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鍵の掛かった男
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鍵の掛かった男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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数年前からこの作家の作品を読まなくなって、持っていたシリーズも手放していました。(だんだんチープな感じになっていたので)この本はタイトルに惹かれてたまたま買いました。あまり期待してなかったのですが、これがおもしろくて正直びっくりでした。これをきっかけにブーム再来という感じで、火村探偵シリーズ本を買い漁っています。内容は一人の男の背景をじっくり描いていくストーリー展開で、時間がないときに読むには向きません。はらはらどきどきはありませんがじわじわ盛り上がります。後半までガマンして読むことが大事です。読後には何とも言えない切ない感じになります。たぶんまた数年後に本棚から取りだして読むと思うような本です。(国名シリーズのような短編好みの人にはちょっとつらいかも。) | ||||
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アリスが『死者』(自殺で処理されかかっていたので『被害者』とは呼べない)の過去を探るパートと 大阪中之島に関する薀蓄が面白さの大部分で、火村が出てきてからは失速気味でした。 正直言って「遺体から入手経路不明の睡眠薬が検出+ヒートシールや薬包が発見されない」(序盤から提示) 「腕時計から指紋が一切検出されない」(中盤以降判明)のに自殺と断定する警察はどうかと思いますし、 周辺の人間関係も調べておかないというのは異常だと思います。(警察の怠慢・腐敗を告発する意図の小説とは思えませんし) 終盤の解決篇も無理して『今(執筆当時)風の人間心理』を前面に押し出しているように感じられます。 (事実、文庫化された時点ですら古臭くなっています……) | ||||
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作者の嗜好が変わったのか、才能が枯渇したのか。本格ミステリからミステリー風味の小説に。しかも冗長でつまらない。関西に思い入れがあるのだろうけど、やたらとクドクドした風景描写が鬱陶しい。話のテンポがとにかく悪い。 火村と犯人の対峙から見える人間の刻苦、描写が他の作家の追随を許さない有栖川作品の魅力なのに、それが無い。 半分以下のページ数で十分な内容。 乱鴉の島 、女王国の城と、やたら長くてつまらない作品ばかりになってきた。 他の作家では代え難い作品を楽しみにしていたファンとして、本当に残念。。。。 | ||||
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ミステリはミステリしてるものの、ホテルで不審死した男性の捜査(ほぼアリス単独の調査)のきっかけが女性作家の感情的な煽りでそれに乗るアリスがやけにらしくない印象を受けた。それに死亡した男性に書かれている程の魅力も無く、トリックはともかく予想外の一面があったことetc.も最初の段階で判ったので面白みに欠けた長編だった。諸事情あってか火村までやたら絡んでこないのは味気ないがむしろそれで良かったとすら思えた。 | ||||
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有栖川有栖さんの小説は初見でございますが、これぞミステリ。読んで損はしない! | ||||
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読み終わったあとの感想は、単純に「面白かった」でした。幾重にも鍵のかかった男の鍵を探しだし、一つずつ扉を開けていく… 結構後半まで、自殺か他殺かわからなくてそれも良かったです。傑作と言える一冊です。 また、火村、有栖川がちょうど私の年齢と同じぐらいなので震災時の年齢や30代が感じる自殺の動機の考え方に思い入れが出来ました(笑) | ||||
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火村と有栖の誕生した年が明確に記載されているのが収穫だった。 | ||||
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有栖川作品を読み始めて数年。読み始めてからは初の長編なので期待が大きかったのですが、大きすぎたのかもしれません。 まずこれ有栖川作品ですが、本格ミステリというジャンルではないですよね? かといって社会派ミステリでもなく、ハードボイルドというほどでもなく。うーん、なんだろ? ジャンル分けは重要ではないのですが、やはり有栖川作品ということでちょっと期待とは違っていたのは確かです。 また出版社が書いた紹介文が悪い。「人間の謎を、人生の真実で射抜いた」って、それほどのものか? 被害者の人生を辿っていく話ですが、落ち着いて読むと特に悲劇的でもないんです。自業自得的だったり、相当な強運も持ってるし。購入前、この紹介文を読んでいて、皆川博子バリの悲劇的な人生やら人間の業を期待してしまったので、読んでみたら少々肩透かしをくらった感じでした。ただこれはこの作者が悪いのではなく、このアオリ文を書いた出版社と、期待しすぎた私が悪い。 あと他の作品でも雑学ネタや土地ネタが出てきて、それがお好きな方も多いようですが、私は飛ばして読みたくなる部分なのです。なのでこの全編にわたるご当地ガイドブック的な内容は「それを求めているわけじゃないんだよ」というものでした。あくまで私の趣味です。すみません。 他の方々の高評価レビューを見ると、作品が悪いのではなく、単に私の趣味に合わなかっただけのようです。ファンの方、申し訳ない。ついでに装丁も私の趣味ではないので、未だ本屋のカバーを掛けたままです。 ということで星3つにさせていただきました。 | ||||
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500ページ越えの長編ミステリー。さぞや大規模な謎かけが…とワクワクして本を開きましたが、始終パンチに欠けるというか地味というか…いまいちパッとしないまま読み終わってしまいました。 同シリーズは何冊か読みましたが本作はいつもと方向性が違うような気がします。ミステリー小説というよりヒューマンドラマ系の小説を読んでいる気分になりました。鍵の掛かった男というタイトル通り、ひたすら一人の男の謎めいた人生を解き明かしていく内容になります。 早々に人死には出るものの、自殺か他殺か終盤に差し掛かるまではっきりしない。事件の捜査や犯人のトリックは脇に置かれ、ページの8割方は死んだ男の身の上をひたすら探り出すことに費やされます。なのでこの男に興味を持てなければ本作は読んでいて辛いかもしれません。事件自体に派手さや謎めいた部分はなく、正直トリックも動機も取って付けた感が強い。私はさほど男の謎に惹かれなかったので本作は冗長に感じました。 探偵役である火村が参入するのは中盤以降なので、それまではアリス一人の奮闘ぶりが楽しめます。 全体的にゆっくりと進むストーリーで刺激的な展開はほとんどなし。安定した文章で読みやすく、トリック自体もトンデモ要素はなかったもののミステリーとしては優等生すぎてやや退屈でした。差し引き☆3。 | ||||
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火村の登場が後半というので 前半は退屈かと思っていたが なかなか面白く読み進めることができた。 ただ やっぱ長すぎ。50ページは削って欲しい。 続いて後半というか終盤がダラつき気味。特に遺言状の文面が出てきた後から。 小説家とのわざとらしい長いやりとりは不要。 犯人の人柄や動機についての展開は いきなりそう言われても・・・な感じ。 後半でも50ページは削って欲しい。 一気に読んで 夜中になってせいもあるが 最後の20ページ程は飛ばし読み。 作者の狙いは理解できるし その部分は楽しめたんだけど いかんせん長過ぎ。 | ||||
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有栖川らしい作品の最後だった気がします。最後の展開が急に展開されるのでそれまでの関係が長すぎる気が | ||||
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最近は短編集ばかりだった火村シリーズの待望の長編でシリーズ最長ボリュームである。 今回火村は最期に謎解きで登場するだけ、ほぼ有栖川氏が主人公となる展開だ。 このシリーズは従来はアリバイやら密室などの本格らしいトリック主体のものだったが、今回は本格らしいトリックはかなりシンプルで、それよりも被害者の隠された半生を描く事に主眼が置かれている。 本格派の有栖川氏としては珍しく今回は端的に言えば、東野圭吾が書くようなミステリーに挑戦した作品だ。 かなりの長編ながら展開がうまいので最後まで地味な事件ながら引っ張っていく。 読み応えのある長編ミステリーに仕上がっている。 | ||||
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大阪市中之島の銀星ホテルで梨田老人が死んだ。年齢は70歳くらい。警察は首つり自殺と判定したが、同宿していたある女流作家は納得できない。そこで推理作家の有栖川有栖に真相解明を依頼したのである。快諾した有栖川は、友人と共に真実の解明に挑む。 中之島は大阪の中心地である。市役所、大銀行、中央公会堂などの歴史的建造物が保存されているばかりでなく、現在も新しい建物が次々建てられてゆく若い土地でもある。こういったことが、他の日本のミステリーと同様に書き込まれ、旅情を掻き立てられる。ホテルの朝食にお粥があって、普通の関東人は食べつづけないだろうが、おいしい梅干が添えてある。でも、一番大阪風なのは有栖川の発言である。「逆転したのに、同じ回の裏に再逆転のホームランを打たれたようなものだ」と言うような趣旨のことを言うが、なるほど。人生を野球にたとえますね。 そうこうしているうちに、友人の大学教員、火村の援助も受けて、彼は真相にせまる。 | ||||
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私にとって久々のヒットでした。 アンティークなのに清潔でこじんまりした、こんなホテルに私も泊まってみたい! 読んでる間、まるでこのホテルに滞在しているような錯覚に陥る一冊。 | ||||
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今まで何作も読んできましたが、やはり面白いです。今回は、殺人事件ではなく、殺人かどうかわからない、いったい誰なのかわからない人物の人生を探っていきます。謎解きの前に謎がある、といった構成でしょうか。ホテルに集う人々のお話や、ホテルで働く人たちの立ち居振舞いも素敵でした。推理小説でありながらいつもながら表現が美しく、アリス、火村コンビの活躍を今後も期待しています。 | ||||
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犯人さがしより、一人の人間の過去を求めていくお話ですよね。 私は満足しましたが、物足りない読者もいらっしゃるかとは思いました。 それよりも… いつもは人物紹介的に描かれ物語の風景でしかない火村先生のナゾとか秘密とかに皆が言及しすぎじゃないですか?? 次の長編で主題になって、シリーズ終了とかに… ならないでほしいです。(気にしすぎ?) | ||||
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冗長でしょ?もう有栖川有栖は読まない。 心に刺さるものもないし。 | ||||
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待ちに待った火村シリーズの13年ぶりの長編に、ドキドキするような興奮と緊張感を抱きながら読ませて頂きました。 長編ミステリ特有の派手な連続殺人がある訳ではなく、一人の男の死の真相に地道に迫っていく展開でありながら、ぐいぐいと本の世界に引き込まれていきました。特にアリスの捜査パートでは「アリス、ここはこうじゃない?」と彼と共に捜査しているような感覚に陥り、その成果を火村先生に褒められた時は何だか自分の事のように嬉しくなりましたね。 火村先生に掛かった鍵も気になりますが、同時にアリスの心の奥も少し覗けたような気がしました。彼が親友の謎に踏み込まないのは、自分の心の鍵に触れて欲しくない裏返しなのかもしれない、そんな印象を持ちました。 ドラマになったことで読者の方も増えるかな?と思い、だいぶ発売から遅くなりたがレビューを投稿させて頂きました。やはり有栖川有栖は長編が素晴らしい!そう再認識させられる作品です。 | ||||
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本作は久しぶりに読んだ火村シリーズだったが、発見された死体が自殺か他殺か分からず、まずはそれを解決しなければならないという設定が、本格ミステリーへの挑戦となっている。 確かにミステリーは著者が以前同シリーズで述べたように殺人こそがその前提となっているからだが、ここでは被害者の謎と絡めて、犯人探しだけではない一つのクライマックスとしていて十分堪能できる。 もちろん火村の名探偵ぶりも健在で従来のファンの期待を裏切らないのが嬉しい。 | ||||
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超名作揃いの「江神二郎シリーズ」に比べ、個人的に「火村英生シリーズ」は心の震える作品が皆無でしたが、遂に出ました大傑作が。 一人の男の人間味溢れる壮絶な人生と、犯人のクズっぷりの落差も○。 より深い人間ドラマにシフトした滋味豊かな作風に、有栖川さんの円熟を感じます。 火村やアリスが20年前の阪神大震災の時と同じ34歳のまま、現代においてスマホをいじっているファンタジー設定には、やっぱり笑ってしまいますけど。 | ||||
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