■スポンサードリンク
鍵の掛かった男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
鍵の掛かった男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の秘密。被害者の秘密。そう、表紙の遠近法ガン無視の巨大鍵を肩甲骨付近に括り付けてトボトボ歩いてる男は被害者であろう。彼と彼を取り巻くホテルとホテルを取り巻く大阪珍道中物語。聴き込み聴き込みまた聴き込み。犯人の動機はわかるようでわからなく一拍考えやはりわからない。犯人のチョイスは名探偵コナンの初期の頃を思い出すチョイスのイメージで運命のルーレットが廻りだすが物語がとにかく長く感じあれこれ深く考えるのがミステリーなのかもしれないが有栖と火村の会話がイケてる悪友感が強く自分たちに酔いしれたアルコールの臭いを感じる。酒は回るというけれど世界も廻ると言うけれど物語の舞台となった中之島を廻る船のように物語はスパイラルを描き決着がついたときには目がまわっていた。結末の意外性があれば評価は変わっていたか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホテルで自殺したと思われる男性。 その死の真相(殺人?)を探るのが名探偵火村のパートナー有栖川、というシリーズとは少し変わった展開。 殺人があって謎を探るのではなく、死者がいて、その真相を探る。しかもその男性の過去が全くわからず、ホテル関係者や常連の宿泊客の証言を元に薄皮を剥くようにすこしずつ真相に近づいていく…。 が、それで530ページは長い。 同じような会話が何度も何度も出てくるし、数ページずつ飛ばして読んでも話が繋がるのでは? 終盤になって登場した火村がたどりつく真相は、ヒネリがあるし余韻もあってよいがとにかく長かった。 正直、中編レベルの内容かな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
火村英生ものの長編ミステリである。2015年の作品。文庫化は2017年で、発売当初に買って1年以上積読になっていたもの。文庫で700ページ超もある大作なので大事にとっておいたら次のがでちゃったので慌てた、という状況。 物語は作家・有栖川が重鎮の作家から相談事を持ち掛けられるところから始まる。火村シリーズはおおむね事件が起きたところから始まることが多いので、なんだこりゃと素直な読者は思うわけだが、ストーリーはここからちゃんと始まっている。 いろいろな経緯もあって、アリスは単独で事件(?)の真相を探る活動を開始するのだが、この捜査があっちへいったりこっちへいったり。読んでいる側としてはちょっとイライラが募る。大阪の地理や歴史にはそれほど深い造詣はないし、それほど関西への思い入れもなあ・・・と思いつつも、とにかくアリスの活動報告に身を任せていくしかない。 本の厚さでおおよそ半分を過ぎたあたりで真打・火村先生登場。そして真実はついに明らかに・・・という展開である。 驚きの結末まで読み終わっての感想ですが、まぁ楽しめました、というところ。 これまで火村ものというと、快刀乱麻を断つ推理でばっさり、というイメージが強いのだが、本作はどちらかというと地道にアリスが情報を集めて回る(のと絡めた大阪やその周辺の地勢や歴史や町の風物の描写)を楽しみましょうという趣向に重きが置かれている感じがするのだ。 ミステリのストーリとしてみた場合も、これはどう贔屓目に見ても「本格」ではなく、アリスの視点で捜査の過程を追体験する読書、という様相。これがクロフツ作品ならさもありなんというところですが・・・。 というわけで、面白いミステリ小説ではありますが、ちょっと(こちらが勝手に)期待したものと違った、という話です。もう10年もすれば、有栖川有栖の転換点となった作品!などと喧伝されるのかしらん? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくわからん老人の死因を探る旅、序盤は登場人物のキャラが薄い、全く興味持てない旅を何とか読み進めるが後半どうなるだろうか。 記述に誤りが 発見者は紐をほどき・・ 部屋に一歩も踏み込めなかった云々と矛盾しているが | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アリスが『死者』(自殺で処理されかかっていたので『被害者』とは呼べない)の過去を探るパートと 大阪中之島に関する薀蓄が面白さの大部分で、火村が出てきてからは失速気味でした。 正直言って「遺体から入手経路不明の睡眠薬が検出+ヒートシールや薬包が発見されない」(序盤から提示) 「腕時計から指紋が一切検出されない」(中盤以降判明)のに自殺と断定する警察はどうかと思いますし、 周辺の人間関係も調べておかないというのは異常だと思います。(警察の怠慢・腐敗を告発する意図の小説とは思えませんし) 終盤の解決篇も無理して『今(執筆当時)風の人間心理』を前面に押し出しているように感じられます。 (事実、文庫化された時点ですら古臭くなっています……) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリはミステリしてるものの、ホテルで不審死した男性の捜査(ほぼアリス単独の調査)のきっかけが女性作家の感情的な煽りでそれに乗るアリスがやけにらしくない印象を受けた。それに死亡した男性に書かれている程の魅力も無く、トリックはともかく予想外の一面があったことetc.も最初の段階で判ったので面白みに欠けた長編だった。諸事情あってか火村までやたら絡んでこないのは味気ないがむしろそれで良かったとすら思えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有栖川作品を読み始めて数年。読み始めてからは初の長編なので期待が大きかったのですが、大きすぎたのかもしれません。 まずこれ有栖川作品ですが、本格ミステリというジャンルではないですよね? かといって社会派ミステリでもなく、ハードボイルドというほどでもなく。うーん、なんだろ? ジャンル分けは重要ではないのですが、やはり有栖川作品ということでちょっと期待とは違っていたのは確かです。 また出版社が書いた紹介文が悪い。「人間の謎を、人生の真実で射抜いた」って、それほどのものか? 被害者の人生を辿っていく話ですが、落ち着いて読むと特に悲劇的でもないんです。自業自得的だったり、相当な強運も持ってるし。購入前、この紹介文を読んでいて、皆川博子バリの悲劇的な人生やら人間の業を期待してしまったので、読んでみたら少々肩透かしをくらった感じでした。ただこれはこの作者が悪いのではなく、このアオリ文を書いた出版社と、期待しすぎた私が悪い。 あと他の作品でも雑学ネタや土地ネタが出てきて、それがお好きな方も多いようですが、私は飛ばして読みたくなる部分なのです。なのでこの全編にわたるご当地ガイドブック的な内容は「それを求めているわけじゃないんだよ」というものでした。あくまで私の趣味です。すみません。 他の方々の高評価レビューを見ると、作品が悪いのではなく、単に私の趣味に合わなかっただけのようです。ファンの方、申し訳ない。ついでに装丁も私の趣味ではないので、未だ本屋のカバーを掛けたままです。 ということで星3つにさせていただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
500ページ越えの長編ミステリー。さぞや大規模な謎かけが…とワクワクして本を開きましたが、始終パンチに欠けるというか地味というか…いまいちパッとしないまま読み終わってしまいました。 同シリーズは何冊か読みましたが本作はいつもと方向性が違うような気がします。ミステリー小説というよりヒューマンドラマ系の小説を読んでいる気分になりました。鍵の掛かった男というタイトル通り、ひたすら一人の男の謎めいた人生を解き明かしていく内容になります。 早々に人死には出るものの、自殺か他殺か終盤に差し掛かるまではっきりしない。事件の捜査や犯人のトリックは脇に置かれ、ページの8割方は死んだ男の身の上をひたすら探り出すことに費やされます。なのでこの男に興味を持てなければ本作は読んでいて辛いかもしれません。事件自体に派手さや謎めいた部分はなく、正直トリックも動機も取って付けた感が強い。私はさほど男の謎に惹かれなかったので本作は冗長に感じました。 探偵役である火村が参入するのは中盤以降なので、それまではアリス一人の奮闘ぶりが楽しめます。 全体的にゆっくりと進むストーリーで刺激的な展開はほとんどなし。安定した文章で読みやすく、トリック自体もトンデモ要素はなかったもののミステリーとしては優等生すぎてやや退屈でした。差し引き☆3。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
火村の登場が後半というので 前半は退屈かと思っていたが なかなか面白く読み進めることができた。 ただ やっぱ長すぎ。50ページは削って欲しい。 続いて後半というか終盤がダラつき気味。特に遺言状の文面が出てきた後から。 小説家とのわざとらしい長いやりとりは不要。 犯人の人柄や動機についての展開は いきなりそう言われても・・・な感じ。 後半でも50ページは削って欲しい。 一気に読んで 夜中になってせいもあるが 最後の20ページ程は飛ばし読み。 作者の狙いは理解できるし その部分は楽しめたんだけど いかんせん長過ぎ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
火村が入試業務で忙しいため、アリス自身が調査をしていきます。 そのせいかなかなか解決しません。 薄い紙質で500ページを超す長編になっています。 真打ちの登場が待たれました。 東日本大震災の日の夕方に被害状況を知って涙するという場面がありますが、あの日は、本当にひどいところは報道すらできず、テレビでは首都圏の交通渋滞を延々と放送していました。 被害がひどいところは、報道すらできないのですね。 259ページ7行目、会話が間違って広島弁になっています。 505ページ8行目、つもり が間違っています。 第一刷りです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々の火村シリーズだったので、楽しみにしてました。 今回のトリックや動機は、少し雑に感じられました。 理不尽さなどより、呆れる感じ。 昔の作品の方が良かったかな。 面白かったですが、星3個で。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!