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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.95/5点 レビュー 532件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全532件 321~340 17/27ページ
No.212:
(1pt)

合わなかった

本嫌いでしたが最近、東野圭吾の作品で本にハマった者です。今回読んだ宮部みゆきさんの火車は、無駄に長く、テンポがなく感じました。話がそれるのはいいんですが、逸れ方が楽しめない。比喩のセンスもあまり好みではありませんでした。『そば屋のレジでフランス料理のフルコース並みの代金を請求されたような顔』何度も読み続けようとしましたが、途中で本を閉じてしまいました。過去20年間で第一位の作品らしいので、すごい作品なんでしょうけど。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.211:
(5pt)

ミステリーの最高峰

ストーリーは,休職中の刑事に,失踪した婚約者の捜索を親戚が依頼するところから始まる.この失踪の謎を解くカギは,クレジットカードによる自己破産であった.
自己破産は,バブル時代に一時期社会問題化していたが,破産当事者やその家族がどんなに惨めな生活を送らなければならないかは,あまり多くを語られてこなかった.著者はその点に着目し,自己破産者に一筋の光明を与えている.
ミステリーの仕掛けは,非常に巧妙で,ページを繰る手が止まらないぐらいに入り込んだ.本書は山本周五郎賞を獲得した作品にふさわしく,さすが宮部みゆきと唸らせる作品となっている.宮部ファンでなくても,一読の価値があると思われる.
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No.210:
(2pt)

ん?

なんでこの作品が絶賛されてるかよく分からなかったというよりは、この作家があまり好きじゃないんだと思った。宮部みゆき原作の映画を今まで二作品見たことはあったが、初めて本を読んだ。やっぱり合わなかった。ごく稀に表現・描写に不快感を覚える。痛々しい感じで読めない分けではない。でもそのことが続きを読む気を抑え、萎えさせる。だがこの本が絶賛されているということは社会一般には受け入れられる表現・描写なんだと思う。ただ読書は趣味だ、絶対的評価ではない社会的評価がどうであろうとも自分の評価は2だ。
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No.209:
(4pt)

噂ほどでは。

家族の借金地獄に巻き込まれた主人公を軸とする内容ですが噂程は衝撃的でもなく恐ろしくもなかったし期待していた分ちょっと残念だった気もしますが、読後感もよく、一度読み始めると一気に読まずにはいられない、次を予測させない面白さがありました。
サラ金等で自転車操業をする若者等に『読め』と言う方も多いですが、これはまた違う話ですね。
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No.208:
(5pt)

天才

凄すぎる。 世界にもこの作品のファンいます。でも無冠の作品で直木賞の選考委員の一部からは酷評でしたが井上やすし氏など偉大な方々は傑作であると評価しています。酷評された方々は時代に淘汰されました。 この本の良さが分からん人は読解力不足だろうとしか思えない
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No.207:
(1pt)

がっかり

初めて宮部みゆきさんの作品を読みました。
アマゾンのレビューを信じて。
まさかこれほどレビューと内容が乖離しているとは。
高評価の方と自分とでは見方がまるで違うのでしょう。
約200件のレビュー中10数人の方は評価1をつけておられます。
きっと彼らは私と同じミステリマニア。
こんな私でも感服できる宮部作品は果たしてあるのでしょうか?
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No.206:
(3pt)

面白いのだけど

この作品を最初に読んだのは大分前。今回読み直しました。
圧倒的に読者を飽きさせない展開などはさすがだし、
ヒロインの境遇には同情しました。
ただ、カード破産する人の全てがやむを得ず破産する訳ではない。
そして、これは宮部作品の長編に多かれ少なかれ感じることだが、普通の意味の被害者(本作の場合は婚約者を殺された青年)に対する描写にややデリカシーのなさを感じてしまう。
もちろん、基本的に弱者の側から書いているのは素晴らしいし、ひっかかりを感じない作品もあるのですが、長編の場合どうしても全面的に頷けないモヤモヤが残ってしまうことが多い。
なんだかんだいいながら長短編含めて20冊近く読んでいるのに微妙に批判したくなるのはファン心理というものでしょうか^_^;
でも、ここにきて実力は申し分ないけれど、いまひとつ肌に合わない作家さんだと思い始めています。
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No.205:
(2pt)

惹き込まれるが・・・

文章が読みやすく安心して物語の中に入って行く事ができる。次々と謎を提示しつつ厭きさせない。長編にもかかわらず一気に最後まで読み通させてしまうのはさすがである。
しかし、人間の描き分けが浅いような気がするのは何故だろう。犯人に惹かれていた3人の男性も名前と仕事が違うだけで結局皆同じような印象で描かれているし、やたらと「美人」という形容詞で女性の登場人物達を表現する。「美人」という言葉を使わずに様々な表現を積み重ねることで読者の心の中に「美人」を感じさせるのが人物描写だと思うのだが、登場人物達が皆薄っぺらに感じられるのもこうしたことに拠るのかも知れない。
ただ、ラストの終わり方は見事。犯人にひとことでもしゃべらせてしまったら物語が崩壊して陳腐な後味しか残らなかったと思う。
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No.204:
(2pt)

途中までは・・・

読みやすく集中できる本でした。
途中までは面白かったけど・・・最期はなんかあれ??って感じでした。
これで終わりかと調子抜けしました。
少々期待はずれでした。
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No.203:
(5pt)

まさに、今読むべき作品

ミステリーというよりは、今のカード社会のダーク面のレポートという感じで読み進めました。個人情報流出やバラバラ殺人なども取り扱っていて、とても10年以上前の作品とは思えません。
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No.202:
(4pt)

現代の落とし穴

本作は多重債務者救済の為の教科書的な作品である。そうあらんとして書かれた言わば告発本である。従ってバラバラ殺人という猟奇的な凶悪犯罪を犯した加害者に対しても暖かい視線が注がれ、誰一人として悪人が登場しない。本作で敢えて「悪」として描かれているのは金融システムであり、また不完全なシステムを野放しにしている金融当局であり、誤ったイメージを増幅させて多重債務による生活破綻者に冷たい視線を送る社会そのものであり、多重債務者はある意味その被害者に過ぎず、いつ何時自分がその境遇に陥るか判らないのだと云う主張が全編を通して貫かれている。
あのラストの場面に加害者にもそれに至る同情すべき背景があるのだという著者の訴えが象徴的に凝縮されている。文庫版で解説を寄せているのは佐高信であり、その辺も著者および本作の思想傾向を辿る上で参考になった。
純粋なミステリー作品としては、周到に張り巡らされた伏線が一本として尻切れトンボになる事が無く、捜査過程でのつまずきや洗い直しも読者にとって適度に心地よい変調になっているという意味でも大変良く出来ていると思う。
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No.201:
(5pt)

いまだ宮部みゆきの断トツベスト

「読めば分かる」というのは、正にこの本のためにある言葉。読み始めて止められなくなり、夜通しで読み終えた記憶が懐かしい。(ラストの邂逅シーンは、後に尾を引く怖さであった。見事なプロットとストーリー・テリングは、今後も日本ミステリー小説史に燦然と輝こう。)個人的には、いまだ宮部みゆき作品の断トツのベストである。
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No.200:
(3pt)

んーーーという感じかな?

外枠から段々と犯人像を埋めてゆくは良いのだけれど、
まったく犯人の姿そのものを登場させないで最後まで行くので、
「犯行」と「犯人」が一致するには、これでも私には「まだ早すぎる」感じがした。
こういう進め方だと描きようもなかったかも知れないけれど、
もっと犯人の「内面」を「犯人の言葉」で知りたかった。
もう少し読者に同情させたり裏切らせたりしても良かったのではないでしょうか?笑
ただ「世の中の陰」だけをどす黒く見せつけられ「清々しさ」はない。
1割か2割で良いからもう少し、「救われる話」を入れて欲しかった。
「ボケ」くらい、何とかならなかったのだろうか?笑
「落ちてゆく人」が良く描かれています。
そういう話に興味のある方はどうぞ。笑
お腹一杯になりました…。
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No.199:
(4pt)

ラストは一緒に緊張

喬子は、自分の不幸な人生から自分を助け出し、自分を守ってくれる人を探し続ける旅をしているようだった。
喬子は罪を犯した人間だが、その先に大きな社会問題がおきる事も予想せず、ただ豊か・便利になってしまった社会の犠牲者だろう。
実際にカードによる自己破産は圧倒的に多い。
物語は残り数ページのところで自分自身も、本間や保と同じように興奮と緊張が高まってるような気分だった。また、ようやく喬子を見つけたという達成感というか・・・やっと終結をむかえることができたという安堵感があった。
宮部みゆきを代表する作品としてふさわしい作品だろう。
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No.198:
(1pt)

残念

時代の流れにそのまま流されていく作品のように感じました。
現代の個人情報に関する問題や、連日報道される事件に比べれば
この作品に描かれた状況、人物ともに子供だましのようにしか思えません。
物語の運び方についても、シリアスな雰囲気や、無駄に思えるほど執拗な状況描写とは裏腹に
どこかご都合主義の展開があり、のめりこめる様な物ではありませんでした。
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No.197:
(5pt)

これを読まずして何を読む!

私は運が良かったのか悪かったのか、宮部作品のとっつきがこの「火車」でした。
面白かった。
人物の綿密な掘下げや筋立てのどれを取っても申し分なかった、感服したのを昨日のように思い出します。
「すごい作家が現れた!」と興奮して、もう一度この感動に巡り会いたいとの一心で片っ端から読み漁りました。
でもこれ以上の作品には出会えませんでした。
当然と言えば当然です。それまでの読書歴でこんなに興奮した作品は他になかったですもの。
ロックバンド「シカゴ」の「ホテル カリフォルニア」みたいです。
他の作品も佳作ぞろいなのに、「火車と比べると…」とこれからも言われ続けるのでしょう。
これほど完成された作品にこの先出会えるとは想像出来ません。
絶対読むべき作品です。これを読まずして何を読む!
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No.196:
(1pt)

どこが良いのか…

なぜ…皆が絶賛するのか、謎である。話の内容も普通だし、最後のオチも。それで、何なの?って言いたくなりました。まぁ〜カード破産の知識がちょっと増える事くらいですかね…この本から、得られる知識は!!
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No.195:
(4pt)

良くできたサスペンス

犯行の動機、そしてその社会的背景(=消費者金融にはまる人々とその悲惨さ)がリアルかつ詳細に描かれており、単なる犯人探しでは終わらない深みのあるサスペンスだと思う。この本を読むとキャッシングしたりローンを組むのは勿論、カードをつくることすら怖くなる。
事件を解明していくプロセスも面白い。その過程では犯人が直接登場するのではなく、聞き込みの中で語られるなど間接的にしか現れない。最後の最後でようやく生の姿を現し、そのラストシーンは読者に印象深い余韻を残す。
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No.194:
(2pt)

最後にちょっと盛り上がる

これをミステリと分類してもよいものか。
ストーリーはまさに「火曜サスペンス」そのもの。
クレジットカードの乱用に始まる多重債務の苦しさは
十分知ることができるのですが、とにかくテンポが遅い。
TVドラマなら3倍速ぐらいで見てちょうど良いくらい。
同じ内容の心理描写が違う表現で何度も出て来たり
私には不必要に思われる情景描写がしつこく細かすぎたり、
最後の100ページに入るまで本当にイライラのし通しだった。
切なさで殺人の極悪非道さが希釈されるのもいつものパターン。
探偵に人探しとかを依頼するとお金が掛かりそうだなと思った。
私には東野氏のスピーディさと引っかかりの多さの方が心地よい。
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No.193:
(2pt)

がっかりした

「模倣犯」で宮部さんの小説の面白さを知り、最近、書評誌の特集で「火車」を絶賛していたので、期待度MAXで読み始めました。
ところがあれれ・・・。
どこまで読んでいっても盛り上がりがなく、ハラハラする場面が最後までないままエンディングでした。
正直、途中で読むのをやめようと思ったほど。期待度が大きかった分、★を一つにしたいくらいですが、そこまでは宮部さんの責任ではないと思うのでここは冷静に★二つ。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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