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ベンスン殺人事件



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ベンスン殺人事件の評価: 4.00/5点 レビュー 34件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

いいね!!

いいね!!と致しましたが未だに欲しい本がありません!!
★評価は、5。是非!!
ベンスン殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ベンスン殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASRT2
No.4:
(5pt)

面白いんです!

こんなに面白い小説なのに、五つ星の評価が無いなんて悲しいです! 私は我ながら変な読者で、一連のヴァン・ダイン作品をミステリーだと思っていません。私はこれらを、「1930年頃のアメリカという暗い森の中を、ヴァンスとマーカムの二人が駆け抜ける冒険物語」だと思っています(ヒース部長も入れると三人ですが)。はっきり言えば、トリックの部分はどうでも良いです。もちろん、読んで行く目的のひとつではありますが、それ以外のところが面白過ぎるのです。昔からペダンチックと言われていますが、そのペダントリーも含めて、文学としてこんなに面白い読み物は滅多にあるものではありません。ユーモアとペーソス。社会批判精神。アメリカ社会をとことん軽蔑しながらも、その具現のようなマーカム検事を心から愛している、ヴァンスの人間くささ。そんなヴァン・ダインの愛すべき作風に、私は若い頃夢中になりました。何か面白いものがないかと探していた若い私を、第二次大戦前の、なにかしら社会の空気が澱んでいるような時代のアメリカという別世界へ、手を引いて連れて行ってくれた小説、それがヴァン・ダインでした。ヴァンスはひねくれ者で、毒舌だけれど、その言葉は胸のすくようなものばかり。性格は、実はちょっとシャイで、たまにマーカムに真心のこもったことを言われたりすると、すごく照れる。夢枕貘さんの『陰陽師』の、安倍晴明と源博雅の関係に少し似ているので、『陰陽師』ファンの方は楽しめるかも知れませんね。私は評価の低い後半の作品まで全部好きですが、一番はやはりこの『ベンスン』で、次が『ケンネル』と『ガーデン』です(どなたからも賛同は得られないラインナップですね)。『ベンスン』は第一作なので、やはり作者の気合いの入り方が違います。まだの方は『グリーン』や『僧正』から読まないで、是非ともこちらから。面白いですよ!
ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)Amazon書評・レビュー:ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)より
4488103014
No.3:
(4pt)

今読んでの読みどころ

探偵のウンチクがわずらわしいと思えるときもありますが、刊行から半世紀以上経過した
今になって読んでも、それなりに楽しめます。
物語の終盤に探偵はそれぞれの容疑者の不利な点を次々に明らかにする一方、犯人が
見つかったと喜ぶ警察を尻目にその片端から犯人であることを否定していきます。
ここで作者が示したかったことは、物的、状況証拠から提示される犯人がいかに
曖昧であるかという点と、翻弄される警察陣の対比としての神のごとき名探偵の姿かと
思います。
作者が意図したかは分かりませんが、これはテクスト(=証拠)の解釈について、
ミステリーが前提とする一義性を否定するもので、ミステリーについての根源的な
問いにつながるのではないでしょうか?
一方、訳文の漢字/ひらがなの使い方が、私の慣れた文章と大分異なるようで、読み
にくかったため星は一つマイナスとしました。
ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)Amazon書評・レビュー:ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)より
4488103014
No.2:
(4pt)

現代長編ミステリの幕開け

ヴァン・ダインの記念すべき処女作。本作以前にも長編ミステリは存在したが、現代風の骨格を持った長編ミステリとしては嚆矢と言える。それまでのミステリでは当然のごとく"物的証拠"を重視していたが、本作と次作の「カナリア」では"心理的証拠"を前面に押し出しているのが特徴。
作中で、「ウサギが走っているのを見た10人の大人が白いと言い、1人の子供が黒いと言ったら、どちらを信じる」と聞かれたヴァンスが「僕は10人の眼の悪い大人も、眼の良い子供も信じない。信じるのは心理的証拠だけだ」と答えるのが真骨頂。
また、結末近くで、容疑者の所を次々と廻り、一見犯行不可能な人物が実際には物理的には犯行が可能だったことを示す。しかし、皆、"心理的"には犯人ではないと切って捨てる。そして、最後に訪れた人物(検事マーカムの友人でもある)に対しても、そのアリバイを崩し、"心理的"にも犯人である事を告げる。ヴァン・ダインから国外ミステリに入った読者には痺れる展開である。
心理的証拠を前面に出し、現代ミステリの骨格を創った記念碑的作品。
ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)Amazon書評・レビュー:ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)より
4488103014
No.1:
(4pt)

記念すべきヴァン・ダイン第一作

「グリーン家殺人事件」・「僧正殺人事件」が有名なヴァン・ダインですが,「ベンスン殺人事件」は彼の記念すべき第一作です.プロットでは「グリーン」・「僧正」に一歩譲りますが,主人公ヴァンスの心理分析の醍醐味,読み応えのある重厚な文体,そして著者の博学ぶりが伺えるペダントリーは一級品です.これからヴァンス・シリーズを読まれる方,始めに「ベンスン」をお薦めします.単品としても一級品ですし,登場人物の性格もわかって他のヴァンス作品をより楽しめますよ.
ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)Amazon書評・レビュー:ベンスン殺人事件 (創元推理文庫 103-1)より
4488103014

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