■スポンサードリンク
火車
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全532件 221~240 12/27ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 引き込まれるように読んだ。クレジット社会のもたらす問題点をえぐったものである。 小説の構成がかなり堅牢で、つながりが巧みである。最後も余韻があってなかなか憎い。 著者は法律事務所に勤務していたようで、素材と資料を十分に自分のものにしている。 住民票の取り方(〜役所で他人も取れてしまう)など リアルで実態をよく把握している ため、リアルで説得力のある展開となっている。 唯一 リアルを感じさせない、小説だと思わせる点は、「新城喬子」のような生き方は ありえないと思う点である。通常の人間ならこのような重圧におしつぶされて生きていけない のではないかと思う。 何はともあれ、読んだ後無駄だったという思いはない。為になる本である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| クレジットカードと、戸籍乗っ取りについて書かれた推理小説。 戸籍を盗み、身分を偽り、他人になりすます。どっかで聞いた話だ。その方法が詳しく書いてあるのかと思ったけど期待はずれだった。 ただ行方不明者を追っていくだけ。 枝葉の話が多く、だらだらと無駄に長い。退屈した。もっと短くまとめることができたのでは。 とくに登場人物に魅力がないので、細かい描写は不要。 ストーリーを追うだけにして、かなり読み飛ばした。 全体の論調として、借金地獄や自己破産した人間に対して被害者扱いしすぎ。 登場人物の破産宣告者が「どうしてこんなに借金を作ることになったのか、あたしにもよくわかんないのよね。あたし、ただ、幸せになりたかっただけなんだけど」と語る。 そして弁護士が「何も特別にだらしのない女性ではなかった。彼女なりに、一所懸命に生活していました。彼女の身に起こったことは、ちょっと風向きが変われば、あなたや私の身にも起こり得ることだった。」と擁護する。 バカでしょう。甘やかしすぎでしょう。 私はやっぱり自己責任だと思う。どんなに被害者数が多くても。 私もカードは学生の時に作ったが「いくら気楽に借りることができても借りたお金は返さねばならない」ことぐらい承知してた。 「利子が大した事ない」なんて感じなかったし、お金がない時に無理に買い物しようなんて思わなかった。 登場人物の弁護士が「クレジットカードは諸刃の剣なので、その使い方を学校で教育するべきだ」と語る。 それには反対しません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| オススメの小説として、依然人気が高いので読んでみました。 全体を通してキレがない! セリフによる説明が長ったらしく感じるせいで、 締まりがない印象です。 ただ、 一つの手がかりからどんどん次の手がかりに 繋がっていく様は見事でした。 もう少し、そういう部分を全面に押し出して 進行すれば、良くなるのではないでしょうか。 第二にエンディングが微妙! エンディングはある場面で終わっていますが、 もう少し、先まで描いたほうが 流れの終着点としてのまとまりが出ます。 評判とは随分違うイメージの作品でした。 イマイチ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 最近、読書にはまり、いろいろな本を読んでいるが、 この小説は話が長く、まどろっこしい割に、最後があっけない。 途中、文章中に言葉の使い方がおかしいところが何か所かあり、そちらも気になった。 なぜ、この本がそんなに評価が高いのか分からない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 宮部みゆきさんの本を読むのは初めてでしたが…。長い。 最初は理由を読もうと思ったのですが、適度な長さのこちらに。 それでも600ページ弱で文字もギッシリ詰め込んでいます。 結局読むのに10時間もかかってしまいました。 細かい描写の数々はさすが女性作家というものか。 ちょっと想像で男性像を書いてる所もあるのかなという気はしましたが 長い文章を飽きさせずに読ませる筆力はさすがだと思います。 しかし、エンタメ作品として見た場合面白いかと言われると…。 うーんと言わざるを得ないと思います。 名作と聞いていて爽快な謎解きがあるんだろうなと思っていた 私の先入観が邪魔したのでしょうが、そんな名作か? というのが正直な感想でした。 長いRPGを終えたけど「あー、普通だったぜ」という感じでしょうか。 レベル上げとかさんざんやっといて何言ってんだよってツッコミが入りそうですが。 考えさせられるようなことは多々ありました。 蛇のたとえや井坂さんのコメントとかはとても深く気に入りました。 が、作品全体の評価としては普通。 名作…とはちょっと違うと思います。 終わり方も爽快感はなかったですし。 多分自分が求めているのはこういった社会派作品ではなく、謎解きや異常殺人鬼とか もっとフィクション寄りの話なんでしょうね。 次はフィクション性の高いブレイブ・ストーリーとかに手を出してみたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| その女には何の落ち度もなかった。にもかかわらず、ある事情が学生だった彼女を不幸のどん底に突き落とす。住む場所も失い散り散りになる家族。そんな親子を襲うさらなる悲劇。どんなに足掻いても得られない平穏な生活に焦がれた女は、やがて驚愕の犯罪に手を染めることになる。 当代随一の女流作家が贈る社会派ミステリー。物語は謎の美女を追う老刑事の視点で描かれる。人情味あふれる刑事とその周囲の人々の和やかなやり取りに対し、徐々に明らかとなる女の背筋の凍るような所業が見事なコントラストとなっている。それでいて、残酷なシーンなどは一切描かれていない。 全般にテンポが良く非常に読みやすい作品に仕上がっている。 この小説の凄いところは、お仕着せではなく、きちんとエンターテイメント性を維持しつつ、クレジット社会の罠という難しいテーマに切り込んでいる点だ。作者自身のこういった問題に対する並々ならぬ危機感は、後の作品『理由』からも感じられる。そんな彼女だからこそ、広く社会のために丹念な取材を重ね、渾身の力で不朽の名作と言える作品を書き上げることが出来たのだろう。 日本の学校ではマネーに関する教育が十分になされていない。ゆえに、無知が原因で罠にはまってしまうような人も少なからずいるのではないだろうか?そんな世の中において、どこにでもいそうな善良な人やその家族が破滅していく様を描いたこの『火車』は啓蒙の書にすらなりうる。 広く読まれて欲しい一冊だ。 (610字) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 例えば。人探しを頼まれた刑事は手始めに関根彰子の勤務先を訪ね、そこで彼女の顔写真付きの履歴書をゲットします。勤務先での成果はほんとうにそれだけなので、その意味では数行で充分なはずなんですが、宮部みゆきはただそれだけのことを書くのに10ページ以上使うのです。雑居ビルの様子。今井事務機の様子。社長の人柄。関根彰子の同僚「みっちゃん」のキャラ。零細企業の経営についての蘊蓄話。忘年会の思い出話。「妻の従兄弟の息子」をなんと呼ぶか、辞書で調べてくれるみっちゃん。どうでもいいことをえんえんと書く。訪ねて行ったとき社長は留守で、みっちゃんが「社長は向かいの喫茶店でコーヒー飲んでるんです、いま呼んで来ます」って言うんですよ。そいで呼んで来るの。何だよそのどうでもいいエピソード。何なんでしょうねこれ。きっと湧いて出てくるんでしょうね。後から後から、こんこんと。泉のように。一種の怪物ですね宮部みゆき。この膨大な無駄なディテールを「冗長」だと思ってしまうと、ここも冗長、またここも冗長と、腹を立てながら読むことになり、この小説を楽しむことに失敗するんじゃないかと思います。 じゃあどうすればいいのかというと、わかりませんが、とにかく僕はひたすら楽しみ、二日で読み終えました。運良くたまたまその二日間だけ、僕のチューニングが宮部みゆきに合ってたんでしょう。じつに幸運な出会いでした。何かもう出だしからラストまで一度も推敲せず考え込むこともなくすべてを一筆書きのようにずずずずっと書き切ったかのような、この膨大な重厚なトコロテン感。それでいて最後にきれいに最後のピースがすとんとはまる完成感。素晴らしい。 '後記:二度めに読んでようやく気付きました。その後の展開にまるで関係のない、その意味ではどうでもいいディテールがえんえんと書き込んであって、それがこの小説世界の奥行きと雰囲気を作ってるわけですが、雰囲気だけでなく、それにはちゃんと合理的な理由もあるのですね。つまり、それがないと(あとあと効いてくる伏線だけが書いてあると)、あ、これが伏線だな、と簡単にバレてしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 面白い、10年ぶりの再読、物語の構成が良い、著者の筆力が、冴えわたる、なかなか姿を現さない、主人公のさびしい生活を眼にうかべながら、読み進むベージに手が止まらない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 小説である以上情景描写は必要。しかし、どれも心に響かない。 設定の古さを感じさせる作品なので、20年前に読めば違ったのかもしれない。 少なくとも今読む本ではありません。 無駄が多すぎて、とにかく間延びします。 文章に入り込めたのはラスト20ページぐらいでしょうか。 ラスト1ページは良かったですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 古い本だから仕方がないが、物語の鍵となる事柄が今現在なら当たり前過ぎてイライラする。具体的にはデータの書類など、当たり前すぎてつまらなかった。 どうして主人公の刑事はこう堅物のワンパターンなんだろうね?私みたいな何万本も読んでる人にとっては高評価には決してならない駄作。辛口ですみません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 借金で人生をくるわされた女性のお話でしたが、最後どうなるのか・・・という所で話が終わってしまいす。 続きは読者の想像で・・ということで星-1です。 宮部さんの作品全般にとにかく登場人物の設定丁寧なこと性格や生い立ちなど、詳しく書かれていること。 セリフを読んでいると脇役でもどんな人かも想像できてしまうこと。読むのに時間はかかりますが読み応えあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 火の車(ひのくるま)といえば、いつも返すお金が間に合うか、間に合わないかぎりぎりで、お金がいつも無い状態を指す。 金銭的だけでなく、物質的にも、精神的にも追い詰められた時に、人は何を考え、何を感じるのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 見たくないもの、見ては不都合なものに、知らずに人は目をそらしてしまう。フィリピンのごみ山の子供たちについて、フィリピンの人は知らないように。この作品は、ほんの少し注意してみれば見えてくる日本の暗部を見せてくれる本だと思う。繁華街の怪しい道端ではなく、バス停の隅を見れば見えてくる日本の姿を見せてくれる本だと思う。私がこの本を読んだのは10年以上前だが、2,3年ごとに読み直し、私がまた目をそらしていないか確認させられる本である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| とても良い商品でした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 電車で読んでいると、つい降りるべき駅を乗り過ごしてしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書を読み終わった後、心を鈍器で殴られたようなすごい重たい衝撃を受けた。 この読後感はまさに圧巻であり、こんな経験は始めてだ。 近年ではクレジットカードや消費者金融の世界では、その関連法の整備がより進んでいるが、一方でサラリーマンでは一生かかっても返せないなどとも言われるリボ払いの登場などで、クレジットカードはいまだに地獄に通じる道具としての側面を有している。 虚構といわれる金融業界の中で、現金がないのにもかかわらず現金を生み出すクレジットカードはまさしくその虚構の象徴的なもののひとつであるといえるが、そこには社会全体の無責任さが隠されており、同時にどんな人でも簡単に知らず知らずに地獄へ落としうる強力な効果を持っている、ということを痛感した。 また本書では、被害者固有の性質ではなく、社会全体によって生み出された被害者という感じで犯人を仕立てることで、クレジットカードや消費者金融から見た社会というものやその怖さをより身近に感じさせる。 今回のような衝撃を受けた作品はほかには思い浮かばず、また宮部みゆきのすごさを感じさせられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 作者の比喩やストーリーの展開方法がまわりくどい。登場人物が皆主人公に協力的と いう都合主義な展開にも途中で飽き飽きした。また、殺人の有無も最後まではっきり させず、後半以降では容疑者をまるで素敵な女性のように取り扱う訳のわからなさ。 無性にイライラさせられた。これはすごい小説なのかな??? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 人の豪や弱さ痣とさを見事に組入れながらテンポが速く想像を裏切る展開に読み始めたら止められませんでした、人気作家の作品はやはり面白いのだと実感しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 自己破産,クレジットカード,住宅ローン,闇金といった社会的な要素と物語が見事に構成されています。 作中に出てくる女性たちは皆個性的で,それぞれの価値観や人生が対比されていて面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 職務中の怪我で休職中の刑事本間は遠縁の男性から失踪した婚約者・関根彰子を探してほしいと頼まれる。最初は単純な失踪と思っていたが、彼女が他人の身分を名乗っていたことが判明する。 ならば、彼女は一体誰なのか?本物の関根彰子はどこにいるのか?本間は"彼女"の足跡を辿り始め、 "彼女"の壮絶な過去を知る…はっきり言って"彼女"の父親は無知だったのだと思う。 分不相応のマイホームを持ちそのせいで妻子を巻き込んで故郷を捨てるハメになった。 当時だって、自己破産という制度はあったのではないか?自己破産しないのなら、本当に妻子を 守りたかったのなら偽装離婚でもすればよかったのではないかと思う。挙句の果てには消息不明に なって最後まで娘に迷惑をかけ、そのために娘は「ただ、平凡な暮らしをしたい」それだけのささやかな望みを叶えるために、己の手を血で汚すことになってしまった。「死んでいてくれ」と願うのも無理はないバカな男だ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




