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何者



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【この小説が収録されている参考書籍】
何者
何者 (新潮文庫)

何者の評価: 3.95/5点 レビュー 389件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全389件 221~240 12/20ページ
No.169:
(4pt)

何者だろう、何者でもないのかもしれない

少し大人な21世紀のホラーでした。

読んだ直後の感想は、「どこかで見たことがある光景だ」でした。
きっとこの物語で描かれているのは、自分の近くで、もしくは自分自身が体験したことがあるような日常です。

「最近わかったんだ。人生が線路のようなものだとしたら、自分と全く同じ高さで同じ角度ど、その線路を見つめてくれる人はもういないんだって」
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
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No.168:
(5pt)

読むのが時に辛いが、読み進めずにはいられない。

就活中の(就活に苦戦する)5人の大学生を描く。就活という「イベント」とSNSという「人間関係のツール」の(小説としての)使い方がみごとである。そして、読み終わって「クリスティのミステリーみたいだ」と思わせるどんでん返しがある。
 就活とSNSの、人間のダークサイドをあぶり出すような側面が繊細に描かれるため、何度か読むのが辛くなってくるが、それでも読み進めずにいられない牽引力がある。直木賞受賞は肯ける。
 物語そのもののことではないが、
 「就活がつらいものだと言われる理由は、ふたつあるように思う。ひとつはもちろん、試験に落ち続けること。単純に、誰かから拒絶される体験を何度も繰り返すというのは、つらい。そしてもうひとつは、そんなにたいしたものではない自分を、たいしたもののように話し続けなければならないことだ。(p.48)」
 「ESや筆記試験で落ちるのと、面接で落ちるのとではダメージが違う。決定的な理由があるはずなのに、それが何なのかわからないのだ。……就職活動において怖いのは、そこだと思う。確固たるものさしがない。ミスが見えないから、その理由がわからない。(p.183)」
 といった叙述に就活中の学生や就活を終えた学生は深く同意するだろう。就活の渦中で、心を病む大学生が出ることも不思議ではない。
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No.167:
(5pt)

自分は何者か

就活をテーマにしているが、これから就活する方はもちろん就活をして内定をもらった人や新社会人の方に特に読んでほしいと思いました。
誰もが一度は考える自分はどういう人間かということ。それを時間をさいて考えられる期間=就活だと思いました。自分は社会人1年目ですが去年の自分と主人公がこれほどまでに似てるかと思いました。きっと自分だけでなく人なら誰でも思ってしまうことが書かれているのかなと読みながら思っていました。でもそれはわからずこの本が言いたかったこと通りに考えさせられてしまいました。これをかいてる自分が本物か偽りか、この本を読んだら普段の自分がどっちなのか、何者なのかもっと知りたくなると思います。
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No.166:
(4pt)

自分さがし

私たちが就職活動をした時代とは、こんなにも状況が変わったのかと言うのが、第一感です。
当時は「エントリー・シート」などと言うものもなく、単なる「履歴書」でした。
高度経済成長の真っ最中であったこともあり、履歴書の提出、ペーパーテスト、面接、健康診断、内定が流れ作業の様に進み、この本の様にESを各段階で自分を「何者」かと見つめなおすと言う様な余裕はありませんでした。
従って、登場人物たちが就活の中で悩み苦しんでいる姿は、全く想像の外です。

私の人生を振り返ってみると、自らが「何者」か?と言う問いに対する答は、いつと言うことではなく人生を通して見つけようとしていると思います。
今の若者がこの本の様に、就活と言う一時点で見つけようとしても、それは無理がある様に思います。
従って、主人公の様に、そこで自分の駄目さ加減を理解したと言う方が良いのではと思います。

又、社会人として面接をする側に立った経験からすると、最近の若い人たちの「没個性」に愕然とします。
「リクルート・スーツ」なる言葉も、私たちの時にはありませんでした。
面接に対しても、その想定問答の事前学習が十分に行われており、同じ返事が即答されます。
企業にとっては、個性豊かな人材を沢山集めた方が、いろんな場面での対処がうまくできると思います。
「均一」な人材求めているわけではないことを、もっと若者は知るべきだと思います。

そんなこんなを思い出しながら読みました。
時代の大きな変化を強く感じた作品でした。
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No.165:
(4pt)

主人公に感情移入

30代前半会社員です。ネタバレ含みます。
こんなSNSの普及した時代に就活をやらずにすんで良かった〜と心から思った。友人のつぶやき、友人の他者との繋がりの程度、自分との比較、自分の建前・・・きっとあらゆる情報に押し潰されていただろう。裏アカウント等の話になると、私には何が何だかという感じだが、そういうものが生まれるのも、建前しか発信できないSNSが蔓延している当然の結果といえる。
だから、終盤の理香の拓人への指摘は厳しすぎるように感じた。まあ理香にしたら、自分が批判の対象になったことで怒りが増したのだろうが、それはそれ。裏アカウントで本音を吐いた拓人への人格否定はいきすぎかと思った。というか、自分が勝手に拓人の裏アカウントわざわざ検索して見たんだし。
私は拓人に感情移入して読み進め、最後までそれは変わらなかった。観察者になりたくて何が悪い?みんな本音では、他人を冷めた目で見たり
、反面教師にしたりしてるんじゃないの?拓人はあくまでも普通の子だと思う。
就活において結果の出てない拓人にとって、理香の指摘は説得力を持って刺さることにはなったが、拓人のその性格は劇作家としての適性ともいえるし、無事就活を乗り切った後は大いにまた人の観察をしてほしいと思った。
いろいろ書きましたが、ここまで感情移入できる小説は滅多にありません。面白かったです。
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No.164:
(5pt)

胸のうちが、いまでも痛む

胸に、痛みを刻む、小説である。
  
 
 
本書のクライマックスに、「痛い」という言葉遣いが連呼される。
物理的な痛みでなく、ひとの成り立ちを形容する言葉としての痛みである。
 
曰く、
そのツィートが痛い。
プロフィール文が痛い。
意識高すぎで痛い。
人と違おうと思いすぎて痛い。
痛い、痛い、痛い。
 
現代の若者の抱える痛みは、かように過剰でそして深刻かと思う。
息苦しくて、生きていくことが本当に苛酷なのだな、と心から同情する。
 
自分の学生時代はどうだったろう。
 
彼らのようにSNSに囲まれておらず、表と裏の顔の使い分けなどする必要がなかった。
もっと純朴で、もっと単純だったように思う。
いまの大学よりも、はるかにモノを知らず、はるかに餓鬼だったな、と思う。
我々の22歳よりはるかに世慣れていて、はるかに計算高くあって、そして何よりも生き辛そうな現代の若者たち。
 
しかし。
 
いつもながら、朝井リョウの小説は、読み手にかなりの体力を要求する。
本書が手元に届いてから、ページを開くまでに一週間ほどの時間を要した。読み始めたら夢中になるのは分かっているものの、そのしんどさ、苦しさに、手を付けられないでいるのだ。
 
そしてページを手繰り始め、案の定、ずいぶん心を揺さぶられた。
それは、「今の学生は大変だなぁ」とか「いつの時代も若者は…」的な、悠長なことを言っていられなくなるからだ。
朝井リョウの小説はいつも、若者の世界を描きながら、読み手の胸の内をえぐる。胸倉をつかんで、グラグラと読み手の首根っこを揺らす。
それは彼岸の火事だと思って読んでいるといつの間にか、自分自身がその『痛み』の当事者になってしまうからだ。
 
facebookに投稿する日々の出来事や、ネットで読んだ誰かのコラムに対するコメントは、《痛い》ものでなかったか。仕事で書いている企画書は、ひとりよがりの《痛い》内容になっていなかったか。自分自身がイメージする自分は、果たして見知らぬ誰かにとって《痛い》存在ではないのか。
 
そう。
それが朝井リョウの手口なのだ。
奴はいつも、「ワカモノ言葉」で「ワカモノ風俗」をモチーフにして、今を生きる全ての人の足元を掘り下げる。
あなたの立ってるその場所は、本当に盤石な大地なのですか、と、奴はいつも涼しい顔で問いかける。そしていつも我々はそれに対して返す言葉を持たない。
 
持たないから、黙らざるを得ない。
 
言葉をなくし、冷汗をかいて、それが小説の中だけのことなのだ、ということにして、朝井の問いをリアルへフィードバックすることを止める。止めることにしておく。
だってそこに真剣に答えようとしたら、いま依って立つこの現実が、ガラガラと崩壊してしまうかもしれないから。音を立てて崩れ去ってしまうことに、心の底ではとっくに気づいているから。
 
朝井リョウの小説を読んで疲れるのは、じつはそういうことなんだと気づく。
若干二七歳。
フランスなら、恐るべき子ども、と呼ばれたろう。
 
身近な友達でなくて良かった、と、とんちんかんなことを思う。
安易にひとに勧められない小説だった。
 
胸のうちが、いまでもひりひりと痛む。
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No.163:
(5pt)

「いるいるこういう奴」という面白さ

朝井リョウさん節全開の、突き刺さるような作品でした。

読み始めは、自分と拓人だけが、理香や隆良の痛々しさに気づいている、「鋭い目」を持っているんだと優越感に浸る。しかしストーリーが進むにつれ、そんな自分ですら、誰かに「鋭い目」で見られている、ということに気付き、最後は胸をえぐられる。裏表紙の「物語が襲いかかる」という言葉がぴったりです。

特に、途中途中のTwitterのつぶやきで巧みに表現される「いるいるこういう奴」というキャラ設定は、「桐島〜」に引き続き、お見事だと思いました。

留学/インターン/学生団体、という言葉でプロフィールを埋め尽くす理香、"意識高い系"男子の隆良、そんな2人を心の中で見下す平凡男子拓人…どれも学生にとって、手に取るように分かる人物です。この中で1番かっこ悪いのは誰なのか…。

"お気に入り"や"リツイート"、instagramのリンクが貼られたツイート、妙におしゃれに加工された写真、たくさんのスラッシュで区切られたプロフィール…そういった、「学生あるある」のような表現も含め、朝井リョウさんの感性に感動した部分があるので、年配の方の評価が低いのは納得かもしれません。
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No.162:
(5pt)

就活終了後に読みました

気楽に読んでたところにいきなり「お前もこう考えてるんだろ?裏があるんだろ?そうなんだろ?」と牙というか刃というかそれを向けてくる。自分が就活中にしてたことが何回も出てきました。もし自分が内定をもらう前に読んでたらと想像しただけで冷や汗が出ます。それくらいグサッときます。ちなみに裏垢は消すことにしました。
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No.161:
(5pt)

まるで自分自身の姿を見せるような、小説。

驚きました。

途中まではまあまあ適当に読んでいましたが、
だんだん没入してしまい、
あっという間に最後まで読みました。

この本のクライマックスはヤバイです。

それまで仕掛けられた伏線に
気をつけることができなかったのでびっくりしました。w

就活を経験した方や、回りに就活をしている友のある方にオススメ。
観察者だった自分が恥ずかしくなります。
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No.160:
(3pt)

現代の就活と若者事情がわかる

戦後史上最年少で直木賞を受賞したこの作品。よくも悪くも朝井リョウらしい小説であった。
この著者は、中盤というかほぼ、終わり付近でエンジンがかかってくるのか、ちょっとしたトリックで驚かせてくれる。
就活にまつわる個人のエゴを、かなりむき出しに表している点で優れている小説だった。
ツイッターやフェイスブックなどいわゆるSNSでの若者のやりとりは、どんなベテランの作家であっても直に触っていないと、
らしく書けない。
そういう意味では、おっさんの知らない世界を垣間見せてくれた。昔も就活は大変だったが、今は断然スピードがあがっているし、
より周りを気にしなくてはならないので大変だ。というきわめてふつうの感想を抱いた。

物語としては、就活と友人関係というかなり狭い範囲にフォーカスしていて、個人の日記を読んでいるようで少し中だるみがした。
就活小説でいうと、以前読んだ羽田圭介の「ワタクシハ」も同じような自我の鬱屈した感じの小説だったし、あまり斬新さもなかったかな。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
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No.159:
(3pt)

心地よくない

現代版「就職戦線異状なし」というにはコメディ性は低く全体的に人間の嫌な部分を強調した作品に仕上がっている。また読者の意識を誘導する著者のテクニカルなストーリー展開も心地よくない。
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No.158:
(1pt)

つまらない

半分程読んで、これ以上読み進んでも面白くなるという予感が全くしなかった為、やめました。
キャラに魅力を感じないし、友人の悪口ばっかり言っている、読後感の悪い本…という印象です。
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4101269319
No.157:
(5pt)

迷ったら買ったほうがいい

すごくおもしろかったです。
朝井リョウさんの作品はどれも大好きです
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4101269319
No.156:
(5pt)

さすが、平成生まれ。

twitterでの別アカウント。という現代的な隠れ蓑も怖いですよね。
就活する若者の葛藤のみを描くのかな〜と思わせつつ、よくいる【傍観者】を描いていた。という展開に絶対【傍観者】にはならないようにしようと思いました。

他の作品も読んでみようとおもいます。
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4101269319
No.155:
(1pt)

古本屋の80円セールで買って大正解

平坦なストーリーでつまらなかった。
小説内で2ちゃんという単語が出てくるのが気持ち悪くてうんざりする、最近テレビでも芸能人が2ちゃんをみてるとかいったりするのが日本は大丈夫なのかと思う。
国が規制をしないから影響力がどんどん大きくなって日本人の民度が明らかに低下している。小学生も平気で見てる今の状態は異常。
小説にまでネットのノリを持ち込まないでほしい。
最後の説教も三流のドラマみたいで心に響かなかった。
こんな小説が賞をとれる直木賞は既に終わった存在で形骸化していると感じた。
はやみねかおるの作品がすきということしか良い所がない作家、もう二度とこの人の作品は読まないだろう。。
作者が小説にはドロドロした要素がないといけないという固定観念にはまっているのが残念、何も嫌なことが起こらない明るくて楽しい小説があってもいいと思う、日本にはそういう小説が少ないからもっと増えてほしい
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.154:
(4pt)

就活生の心理戦

それぞれの思い。それぞれの戦い。それぞれの願い。就活生を取り巻く状況には恐怖すら覚えました。
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No.153:
(1pt)

これが直木賞受賞作ですか

読んで損した。響くものが何もない。就活というテーマも全く魅力ない。道尾秀介、小野正嗣などレヴューはいいけど内容空疎な本を読んだけど、それと同じ感じ。
若い男は幼稚で退屈。読むなら女性作家が熟年男子に限ります(個人の感想ですw)。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.152:
(3pt)

面白いと思ったけど、つまらないとも思った。

面白い点は、読者を裏切る後半の展開と、主人公の成長に共感できたところ。
就活をめぐる友人同士の人間関係を中心に、人間の負の部分をネットという媒体を通して描写するストーリー。友人の成功を素直に祝福できない、そういう人間の嫉妬や、かっこ悪い自分を飾り立てて周囲に自分が何者であるかをアピールしたがる登場人物。ネットを通して、飾り立てた自分を発信し、自分が他者にどのように承認されて、認められているかを現代人はとかく気にしがち。主人公は、そうした人々を冷静に分析し、自分はそうならないように努めているように見える。読者も、そうした主人公の振る舞いに共感し、きっと嫌味の無い主人公の言動に安心し、すっかり同化してしまうことだろう。

ところが、後半に読者を裏切る展開が。その時点で気づかされるのは、著者は、主人公に読者が共感して同化するように伏線を張っていたのだということ。
かっこ悪くても足掻いて頑張っている人を、イタイ人とか意識高い系とか馬鹿にしがちな昨今の風潮に対する警鐘なのだろうか。その筆者の主張は、イタイ位に読者に刺さることだろう。序盤で登場人物をイタイ人と批判的に見てしまった読者ほど、ブーメランのように後半に刃が帰ってくる仕掛けなのである。その伏線の張り方が、なんとも言えない筆者の工夫が感じられて可笑しい。

つまらない点は、著者が読者がこう感じるだろうと予測して、最後のはめ込みをしている点。すでにほかのレビューでもあるように、読後に不快感を感じさせる仕掛けがあって、それは物書きという商売ではやるべきではないなと。直木賞作家とは言え、批判の刃は社会に対してまっすぐに向けてほしく、読者を通して社会に投げるものではない。
まあきっと、著者は読者を直接批判していないと弁明するのであろうが、そういう巧妙さもつまらない。まあ、著者ほど頭の良い人なら、理解できるだろうが。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
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No.151:
(4pt)

すっかり著者の罠に嵌ってしまいました。

駅の売店でつい手に取りました。
私の長男がそろそろ「就活」に巻き込まれる(?)年代です。
しかし50代の私がけっこう一人称の拓人に共感して読んでしまいました。
若いころとにかく女性に縁が無くて片想いばかりだったので、拓人の瑞月さんへの想いに特に感情移入してしまいました。

しかし、最後に意外な展開、見事に著者の罠に嵌ってしまいました。
でもなあ、拓人は特に悪いやつじゃないよ。
ごく普通の若者ですって。
けっこういいことも言っていますよ。
特に「『就活をしない』と同じ重さの『就活をする』決断」のくだりは読んでいて涙が出るくらいの共感がありました。

それに、ちょっと酷いよね、理香さん。あんな言い方しなくたって・・・。
まあ自分が言われているような感じだったからですが。

すっかり著者の術中に嵌った私ですが、著者の作戦がお見事過ぎて悔しいので☆マイナス1です。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.150:
(3pt)

バブルな僕には。。。。

直木賞作品なので期待して読む。 終盤の展開に引き込まれたけど。 。 。 。 黒電話のバブル世代には共感できないなぁ。 青春モノは明るく楽しいのがいいかな。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
4101269319

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