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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全517件 441~460 23/26ページ
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この本ほど前評判がよくかつ期待を裏切ってくれたのはありませんでした。当時私の好きだった某女流作家が「宮部は現代の松本清張である」と言っていて、この本を猛プッシュしていたから買ったのだけど、ほんとうにうすっぺらくてテンポもおそく、最後まで読んでいて辛い本でした。社会問題は背景にしてるけど、薄いわりには消化不良。松本はもっと日本語も重厚でストーリーも厚みがあるけど、この作品にはどちらもまったく感じられなかった。なぜあの作家はあんなことを言ったんだろう…???映画の「模倣犯」はそれなりにいい作品だと思ったけど、宮部みゆきはこの一冊でもう読みたくなくなりました。 | ||||
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普段は推理小説は読みませんが、たまたま家にあったので読んでみました。評判の高い宮部みゆきの本ということで、期待しながら読んだのですが、時間を無駄にしてしまったかなと感じました。設定も、人物描写も、主題もすべて中途半端だなと思います。推理小説ですから、そこまで気にする方が悪いのかとも思いますが、所詮、推理小説は暇つぶしにしか向いていないと改めて思いました。その中で、本書は現実味を出そうとしているのか、冗長で、展開も鈍く、最後はあっけないというものでしたから、なおさらかもしれません。しかし、すこしでも人間や人生についての示唆を与えてくれるものと期待していたのですが…。読書にもいろいろな種類があってよいと思いますが、すでに読みきれないほどある古典などの方が、人間として得るものはどれだけ大きいか分かりません。自戒の意味も込めて、現代の本の海に溺れないことがいかに重要か、また人生において学ぶべきことがいかに多いかに、改めて気づかされました。 | ||||
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初めて僕が宮部みゆきさんの本を手にしたのが「火車」でした。なにげに買ってみたのですが、後から考えるとこれが宮部作品で一番だじゃないかと思っています。ストーリー展開が早い上に読みきれず、いい意味で裏切られてどんどん先が読みたくなりますよ。どこか身近でありそうでなさそうな怖~い話です。まずは読むべし!また読み返したくなる本だと思います。 | ||||
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実をいうと、ここ数年あまり、ミステリー小説を読もうと思ったことはありませんでした。理由は簡単、読み飽きたり、途中で大体のシナリオが見えたりとこんな感じで、なんとなく、友達の勧めで この本を購入して読むこと初めて背中がぞくぞくするような、緊張を覚えました。内容は借金地獄から逃げる展開を、ある人が追いかける物語です。そのなかで、えっなんで? と思うようなというか、こんな方向に持っていくのか?いろいろな展開の複線が張られていて、読んでいるほうもかなり緊張していきました。とにかく、この小説で安定という状況を作らせない 宮部女史のすごさを肌で感じました。まるで、映画のような面白さです | ||||
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おもしろかったけど、どうしても好きになれない話でした。それは、ヒロインに感情移入できなかったから。彼女の過去には同情するけれどだからといって彼女のやったことには納得いかない。ヒロインに感情移入できていたら大好きな1冊になっていたと思います。 | ||||
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初めて読んだのは長時間列車に乗るとき何となく買って乗ったときでしたが、そのときその長時間が全然知らない間にすんでしまった、のを覚えています。今でもちょっと暇が出来て特に読みたい本がないときは迷わず本棚から取り出してしまいますし、そのたび最後まで読み切ってしまいます。今の社会より若干前の時代設定にもかかわらず、ローン関係の描写などは今読んでも同じぐらい迫力がありますが、なんと言ってもこの作品の傑作ぶりは見事なプロット(まさに最後の1点に向かって絞られていきます)もさることながら、やはり犯人(と呼ぶのも難しいところですが)の女性の書きっぷりが見事なことだと思います。悪人、というか罪を犯した人を読み手がきらいになるように描写するのはたやす!いことですが、どうしても憎むことは出来ない、という状態に描写するのは大変難しいのに、これはその点がとても優れていた、と思います。単に人情的に同情をひく程度に描かれているのではないのでよけいです。もちろん回りの人物像もみな生き生きして実感がありました。(ちょっと、大阪弁の「せんせ」は若干東野圭吾の「なにわ少年探偵団」のせんせが入ってましたが、、)終わり方に関しては賛否両論のようですが、私は長い間彼女を一緒に追いかけている気分になっていたので、あの終わり方の方が臨場感があって好きでした。べつに勧善懲悪ものではないので、捕まえてどんな罪を受けるか、とかはどうでもいいわけですし。 | ||||
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宮部みゆき作品の中で、これはなんだか少しナイーブすぎやしないか・・。今まで読んだ彼女の作品特有のキレがないと感じてしまった。しかし、クレジットカードを作る前に読んでいて良かったと思った。簡単に作り、ローンが出来てしまう・・。借りたものは返す。その基本的なシステムの情報が、一方に偏ってしまってしる現代社会だからこそ、これは一読だ。 | ||||
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実はこのレビューを見てこの本に興味をもち、読みました。絶賛されている方々が多い中で私は少数意見の方にまわってしまいそうです。カード地獄、自己破産・・という社会的な問題をテーマにされているのは勉強になったのでよかったのですが、ストーリーの展開を読むのにちょっと疲れました。かなりな長編なのにテンポが遅く感じ、自分に合わなかったようです。最後は拍子抜けの感が・・・あのシーンの続きや当事者の心理描写が欲しかったです結局はあの刑事さんの推理どおりということだったのでしょうか?ドキドキハラハラがなかったのがちょっと残念。でも、登場人物の「智くん」が可愛くて好きでした。それから舞台となったいくつかの場所の中で自分の良く知っている土地が出てきたのが嬉しかったです | ||||
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この著者の作品に共通する、ミステリーにあってはならない現実感の無さやご都合主義が、何とも悩ましいところ。彼女は、もう少し警察や記者などについて真剣に取材をしてから執筆する必要がある。また、文庫版の解説に佐高信を起用し、「社会派作家」という評価を下してるところには、失笑せざるをえない。 | ||||
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独りでがんばってた女性にこの本をあげた時、「他人になってまで、自分を幸せにしたい」の気持ちわかると、感想を聞きました。現代の「独りでがんばってる」と思っておられる女性にお薦めかな・・・この本を読んでみてください。きっと「独りで」生きてるわけじゃないと気付くかも・・男性にはスリルある追いかけっこ小説かな?楽しめますよ。Michael.I | ||||
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これを読んで借金が怖くなった人は多いでしょう。「返せないのに借りるのが悪い!」というのが当てはまるとは限らないのです。我々が生きている社会というのは、かくも危ういモノなのか・・・・。とにかく傑作です。ちなみに私自身はこの作品から宮部ワールドにはまり、宮部作品を追いかけていくようになりました。オススメです。 | ||||
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初めて読んだ宮部みゆき作品です。他の多くの読者と同様に、知らないうちにその世界にひきこまれ、これをきっかけに手当たり次第に彼女の作品を読み進めています。この作品に最初に当たったのは幸運だと思いますが、仮にそれ以降読んだどの作品が最初だとしても同じような感想を持ってしまいそうなので、特別幸運だったのかは自信がありません。ある人気作家に言わせると、現代日本には2種類の作家しかいないとか。片方が「宮部みゆき」で、もう一方が「それ以外」。大げさな言い方ですが、この言葉に触発されて読み始めたのも事実です。この作品の良いところは、長さを苦痛に感じさせないのにもかかわらず、長編の読み応えを実感できること。長い小説でないと体験できない物語の膨らみや、早く先を知りたいと思うワクワク感でいっぱいなのです。クレジットカードの多重債務者が一つの大きなテーマとなっていますが、この小説が書かれた数年前と比べてカードはより身近になっているはず。昨今のもっと悪辣な金融商品への自己防衛策としても、少しはためになるのではないでしょうか。 | ||||
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これぞ宮部みゆき! という1冊。推理小説の形を取りながら、まさしく人間を、人生を、日々の暮らしを、社会の恐ろしさを描き切っていると思います。そして随所に宮部さんらしい暖かさもあって、決してサスペンスだけにならないところなど、彼女にしか描けない小説の形だなと思いました。そして、自分がいかに世間を知らず、ぼやーと生きているかも深く考えさせられました。推理小説なのにそんな本ってあるでしょうか?!社会勉強にも非常にためになる1冊だと思います。借金から始まる犯罪を扱っていますが、決して人事ではない。誰にでも、どこにでも起こり得る恐怖と教えてくれるすごい本でした。こわかったです。 | ||||
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カード破産と孤独な女性をテーマに社会の裏側を見せてくれる作品。宮部さんの作品は初めて読みましたが、自己破産などの難しい話もわかりやすかったです。単なる説明ではなく、でも分かりやすく・・・すばらしいです。少しずつ犯人に近づいていく展開やそれぞれのキャラクターもリアルで想像力を掻き立てられます。一度読み出したら、気になって読まずにはいられない!!「どうなるの!?」という気持ちが抑えられない一冊でした。 | ||||
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突然姪の婚約者が疾走する。調べていくうちに実はその婚約者はまったく別人であることが判明する。のろわれた自分の運命を変えようとした女を休職中の刑事が追う迫力のミステリーです。この作品は誰に聞いても「一気に夢中になって読める。」「時間の過ぎることを忘れて引き込まれる。」と返ってきて、私もその一人に仲間入りです。カード破産という誰でも聞いた事のある題材を扱い、この物語をフィクションとは思わせないリアリズム、次の展開を読者に期待させる展開が一因だと思いますが、もうそうゆうレベルではなく文体・心理描写・サイドストーリー等、全てがすばらしいと思います。とにかくこの本を読んでいる間は読者冥利に尽きる1刷で、まだ味読の方はぜひ読んで頂きたい。 | ||||
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宮部みゆきファンならずとも、一度は読むべき傑作です。社会問題に鋭くメスを入れ、陰惨な場面も少なからず書かれているのに爽やかに読み終えることができるのは、温かな目で人間を見つめている宮部みゆきならでは。書き出しのうまさもラストシーンの印象の強さも、ほかではちょっとお目にかかれません。本格ものの推理小説が嫌いな人でも、一気に読めてしまうこと間違いなしです。個人的には「理由」よりもこの「火車」こそが宮部みゆきの最高傑作というのにふさわしいと思います。 | ||||
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一昔前にはこういう借金地獄も多かったなぁというのが感想です。小学生の頃に家族と共に夜逃げした友達を思い出しました。宮部みゆきはとにかくおもしろい。何がすごいって、人間に対する観察眼が鋭いところ。本当は思っていても口にしたら、なんて性格の悪い人なんだろうと思われるから言わないようなことをさらりと表現してくれて、「そう、そうなのよ!」って思わず拍手したくなるような痛烈な人間批判。実際に借金地獄を味わったことがあるんじゃないかって思うくらいにリアリティがある。最近、会社倒産で借金地獄に苦しんでいた友達が、やっと自己破産しました。その友達にこの本を紹介したら、「シャレにならなくて、まだ読めない。私にはまだ辛すぎる」と言っていました。 | ||||
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星6つつけたいんですけど、5つしかつけられないんで、5つにしてます。宮部みゆきの本は10冊以上は少なくとも読みましたが、この本が文句なく一番面白かった。「一体どうなっているんだろ?」とどんどん頁をめくっていってしまうこと請け合いです。ナゾがナゾを呼び、そのナゾの答えを知りたくてどんどん読んでしまうのです。テストの前日とかには手にとってはいけない本です。止まりませんから。 | ||||
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著者の作品の中ではかなり評判が良かったので正直期待しました。私としては全体的に物足りなく著書の世界に入りこみきれませんでした。テレビドラマの延長線上にあるような作品としか評価できません。 | ||||
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推理小説なのでストーリーに関することは書けませんが、この本は推理小説の中でも新しいジャンルを開拓したのではないでしょうか。この本が扱うテーマは、カード破産という我々にとっては人ごとでない問題です。私はこの本を最初に手に取ったとき、松本清張のような社会問題を取り上げたミステリーなのかな、と単純に思っていましたが、毛色は全く異なっていました。 一言で言えばミステリーであるにも関わらず、犯人がわかったときの満足感やアリバイが崩されたときの驚き、自分の予想と本を照らし合わせる、といったミステリーなら必ず読者が行う基本動作がほとんど必要ないことです。通常のミステリーならば読後感として「ぞっとする」「トリックに驚き」「真犯人に驚き」といった感覚を持つでしょう。しかしこの本は読後何とも言えない悲しさに包まれます。ミステリーを読んでこのような感覚を持つとは。正直この本の奥の深さにはびっくりしています。フィクションとは思えない作品です。お薦めです。 | ||||
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