくる読者の頭の中に強烈なポジションを築き上げます。その手腕が、宮部みゆきの真骨頂だとさえ思えます。生々しい人間たちを描き、その背後に見え隠れするヒロインを浮かび上がらせる。
読者の大半は、ヒロインを犯罪を犯した外道としてではなく、魅力的な女性として捉えたことでしょう(男性であれば殊更に)。そこにこの作品のエンタメ性が集約されています。
だからこそあのラストなのです。最後まで、あの女性がどんな顔をしてどんなことを話すのかは判明しない。読者が最も知りたがっていたであろう、ヒロインの素顔。それを明かさずに余韻を残して終わるのが、この作品にとっていかにベストな選択であるか。ラストについて文句を言っている方々が一番作者の術中にハマっているのですよ(笑)。
とはいえ、その後の展開について象徴的な一文を書いているのも、さすがとしか言いようがありません。ラスト一文に出てきた人名。それがその後の展開を最も象徴しています。
考えてもみてください。なぜ彼が「その役」を買って出たのか。なぜ作者は「その役」を
「彼に」任せたのか。そこを考えれば、ラストのあっさり感もすんなり受け入れられるものだと思います。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.383:
(4pt)

なぜ借金をして生活しなければならないのか?

クレジットの恐ろしさを知る。
キャッシュカードとクレジットの区切りもついてないところにおもしろさがある。
なぜ借金をつくるのか。
そして利子とはなぜ増えていくのか。
ということについて真剣に考える必要がある。
車ローン、教育ローン、住宅ローンなど。
生きていく上で 知らない間に クレジットに取り囲まれている。
文章が直裁でよい。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.382:
(5pt)

まだ途中です

まだ途中です。
あらすじは、他の方が書かれている通りです。
読み終えたらまたレビューします。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.381:
(3pt)

「カード買い」等に「慣れる」のは、怖いものですね……。

宮部みゆきさんの著書は「過ぎ去りし王国の城」を表紙買い?してから、読み始めました。
この「火車」が有名なのは知っていたので、今更ながらに読みました。
クレジットカードや破産……現実味を帯びた内容でしたので、そこは良かったと思います。お金と言うものは、現実になくてはならないものですし、大切なものでもあり、でも歯車が狂うと簡単に人間を転落させてしまうものでもあり……。そしてクレジットカードとなると、買った時その場では、特にお金を遣った・高い買い物をした。とは、現金を払うより気楽な感じがしてしまいますが。気持ちや心が安定してない時のカードは、怖いものですね……こちらを読み、改めて感じます。
スナックのママさんと本間の会話、ママさんの語る女性の?人間の?心理は、読んでいて納得でき、よく描かれているな!と感じました。破産者を庇い過ぎるのも完全には納得できませんが、精神的に安定してない?追い詰められた?人の、やり方・やる事は個人差があると思いますが、買い物等で自身の心の穴を埋めていく?様な衝動は、解る様な気もします…。どこまで自分でセーブできるか!?の問題でもありますが。現実味を帯びた内容ですので、一読の価値はあると思います。

自分は日頃から「クレジット」カードが好きではない方なので(落としたり無くしたりすると面倒なので)1枚だけは何かの時に、と持ってはいますが、滅多な買い物では使わない!と決めています。外出に持って出ない事も多々。
やっぱりカード買いには慣れない方がいいですね。。。普段からそう思ってますが、この「火車」を読み、尚更感じました。これからも肝に命じていきたいと思います。

そう言った意味では、やっぱり読んで良かった1冊だったのだと思います。(ここまでの頁数になったのなら、ついでに?ラストをもう少し、続きを書いてほしかった気もします。その先はどうなるのか?想像はつきますが)。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.380:
(5pt)

とても良い!!!!( `・∀・')

確かに表紙はちょっと。。。古い感じ、でもおもろい。
海外へ直送も速い。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.379:
(5pt)

現代版の...

宮部は「理由」で有名になったのかと思ってたが、この作品はそれ以前なんですね。
宮部みゆきは、『理由』のディティールにせよ、『模倣犯』や『ソロモンの偽証』に出てくる幾人かの少年にせよ、
不条理でエキセントリックに見えるが、実はリアリティあふれてるところが魅力である。

ただこの一作は違う。他の方の感想を読んでて「クレジット破産の闇のからくり的話かな?」と思ってたけど、それも違う。

簡単に言えば、これは「現代版、砂の器」である。
(著者も意識していたのだろう、後半【砂】【脆い】といった言葉が数度出てくる)

宮部の作品読んでて、面白い、なるほどこう来たか、と思ったことは多々あるが、「切ない」という感情を持つことは稀だ。
この小説に出てくる女性二人の生き様は、二人の終着点が真逆にせよ、あまりにも切ない。

日本のミステリークラシックと比べても遜色無い、名作中の名作かと。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.378:
(2pt)

火曜サスペンスレベル

古本屋で見つけて、有名なので買ってみましたが、ミステリー小説初心者の私にはハードルが高かったのかなと思います。
ストーリー展開のテンポが悪く、特に盛り上がる場面がないのでなんだかダラダラと読んでる感じでした。一番嫌だったのが、所々出て来る例えです。『まるで○○』とか『○○の様な』と言うのが全然ピンと来ないしユーモアもなくて、は??と言うのご多くて白けました。
わたしは初心者なのでもう少し派手なわかりやすいものから入ろうと改めて思いました。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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