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黒い白鳥
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒い白鳥の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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光文社文庫版で読了。 こういうのが好きな人もいる、というのはよく理解できる。 だが、正直なところ、個人的にはあまり面白いとは感じなかった。 靴底をすり減らすような地道な捜査だとか、何度も人を訪ねて証言を入手するばかりの地味な展開だとか、そういうものについては特に気にならない。 おそらく、時刻表トリックを用いた鉄道ミステリに全然興味ないのが原因なのだろう。 確かに時刻表と睨めっこして考え続ければ、読者も推理に参加できるアリバイ崩しなのかもしれないが、 読みながらとてもそんなモチベーションが生まれることはなかった。 細かい数字がびっしりと並んでいる時刻表を見ると、それだけで気が滅入りそうだ。 それから、最終的に犯人のアリバイは崩されて、殺害の動機も充分すぎるほど存在することは明らかになるが、 それはただそれだけのことで、直接的な物証は乏しいように思う。 また、終盤で犯人が犯行の模様を自白するシーンも、悪い意味でテレビドラマ的で白けてしまった。 やはり警察側が最後まで犯人を追い詰める展開のほうが好みである。 文章は非常に読みやすく、特に詰まるような箇所もなかったので、ページ数がなかなか多い割にはスムーズに読み終えることができた。 現代でも充分に通用するこのリーダビリティの高さは評価できる。 しかし、若者に受ける作品ではないのも事実だろう。 鬼貫警部シリーズの長編で、鉄道ミステリではない作品ってあるのだろうか? | ||||
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