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雲なす証言
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雲なす証言の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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ピーター・ウィムジイ卿シリーズの二作目です。ミステリーとしての謎解きはもちろんですが、交わされる会話の楽しさは格別です。まだピーター卿に出会っていない人には、第一作の「誰の死体?」から順に楽しんでいって欲しいです。 | ||||
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ウィムジーの兄が殺人で疑われ・・・というお話。 冒頭からいきなり話に引き込まれる展開で、そこから巻措く能わずの進行をする推理小説。スラスラ読めてページを繰る手が速くなる、ウィムジー卿とその仲間の推理と冒険に付き合わされる作品でした。 キャラクターも主人公のウィムジーを始め、その仲間や謎めいた被害者とその関係者の肖像がよく描かれており、感心させられます。この活き活きしたキャラクターの魅力もこの小説の魅力に貢献しているように思えました。 欠点を挙げるとすると、プロットが結構複雑に編まれているので精読を要する所や、著者のペダントリーでしょうが、英語以外の言語が多数使われていてそれが翻訳でも逐一フリガナで振ってあるのは親切に思えますが、若干読みにくく思える所でしょうか。 解説によると、著者のセイヤーズはユーモアのある闊達な人だったということで、今まで未訳の時に流布されていた難解で韜晦というイメージからは必ずしもあたっていなかったという、セイヤーズのイメージを刷新する論評になっていて、為になりました。作品も一作目からの飛躍を感じさせて読み応えがありました。 クリスティーと同じくらいプレゼンスのあるというのが納得できる第二作。機会があったら是非。 | ||||
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一応、最初に言っておきますとこの事件の真相は他の作品でも使われている手法ではありますので決して「ない」というものではないです。ただし、手法的には賛否両論の手法なのであります。なので散々考えさせられた割にこれだと時に怒り狂う恐れがあります。のであんまり過度な期待は寄せないように!!今回のピーター卿は悲劇も悲劇、貴族としてのピンチを迎えます。お家ピンチです。なぜならば彼の兄が殺人の嫌疑をかけられてしまったから。被害者と口論をしていたことが仇となってしまった模様です。ピーター卿ももちろん事件を解明しようと躍起になるのですがなにやら真実を知っている人がいても口をつぐまれてしまったりして何かと苦労が多そうです…もちろんこのあとも災難続きとなっています。ちょっとかわいそうになります。真相にはちょっと意外性があるためげんなりとしてしまうことでしょう。だけれどもどう見ても犯人は…と思っている人はドツボにはまってしまうかも…真相部分があれではあるけれども総合的には悪くは無い作品です。 | ||||
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ピーター卿の登場する長編第2作目。前作の事件を解決したピーター卿は旅行に出かけます、しかしパリで彼が眼にしたのは兄のジェラルドが殺人容疑で逮捕されたというニュースでした。ピーターはその容疑を晴らすために捜査を開始するというお話です。本作品ではトリック云々よりも、貴族院の議員を裁判するために右往左往している様子がコミカルに描かれたり冒険色がかなり強くなったりしていて、頭を使って考えるよりも読んでいて楽しめるような作品にしようという意図が感じ取れます。その分事件自体には物足りなさを感じないわけではありませんが、レギュラーの登場人物が色々な表情を見せているので彼らに対して共感を深めるのに役立つでしょう。ラストの場面もこの作品らしくまとまっていて、私は気に入っています。 | ||||
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ピーター・ウィムジイ卿の第1長編、「誰の死体?」のプロットにちょっと気味悪さを感じた人も、この第2長編「Clouds Of Witness」を読めば、セイヤーズの語り口のとりこになるかもしれない。「誰の死体?」とは全然違ったタイプの物語となっている。何しろ今回は、事件の当事者が、ピーター卿の頑固な実の兄ジェラルド公爵、その妹で独立心旺盛な立派な女性レディ・メアリ、彼女の婚約者という「身内」なのだから! ピーター卿は、パーカー警部と忠実な従僕バンターと共に、殺人の告発を受けた兄ジェラルドの無実を証明すべく、奔走する。自らの身に及ぶ危険を顧みず、事件の真相究明に全力を尽くす、限りなく快活なピーター卿を読めば、きっと彼の大ファンになってしまうだろう。 ピーター卿とバンターのどこか心温まるやりとりや、パーカーとレディ・メアリの心の交流などを含め、推理小説としてだけでなく、1つの恋愛がらみの物語として、1度手に取ったら手放せないほどおもしろい。 | ||||
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