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何者
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何者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全389件 301~320 16/20ページ
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Twitterを随所に散りばめながら話が進んで行くという なかなか斬新なストーリー。 就活という今までありそうでなかったテーマで、 5人の就活に絡んだストーリーが展開されていく。 文中にもあったように、 TwitterやFacebookなどのSNSの登場により、 リアルではない自分をSNS上に容易に作り出すことが可能になったんだと 考えさせられる1冊だった。 SNSの登場により、自分の言葉を気軽に伝えられるようになった分 本当に伝えたい部分が隠れてしまう。 もしくは、飾り付けて、伝えようとしなくなる。 自分ではない何者ではなく、表裏のない自分になる 重要性を感じさせられた。 | ||||
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早稲田大学卒業 直木賞作家 優良企業勤務 まず朝井先生のきらびやかな経歴を頭に入れましょう。 それから作品に目を通しましょう。 学歴も職歴も何もかもが平均以下、なにがしか実績を残したわけでもない。 やたらと高い自己評価を裏付けるものは何もない。 インターネット掲示板やツイッターで偉そうな口を叩き続ける毎日・・・。 そんな勘違いした凡愚の頬を平手打ちするような作品です。 まだ24歳の若者がこんな嫌味ったらしい作品を書くとは驚きです。 私のような人間はぐうの音も出ません(笑) | ||||
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就活を経験した者として、「恐ろしくて就活生は読めないリアリティ」という下馬評を耳にしていたために本書にはかなりの期待をしていた。一人の就活生が仲間と共に徹底的に苦悩し、自己を否定されながらも「何者」を問い続ける、そんな本であると考えていた。しかし内容は人間観察が趣味の子どもが主人公で、そのような就活のリアルさとは微塵も感じられない。のみならず現代の若者の生活としても表面的であり真実を描いたともいい難い。ただ、就活に苦悩しないのは主人公の幼稚さと愚かさにあることが終盤で判明するため、著者が就活の苦悩や葛藤そして成長を敢えて描かなかったとも受けとれた。よって最低評価にすることは避けたが正直な感想として無駄な出費であった。 | ||||
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朝井リョウさんの作品。(本名は佐々井遼) 朝井さんは岐阜県立大垣北高等学校、早稲田大学文化構想学部卒業。 現在は企業に就職し兼業作家として活躍。 専業作家になって大変な事になった人も多い世界だ。 極めて懸命な選択であると思う。 本書は第148回(2012年、平成24年度上半期) 直木賞受賞。 現代の大学生の就職活動をテーマにした小説。 就職活動というテーマにした小説はあまり無い。 その意味で良かった。 ただ直木賞なのかって言われると??な気がした。 かつての直木賞候補の作品郡と比べるとどうなのだろうと 思わずにはいられない。 池井戸潤の空飛ぶタイヤや東野圭吾の天空の蜂が 直木賞に届かず本作が直木賞と言われれても違和感がある。 賞そのものに対して違和感が出てきそうだ。 本作に登場するルームシェアする2組の学生たちの就職活動に追われる様子は リアルである。 ただ二宮拓人という主人公が最後に実は就活2年目であるという 設定が明らかにされる。 観察者になって他人を馬鹿にしているのが駄目だということだろうか。 確かにアイデアや観察力があってもそれをアウトプットや行動に移すことが 出来ないと良くない。 にしても理香さんにしても瑞樹さんにしても言いたいことを 言いたいだけとちゃうのかと。 ぶった切られた主人公二宮、また理香さんの恋人宮本が 哀れだ。 Twitterの裏アカウントつくって突っ込むという姿勢がいやしいのか・・ でも2chとかもっと酷いネット空間もあるわけで・・ | ||||
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何者にはTwitterがたくさん出てくる。 僕と世代がほぼドンピシャだからリアリティがあって怖かった。 SNSと現実という表裏の色の違い。 見せたい自分と本当の自分の違い。 こうだと信じて止まない理想の自分と実際の自分の違い。 色んなギャップが作品の中にたくさんたくさん。 人のかっこわるい所がいくつも出てくる。 そういう部分がたくさん出てくるから、読んでいる自分にも刺さってくる。 たくさんのかっこわるいの中にちょっとだけかっこいいところがあったりする。 ああ、これがすごく現実らしいなって思った。 | ||||
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作者のいろいろなものを読んでみたかったがいまどきの小説であった。 | ||||
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これが新しい書き方なのか?読みずらい事この上なし!世代の違いか、それとも自分自身の問題かは分からないが、 とにかくこれが直木賞?って感じ。 | ||||
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自分も就職活動をしたが、感情移入できる箇所は多数ありのめり込むことが出来た。 また、現在のIT社会が抱える闇も見えたりと、読み応えのある内容。 ただ、もう少し奥深さがあると良かったかも。 | ||||
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この作品はこの2010年代初頭でなければ書けない作品である。 就職氷河期の最中の就活という不安感。 ロスジェネ世代の苦境を目の当たりにした、後の世代の焦燥感。 誰ともつながることのできる、あるいは、つながってしまう時代の生きづらさ。 さまざまな要素が折り重なった社会の中で生きる大学生を研究者的に客観的に分析するのでなく、朝井リョウはその若者たちに寄り添った描写を重ね、彼らが「なぜそう振る舞わざるを得ないのか?」に迫っていく。 登場人物たちの生きる社会の困難さを当事者性を持って書くことのできる朝井リョウという作家がこの時代にいたことは幸いだった。 リアルとバーチャルをつないでしまうソーシャルメディアが登場してそれほどの時を経っていない時代に若者たちは手さぐりの中、どう生きていたのか。 それを示す一級の歴史資料として、本作品は記録されることだろう。 | ||||
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ちょっと痛々しい人たちを 俯瞰して冷静、なつもりで分析しているシャープな自分。 現実世界ではフラットな関係をキープしているけれど 仮想世界では少しでも「上から目線」をキープしていたい。 自分の存在感を証明するため。 心地よくその上から目線に乗って 読み進めていると最後の最後で 作者の仕掛けた罠に、一気に冷や水を浴びせられる。 自分は一歩手前でぎりぎり気づけてよかった、 と思うことでまた「上から目線」を キープしていたい自分に気づくんだけど(笑) こ、これがデビュー作なら手放しで賞賛なんだけど。 もう「何者」かになっている「今、注目の新進作家」が書いた作品かと思うと 常に「上から目線」で観察されている居心地の悪さを感じてしまうのは また作品とはぜっんぜん別なお話なのですが。 就職活動や同じ職場で作者と一緒になるほど 優秀でも若くもないことに感謝!?(笑) | ||||
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50代のおっさんですが、子供と同世代が登場人物で、少しだけほんの少しだけ子供の気持ちに触れたような気がします。 | ||||
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現代の若者にとっては当たり前の就職活動やSNSだろうが、私にはどれも縁遠いものであった。 この年代の人間性はいまいち解らなくて困っていたが、本作品から一部をかいま見れた気がした。 到底共感はできないが役にたちそう。 | ||||
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最後の数ページは勢いがあってよかったものの、 全体的にとても読みづらく、ただの大学生の日常を 描写しているだけで面白くありませんでした。 | ||||
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自分はこれまでエッセイも含め朝井リョウの作品に全て触れ、ネット上でのインタビューなども見かければクリックするほど朝井リョウへの関心が強い人間です。それは彼が同世代の平成生まれでありながら大学生作家として華々しくデビューし、社会人と小説家の二足のわらじをしっかりはいているという憧れと嫉妬が混ざった結果だと思います。そしてこの「何者」に対する印象はこれまでの作品とは全く異なり、かなり穿った見方になりますがこんな印象を持ちました。 自分がこの「何者」をつきつけられて思ったことは、主人公の拓人は朝井リョウが自分の作品に対する批評以上に就活前と後で「なぜ小説家として食べられるのに働くのか」「就職活動を本当にしたのか」という誹謗・中傷に対して溜まったものをぶつけたキャラなのだなぁと感じます。 そのため、拓人という人間は事あるごとに就職活動を機に自分を必死にアピールできる女性、イケメンで自分の言えないことをさらっといえる同居人、自分と同じ穴のムジナでありながら彼女がいるサブカル男子に対する嫉妬や憤懣をぶつけます。 おそらく作者はアンチ朝井リョウを拓人というキャラに込めて描き、それを後半叩かせて「僕という人間に価値基準をおかずにこの世の中で自分の居場所を見つけなよ」と諭すような構造です。クライマックスで女性二人が想いのたけをぶつけるシーンに関して作者は筆が勝手に動いたことを打ち明けましたが、それは作者の深層心理が書かせたものではないでしょうか。 私は掲示板やSNSで人格否定は行いませんが確かに拓人のように自分の感性を愛しすぎて読んだ作品をレビューしないと気が済まない一種の病にかかっているのかもしれません。この作品を読んだ後にすぐに現在発売されている「世界地図の下書き」を買ってレビューしてしまうようでは、朝井リョウへの憧れや嫉妬を捨てきれず、変わらないのかもしれません。 そういった構造を浮き彫りにさせられただけでこの「何者」は表現や情景描写抜きにして芯に迫るような作品で、良い面でも悪い面でも朝井リョウに対する想いが強すぎるほどそのカウンターを食らうようなよくできた構造の作品だと思います。 他にも作者得意の感性豊かなモノローグをうまく後半のツイッターにつなげる仕組みなどは見事だと思います。 今回の「何者」を通して私は朝井リョウという価値観から離れるべきかと考えましたが、そういうことを見透かす彼の能力に対してより感心させられたので次作の「世界地図の下書き」にも触れたいと思います。これでいいのだろうか・・・(笑) | ||||
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ギスギスといった音が聞こえる様な良書でした。 そしてそれが大学生の痴話のように軽い感じで書かれているからこそ良書だと思った。 人全体の内部を突いている。 この本を理解する為にツイッターを初めてみてよかった。 これでもうツイッターには用もないので消しますが、そこまでした甲斐がある作品で安心。 桐島の数段上をいく作品でした。 | ||||
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大学生・就活の真実ですねぇ。 これから就職活動をする学生は、読んで損はないと思う。 憂鬱な気分になってしまう人もいるだろうから ハートが弱い人は、読むべきじゃないかな。 印象としては、 部活やめるってよ の朝井リョウさんの上手な群像劇の雰囲気に、 古市憲寿さんの、真実をグイグイ攻める表現の強烈さ(皮肉っぽい感じ)が加わったような 素晴らしい作品です。 | ||||
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先日友人から借りたこの本を読み終わりましたので少し書きます。(また、私は大学4年生なのでその視点からです。) ネタバレは避けるため抽象的になります、あしからず。 まず、就職活動を始める大学生のお話になります。そして時代がSNSの流行する現代になります。 (この時点で昔に就職活動した大人の方は理解できなところがあるかも知れません) 作者自身が就職活動をなさっていたときに書いていたものと言われていますので21歳程度で書かれたという所もポイントです。 そして、本作は就活を体験した私から見ても就職活動の全貌・様々なタイプの就活生を見事に描き切っています。 当時こんな悩みをしたなぁとかツイッターの状況だったり・大学生活であったり若者ならリアルに感じられる場面が沢山あると思います。 大人の方でも現状の就職活動のことやSNS文化であったり知らなかったではいられない内容が多くあるので是非読んでください。 最後に「拓人君に幸あれ。」これは本作を読めば意味がわかります。 若者としてとても印象残るタイトルとなりましたので、今更ですが少し書かせていただきました。 失礼します。 | ||||
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非常に面白く読んだ。 読みながら、自分の就活を 振り返りながら読み進められたからだろう。 読み終えてから、先に読み終えていた妻と 本書について話し合えた。 たくとの面接の受け答えはないわーとか コータローみたいな就活得意な奴いるーとか。 読んだ友人・知人がいたら、長く話し込めるだろう。 本書を媒介にして、話し合うことのできる きわめて優れた本であるように感じた。 「想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める」 「ツイッターもフェイスブックもメールも何も無ければ、 隠されていたような気持ちはしなかったかもしれない。 ただ話すタイミングが無かったんだ、と、思えたかもしれない。 だけど、日常的に光太郎のことを補完してしれるものが たくさん存在してしまうから、 意図的に隠されていたような気持ちになってしまう。 (略) ほんとうのことが、埋もれていく。 手軽に、気軽に伝えられることが増えた分、 ほんとうに伝えたいことを、伝えられなくなっていく」 「むりやりクールを装おうとすると、間違った方向に 進んでしまうことになる。 説明会で自分だけ私服だったことをアピールしてみたり、 就活という制度そのものを批判することで、 個性とか、夢とか、そういう大きな話への転換を試みてみたり」 といった箇所に横線を入れた。 小説で横線を入れることなんて、ほとんどないのに。 私の生活の延長線上のことを より深く考えて、小説という形で表現しているからこそ 私は横線を入れたのだろう。 本書のような、自分の経験を思い返しながら読める本に もっと出会えたらいいなと思った。 但し、就活自体の進め方に関しては 自分を見つめる作業以上に、企業研究しろよ と、たくと君に言いたい。 面接のやりとり、あれはないわー。 | ||||
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今時の若者の就職活動を描いた作品。 登場人物も若いし、著者も若いせいかものっすごく軽く感じるけど、こういうのこそがこの世代のリアル。 ツイッターも上手に利用してて、まさにこの著者が今この時にしか書けない小説であることは間違いない。 社会にも出てないのに、ちょっと留学したとかボランティアに励んだとか、 自分が持ってる数少ないカードを、さも特別な強いカードに見せかけようと必死に知恵と努力を駆使して エントリーシートを詰めていく様は大人の私なんかから見たら痛々しくもあり滑稽。 協力しているフリをしながら肝心なことは絶対に話さない、影では小馬鹿にして、いつでも裏切って出し抜いてやることだってできる。 この冷めた感じがとにかく生々しかった。 ほんと、客観的に見れば「あんたら何者なの?(笑)」って感じ。 だからこそ最後の最後に仕掛けられた爆弾が小気味よく感じられます!スッキリ!! それにしてもこれで直木賞ってどうなんだろう。 芥川なら納得だけど、これで直木賞とれるなんて一気に賞のレベルが落ちた気がします。 | ||||
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自分は作者と同い年で前から少なからず興味を持っていました 著者の作品を読むのは初めてでしたが非常に引き込まれました 自分も数年前に就職活動をして スタンスとしてはタクトのような感じでした 自分は皆とは違う 必死にならなくてもどこか受かるはずだという 根拠のない自信を持ちながらも 内心はいつも焦っていました 弱い自分を守るのと自分を捨てて必死になって生きていくのどちらが大変なのか 考えさせられました 就活中、皆仲のいい振りをしながら 友達が自分より良い所に就職できることが許せないという気持ちが書かれていてとても共感できました これはきっと就職だけに限らず 受験、昇進いくらでも着いて回るのでと思います 自分は人より優れていたい 自分は人とは違うという意識 自分もずっとそんなものに振り回されています 最期タクトが自分はかっこ悪いといっているのもまた非常に共感しました 作品は非常に面白かったのですが 就活自体は終わらないまま幕を閉じます メンバー全員の就活を最期まで読みたかったなあ、と思います | ||||
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