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クリスマスのフロスト
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クリスマスのフロストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 41~58 3/3ページ
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フロストシリーズ第一巻。14年もの歳月(英国ではさらに10年前)を感じさせない作品。新作のフロスト気質から読み始めたもののどっぷりはまってしまった。フロストが少々硬い感じがあるものの発言や対応はなんら変わりなし。相変わらず考えさせられることはあんまりないが、すっきりするサスペンス小説。 | ||||
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フロスト・シリーズの1作目。 下品でワカーホリックなフロスト警部が主人公。 ロンドンから70マイルの田舎町のデントンでは、クリスマスだというのに様々な事件が立て続けに起きる。 フロストをはじめとする、個性あふれるキャラクターが奮闘する5日間。 530ページの分厚さもなんのその、少女の失踪から始まって次から次に巻き起こる難事件にいつの間にか引き込まれてます。 友人に薦められたうえ、人気作とのことで、最初は前評判惑わされないよう、 逆に警戒して読み始めたんですが、ものの見事にはまりました。 これは、面白い。 最後の方は、もうページがついえていくのが寂しくなったほど。 小説としては本書がデビュー作とは思えないほど、 たくみに話が組み立てられて謎がわかっていく過程はかなり気持ちいいです。 | ||||
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フロスト警部の性格は大変面白い。個人的には共感を抱かないこともない。 本書も話題になって随分と時間が経つが、いまだにロングセラーで売れているようだ。翻訳も読みやすく、よくできたケイサツ小説なのかもしれないが、どうにも退屈・・・といったらファンに叱られるだろう。 フロスト警部のキャラクターで読ませるのが本作のキモだけに、たとえばコリン・デクスターのモースのような超絶論理はない。まあ、そこは好き好きかもしれないが、モース物と比べると面白さは半分くらいという気がした。フロストはワーカホリックなのがキャラなのだろうが、ややユーモアに欠けるのではないかと思うのは、おそらく部下が過労死するだろうという予感があるからである。年間3万人が自殺し、そのうち経済理由が8000人、過労自殺も決して少なくない我が美しきニッポンでは、フロストに対して労働組合が告発をするかもしれない。 そういえば、過労死には非正規労働者も目立ってきている今日この頃。無茶苦茶な国=ニッポン!!! とにかく、フロストファンはデクスターのモース物を読んでみて欲しい。 | ||||
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署長であれ なんであれ、媚びないで わが道をゆくフロスト。 何度も何度も笑わせてくれます。 いろんな事件が同時に起きるけど、途中 ドジもするが ものの見事にフロストの勘が的中していく。 ほんとは 有能な警部なんですねwwww ちゃんと推理小説にもなっていて、分厚い本だけど、読んだらとまらなくなるお勧め小説です。 | ||||
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田舎町の名物警部フロストが次々と巻き込まれる事件を解決する。 主人公は中年のおっさん。下品で整理能力がまったくなくて、服装も気にせず、風呂にも入らない。昇進なんてしそうもない、反骨精神があるようにみえるのに、上司にはへらへらしたりもするし、めちゃくちゃな奴かと思えば、人間的な弱みも見せる。実につかみどころのないキャラクターだ。 話自体も、並行して起きるいくつかの事件が、ひとつに収束する・・・ように見せかけておいて、実はばらばらだったりする。 こういう散漫なキャラを散漫なストーリーの上で生き生きと活躍させられるのは、やっぱり作者のただならぬ力量なのだと思います。 | ||||
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町中が賑やかにざわついているクリスマス近く、ロンドンから離れた田舎町デントンの警察署では失踪した少女の捜索や銀行強盗未遂などなど事件が次々と起きて、そんな賑やかさには関係なく大忙し。署内きっての切れ者と評判のアレン警部は捜査中に病気で倒れ、その全責任はフロスト警部の上へとまわってくる。このフロスト、下品で毒舌家、警察署長の小言も尻目に、事件へと猛然と立ち向かっていくが・・・。 下品で毒舌な警察官というとジョイス・ポーターのドーヴァー警部が有名ですが、こちらのジャック・フロストもなかなかのもの。だらしなくてヘマばかり、そのヘマをなんとかごまかそうと必死になる、近くにいたら迷惑この上ないはずなのに、なぜか憎めない男。このフロスト警部と部下の若い刑事や出世欲の強い署長ら警察署の同僚らと共に次々起きる事件の調査にあたる警察小説の秀作です。 かなりの厚さなのですが、フロスト警部のハチャメチャぶりにもう夢中、あまり気にならず、というよりはもっともっと長く読んでいたいと思うほど、シリーズ次作を読むのが楽しみです。 | ||||
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ミステリが好きですが、気が付けば海外の現代作品は殆ど読んでなくて、食わず嫌いは良くないな、と取り敢えず評判の高いこの作品を購入。これがハマってしまいました。同時進行、若しくは時間差攻撃のように次々と事件が発生し、刑事がそれらを追いかけていく形態を「モジュラー型警察小説」と呼ぶのだそうで、兎に角これでもかと事件が起きまくり、警察署は慢性的な人手不足。そこで我らがフロスト警部(とその他)が、仕事中毒≪ワーカホリック≫振りを遺憾なく発揮してその捜査にあたるのですが、活動すればするほど事件はこんがらがって行く様相を。事件自体は、実は陰惨なものだったりするのですが、フロスト警部のお陰(?)で笑いながらお話は進みます。大抵、この手のダメ刑事は、何を隠そう本当は凄く切れ者だったりするのですが――。で、事件がこんがらがるだけこんがらがって、いくらなんでも収拾つかないんじゃないか、と思われたんですが、最後は実に鮮やかな収束を見せてくれます。この作者さんは脚本家でもあるそうで、ややこしい事この上ない長いお話を、流れるように、しかも一瞬たりとも飽きさせないで持っていくストーリー運びは素晴らしく見事だと思います。はい。最初っから最後まで実に面白かったです。笑いました。「海外作品を読んでみたいけど…」という人にもお薦め!お気に召したら続編も是非どうぞ(長くなってます)。 | ||||
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まず、冷静になって考えると、職場の上司がこんなオッサンだったら毎日が憂鬱でしょうね。ワーカホリックで、不潔で、下品で、人の迷惑顧みない・・・まだまだ言い足らなくなります。頭が良いのか悪いのか、切れ者なのかただの超俗物なのか、勘がいいのか悪いのか、分かりません。とにかくじっとしていない。でも、ちらりと覗かせる優しさや鋭さに目尻が下がる。こんなキャラクターをうみだした作者ウィングフィールドの筆力は相当なものです。ストーリーも小さな事件がいくつも絡み合って混沌としているようですが、読者としては混乱しない。少なくとも作者は凄腕ですね。現在までフロスト・シリーズは3冊出ていますが、すべて残りページ数の減り具合が気になる作品ばかりです。書店にいくと、フロストの最新作が出ていないかを必ずチェックしています。 | ||||
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フロスト警部シリーズ第二作。ミステリーはいろいろ読んだが、笑わせられたのは、これが初めて。主人公フロスト警部が発する冗談にである。また、ミステリーと言えば、大抵一つの難事件にぶつかって、最後に解決するという展開だが、本書は違う。初めての事件以外に、次から次ぎに新たな事件が提示され、読者は、それら全てが関連していると思わされる。中には関連するものもあるが、全く連関のない事件が多く、それが個別に解決されてゆく。しかしながら、当てはずれにがっかりさせれれるわけではなく、むしろ複数の楽しみを味わわせてくれる。権力者・金持ち・有能な者が良い意味での人間味を失っており、被抑圧者・貧乏人・能力がない者が、優しさや思いやりを見せてくれる。なお、訳書ではあるが、訳語が豊富で文体にリズムがあり、読んだことはないが、原書の感触をきちんと移し替えていると想像され、役者にも拍手を送りたい。 | ||||
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今更と叱られそうですが、いや~楽しませて頂きました。著者は元々脚本家だったとかで、人物設定が巧みです。読んでると頭の中に映像が浮かんできます。主人公のフロスト警部はコロンボ+クルーゾーといった感じでやる事は滅茶苦茶かつ下品極まりないのですが、実に憎めません。署長やライバル警部の超俗物ぶり。本人は実力があるつもりだけれども結局ただのボンボンの新人刑事、屈折した小心者の教師や牧師、身体だけ大人のあっぱらぱー娘、等々とにかく濃いキャラのオンパレードで飽きさせません。如何にもエスタブリッシュメントと言う感じの銀行家が遺体の確認をさせられるシークエンスは久々に本読んでて笑わせて貰いました。肝心の謎解きの部分がちょっと薄い(特に白骨死体事件)気もしますが、まあこの際いいでしょう。(笑)しかし、米国ならハードボイルド、フランスならスタイリッシュになりそうな話を英国風に仕上げるとこんな風になるんでしょうかね?バーボンならぬ砂糖のたっぷり入った紅茶を飲みながら、次作も楽しみたいと思います。 | ||||
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人気のフロスト警部シリーズ、読んでみました。第一の感想として、フロスト警部を含め登場人物の心理描写が上手に描けているなと感じました。その描写が長すぎず、短すぎずで丁度良いのです。また、イギリス英語の言い回しを学ぶ教材としても、かなり参考になりました。"sod"や"bloody"なんて言葉は、アメリカ英語のfで始まる言葉と同じニュアンスなんでしょうか?まだ、1作目しか読んでないですが、主要な登場人物の性格や人柄が分かったので、ユーモアと哀愁が漂うフロスト警部の2作目以降の活躍が楽しみです。期待を込めて、星4つ。 | ||||
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一種のアンチ・ミステリ、アンチ・フィクションなっている。例えば、小説、映画等で、作品内である特定の事象に対して、登場人物達、あるいはフィクションの媒体自身が神の視点で、一方的な価値観での言及・評価を続けると、読者は知らず知らずの間に、その価値観・評価が覆されることへのナラティブ的な快感を覚えるのだが、そういった読者との共犯関係を逆手にとったミステリ的な構造を作者は多用している。例えば、行方不明になった女の子の扱い、主人公のフロイトを巡る亡くなった妻とのトラウマドラマ、或いは、直感推理と単独捜査を行いながらも結果的に論理的な行動になること、科学捜査を否定しながらおいしい所取りするといったフロイトの捜査過程なんかに現れていると思うのだがどうだろう。<!P>フィクションに耽溺している人ほどお勧めな小説。 | ||||
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主人公のフロストは頭がいいのか悪いのか。不注意なのか注意深いのか。よくわからないが、下品なジョークがおもしろいのは確かだ。「このネタちょっと覚えておいて何時か使ってみよう」と思うのはすでにオヤジ状態だろう。しかし、フロスト警部は単に下品なだけではなく、人情に厚く、正義感が強く、とても人間的に魅力を感じる(知り合いになりたいとは思わないけど。)推理ものとしては、いろいろの雑多な事件が複雑に絡み合うものの、各所の伏線がしらじらしくなく、結構納得して受け入れられる結末である。この点は奇をてらったどんでん返しを無理にこじつけ、ストーリーとして矛盾だらけになってくるシドニー・シェルダンとは異なり、フロストには後味の良さが残る。結局フロストシリーズは3巻とも読んでしまった。2巻、3巻とどんどんページ数が多くなっており、買う際にちょっとひるんでしまったが、一旦読み始めると、ページ数が多いことのデメリットなどは感じない。むしろ残りページの多さがかえってうれしくなってくる。「まだこれだけ読めるんだ」とね。推理小説でありながら、残りのページ数が減るに従って、さびしい気分になり、「もっと読んでいたい」という気分ななる本って、そうそうないでしょう。フロストシリーズはそんな話です。 | ||||
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犯罪小説には、グロテスクな想像、痛みを感じる情景、苦い人生などの仮想苦痛というのが伴い、それも一つの非日常であっていいのだが、フロストシリーズはちょっと、いや大いに違う。 残酷な犯罪がこれでもかと起こるのに読後の心の温かさは何だろう? 心の晴れやかさは物理的なスケールより精神的なスケールだとあらためて教えられるのがこのフロスト警部。 下品なオヤジギャグの炸裂と言う評が多いが、極限の状態でもなお冗談がいえる人間のスケールに乾杯。他の登場人物の心の描き方も人間味あふれ、読む関心は犯人探しよりむしろ描かれる人間性に移る。クリスマスフロストは、フロストシリーズにのめりこむ最初の本として打ち上げ花火のような傑作。 休日の過ごし方として最高の時間がすごせるはず。 | ||||
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以前から評判は聞いていた本だったのだが、うわさにたがわず、とても楽しめた。いつもよれよれの風体なのに、ほんとうは有能な刑事、というあたりは「刑事コロンボ」を思わせるが、いつもクールなコロンボに対して、フロストはもっと人間くささがぷんぷんしている。たった数日の間に、いくつもの事件がからみあって展開していく。キャラクター造形、ストーリーテリング、どちらも申し分なしである。 | ||||
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私は先に"A Touch of Frost"の方を読んでいたのですが、こちらの方が第一作のようで、一作目らしく彼のバックグラウンドに対する言及もあり、家にも帰らず部下をひきずりまわして捜査を進めるフロストの心情や環境が分かり、なるほどとうなずけました。机の角に腰掛けて話をしていたらお尻が痛くなったので手でなでなで、話をつづける・・・など、目に浮かぶような細かい描写で笑わせてくれます。最後は劇的な幕切れですが、なかなか粋な終わり方だと思います。 | ||||
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This is my first Frost novel. Frost investigates the case of missing girl with a nephew of Chief Constable. In his work, he unearths thirty-year-old skeleton, which leads him to another murder. The missing girl was not, after all, a main plot; the characters who he meets in the week are. Very tricky and his entourage are all characteristic. | ||||
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ウィングフィールドさんのフロスト警部シリーズ第一弾。イギリスではドラマにもなる程の人気だそうですが、それもうなずける面白さ。警察官が主人公の小説はそれこそ数多くありますが、いくつもの事件が同時進行し、駄目警部が次々に解決し、全く飽きさせない作りになっているのはこのシリーズだけ。ホントにこんな捜査してたらこわい、と思いつつ、こんな警察官ばかりなら犯罪者も安心(?)していられるだろう、なんて…。しかしこのシリーズ、最後には思いもよらない感動が待っていてこれまた良い!重たいストーリーにウンザリしてちょっと軽く読んでみたい、という人には是非。内容の軽さと本の分厚さは無関係ですが。 | ||||
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