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火車
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火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全519件 321~340 17/26ページ
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| 喬子は、自分の不幸な人生から自分を助け出し、自分を守ってくれる人を探し続ける旅をしているようだった。 喬子は罪を犯した人間だが、その先に大きな社会問題がおきる事も予想せず、ただ豊か・便利になってしまった社会の犠牲者だろう。 実際にカードによる自己破産は圧倒的に多い。 物語は残り数ページのところで自分自身も、本間や保と同じように興奮と緊張が高まってるような気分だった。また、ようやく喬子を見つけたという達成感というか・・・やっと終結をむかえることができたという安堵感があった。 宮部みゆきを代表する作品としてふさわしい作品だろう。 | ||||
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| 時代の流れにそのまま流されていく作品のように感じました。 現代の個人情報に関する問題や、連日報道される事件に比べれば この作品に描かれた状況、人物ともに子供だましのようにしか思えません。 物語の運び方についても、シリアスな雰囲気や、無駄に思えるほど執拗な状況描写とは裏腹に どこかご都合主義の展開があり、のめりこめる様な物ではありませんでした。 | ||||
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| 私は運が良かったのか悪かったのか、宮部作品のとっつきがこの「火車」でした。 面白かった。 人物の綿密な掘下げや筋立てのどれを取っても申し分なかった、感服したのを昨日のように思い出します。 「すごい作家が現れた!」と興奮して、もう一度この感動に巡り会いたいとの一心で片っ端から読み漁りました。 でもこれ以上の作品には出会えませんでした。 当然と言えば当然です。それまでの読書歴でこんなに興奮した作品は他になかったですもの。 ロックバンド「シカゴ」の「ホテル カリフォルニア」みたいです。 他の作品も佳作ぞろいなのに、「火車と比べると…」とこれからも言われ続けるのでしょう。 これほど完成された作品にこの先出会えるとは想像出来ません。 絶対読むべき作品です。これを読まずして何を読む! | ||||
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| なぜ…皆が絶賛するのか、謎である。話の内容も普通だし、最後のオチも。それで、何なの?って言いたくなりました。まぁ〜カード破産の知識がちょっと増える事くらいですかね…この本から、得られる知識は!! | ||||
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| 犯行の動機、そしてその社会的背景(=消費者金融にはまる人々とその悲惨さ)がリアルかつ詳細に描かれており、単なる犯人探しでは終わらない深みのあるサスペンスだと思う。この本を読むとキャッシングしたりローンを組むのは勿論、カードをつくることすら怖くなる。 事件を解明していくプロセスも面白い。その過程では犯人が直接登場するのではなく、聞き込みの中で語られるなど間接的にしか現れない。最後の最後でようやく生の姿を現し、そのラストシーンは読者に印象深い余韻を残す。 | ||||
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| これをミステリと分類してもよいものか。 ストーリーはまさに「火曜サスペンス」そのもの。 クレジットカードの乱用に始まる多重債務の苦しさは 十分知ることができるのですが、とにかくテンポが遅い。 TVドラマなら3倍速ぐらいで見てちょうど良いくらい。 同じ内容の心理描写が違う表現で何度も出て来たり 私には不必要に思われる情景描写がしつこく細かすぎたり、 最後の100ページに入るまで本当にイライラのし通しだった。 切なさで殺人の極悪非道さが希釈されるのもいつものパターン。 探偵に人探しとかを依頼するとお金が掛かりそうだなと思った。 私には東野氏のスピーディさと引っかかりの多さの方が心地よい。 | ||||
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| 「模倣犯」で宮部さんの小説の面白さを知り、最近、書評誌の特集で「火車」を絶賛していたので、期待度MAXで読み始めました。 ところがあれれ・・・。 どこまで読んでいっても盛り上がりがなく、ハラハラする場面が最後までないままエンディングでした。 正直、途中で読むのをやめようと思ったほど。期待度が大きかった分、★を一つにしたいくらいですが、そこまでは宮部さんの責任ではないと思うのでここは冷静に★二つ。 | ||||
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| 20年間トップ1!!とか言うので期待し過ぎてしまったのでしょうか?!本当にがっかりしてしまいました。えっ、これだけ?3分の2くらい読んだところで、まさかこのまま終わっていったりしないよね、これから何か起きるんだよね、、、という願いもこめたような気持ちで読んでいました。残念なことに、悪い予感が当たりストリーは淡々と進み、淡々と終わりました。 | ||||
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| 最初の方は良かったが、他人になりすますところまでだった・・・。 | ||||
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| めちゃくちゃに面白い。 この作品がなぜ直木賞を取れなかったのかわからない。「ヒロインが最後まで登場しない」ということで低く評価した意見もあったというが、私に言わせれば、ヒロインが出てこないからこそ面白いと言える。 個人的には、著者の直木賞受賞作の「理由」よりもはるかに優れた作品である。 | ||||
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| この作品を初めて読んだのは高校時代であり、読み返すきっかけになったのは、弁護士宇都宮健児という一人の人間の生き様に感銘を受けたからです。彼の姿を追ううちに自分の愛読書にたどり着いたのは運命のような深い感情の絆のようなものを無意識にたぐっていたからでしょうか。 彼の姿が宮部みゆきに重なり主人公に重なり私に重なりました。 テーマは主題そのまま、火車であり、人間の創り出した膨れあがりすぎた消費者金融の闇を解きほぐしていました。 闇の中には悪の存在ではなく普通の人間の姿が存在しました。 今の社会は膨張した闇を真剣に見据えることなく、何か自分以外のもののせいにして、深遠なる闇がどのようにして自らと一緒に創られたかを正視出来ていないように感じます。 膨張した闇が崩壊した時、私たちはどうそれを正視するか、もう逃げられない場面が目の前に存在しているように感じます。 大切なのは犠牲者を増やさないこと、人を人らしく扱うこと、そんな単純なことだと思います。 何か光の射す道を創らねば、そう思います。 個人的には、『死者は生者のなかに足跡を残してゆく。人間は痕跡をつけずに生きてゆくことはできない。脱ぎ捨てた上着に体温が残っているように。櫛のめの間に髪の毛がはさまっているように。どこかに何かが残っている。』という記述に何か得体の知れない感慨を覚えました。 ほんのひとくぎりの文章であるのにかかわらず、何か生きている人間の生々しい感情をつきつけられた感触を感じ、宮部先生の潜在的な生へのメッセージをうけとったような気もしました。 名作だと思います。 | ||||
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| 推理小説を期待して読むとすごーい時間の無駄なので、やめた方がいいですよ。 いやはや。 ジョジョだと3コマぐらいでディオがカイロにいることを突き止めますが、この小説ではそれだけで300Pぐらい使ってますね。 そのうえ、ジョジョの方がまだ回答に推理があるという感じですねえ。この作品だと人に教えてもらってるだけだしなあ。 | ||||
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| 「模倣犯」でさんざんな思いをさせられたが、 ネット上で評判が良かったので、性懲りもなく 宮部みゆきの作品に手を出してしまった。 思わず未完成の作品ですか?と問いたいほど 唐突な終わり方。 特にこれといった山場もなし。 おまけに金融や法律の単語が頻繁に出てきて スラスラ読めるような内容ではない。 「模倣犯」に比べて1/3の文量なので負った痛手 は少なかったが・・・ 私のように貴重な時間を無駄に使って欲しくない という想いも込めて評価した。 | ||||
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| 書棚の整理をしていたら、十年以上前に読んだこの本が出てきた。 ぱらぱらとめくるうち、ありゃりゃ、当時と同じくたちまちのうちに引き込まれ、 最後まですっかり読み直してしまったじゃありませんか。 そう、そのくらい面白いのだ、火車という小説は(個人情報保護法が施行されインターネット網が 社会の隅々まで行き渡った今、使えないエピソードばかりになってしまったがそれを割り引いてもだ)。 けど…。 「カード破産のすべて、とはいわないけどほとんどは社会が悪いのだぁ〜」みたいな論調はやっぱりひっかかるし、 犯人(といっていいのかね)の女性の過去は確かに悲惨で同情を禁じ得じえないが、 いくらかわいそうな身の上でしかも男心をとろかす抜群の美貌だからって、あれほどに自分勝手で あさましい行為の数々(私にはそのようにしか思えない)が許されるって訳でもないであろう。 正直、ここにレビューを書かれている多くの方々のようなシンパシーは感じられず、どっちかというと 彼女の元夫により多く同情してしまったくらいです。 そもそも宮部みゆきさんの作品は徹底して性善説の立場から書かれているものが多く、そのハートウォーミングな 作風こそが魅力なのだと、私だって心底思う。だから、それをいっちゃおしまいよ、なんだけど。 登場人物が全員、あまりにもいい人すぎて、私のように心の濁った人間には、ちょっとだけ居心地がよくないのよね。 | ||||
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| 初めて読んだのは中学生のときでした。中学生には難しいカードや破産の話も、途中で投げ出すことなく読み切れたのは、この本に対していい評価をしていない方たちが言われている、本筋とは関係ないとか、無駄に長いとか言われる描写のおかげでバランスが取れていたからだと思います(天の邪鬼みたいですみません)。これを読み切ったとき、わたしは一生カードを持たない!と心に決めましたが、あれから十年、カードを持つようになってしまったので、下手な使い方をしないよう再度戒めとして読みはじめました。今度はどのような感じ方をするか、ちょっと楽しみです。宮部先生の描かれる人物は、皆人情味あふれていて、暖かい感じがするのでだいすきです。 | ||||
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| 大分以前の作品なので大勢の方々のレビューで本書の内容は語り尽くされている。が、今も読み返して感じることは物語の底流に、他の宮部作品にはない哀愁があるということだ。これは「火車」特有の情感で、それを感じとれる読者はみな、宮部みゆきの最高傑作と評する。 大罪を犯さなければならなかった理由、計画しつくされた隠ぺい工作、冷徹な実行力など全てに、そうしなければ自分自身が生きられなかったのだ、という動機以上の切望がある。そのことによって、一言も語ることなく、姿もたった一度見せるだけの殺人犯のシルエットを浮かび上がらせ、一編のミステリーを推理だけに終わらせぬ、読者自身のロマンチックな想像力をかき立てることにも成功している。 最初に読んだとき、映画化されるのが楽しみだった。脚本をどう書くか、配役を誰にするか、音楽のイメージは…。主人公の老刑事、そして美しい殺人犯を演じた俳優たちにとっては、生涯の代表作になるに違いない。 | ||||
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| 虚飾のために借金を重ねた人間は自己破産してリセットできるのに、自分には何の責任もない親の借金から逃げることすらままならず、掴みかけた幸せも打ち砕かれ、人間として最も屈辱的な仕事を強制され、追い詰められた彼女は他人になるしか方法がなかった。恐ろしく用意周到で冷徹な計算の上に行われた犯罪ではあったけど、彼女はそれだけ強く「別の誰か」になることを望んで止まなかったのだと思う。親の過ちのせいでこんな哀しい犯罪に手を染め、一時は幸せになれそうだったのに失敗し、結局殺人犯として監獄生活を送ることになってしまう彼女。違う親に生まれていたら幸せだったろうに。「頼むから死んでいてくれ」と娘に思わせてしまった親の責任は非常に重い。闇の社会に別人として生きる女は「白夜行」とも通じるが、共犯すら作れない本当の孤独とはどれほどのものだろうか。本人の口からは何も語られないので、彼女の絶望の深さは読者が想像せざるを得ないが、完全犯罪が成功しても彼女の生きる闇が完全に明るくなることはなかっただろう。 小説としては文章が冗長的な部分があり、もっと簡潔に書いてもよかったのではないかと思うが、雲を掴むようなわずかな手がかりから「本当の彼女」に迫ってゆくプロットは圧巻。ご都合主義な部分もあるものの、あまりそう感じさせない上手さがある。具体的な殺害方法や死体の隠し場所が明らかにされないのは少し物足りなくもあるし、本人の弁が聞きたいとも思うが、この小説に於いてはそれらはさして重要ではない。 それにしても個人情報保護が問題になっている今ではこれと同じようなことはもうできないだろうが、今だったら当時はまだ普及していなかったインターネットで戸籍の売買情報なども得られるのかもしれない。闇はまだ存在している。 | ||||
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| このミステリーがすごい!過去18年間でもっとも面白い本はこれだ!!で2位に入っていたため読んでみた作品。 これで2位なのかという驚きもあるが、作品自体はしっかりしたもので、最後の10ページほどはかなりの興奮と感動を感じた。 犯人の足跡を辿る展開は、ちょっと出来すぎの感もある。 だけど、最後のシーンで犯人の肉声(というか反応、言動)を読みたかった。といいつつ、やっぱり終わり方はあれがいいのかもしれない。 | ||||
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| 新城喬子という得体の知れない怪物が、追うにつれリアルな一人の女性として輪郭が見えてくる。 ただのサスペンスではなく(若干とってつけたようではあるが)妙齢の女性の心理を描いている。 ただ、哀しい。 自立と孤独と将来と悩む年頃に読んでみてもいいと思う。 拒絶する前に、足りるということを知るべきだ。 | ||||
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| 主人公の息子さんが歳の割に妙に語彙力持ってて苦手です。 大人ぶってる訳でもなく子供らしさもあるんだけど、 どこか背丈に合わない物言いをする気がするんですよねw ゆとり世代以前の小学生ってこんな賢いもんなんでしょうか。 | ||||
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