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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
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【この小説が収録されている参考書籍】
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全306件 121~140 7/16ページ
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現代から見ても、近未来に現実になるかもしれない世界(最終核戦争、人口の激減、 地球環境の壊滅的な破壊、火星などへの移住、本物が絶滅又は希少化した故の「電気羊 ⦅ペット用の羊型ロボット⦆などの模造動物の流行、新興宗教の興隆などが起っている 世界)での出来事を描いている。 その世界で、移住先の惑星の開拓用に製造されたアンドロイドが地球へ逃亡してきて、 ハンターが逃亡アンドロイドを見つけて処理する(「殺す」と言うべきか?)ストーリーだ。 アンドロイドは金属や樹脂ではなく細胞で作られていて、外見も知能も「人間そっくり」 なので、『共感性の有無』で人間と判別するそうだ。 しかし、アンドロイドの寿命は4年程度とのことだし、逃亡の際には主人である人間に危害を 加えたかもしれないが、地球へ来てからは人間に危害を加えず働いて暮らしている者たちを、 捜し出して処理するというのは問題ではないかと思う。 「アンドロイドは人間ではなく『機械』であり、逃亡するような機械は『欠陥品』だから、 『破壊』するべし」という思想に基づいているのだろうが、それなら、「クローン人間は人なのか 否か」「クローン人間を殺して臓器を摘出するのは殺人なのか否か」という問いにも同じ答えを するのだろうか。 | ||||
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1968年に書かれた1990年代の未来はズレもあり、映話という所謂スカイプのようなものでの通話にもなぜか「ダイヤル」で通話先を呼び出したりしている。 ディックの作品は初めて読むのだが、SFと言う形を借りて、人間の存在の不安定さが描かれ、途中主人公さえアンドロイドなのか人間なのかが不確かに感じられる。 人間として認められている特権は何で、排除されるアンドロイドとの違いはなんなのか。 ネットでヘイト、差別の文句を見るたびに、この物語が今こそ読まれるべき価値がある、と思う。 | ||||
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新作のブレードランナーから旧作のブレードランナーを観て、それからこの小説を読むという逆の手順となりました。はじめは難解で、映画のようには物語の世界にすっと入れなかったのですが、何べんも繰り返し読むことで様々な背景や細かな描写が浮かび上がってくるようになり、どんどん引き込まれていきました。そのような意味で言うと、はじめの評価は一つ星だったのに読み重ねるごとに星が増えてゆくという良い意味での奇妙な小説でした。 | ||||
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ブレードランナーの原作ってことで読みました。 ブレードランナーをより理解したいなら読んで損は無いと思います。 ただ、それ以上のものを得られるのか?と問われると微妙です。 ディックの作品は初見ですが、残りの本もこの調子なのかと思うと少し残念です。 | ||||
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哲学的で自分には作者が何を言いたいのか分からなかった。もう一度読めば色々見えてくるのかもしれない。 | ||||
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私たちへの警鐘をも感じさせる作品。深く意味を考えるほどに楽しみがより広がります。 | ||||
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フィリップ・K・ディックは面白い作家です。一見、SF小説ですが、扱っているテーマは、現代社会にも通じる普遍的なもので、登場人物も実に人間っぽく悩み、感情が揺れ動く様が描写されます。また「本物」とは何か、「偽物」とは何か、というのも繰り返し出てくるテーマです。 この小説でも、ずばりタイトルにあるように、精巧に作られたアンドロイドと人間に違いはあるのか?と、読者に問いかけています。 人間よりも頭が良く、一見、感情豊かにも見えるアンドロイド、その一方で、感情のかけらも無いように見える冷酷な人間のハンターも登場します。見分ける為には「フォークト=カンプフ感情移入度測定法」と呼んでいる心理テストのようなものが必要ですが、これとて100%正確ではありません。 主人公は、ハンターとして自分の仕事をこなしながらも、常に悩んでいます。ペットは機械仕掛け、感情は「ムードオルガン」によって作られたまがい物、希望のひとつだった「マーサー教」も作り物でした。 しかしそのうち主人公は、「共感性」の欠如こそがアンドロイドにおいて一様に見られる傾向だと気付いていきます。家族や共同体において仲間を思いやりながら生活できる共感性こそが、人を「人間」たらしめている要素であり、逆にそれを欠いている者は人間であっても不適格なのだという、作者の主張が見えてきます。体裁はSF小説ですが、フィリップ・K・ディックらしい、実に人間くさい普遍的なテーマの小説です。 | ||||
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映画化される前に「面白そうなタイトルだな」と買ってはみたものの、当時中学生だった自分には全く理解できずに最初の方だけ読んで放置してました。 今回ブレードランナー2049を見て、思い立って再度購入。購入の動機はデッカードが人間なのかレプリカントなのか、原作でどう書かれているかを知りたかったからです。読み終わってうーん、また考え込んでしまいました。人間よりも野生動物の方が貴重とされる世界で、人間と感情を持つレプリカントの差は何なのか、命とは何なのか?と哲学的な問題にぶち当たらされます。 原作と映画の設定の違いも面白いですし、一応最初の疑問に対する答えは書かれていますので、これは是非前作を知らない皆さんにも読んでほしい本です。 昔の早川文庫は活字が細くて文字数が多く読みづらい印象でしたが、今の本は老眼にも優しいですね(その分値上がりもしてますが)。 | ||||
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面白かったです 原作のあとに最新の映画を観たほうが背景がリンクして面白いと思いますよ。 | ||||
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商品の画像は新しい表紙なのに、古いタイプの商品が届きました。 新しい表紙のが欲しかったんですけど。 紛らわしい売り方をしないでください。 | ||||
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いまさら多言を要しない名作。 人間とアンドロイドの差異を「共感」に求めた本作は、現代社会において、以前にも増して意味を持つ。 | ||||
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命の区別はあるのか、何処から線引きするのか、楽しい小説であり思考性高い内容だと感じた。 | ||||
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1982年9月に映画を見た後に初めて読んで以来35年。 中学生の時に読んだ「火星のタイムスリップ」以来、ディックには悩まされっぱなしで、本書も訳が分からないという印象のまま本棚に眠っていたのですが、映画の続編を見たのをきっかけに再読しました。 前回に比べると多少は理解が進んだ気がするのですが、納得がいかないこともまだまだ残っていて、それでもいろんなことを語りたくなる不思議な小説。もちろん、映画化されたことも大きく影響しているのでしょう。 映画本編の様々なバージョンとその続編を見たことが本書を理解するうえで役立っている気がします。映画と小説はまったく別物ですが、どうしても比較してしまいます。 模造動物、情調オルガン、マーサー教、共感ボックス、バスター・フレンドリーのワイドショーなどという不思議な設定は映画には登場しませんが、これらこそ人々が破滅的な未来世界を生きて行くために不可欠ないやしの象徴であり、映画とはかなり異なるディックの世界に不可欠なアイテムです。この真綿で包まれているような神経症的なディックの世界は、映画の世界よりも現代社会に近いように思われます。 また、イーラン、ルーバ・ラフト、クラムズ巡査、ガーランド警視、フィル・レッシュ、アームガードなど、映画に登場しない人物も、本書独特の世界を示しています。 例えばイーランの存在は、最初の1ページからから最後の1ページまで、この物語が現代社会の続きであることを示しているように思うのです。 デッカードがクラムズ巡査に連行されてガーランド警視に尋問される場面では、自分は何者なのかという足元が崩れるような感覚に襲われますが、この場面とか、終盤イジドアがそれまで信じていたものを失って現実感覚を喪失していく場面などは、ディック特有の場面だと思います。 また、ルーバ・ラフトには、映画ではレイチェルに奪われてしまったヒロインの魅力と、ロイの最後の場面に発揮されたアンドロイドの正の側面が明確に描かれているように思います。並みのオペラ歌手以上の表現力を持ち、より人間に近いものになろうと願い、ムンクの〈思春期〉に心惹かれる彼女がもしヒロインであったなら、本書はまったく別の話になったかもしれませんが、そのような未来は描かず、ある意味で平穏な、優しいイーランとの未来、しかし、疲れたサラリーマンのたそがれる未来で終わらせたのは、少し意外でしたが、これもディックらしいと言えるのかもしれません。 レイチェルが意外に奔放な魔女だったのにはびっくり。思わず、お前はメーテルかと突っ込みそうになりました。 クライマックスで、デッカードがイジドアのアパートを訪問する場面は、本書の白眉ですが、もっとも興奮するシーンであり、同時に最も混乱するシーンです。バスターがマーサー教の秘密を暴こうという時に、興味本位で無慈悲にクモの足を切り取る女たち、そこで明かされるマーサー教とバスターの真実。混乱するイジドア。まさにその時、デッカードが到着。しかし、突然現れるマーサーその人。何回も読み返してやっと書かれていることが把握できましたが、疑問は残ります。“不条理のディック”という通り名を思い出しましたが、それなりに意味があるような気もするし・・・。 工業製品ならば当然のことですが、レイチェルと同じ姿かたちのアンドロイドが現れるのもディックらしいかな。でも、その内部の性格プログラムはかなり違っているようで、やはりレイチェルは特別なのかなと思うのは思い入れのせいかも。 ところで、リック・デッカードを略してメモしているうちにディックになってしまい、もしかしたら、主人公は作者の分身ではと考えるのは私だけでしょうか? ディックはわからないので、もういいやと思っていたのですが、また挑戦してみたいと思うようになりました。 | ||||
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某アニメ引用されていたので一読 某アニメでは正義とはなにかでしたが、 こちらでは、人間らしさとはなにか? というテーマのもと、独特の世界観で進んでいくストーリー。 始めはムードオルガンなど、世界観についていくのに苦労しましたが、 段々と引き込まれていきました。 せっかくお兄さんが、電子書籍ではなく紙で読むことを勧めているので、 紙で読んでみてはいかがでしょうか。 | ||||
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ブレードランナー新作映画を見る前に読み直し。 現代でも色あせないストーリーと時代設定 登場人物の性格も各々とても個性豊かに描写されていて、この作品のテーマであろう共感性について深く考えさせられる。 アンドロイドは精巧に作られた機械である。 人間と同じように笑い、泣き、悲しみ、怒る。 それがあまりに瞬時に適切で連続的に出力されれば人間と見分けがつかずに、アンドロイド自身も自分が人間であると思い込んでしまう。 感情があるように見える。感情があると思い込む。 しかし、アンドロイドは機械である。 対して人間はどうかというと、 時に優しく感情的であるが、時には冷酷で無機質な振る舞いをする。 まるで機械であるかのように特別な感情を抱かずに日々を処理していく。 人間とアンドロイドの違いとはなんなのか 人間とは、人らしさとはなんなのかを考えさせられるSFの枠を超えた傑作です。 | ||||
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題名のオマージュにもよく使われるので、気になって読みました。 世界観が幻想的で、面白かったです。 | ||||
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映画を先に観て手に取った原作本やノベライズは数多くある。 先に映像が飛び込んできたので難解でもイメージが湧くから素直に楽しめるのだ。 『ブレードランナー』の世界観やテーマに影響された作品も数多く今も依存しているのではないだろうか。 まだ見ぬ世界観で自分を問う材料としてSFは最良の材料なのかもしれない。 映画でイメージを掴み原作本でより深く知る。 人間とは? 自分とは? 壮大な世界観で自己を問うという禅にも通じる傑作。 生きているなかで、つまずいたり壁にぶち当る時に読み返す良書ではないでしょうか。 | ||||
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あの有名な、リドリースコットのブレランの原作だけれども、 映画版は1回しかみてないので、確かなことは不明だが、 火星から地球に脱走したアンドロイドを捜して、抹殺する賞金稼ぎの設定はおなじだが、異なる内容みたい。 あまり、動物の話はなかった。 映画版は、アクションと、近未来のビジュアルがメインだった。 しかし、原作は、核戦争後の人間の生活がえがかれていて、これはこれで、十分たのしめる。 偽の記憶は、トータルリコールみたい。 | ||||
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あらすじに惹かれて購入しました。 SF小説や海外の作品を読んだことがあまりないのですがとても読みやすかったです。 人間とは、と考えさせられるような作品でした。 | ||||
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本書のタイトルを完全に表するならば、本コメントのタイトルの通りだと思う。 本書に登場するアンドロイドは見た目は人間と区別がつかず、”個々の感情”を持っている。昨今のよくある話であれば、ネットワーク・AIといったキーワードと共に、アンドロイドや機械、コンピュータの精神は全体と統一したものか、それに対し特異に生まれたものの様に書かれ、「非有機精神の起源」や「その精神(権利)を人間が認めるか」が話の大筋になっていると思う。しかし、本書に登場するアンドロイドは人間と殆ど同じ様な個々の感情をそれぞれがすでに有していることが前提であり、人間とアンドロイドを識別する方法も、人間が誤認されるような問題を孕む、普通の精神鑑定方法と似たようなものとなっている。 その様な前提の下、本書の話の本質は「人間とアンドロイドの”精神的”違いとは何か?」であり、結果としてアンドロイドとは違う「人間固有の精神」を他者(生命・非生命)に対する感情、宗教を交え説いている。それが本書の話の妙であり、評価される所以でもある。 それゆえ、精巧なアンドロイドを賞金稼ぎが追う単純なSFサスペンス物語と思って読むと肩透かしを食らい、最後もしっくりこないかもしれない。また、アンドロイドが逃げる動機や、地球の人間が執拗に逃亡するアンドロイドを追う動機、アンドロイドの技術や登場する精神共有機・情調オルガンなどの説明も不足気味に思えるかもしれない。しかし、逆にそういった部分の話が単純であるがゆえに、上述の話の本質部分が鮮明になる。 アンドロイドと人間といったSF作品が好きな人であればお勧めできる(読むべき)書だと思う。 | ||||
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