大東京四谷怪談
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大東京四谷怪談の総合評価:
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高木彬光の後期の作品だからなのか、余裕を感じる展開になっていました。ラストが良かったです。 | ||||
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ついこの間も日本テレビの『スッキリ』での、 アイヌ民族に対する差別発言が問題になったが、 本書第二十九章「真相」で刺青師の所業を述べる 部分で、女性たちに彫った観音像を、逆恨みして それぞれ、四谷怪談のお岩に似たものにしたり、 「観音像の顔を汚し、『アイヌ観音』と言いたく なるような化け物の顔になおした〜」としている が、これなんかは明らかにもっとひどい差別表現 だと思う。 | ||||
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角川文庫のこの表紙の復刻版を出して欲しい | ||||
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全5作品から成る墨野隴人シリーズの3作目。初版1976年。順番に読んでいるので、4作目以降は未読の状態でのレビューです。 前作もそうでしたが、本作は特に粗が目立ちます。医学と法学の知識を登場人物に長々と語らせているのですが、どちらも不正確極まりない。「裁判官も人間だから、印象が悪かったら死刑間違いなしですよ!」といわんばかりの展開は裁判批判としてはなかなか面白いのですが、少し過激に過ぎるでしょう。名探偵神津恭介なら、本職が法医学者だけに、もっと適切な解説ができたかもしれません。ただ、神津恭介も村田女史もロンブローゾの信奉者で、顔を見ただけで犯罪者と決めつけて憚らないところはあるのですが……。 昭和40年代という時代設定がよくないのかもしれません。人々の生活は現代とそれほど変わりはないのですが、価値観や物の考え方が大きく異なっている。「そういう時代だったんだ」と思って読むべきなのでしょう。 問題は最終章です。ここまで読んだ印象では、これはまったくの蛇足です。本書の初版が1976年、「あなたの知らない世界」「ノストラダムスの大予言」「ユリ・ゲラーのスプーン曲げ」が大流行した時代です。そう思って読めば時代の空気は分かるのですが、いかにも子供だましで一気に作品世界のリアリティが失われたように感じました。これが文字どおりの稚拙なオカルトファンタジーではなく、続編で回収される伏線であることを期待します。 | ||||
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この作品、作者は「破格探偵小説」を目指して書いた、と当時何かで書いていたような気がする。「破格探偵小説」とは何かというと、超自然的な様相を見せた事件(本作品においては「四谷怪談」をなぞるような連続殺人事件)がきっちり解決されたのち、最後に……えっ、まさかマジでお化け? みたいなコトらしい。 それだけでも話の結末として成り立っているのだが、墨野隴人シリーズにおいては、なんとその「破格」な結末がシリーズ全体のオチに関する伏線になっているのである。もちろん、一作目、二作目からチラホラといろいろな伏線が張ってあるので、本シリーズに関しては、一作目から順番に全部読まないとその真価はわからない……のだが、四作目「現代夜討曽我」だけがKindle化されていないのだ。どうにかして。 | ||||
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本書の初刊当時、著者はまだ脳梗塞で倒れる前だった。 もう全盛期は過ぎてはいたが、始まった「墨野シリーズ」に著者の本格魂のようなものを感じ、密かに期待していた。 社会派推理小説全盛期だったが、本格の糸は都筑道夫や土屋隆夫らによって、何とか保たれていた。 そんな中で登場した本作には期待も思い入れもあったし、何より怪談をモチーフにしたという遊び心が、本格ミステリ好きにはたまらないものだった。 そして、内容も、その期待にみごとに応えるものだった。 四谷怪談と刺青の妖しい雰囲気が全編を覆っていて、しかも当時の長編としては大ボリュームの読み応えは、何よりの贈り物だった。 著者自らが「破格」と名付けた本作の趣向は、一見するとカー「火刑法廷」の二番煎じのようであり、ミステリ読みほど評価が低かったものだ。 だから、その真の趣向が本シリーズの最後で明らかにされたときのショックとインパクトは大きかった。 著者の病がなければ、本シリーズの完結後、続いてどのような趣向の本格ミステリを残してくれたかと考えると、残念でならない。 土曜ワイド劇場で、二度ほどドラマ化されたことがある。 最初のやつは見たが、原作とは別物と考えれば、適度にチープでいいムードのドラマだった。 著者が当時、その持てる力をほぼ総て注ぎ込んだといっても良いと思う本作は、著者の初期作品と比べると確かに矛先は鈍くはなっている。 しかし、間違いなく贅沢な本格ミステリの、そして名探偵ものの傑作である。 | ||||
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