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鍵の掛かった男



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【この小説が収録されている参考書籍】
鍵の掛かった男
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)

鍵の掛かった男の評価: 3.60/5点 レビュー 50件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 41~50 3/3ページ
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No.10:
(4pt)

推理小説というより、有栖川有栖の大阪LOVE本として読むと、面白いかも。

自殺として処理されたが、本当は他殺だったのでは?という疑いを持った先輩作家に頼まれて、アリスと火村が、死んだ男の調査に乗り出すが、彼の経歴は謎に包まれた『鍵のかかった男』だった。

火村は勤務先の大学が入試の時期なので忙しく、最初はアリス一人で調べ始める。それがなかなか良い。火村が登場すると、特急列車のように、すぐ事件が解決することが多いが、アリス一人だと、まるで鈍行列車のようにのんびりゆっくりで、読んでいる自分も、あれこれ考える時間的余裕がある。
それに、この小説って、一種の旅情ミステリ。
目次の次に、大阪中之島界隈の地図が載っている。中之島って、二つの川に挟まれた中洲のような所なのだ。由緒ありそうな名前の橋がいっぱい架かり、北には、歓楽街で有名な北新地がある。
こういう地図を見ると、ああ、行ってみたいなぁと旅ごころを刺激されるね。
有栖川有栖って、旅情ミステリの才能があると思うよ。江神シリーズなど読んでると、ああ、京都に行きたい! 特に、同志社大学の生協に!とつくづく思うもの。
鍵の掛かった男Amazon書評・レビュー:鍵の掛かった男より
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No.9:
(3pt)

今までとは、かなり違う活躍をします

火村が入試業務で忙しいため、アリス自身が調査をしていきます。 そのせいかなかなか解決しません。 薄い紙質で500ページを超す長編になっています。 真打ちの登場が待たれました。 東日本大震災の日の夕方に被害状況を知って涙するという場面がありますが、あの日は、本当にひどいところは報道すらできず、テレビでは首都圏の交通渋滞を延々と放送していました。 被害がひどいところは、報道すらできないのですね。 259ページ7行目、会話が間違って広島弁になっています。 505ページ8行目、つもり が間違っています。 第一刷りです。
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No.8:
(4pt)

だらだら登って、一気に気持ちよく駆け下りたが、最後に脚が攣った?

プロット上、止むを得ないとは云え、梨田稔の死をめぐる謎の説明や伏線張りのための前半部分が冗長過ぎる。 (正直やや辟易した。 )やっと登り切ったところで252頁から物語が一気に炸裂し、そこからは一気に読まされたが(その意味では前半部にもちろん意味はあるのだが)、結末部では「えっ、こんなことで人一人殺すんか」というのが正直な感想であった。 面白かったことは面白かったのですが、以上二点を差し引いて、★4つとさせて頂きました。
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No.7:
(4pt)

サザエさんを実感(&#62;_&#60;)

火村とアリスの会話は楽しいし、ニヤニヤしちゃうんですが、肝心の謎解きが・・・。 扱っている事件がちょっと物足りなかったかな。 分かってはいるのですが、スマホを使っている火村准教授に寂しさを感じました。 昔は彼は年上だったのに(苦笑) 恋してるのか?と訊かれて「はあぁん?」と返す彼がやっぱりずっと大好きです!
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No.6:
(5pt)

量的な面だけでなく、質的な面でもまさしく力作

待望久しい作家アリスシリーズの長編で、帯によると「〈火村英生〉シリーズ13年ぶりの書き下ろし」。著者が「あとがき」で書くように、同シリーズでは最長で、巻末には400字詰原稿用紙972枚と記されており、530ページを越えている。

出版社の新人賞受賞パーティで幕が開く。ほとんどこういった催しには出ない有栖川有栖だが、その出版社の編集者から大御所女流作家・影浦浪子(上の内容紹介に景浦とあるのは間違い)が相談したいことがあるので上京してほしいと頼まれたのだ。その相談とは、影浦が大阪で定宿にしていたプチホテル「銀星ホテル」で死んだ梨田稔に関すること。梨田は69歳で、そのホテルに5年間逗留していたのだが、ある朝、縊死の状態で発見される。警察は状況から見て自殺と判断する。しかし、梨田は身寄りこそなく、来歴こそ分からないことが多いものの、ボランティアに参加し、人当たりも良く、死後に判明したことだが2億円以上の預金も持っていた。梨田と交流のあった影浦だけでなく、銀星ホテルのオーナーもホテルに与える影響は自殺よりも他殺の方が大きいにも関わらず、自殺したとは思えないという。そこで、火村と有栖川が警察に協力して事件を解決してきたことを知る影浦が、二人に調査を依頼する。火村は入試シーズンに重なったため、有栖川が単独で調査を開始。梨田がこの5年間、どのような暮らしをしてきたのか、さらには「銀星ホテル」に住み始める前には、何をしていたのか、有栖川が細い糸をたぐりながら、少しずつ梨田の人生をあぶりだしてゆく。そして入試が一段落した火村も調査に加わるものの、自殺・他殺を決定的にできる証拠がなかなか見つからない

謎は、大きく分けて二つ。梨田稔とは何者か? そして彼は自殺だったのか、他殺だったのか?
トリックに主眼を置いたミステリーではなく、被害者という存在そのものが“謎”で、それを解明していくのが主眼となっている。
謎の解明に大きな役割を果たす事象について、火村も有栖川もやや鈍いとも感じるが、二人の状況を考えると仕方ないのかもしれない。

8日に入手、9日の夜遅くには読み終えていた。一気にとはいかなかったのは、9日に仕事があり、8日に徹夜で読むことができなかったからだ(30代であれば、おそらく完徹して読み終えていただろう)。それほど面白く、量的な面だけでなく、質的な面でもまさしく力作と言えよう。どのような着地点になるのか、次々にページをめくり続けた。

どこか『ハマースミスのうじ虫』や『ディミトリオスの棺』を思い出させる。ただ、梨田のある種波乱含みの生涯を知ると、この2作とは違う、なんとも言えない感慨が浮かび上がってくる。そして、こうなるしかないというラスト1行に胸が熱くなった。
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No.5:
(5pt)

待望の長編!

長年待った甲斐がありました。 超長編でありながら一人の男の人生の謎に、どんどん引き込まれて先を知りたくなり飽きさせない文章が魅力的です。
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No.4:
(5pt)

のめり込みます

待望の火村シリーズ長編です。 待った甲斐がありました。 内容は濃密で引き込まれます。 骨のある本格ミステリであり、非常にロジカルです。 久々に読み応えのある内容で大満足です。
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No.3:
(5pt)

やっぱり間違いない!有栖川有栖!

やっと出た!ちょうど1人で有栖川有栖祭りを開催していた中での発売で、嬉しくて一気に読んでしまった。 アリスが1人で捜査している中盤頃までも物語の進行はもちろん、街の描写や文章も面白かったがやはり!火村が出てきてから俄然物語がおもしろくなる。 ラストもよかった。 ただ、一ヶ所セリフにミスがあったような?ホテルオーナーが言ったらしいセリフが訛ったおっさんの口調になってないか…?
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No.2:
(3pt)

うーん?

久々の火村シリーズだったので、楽しみにしてました。 今回のトリックや動機は、少し雑に感じられました。 理不尽さなどより、呆れる感じ。 昔の作品の方が良かったかな。 面白かったですが、星3個で。
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No.1:
(1pt)

この真相はあり得ない

ページをめくるにつれ、多額の預金を残してホテルで亡くなった謎の男性の素性が徐々に明らかになります。
本格推理小説ファンはまさに至福の時間を過ごすことができます。(中之島を紹介するくだりはガイドブックを丸写ししたような文章で辟易させられましたが)
そして探偵役が真相を解き明かす部分では、例によってエラリー・クイーンばりのロジックが炸裂します。
しかしながら、この真相はあり得ません。
(詳しくは記すことはできませんが、すでにお読みの方は306ページをご参照ください。男性がホテルを訪れた時期と、その理由との間に矛盾があります)
作者も出版社の方も、この点に気づかなかったのでしょうか。
推理小説としては破綻しているということで、残念ながら星一つとしてさせていただきました。
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