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火車
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火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全519件 501~519 26/26ページ
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| はじめてこの小説を読んだのは、かれこれ8年前。友人に薦められまあ読んでみるか程度のかるーいノリだった。そしてみごとにはまってしまった。幸福を求めてやまない女性たち、なかでも犯人の凄まじいまでの執念!だけどその彼女を見つめる作者の目の温かさ。決して許されない罪を犯しているのに、私には最後まで彼女を憎むことができなかった。クレジットカード、ローン地獄、戸籍問題、個人情報の流出、質的にこれだけの小説はもう読めないかなと思わせる一冊。推理小説というよりは、社会派小説といった方がぴったりくるが、何年たってものテーマが色あせない。もう何度読んだかわからないが、その度にいやおうなく引きずり込んでくれる作者の力量に本当に参りました。 | ||||
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| 知人から薦められてこの小説を読みました。小説を読んだ後で、あんなに空しい気持ちになったのは初めてでした。清々しい読後感とか、感動したとかいうのではなくて、自分の力ではどうにもならない世の中の大きな力に対する無力感に打ちのめされてしまったんです。面白かったので先を早く知りたくて、2日で読んでしまったんですけど、最後の50ページを読んでいる時に、だんだん空しくなってしまいました。どうにかして、新城喬子を救ってやりたいと思っても、誰にも救うことは出来ないんですからね人生に対する貪欲なまでの執着 !この生命力は、見習うべきかも知れないけど、そうまでして生きなければならない空しさ。生きたい、自分も幸せになりたいという気持ちは分かるけど、自分の存在を消して、他人としてしか生きられない境遇。悲しくて、辛くて、やりきれません。宮部みゆきさんは、色々な賞を総嘗めにしていて、推理小説と言うより、純文学に近いので僕にはあっているのかも知れません。彼女のその他の作品もほとんど買い揃えました。まだ、全部は読んでいませんが。 | ||||
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| やはり、宮部みゆきさんの作品は長編に限りますね。最初から最後まで、とにかくどきどきしながら読めます。誰もがはまってしまうかもしれないカード破産、住宅ローン地獄。また、戸籍制度などについても、勉強になりました。最後の終わり方も、好きです。終わっちゃったーって感じになりました。もう少し読んでいたかったですね。再度、読み直すと思います。 | ||||
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| 戸籍制度、その是非については論議されつつも、ふだんは何気なくお世話になっているのが現状。追っ手をかわす為に人の戸籍を奪い他人になりすましている女と、休職中の刑事。野放しの信用ローン制度を‘社会の公害’と言い切る弁護士。ミステリー小説でありながら、分かりやすい文体で、読者に世の中の裏側を垣間見せてくれる傑作中の一品。 | ||||
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| 私が宮部マジックにはまった作品です。雑誌で紹介されていておもしろそうだなと思って手にとりました。もう読み出したらとまらない。寝る間もおしんで一気に読んでしまいました。それからです。宮部みゆきの作品は見逃しません。 | ||||
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| 読み始めからまったく先の展開が見えず、最後までわくわくしながら読みました。「ただ幸せに暮らしたい」ということを切望する人の寂しさとあせりが伝わってきます。それに、実際の事件をもとに書いたのでは?と思わせるほど現実感にあふれた小説でした。 | ||||
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| 何気なく利用しているクレジットカードの裏にはこんなドラマがあってもおかしくい、なんて考えながらアっと言う間に読めました。宮部作品の特徴である綿密な調査をたたき台にし、登場人物の生い立ちや感情など、息を吹き込ませ、まるで近所の知り合いのことのように感じました。また既に事実として我々が知っている結論や事故がなぜ起きたのか、背景が明らかになっていく度に睡眠時間が削られて行きました。今の日本の社会構造の一部を垣間見ることができ、自分の知識も増えるという意味でもお勧めします。面白かったです。 | ||||
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| 精密なプロットにもかかわらず、わかりやすいストーリー展開。 筆者の非凡さを感じる。思わず引き込まれる。 今風の題材を扱っているのも、いい。 特に最後の5ページの、あの描写の素晴らしさはどうだろう! 小説であるのもかかわらず、この世界から、現実への復帰は、とても恐ろしい。 高い芸術性にあふれた、素晴らしい作品だ。 | ||||
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| 幸せになるために必死にもがく主人公の姿がビシビシ イメージできた。その姿があまりにも強烈で不幸な生い立ちにたいする同情感よりも 鬼女のように非人間化していってしまう様に恐怖を感じた。それもこれも筆者の実力によるものだろう。最後も強烈で、ゾーッと鳥肌がたつような感動だった。宮部みゆきは、これ以上の作品つくれるのかな?トニカク最高でした。 | ||||
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| 宮部みゆきさんの大ファンです。その中でもこの作品はNo.1ではないでしょうか?特に内容については記述しませんが登場人物が実にリアルに描かれています。そして何と言ってもあのエンディング・・・。読後感がしばらくぬけません。 | ||||
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| 民間金融、特にクレジットカードの普段あまり語られない問題点を的確に指摘しており、事件の推理も緻密で面白く、一気に読めました。一人の女性の生い立ちや、育った環境がその女性をある犯行にはしらせた。そうせずには生きて行けなかったという悲愴で孤独な心情がそこにはあり、切なくなりました。この作品の終わり方も、個人的には非常に共感できます。とても読みやすいので、是非読んでみて下さい。 | ||||
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| まれにみる緊迫感のあるエンディングです、 ジョン・ル・カレの最盛期に匹敵しますね。 考えると「スマイリーと仲間たち」と似ています。 憎むべき犯罪者、なのに憎みきれない彼女(彼)に ”手をかけた”瞬間に終わるエンディングは、(全然別の物語なのに)、読後感ともども似ていると思いますがいかが? | ||||
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| 以前からタイトルだけは知っていていつか読もうとほったらかしにしていた本だったので、どうしてもっと早く読んでおかなかったんだろうと後悔しています。 クレジット社会の怖さや事件の奇妙さを感じる一方で 人の暖かさも感じられて一気に読んでしまいました。 買って読む価値が大有りです。 | ||||
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| 私が宮部みゆきを最初に読んだのがこの本でした。もうその内容に圧倒されましたねー。社会の問題点(というべきか)をするどくついていながらのミステリー。最初は宮部みゆきって社会派の作家かなーって思いましたよ、ホント。でもその後の作品でいいイミで期待を裏切ってくれたのも事実。衝撃的な1冊ということで私には特に印象の深い本です。 | ||||
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| 宮部ミステリのなかでも最高の作品だと思います。私が読んだのは高校生のときでしたが、これ以上ないスリリングな展開に息をのみっぱなしでした。クレジットカードの闇の部分という身近でありながら意外と知られていないことが題材になっているので、長い小説ですがかなり引き込まれてしまいました。 | ||||
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| 私も何度も繰り返し読みました。クレジットカードの不透明性が割と身近に感じられて、飽きることがありません。 それから次から次へと謎が出てきては、それを解明するための小さな糸口が現れる。これほど巧みな謎解きはお目にかかったことがありません。 | ||||
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| やっぱりこの本の一番の盛り上がりシーンはラストだと思います。このたった数ページのために物語が作られているといっても過言ではないでしょうか。私は何回もこの本を読みましたが、そのたびにはらはらドキドキするこのラストシーンを、私は今まで読んだ本の中で一番好きな終わり方と言いたいです。人によって賛否両論なのは既に知っていますが、私はとにかく大好きです。また、最初の始まり方も好きです。 | ||||
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| 暇つぶしのために購入したこの「火車」は予想以上に興味深く、一息に読んでしまいました。クレジットカードという今となっては身近で便利な支払手段が私たちの日常に与える影響、それを使う背景が垣間見れる人間心理が緻密に表現され、単なるミステリー小説を超えた、経済、心理小説と言えるのではないでしょうか。自分より負けている仲間をみつけて自分を安心させる・・・。ごく普通の日常の中での女性心理の描写の巧みさにはうなされました。多分女性であれば、ちょっと考えたことがあること、人には言えない心理をつかれてるようでどきっとするかもしれません。一冊でいろんな楽しみ方をしたい人にはおすすめです! | ||||
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| 突然姿を消した女性を探すというありふれた題材のように見えて、奥にあるものは深いと思いました。大きな罪をおかしてるはずの女性をどうしても憎んだり、非難することができず、どうしたら彼女が幸せになれたのか、考えずにはいられませんでした。私は主人公の女性に注目して読んでしまいましたが、物語の中心に大きく横たわる「クレジット(ローン)破産」という観点から読んでも興味深い作品です。宮部みゆきさんに多い超能力・時代ものとは全く異なった作風(テーマ)ですが、私はこの作品が一番好きです。 | ||||
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