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白昼の死角



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【この小説が収録されている参考書籍】
白昼の死角 (角川文庫 緑 338-25)
白昼の死角 (光文社文庫)

白昼の死角の評価: 4.37/5点 レビュー 108件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.37pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全108件 81~100 5/6ページ
No.28:
(5pt)

頭脳戦

デスノートが空想なら、

この話はリアルにより近い。

現代版にリメイクしても面白いかも。
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No.27:
(5pt)

ノンフィクションではなかった!

まるでノンフィクションのような、書き方でリアル感満載。

最後まで退屈せずに読めました。

詐欺師の心理とか、戦後の日本の様子が伺えて勉強になりました。
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No.26:
(5pt)

「帝国の死角」と並ぶ、高木彬光先生の傑作

高校生の時から繰り返し読んできた名作。
挿絵のあるカッパ・ノベルス版。懐かしの青箱入り高木彬光長編推理小説全集版。カバー写真が映画とタイアップの角川文庫版。そしてこの光文社文庫版。
特に第1章「恐るべき天才」は何度読み返しても飽きない、不思議な魅力があります。「さあ、始まるぞ!」というワクワク感をあおる、流麗な筆致。箱根の旅館や芦ノ湖の船上の夢のような風景の描写。そこで語られる、異常な完全犯罪物語の予告。「やりますなぁ、高木先生!」といつも感服したものです。

もちろん、2章以降もとにかく面白く、飽きさせない傑作です。角川による映画化作品もよかったですが、原作とはかなりタッチが違うので、比べてみるのも一興だと思いますよ。
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No.25:
(4pt)

昭和30年代の経済詐欺悪漢小説

昭和50年代の角川の映画化のイメージが強いが、本作自体は昭和30年代に書かれており、高木氏が本格推理路線から社会派推理に転換した頃の代表作。
角川文庫版の解説だと、社会派倒叙推理と銘打っているが、はっきり言って推理小説的な要素は皆無であり、戦後の動乱期を生き抜いた一人の男の人生と経済詐欺の過程を緻密に描いた、一種のコンゲーム悪党小説として、非常に読み応えのある作品。
文庫版で650ページとかなりのボリュームで、展開としてはカモを見つけては騙すという繰り返しなので、中盤やや冗長という感じもするが、今読んでも十分面白い作品になっている。
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No.24:
(4pt)

人生は戦い(勝つか、負けるかの)。

本書を警鐘ではなく、ビジネス目線で読んでみた。

法の盲点(死角)を突く代わりに、他社が目をつけていない、あるいは、スキマ(ニッチ)を見つけ出し、入念な下準備(資本・時間・計画・時機・場所)の後に、断行する。

ヤッツケではない、完璧(細心)な計画をたてる為には、過去の成功事例だけでなく、失敗例もくまなく研究し応用する独創力・着眼力・知恵・勇気・練磨・体力・気力・精神力・度胸が必要であり、同じ手法・流行は長く続かないので、次の一手を常に考え、準備しておく必要がある(驕れる者久しからず)。
ブームの引き際(切り上げ時)を間違えると、損害は大きいが、勝敗は最後の一瞬の粘りで変わる(諦めたら、そこで終わり)。

波に乗っている時(調子が良い時)は、トコトン突き進み(成功が自信を生む)、流れが変わったら慎重に、時流を見定める(誤算が誤算を生み、判断を誤る)。

一緒に戦う仲間(衆の力)、配偶者(後顧の憂いが無いと、思いっきり戦える)、ライバル(同業者)の存在は大きい。

人って、いつの時代も、オイシイ話や優しい言葉には、弱いね(悲しき存在)。
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No.23:
(5pt)

30年前に一度読んだが、とても良かったので再度読みたくなった

30年前に一度読んだが、とても良かったので再度読みたくなった。
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No.22:
(4pt)

高木彬光の代表作

最近、高木彬光ファンになった友人へ代表作を読んでもらうために購入したのです。ちなみに、神津恭介ファンクラブの面々に私が選択した作品について賛同を得てます。
 主人公のモデルは誰かと言う謎をファンクラブの面々と論じていますが、もちろん、結論は出ません。少し長いですが、多くの方に読んで頂きたい作品です。なお、昨年、DVDが発売されましたので、興味ある方は見て下さい。原作に忠実に映画化されています。
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No.21:
(5pt)

最高でしょ

本も持ってますが、Kindle版もと購入。何度読んでもドキドキする。そしてすげーと思う。素晴らしい小説です。
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No.20:
(4pt)

積み上げた事がゼロになる行為の見本

学問知識を接続しやすい品質の脳ミソを所有して生まれきたことで、スムーズな運営能力にめぐまれ、閃きを検証しながら現実化し、その経験をベースに才能が開花していく過程は参考になる。詐欺師の研究すれば成功者になりやすいとおもう。詐欺師の才能の賞味期限が続く間はおもしろいように魔法使い的行為がスパスパ現実化していく。詐欺師の価値創造スタイルの欠陥は他人の不幸の上に自分個人の幸福を構築する点だ。このスタイルを採用すると崩壊は時間の問題でここが最大の死角である。他人を不幸に落とせる才能が自己に向かういだすのは計算できない。上昇気流に短期間にのれてしまうことで溺れてしまう。人の特徴的な死角だ。運に嫌われる行為を研究しなかった詐欺師は奈落へと落ちていく。他人にした行為は返報される。前兆はじわじわと体に反映され内臓がくさる。行為は返報される。これは宗教的内面の事実であり頂点を登って慢心になり失敗するのは共通事項。統計をリスト化してほしいところ。運に嫌われる行為をリスト化したい。それは非科学的で宗教的なため有頂天にいる人の盲点になる。無宗教者が栄光をつかみ落ちていく死角の盲点を確認できるいい本のであろう。 人間が栄光の頂に登りあがるまでの運のよさと行為の代償を研究できる本である。何をしたらゼロになりマイナスになった際にいっきに加速化して崩壊へ向かうかを知れることができよう。
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No.19:
(5pt)

社会・人の教科書

横浜を作った男、の著者、高木彬光さんのヒット作。経済小説というジャンルになるらしい。詐欺をテーマにしながらモチーフは人間であるが故の錯覚を通して、本当の悪とは何かを身近な語り口から導く珠玉の作品。ドキドキして、思わず、徹夜して読んでしまった。将来、経営者になる人は必読であろう。面白くためになる。
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No.18:
(5pt)

究極のピカレスク小説

ピカレスク小説の中でも素晴らしい作品です。
確かに出てくるのは悪人です。
利益を得るがために、法の抜け道をかいくぐり
法の門番さえかいくぐり…

…とかくと傍若無人の限りを尽くす、
女たらしのように思えるでしょう。
ただし、最初に出てくる男はまさにそれで
そやつは残念なことにそれらがたたり、命を落とします。

ただし、それ以後の男はそれとは無縁です。
後半のほうにやや、と言う形でありますが
全体のページ数からすればそれはわずかに過ぎないでしょう。

とにかく彼の犯罪は
アッと驚かされることでしょう。
以下に相手を欺くか、そして巧妙に騙すか。
時に相手に復讐をしたり
アッと言わせたりもします。

それは彼の賢さゆえでしょう。
ただし、そんな彼にも唯一看破できないものは
ありまして…

こう言う小説だと
悪人がにくい、と思いたくなりますが
この作品ではそうは感じませんでした。
おそらく、鮮やか過ぎたからでしょう。
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No.17:
(5pt)

ぶ、ぶ、分厚い・・・

とにかくアツい?!分量・内容、どちらも圧巻。秋の夜長にどうぞ。
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No.16:
(4pt)

犯罪小説の最高峰

監督・村川透、主演・夏八木勲で映画化もされた犯罪小説の最高峰。

 冷酷かつ緻密な計算のもと、数々の犯罪を犯し、勝利を収めた天才詐欺師・鶴岡七郎。
 妻や愛人の抗議の自殺や、やくざの恐喝、警察・検察の追及をものともせず、富を手に入れる強欲な鶴岡の姿には、恐怖感を通り越して共感するだろう。
 なぜなら、彼の思想・発言は我々が日ごろ口に出しずらい正論そのものであるため、満たされぬ思いを彼に感情移入することでカタルシスを得ることができるからだ。
 特にエピローグでつづられた彼の手紙は圧巻であり、架空の人物であるにも関わらず深い尊敬の念を覚えるだろう。

 ページ数が多いため、読書離れしている最近の方々には、とっつきにくいかもしれない。
 しかし、読み始めると、それを忘れてしまうぐらいの内容なので、興味をもたれた方はぜひ、手に取ってほしい。
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No.15:
(5pt)

終戦直後の混乱期

実話を思わせるような、詐欺グループのものがたりです。

しかし当初の主役は線が細く、介添え役が主役になります。

そして、物事には終わりがありますが、その前に連戦連勝の詐欺師がただ一回、根本的に打ち負かされます。
すなわち、被害者がある行為をとってしまうのですが、これは一読してみてください。

フィクションとはいえ、当時における世代差の中に、人間の根柢を描いて見せて、この点通常のピカレスク・ロマンとは少々異なります。




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No.14:
(5pt)

最高です。

知人と酒を飲んだ際、一番面白かった本の話題となり
彼が一番面白かったと太鼓判を押したのが、この”白昼の死角”でした。
早速購入し読み進めると、面白さとスリル感、主人公の天才ぶりに感心させられました。
一押しです。
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No.13:
(3pt)

今となっては荒唐無稽

光クラブ事件を題材に、とは知っていたけど、それ以外に結構、今となっては荒唐無稽としかいいようのない、手形詐欺を繰り返す話である。
ただ、小説というのは進化するもので、最近は読まれないけど、和久峻三辺りの手形詐欺ものの方が面白い気がする。
中身にかかれている内容が今となっては話の中身が「お話」に過ぎる。経済というのは時代を超えて普遍的であるがゆえに、「点と線」の陳腐化以上のものがある気がする。
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No.12:
(5pt)

戦慄のピカレスク・ロマン・・・・!

横溝正史・森村誠一に続く第3の男として登場したのが、高木彬光氏でした。
本作はその高木氏の代表作でもあり、角川お得意のメディアミックス戦略の下、
映画化もされました。
物語は戦後まもなく話題となった『光クラブ』事件を下敷きに主人公、鶴岡七郎が
奇想天外な手口と胆力で遂行した悪事を彼を取り巻く多彩な人間模様とともに
一気に読ませます。
戦後まもなくの混乱期、日本のその後の高度成長を窺わせるようなやり取りや
描写もあり、大変興味深いものがありました。
現在の複雑な金融事情やモバイル・ツールの犯罪への応用ぶりからすればかなり
“アナログ”な印象はあるものの、その着想や人間の心理を読み尽くして臨む
一連の“犯罪”はもはやアーティストが作品を紡ぎ出すかのようです。
高木彬光氏のその他の代表作といえば『検事・霧島三郎』シリーズが有名ですが、
他にも『邪馬台国』や手相や易学にも造詣が深いことでも知られています。
悪事に魅かれる人間の弱さ、悪事によって得たものの儚さや脆さを
最後には鮮やかに描き切っています。
正統派もいいですが、変化球も悪くないと思ってる人には
絶対おススメです。
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No.11:
(5pt)

原作もよいが、毎日テレビ版も秀作。

素晴らしいピカレスク小説です。
今となっては、難しい犯罪もありますが、
読んでいて、主人公になりきっていました。中学2年の時です。
テレビ版も良くできていました。ラストは、原作と違いましたが。
なんせ、渡瀬恒彦氏が、トマトジュースを大量に飲んで、吐血の
演技をしたような、がんばった作品です。
単行本もあるし、早くサントラもテレビもCDやDVD化を
期待しています。
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No.10:
(5pt)

一気に読めます

冒頭はこの小説の主人公である鶴岡が、推理小説の作者にこれまで自身が首謀した犯罪を語り聞かせる場面からはじまり、その告白を元に書かれたものとされています。
序盤に描かれる金融犯罪(ヤミ金)は、実際に起きた「光クラブ事件 / 山崎晃嗣」として知られる(白昼の死角では太陽クラブ)現役大学生による金融犯罪がほぼ事実通りで、主人公鶴岡はこの太陽クラブ(光クラブ)の残党という設定です。
このように事実を小説序盤のプロットに用いたことで、その後描かれる奇想天外な詐欺・金融犯罪の数々がいかにも真実をおびていてグイグイ引込まれていきます。また殺人は犯さず、法律の盲点を隠れ蓑とし「丸見え」の尻尾をつかませませず、理論武装であるときは立ち向かい、ある時はのらりくらりとかわす鶴岡の姿はまさにアンチヒーロー。脇を固める仲間、協力者、女性、被害者はみな個性的で物語を引き立てています。
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No.9:
(5pt)

昭和の肌触り

 高木彬光という作家は知られているようで案外知られていないような気がしている。
 高木の仕事を振り返ってみると その多彩な作品に時に驚きを感じる。「ジンギスカンの秘密」「ノストラダムスの予言」「連合艦隊ついに勝つ」そうして 本作である「白昼の死角」を同じ方が書かれたということは 実は相当の事件なのではないかと思う次第だ。
 本作を高木彬光の代表作に推す声は多いし 大きいと思う。確かに金融犯罪小説としての本作は 時代を劃した作品であったと今でも思う。
 但し 本作が長生きを得ているのは 単なる金融犯罪小説には止まっていないからだと思う。
 「光クラブ」という戦後の史実を踏まえた冒頭から 最後に至るまで 高木彬光はきちんと終戦以降の昭和という時代を踏まえている。その時代の風物を見る目の確かさが 21世紀の現在に本書を読む際の大きな興味の一つだ。ざらりとした「昭和の肌触り」が本書の徳なのだと思う
 繰り返すが 案外 高木彬光は忘れられている。但し 見直しがされる時代も来るのではないか? そんな期待も個人的には持っている。
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