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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.95/5点 レビュー 532件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全532件 261~280 14/27ページ
No.272:
(5pt)

物語としてじゃなく小説として傑作

火車は妖怪の名前ってことは小説の冒頭に書いてあるけども、
この火車の正体に気づけるかどうかで作品の評価は真逆になると思う。
「え?なにこれ。下巻どこ?」って思った人はとりあえず最初のページに火車って妖怪について説明があるから、その部分だけ読みなおしてみると良いと思う。

火車の正体に気づいたなら、「ああ、だから火車なのか」と思うはず。
タイトルが火車ならあの結末以外ありえないね、と。

しかしながら、物語としての内容は「読者を楽しませよう」といった気配は微塵も感じません。
このあたりは人それぞれだけれど、回りくどいというかなんというか……読みながら「それ必要な情報なの?」って思うこと多々。

けれどそれらも全て作者の計算の内。物語の評価としてはイマイチな作品と思うけど、そんなことどうでもいいくらいに小説としてのギミックが素晴らしい。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.271:
(5pt)

多重債務に住み着く他人事とはなれないstory

換気扇の羽の掃除が行われていたガソリンが、終りに近づいたときに再浮上したりするところは、物語を日常に即した立場からも描いている記述の細やかさが伺い知れます。 決して馬鹿になれない登場人物たちに時おり寄り添うように描き出される愛情という描写には、防ぎきれなかった事件というものを軸にとりながらも、正確さを求めてならない社会像と変化に鈍化しつつあるかもしれない人情とが交差しさえします。読んで引き込まれるような名作だと思いました。
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4101369186
No.270:
(4pt)

32歳という年齢

『火車』が1992年に出版された時の作者の年齢は凡そ32歳であるが「32歳」という年齢を鑑みればかなり非凡な作品なのではないかと思う。参考までに松本清張『ゼロの焦点』が50歳、東野圭吾『容疑者xの献身』が45歳である。この本の中には日本の行政システムの欠陥、与信産業(住宅ローンやクレジットカード)の陷穽、衒示的な消費性向、各年代の家庭や人間描写などを含んでいるが、32歳でこれらを勉強し、取材し、構造を錬って582ページの作品にまとめ上げるのは凄い能力だと思う。作品を書き始めたのが仮に2年前の30歳からだとすると、30歳で例えばマイホームが欲しいが為に無理をしてローンを組んで生活が逼迫してしまった世代があることや過剰消費に陥りやすい若者世代の心理、与信産業の上層部にある銀行や大手企業は損をしない産業構造、役所仕事の欠陥、アンケートから個人情報流出などなどを研究しているというだけでも同世代の人間と較べたら相当非凡な部類の人間になると思う。でもどうだろう?30歳というと10代20代の流行や衒示的消費に辟易し、現実を見据えて堅実に家計簿を付け始めようとする年代だろうか?それとも未だ未だ衒示的消費意欲に旺盛なのだろうか?
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No.269:
(3pt)

一気に読みましたが…

一気に読んでしまうほど、吸い込まれましたが、その割には最後があっけなく感じました〜。

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No.268:
(3pt)

大変面白かったけど・・・

面白く読ませていただきました。

文庫で590ページ。長編でした。

でも、余談が多いと感じてしまいます。
たとえば、弁護士と主人公が話す、クレジットカードのことは
長い。
こんなに必要なのだろうかと考えてしまいます。

詳細に調べた結果なんでしょうけど、これでもか、これでもか
と書かれています。

また、最後は余韻を残した終わり方にしたんでしょうが、ちょっと
モヤモヤ感が残ってしまいました。


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4101369186
No.267:
(4pt)

宮部作品で一番、、、ではない。

いくつか宮部作品を読んできたが、この作品もかなり評価が高いので読んでみることに。

やはり内容は圧倒的におもしろい。自己破産、借金、身分偽造、失踪がこの物語のキーワードなのだが、
主人公が失踪人を徐々に捜し当てていく様と、その過程において失踪人の想いを想像する主人公の心情描写は素晴らしいです。他の人も評価していますが、等の失踪人がまったく出てこないのに大変臨場感のある内容です。ここがこの作品の優れている点かと。小説のなかでキーワードになる人物をあえて出さず、でも話がどう進んでいるか分かり易く、かつ過剰説明にならない。ここに宮部さんのテクニックが出ていると思います。

おしむらくは後半。後半失踪人を捜し当てるシーンはかなりスピーディーに進みました。いままで一進一退だった捜索状況が急変!という感じですが、個人的には急変しすぎかと。(漫画の打ち切りみたいな印象をうけました。)また、最後の最後で失踪人が登場、その姿を見つけたときに物語りは終わります。
でも待って、主人公は失踪人がどういうつもりで身分を偽造し、失踪していたのか、その心情を知りたくて捜索をしていたのでは?確かに主人公があーでもないこーでもないと失踪人の気持ちを想像してはいましたが、そこがなんとなく消化不良です。

あえてそこで終わらせてあるのでしょうが、個人的には続きがめちゃくちゃ気になります。

その点を考慮して星4つ。
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No.266:
(2pt)

まぁ面白いけどね

この人の作品全般でそうだけど、タバコを神聖化するのは納得できない
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No.265:
(1pt)

残念

頻発される冗長な比喩に辟易。
物語的な意図は極めて希薄で、詩的な美しさもない。ただ単に気取った言い回しを付け足すだけの直喩表現のオンパレード。
どうしても作家の自意識が透けて見えてしまい、ストーリーに没入できなかった。
敢えて彼女に倣って本作を喩えるとすれば、ブヨブヨの衣ばかり分厚くて中身の食べ応えがまるで無い海老天、という感じ。
余分なものを削ぎ落とせば素材の味が生かせたかも知れないね。

「4年前の9月に、南海ホークスがダイエーに買収されて、福岡へ移ったでしょ?だから空いちゃったんだよ、大阪球場が。
取り壊しもされないまんま、今でも残ってる。イベントの会場になったり、中古車販売フェアの会場に使われたりしながらね。」

10歳の子供に語らせるのは無理がありすぎ。思わず笑ってしまった。
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No.264:
(3pt)

単なる社会派ミステリーに留まってしまった惜しい作品

消費者金融や個人情報など社会問題を踏まえた広大な素晴らしい構成力を持つ作品であることに、疑いは無い。
しかし、社会問題は根っこにある部分は別として、法律や判例が新しくなり、時代背景が変われば、注釈なしには読めないものになってしまう。また、ミステリーとしての筋書きも一度知れば、繰り返し読みたいものではなくなってしまうことが多い。そして、本品は、そのレベルに留まってしまった残念な作品だと思う。
 要は、健気に旅館の女中をしていた犯人が、どの時点で、人殺しが出来るほどに堕ちてしまったかが知りたいし、そこが普遍的なテーマではなかろうか。夫に鬼女と言われたときから何かが崩れたのか、離婚によって失ったものが本当は何だったのか、捉まって酷い仕事をさせられて母親と同様に内臓の代わりに何か汚いものが詰まった人間の殻を被っただけのものになったのか、それでも僅かに残った彼女の生きる希望と人間性とそれらを支えているものについての何かが、読者の想像を超えるものとして、作者自身の手で掘り起こされていれば、不朽の名作になり得たと考えられる。
そして、もう一つ。中宮彰子も皇后定子も、一条天皇の「妃」ではなく、「后」である。日本文学を書かれる以上、その位の心得は欲しいものである。
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No.263:
(5pt)

今週TVドラマ化されると予告を見て。

TV「相棒」の後、番宣を見て、急ぎ一気に再読しました。
私は宮部みゆきさんの本は、ほぼ全て読んでいますが、何年か間をおいて再読する度に、新しい発見があります。
火車は、カード破産をした女性の人生の変遷と、何故そうなったのか、バブル期ならではの犯罪様式が巧みに描かれています。
ハラハラ・ドキドキと切なさが読み終えるまで押し寄せてきます。
強いて言うなら、体力・気力のある時に読んだ方が良いです。
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No.262:
(4pt)

思ったよりも。…

日本のサスペンスは展開がゆるい。やはり日本文学の得意な感情や心情の移り変わりを描く。欧米のミステリーものは展開が早い。欧米ものに慣れると宮部みゆきといえども緩く感じる。
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No.261:
(5pt)

読み終えた時、タイトルが一段と恐さを増します

犯罪者と言っても、人それぞれの事情があるもの。
初めからエゴイストでモラルもなく、他人などなんとも思わず犯罪に手を染める者は一部でしかない。
犯罪者になる気など、更々無かったのに、にっちもさっちもいかなくなって、そうせざるを得なかった場合もあるのですね。そこに人生一度つまづいて、やり直そうとした者と対峙すると…もう、不幸のドミノ倒し!!引きずりこまれます。タイトルの「火車」は燃えている車、罪人を地獄へ運ぶ車を表す言葉だそうで、ふっふっふ、ようこそ、生き地獄の世界へ(▼皿▼)Ψ。これを読んだら、平和に見えていたこの国にも暗黒の闇も広がっている事に気づくでしょう。冷酷無慈悲なこの世界。落ちが解っていても繰り返し読める、恐くて面白い本で私は3回読みました。未読の方、これはお勧めです。
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No.260:
(4pt)

随所の深い描写に感嘆

さすが宮部さん、といったところでしょうか。ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、客観視してこそ意味がわかる深い描写が随所に仕込んであって、思わず唸ってしまいました。導入部分は少し冗長な気もしましたが、序盤以降は波に乗ってどんどん読み進めることができました。おすすめの一冊です。
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No.259:
(5pt)

宮部みゆき作品の傑作!!

私は友人に勧められて宮部みゆきさんの「レベル7」を読みました。

正直面白かったですが、友人が言うほどハマりはしませんでした。ただ人物描写など今までにない書き方をする方だなと思い、他の宮部みゆきさんの作品をいろいろと読んでみました。そしてこの作品に出会いました。私の中でダントツの一位です。
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No.258:
(4pt)

面白いんだけど…

本人が語らずとも周りの人や状況から
明らかになる二人の女性の過去や苦悩。
悪者がいないので、
読み進めるたびに胸が苦しくなりました。
面白かったけどラストがどうも。
いえ、余韻もたせるという意味なら
いいんでしょうけど
そこをきっちり描いてこその
ミステリーという気もします。
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No.257:
(4pt)

面白かった!

刑事視線で事件をトレースしていくスタイルをとる本作。

喬子視点での物語も読んでみたいです。
特に、喬子が"精神的に"犯罪に手を染め始めたその一瞬
までの経緯を、宮部さんの特徴であるくどい位の描写で。

あと、もうひとつ読んでみたいものがあります。
時代背景を考慮せずに書評を書いている方の、「ゼロの
焦点」「砂の器」の書評です。科学捜査でイッパツ逮捕
じゃん、的な。
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No.256:
(5pt)

ラストが忘れられません

これだけの有名作でありながら読みのがしていました。
ようやく読んで思ったのが、丁寧で女性らしい文章なのに鋭いということ。
丹念な描写の裏に刃を秘めています。
登場人物たちが人間らしくそれぞれに魅力的なので、逆にせつなくなります。
良質なミステリーを読むたび、人間らしくなければいいのにと思う自分がいます。
思い入れがあると読後感が悲しいから。
発売された年を考えるとテーマ(クレジットカードなど)が古くて当然なのですが、色あせていません。
これから何度も読み返す予感がする名作です。
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No.255:
(1pt)

金を取る文章ではない

読むものがなくて、初めてこの著者の作品を読み始めてみましたが、
6P目にいきなり、

「若者向けの高級ブランド専門に荒稼ぎをしていた彼女は、しかし、
 人前で盗んだ洋服を身につけることはなかった」

とあり、読み間違ったか?と何度か読み返してみましたが、やはりおかしい。
なんだこの汚い文章は、とずっと頭について離れず、だらだらとやたら長い
序章に限界を感じ、読むのを止めました。

こんなのでよく金を取りますね。編集も仕事をしていないし。
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4101369186
No.254:
(1pt)

人間の限界

半分まで読み進んで限界。

容疑者?の母親の死が他殺か自殺がでねちねちやってるところでフッと冷めました。

それまでは容疑者の人となりに焦点を合わせてるのかと思ってたら、これは犯人探しなのか?

ドラマとして読んだ自分が馬鹿だった。これは推理小説なんですね。寄り道は容疑者のもっと近くでやってほしかった。

推理小説として見ればいいんでしょうけど、ドラマとして読むとどうでもいい描写が多すぎます。

このレビュー見てファンの人は残念な思いや悔しい思い、理解できないことを馬鹿にするのだろうな。

アマゾンの村上春樹評や「進撃の巨人」評を読んで、理解できない人を悲しんだものですが、

自分もこういうのにあたると人のこと言えませんね。

人間って理解(評価)できないどうしようもない溝ってのがあるんだなと嫌と言うほど思い知らされます。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.253:
(1pt)

残念すぎる


アマゾンのレビューではじめて★1をつけました。それがこの有名な著書になるとは自分でも吃驚。まず無駄な描写が多いし、冗長すぎます。京極の1000項越えの作品を読んでも冗長だとは感じませんがこれは駄目でした。後半はほぼ流し読み。クレジットカードとか社会の怖さとかいうのはわかるのだが、それだけ。人物にも設定にも魅力感じず。次からこの人の本を手に取るのを憚らせます。兎に角残念。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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