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何者



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【この小説が収録されている参考書籍】
何者
何者 (新潮文庫)

何者の評価: 3.95/5点 レビュー 389件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全389件 241~260 13/20ページ
No.149:
(5pt)

一気読み必至!

就職活動をする若者を通じてSNS社会や新卒至上主義の問題点をあぶり出した作品。 まだ何者でもない新卒の学生がSNSを駆使して"企業が求める人材"を演じ、人生で一度しかない新卒採用で少しでも納得いく結果を出そうと必死にもがく姿をリアルに描いていた。 人物設定が巧みで、どの登場人物にも共感できた。 映画も楽しみ。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
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No.148:
(3pt)

こういう時代もあったんだよ

芸術としての文学性を求める作品じゃないだろうし、エンターテインメント性もそんなに…… 世代が近いですので、この時代のこの世代の人たちはこんな雰囲気だよね、というのはわかるんです。 でもあくまで「わかる」だけで、面白いという感想は出てこなかった…… 芸術や娯楽としてはともかく、その時代の資料としては良くできていると思います。 小説として面白く読むにはもうひと工夫欲しかった。
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No.147:
(4pt)

空気が読めるって羨ましい

読んで良かった。登場人物たちが生き生きしていた。光太郎の、人としてちゃんとしてる感じに憧れる!空気が読めるってスゴい。きっと幼い頃から、兄弟や親戚も沢山いて、色々な人達と触れ合いながら大きくなってきたのでしょう。全然関係無いけど、光太郎って『ピゅーと吹くジャガー』のジャガーさんのようなイメージでした。
端月は、色々苦労がある分人に優しくなれる、大人な女の子。これまたうらやましい。でも拓人に気をもたせすぎでしょ。絶対拓人の気持ち気づいてるって!そこはちょっと悪女な面が感じられました。
拓人も優しくていい子だと思う。ブラックな面ももってないとね!そこは年相応だと思う。自分の良いとこだけ見せてても仕方ないな、と気づいて面接で少しだけ本音で話を始めたとこで大人に近づいた気がしました。それに就活中に気づけて凄いなぁ。
あとの二人は過去の自分に近い!自分をもっていないから肩書きや他人の評価を求める。この二人はそれまでそうして生きてきた分、これから辛いだろうな。そこから抜け出す何かが訪れるまでとにかく頑張るしかない。
物語なのに、こんなに四人についてあれこれ考えてしまうくらい登場人物たちがリアルで、ドキドキさせられました。面白かった。
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No.146:
(3pt)

SNSがおもしろくなくなった

SNSを見ていてなんとなく感じていたことが、やはりそう思うよね。 とこの小説を読んで、なんとなくじゃなくなってしまった。 もちろん全てではないけど。 そのうえでSNSを見ると、なんともつまらないことか。 今の時代を反映した視点、今までにあまりないという点でこの小説は楽しめた。 しかしも決して読後感の良いものでもなかったので、(ラストというより作中続くその気分が読後感にすごく影響している) もう一度読みたいとか、小説の世界に浸ったとか、そういったのはなかったかな。
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No.145:
(3pt)

複雑

ストーリーが平凡すぎて内容自体は本当につまらないです。 そこら辺の学生の日常会話オンリーですから。 でも直木賞取ったの、分かる気がする・・・。 リズミカルな文体と表現方法。 普通の人間が持つ、顔にも出さない底意地の悪さを 余すところ無く猫写している。 ストーリー自体は星1。 表現者としては5だと思ったので星3にしました。 若者の心理描写を詳細に表現するには『日常』というテーマが必要だったのかもしれませんね。
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No.144:
(5pt)

刺さる小説

たまに、すごく毒になる物語がある。
核心をついていて、自分の嫌な所をえぐるような奴。
すごく痛くて、優しくなんてない、そんな話だ。
モチーフがとてもリアルで、ついあるあると共感してしまうから、終盤の「心理戦」がすごく胸を抉る。
この物語に出てくるほぼ全員の(主人公の先輩と、元親友以外の)抱える闇を自分も持っていると感じる。
特に主人公と宮本隆良はまるで自分のことを言われてるんじゃないかと思う。
彼らに対する指摘はグサグサと自分に刺さってくる。
しかもそういうふうに主人公やその人物たちが考えていることを分かった気になっている事自体、登場人物や作者に見透かされている、批判されているような仕組みにもなっていて、居心地の悪さが二重に襲ってくる。
読後感は爽やかじゃないけれど、圧倒されました。
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No.143:
(5pt)

就活経験者が読むと楽しい

SNS違和感を見事に言葉にしてくれた作品のような気がします。 20代後半の、SNSの登場となかった時代の両方を知ってる人が見るのと、SNSが当たり前の若い世代とで感想が別れると思います。 と言いつつ、レビューを書いて誰かに評価されたり、感想を発信してる自分も何者かになりたい一人なのかな
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No.142:
(5pt)

現代のSNSという闇

こわい、でも、事実、、、 だれにも思い当たる節があるのではないだろうか 人の成功を妬み、羨み でも、それが自分とは関係ないもののように 自分は取捨選択しているのだと思い込もうとすること 自分が選ばなかったことに対する成功を 素直に喜ぶの彼らを見下しさえすること 自分は本当は それに挑戦し、自分を否定されるのが怖いだけなのに 怖い、 耳が痛い なんだか喉になにかがつっかかるような 胃がキリキリと痛むような 読んだ後、いや、読んでる最中から、そんな気がした
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No.141:
(5pt)

試金石となる一作

ここ半年ほどの悩みに、頭を揺さぶられるような本や、映画と出会えてない、ということがあった。
映画や、本を読んで、手放しで「これはすごい!」と言えるものがなかったのだ。何を見ても、何を読んでも、それなりに面白いけど、刺激を受けることは少なかった。
しかし、同時に、どんなにつまらないものだったとしても、この人は書き上げたんだ。この人は撮りきったんだ。という意識があった。
私はずーっと、モノ書きとして身を立てたい、と願いながら、心のどこかで挑戦できない自分を感じていた。そして、恥じていた。
だから、何かを作りきった人たちに対して、私は負けてる、とか、「どれだけあんたがつまらないと思っても、作りきれないあんたより、作りきったこの人達の方が上なんだよ」と思っていた。

そんな私も何がきっかけか分からないが、このごろやっと、一歩踏み出すことができた。「何者か」になるために、できるだけのことをやってみよう、と腹をくくることができたのだ。

このタイミングの私が読む本として、朝井リョウ「何者」はぴったりだった。

まず、頭を殴られたように比喩が上手い。一文たりとも、「誰々は、歩いた」のような直接的なだけの文がないのだ。1番感動したのは次の一節だ。

"スーパーに入り、チャーハンの素と、豚肉のバラと、納豆と、牛乳を買う。それぞれの品物が置かれている場所はもうわかっている。俺は星と星をつないでいくように、スーパーの中を慌ただしく動く。俺が歩いたところを線で繋いでいけば、「ひとり暮らし」という星座ができそうだ。"

うまーーーーーーーーーーー!
ただ単にスーパーで買い物するだけの描写やで、それやのに、星座!星座を絡めるなんて!!!なんじゃそりゃ!天才か!

と、読みながら興奮した。

こういった秀逸な比喩ばかりで、話が構成されている。まるで比喩のシャワーを浴びるようだ。比喩の気持ちよさと美しさに魅せられていると、登場人物が何をしたか後から戻って読みなおすこともあった。優れた比喩は、一種の快感であることを一冊読み通して実感できた。

そして、もう一つ、感心したのが主人公が苦しみ抜くところだ。あかんてーもうやめたってーーと読んでいてこちらが言いたくなるほどに、主人公は報いをうける。主人公がうけた報いは、第三者のもののはずなのに、いつの間にか読み手自身にも降りかかっている。

おまえはどうなんだ。
おまえは。

と語りかけてくる。

私はこの本を読んで、意地汚く、カッコ悪く歩む自分を肯定してもらった。しかし、読む人にとっては、自分を否定されたように感じて不快になるのかもしれない。この本を読んで自分に矛先が向く人と、向かない人と、向けたくない人で評価が分かれるだろう。

読み手の人生の試金石となる作品だ。ぜひ、朝井リョウを敬遠する人にこそ読んでいただきたい。

https://note.mu/saya2g
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No.140:
(5pt)

大学生あるある!だけど…

小説にレビューするのは初めてです。 あまりに衝撃を受けたので書きます。 でもこんな評論家ぶってレビューすることすら、なんかむず痒くなる、作品です… 結局、SNSの投稿って誰かに向けた言葉な気がします。 どんな内容であれです。 完全に自己完結している投稿のつもりでも、そうだと思いました。 ツイッターをやっている同世代なら登場人物たちの誰かには共感する思います。 逆にツイッターがどのようなツールかわからない方には読みづらさもあるのかな……? 就活前に読んでよかったです。
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No.139:
(4pt)

就活を終えた人に読んでほしい

著者と同じ時期に就活をしていたものですが、あの頃を思い出しとても胸が痛くなるような作品でした。 桐島といい、この著者は自身が体験したことを文章にするのがとても上手いと思います。 友人が内定した企業がブラック先であればいいと思う心情は、就活生なら1度は頭をよぎるかもしれませんが決して口に出せないことで、読んでいて切なくなりました。
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No.138:
(2pt)

面白しろくなかった

アマゾンのレビューがよかったので購入しました。 でも読んでいてとても不快に感じました。
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No.137:
(2pt)

意地が悪い

まず、著者は現役で早稲田に受かり、さらに就職浪人する事なく東宝に入社しています。
そんな人間が就活に苦しむ人間をリアリティあるが如く書いていて気味が悪い。

最後らへん、長々といかにも小説くさい長ゼリフで説教が披露されますが、全くリアリティがない。
なんていうか、ひたすら自虐的、内罰的な内容が心が荒みます。

「お前は〜で、だから最低だ、見損なった」みたいな会話が多いです。

さらに、誰一人として一流企業に入社して、前途洋々、みたいな展開がない。
確かに世の中凡人が多いから、この小説の登場人物のように冴えないのかもしれないけど、
そんな凡人に向けた計算臭さがあります。

「ほらほら、これは君たち凡人の物語なんだよ?苦しんでる内容とか当たってるでしょ?でもこうすればいいんじゃない?」という作者の上から目線のアドバイスが鼻につきます。

なんというか、赤裸々とは程遠い、結局この小説の主人公と同じくカッコつけただけの内容でした。

間違いなく著者はモテなかったでしょう
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No.136:
(5pt)

就活で芽生える心情

学生どうしで情報を共有しながら就活を進めていく物語である。 就活で結びついた彼ら彼女らの絆は果たしてどんなものか。 就活を通して芽生える心情は決して綺麗なものではない。 ラスト主人公の心の奥底で育くまれた何かが読者の中に入り込む。
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No.135:
(1pt)

何か問題でも?

人には裏表があるんですよ! ってこの作家さん自分しか気づいてないと思ってんのかな?
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No.134:
(5pt)

日常に落とし込まれたサイコサスペンス

少しでもひっかかるなら読むことを強くおすすめします。日常に落とし込まれたサイコサスペンスを堪能したという感覚です。また、雑な言い方かもしれませんが、林真理子さんの人物描写の繊細さと鋭さに面白さを感じるかたであれば楽しめるのではないかと思います。主人公の気持ちに共感できる部分と意地悪過ぎるんじゃなーいと思う部分がありましたが、ラストでそこらへんの気持ち悪さも消化できました。読後感の良い悪い両方ご意見があるようですが、私は良かったです。前向きな気持ちになれました。

ちなみに就活がテーマ故、大学生で就活経験者でないと楽しめないかなと思ったけれど全くそんな事はありませんでした。人を見下した時の一瞬の優越感そして安堵、と同時に起こる自己嫌悪という経験がある方、SNSの他の人の投稿みて、落ち込んだり焦ったりイラっとしたことがある方なら、なにかしら響く作品だと思います。なんとなく自覚していることと、それを文章として第三者からつきつけられることとでは雲泥の差があります。同世代の方の意見も聞いてみたいし、上の世代の方の感想もきいてみたいです!
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No.133:
(5pt)

現代を切り取った物語

新書で発売後すぐに読んでいたのですが、久しぶりに文庫で見かけて改めて読みました。
やはりこれは現代をきりとった物語だと思いました。
SNSに携わって生きている現代の人なら、とくに学生ならこの主人公のような感覚は
絶対に感じたことのあるものでしょう。
表向きの自分、人とつきあいながら裏ではすごく妬みを持ち、どうにか人を下げる事で自分のプライドを保ち
それを心の中でだけとどめておけないからこそ、SNSで別アカを作って実際にそこに吐露する。
昔の人はたぶん、人に対する妬みなどは井戸端会議や限られた周囲の親しい人に語るか
もしくは墓場まで持って行くというスタンスだったんでしょう。
でも現代の人はそれを文字にするのが当たり前になっている。
知っている人ではなく、知らない不特定多数の人数に見られることに恐ろしさを感じない、むしろ知らないひとにむけてだからこそ自分をかっこよく見せ、何もしない自分を棚にあげて
失敗ばかりしている人をさげずみ、馬鹿にする。
この主人公は本当に糞みたいな人間なんですが、途中まで主人公に同調して読むので
なんか分かるなその気持ち〜という部分もあるにはあるのです。
しかしラスト付近で覆されてしまう。本当に糞な人間な事が露呈する、この容赦のない物語の作り。
ここから未来にむけて主人公がどうなっていくか、改心して変わることができるのか
それはほぼ読者の想像にゆだねられています。
本質はこの主人公が変わるかどうかではなく、自分のクズ部分に気付けるかどうかに焦点を当てた物語です。
ツイッターの文章と、裏の気持ち、人との会話、裏アカウント
いろんなところで変容する様を書くこの形は、ある意味現代だからこそのもので新しい小説のスタイルだなと思いました。
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4101269319
No.132:
(3pt)

一気。

一気読みしたことだけは覚えているが、もはや内容の記憶は曖昧である。 というか、一気読みしなければ、読む気がそがれ、放置してしまうような1冊だった。 若者の手前勝手な主張が縷々述べられていたような覚えがある。
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4101269319
No.131:
(5pt)

文句なしの星5つ!

この小説の醍醐味は就活に追われる大学生のリアルな心情だろう。
企業側は内定を出すまでは終始タテマエで学生を惹きつけて行くものだけど、学生側も友人達に対して、タテマエと本音を使い分け、ツイッターでは仲間の内定を喜びつつも、実はその企業がブラックだったらホッとしたり、裏アカウントでディスったりと、湧き出す本音が面白い。
他人の本音なんてずっと闇の中だから、小説とは言え、妬みや嫉妬を覗き見れるだけで、ぐいぐい読んでしまう。ましてや、就活という人生の一大局面だから、なおさらメンタルの上下の振り幅も大きくなり、その分暗い感情も大きくも膨らむ。

また、主人公の片想いの行方も気になるし、ラストの大どんでん返しなど、小説としての押さえどころもしっかりしているため、面白くて後半は一気読みしました。

仕事で大学生の就職に関与しているので、参考迄にと手にした本ですが、著者の他の作品も読んでみたいと思わせる傑作でした。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.130:
(4pt)

主人公は「何様」

━━━就活生達の現実とSNSで発信するコトバたち。
自分は大学にも行ってないしTwitterもやっていないけど実に共感出来る部分が多く、人間のいやらしさや捻くれた部分を上手く書き著した良作だと思う。特に主人公・拓人のように周りを内心では冷ややかに、自分なりに鋭く観察して裏アカウントで愚痴にも近い日常を語るような奴って結構居るんじゃないですかね?別に拓人が悪いとは思わないけれど終盤の何者名義のアカウントで一気にブラックな感じになるのが何とも言えない感覚だった。何者にもなれていない、むしろ何様という感じ。かと言って理香やギンジの痛さも何とも言えない。誰が正しいとかではないけれど、SNSで自分が何者かを掲示するような世の中を生きる今の若い人は本当に色々大変そうですね。
何者 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:何者 (新潮文庫)より
4101269319

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