カブト虫殺人事件



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

6.57pt (10max) / 7件

Amazon平均点

3.78pt ( 5max) / 9件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []C
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

40.00pt

20.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1960年04月
分類

長編小説

閲覧回数3,001回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数7

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)

1960年04月01日 カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)

完全であることを唯一の弱点とする完全犯罪を描いて第一人者が贈る第五作。エジプト博物館内で復讐の神を前にして殺されていた死体は、あまりにも明確に犯人を指摘しすぎていた。法律的には正義の鉄槌を下しえない犯人に対し、エジプトの復讐の神は、いかなる神罰を用意していたか? 神を信じないファイロ・ヴァンスの知性は苦悶する。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

カブト虫殺人事件の総合評価:7.56/10点レビュー 9件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9:
(2pt)

作品自体も翻訳も感覚が古く、あまり楽しめませんでした

アマゾン側の設定ミスなのか?ここに出ているレビューの中でこの「カブト虫殺人事件」に関するものは、2020年10月現在で20個中9つだけですね。他の2つの作品のレビューがごちゃ混ぜになっています。半数以上のレビュアーさんが投稿作品を間違えたとは思えないので、何かで各作品のレビューが一緒になってしまったのでしょうか。

ヴァン・ダインは10代の頃に「僧正」と「グリーン家」だけ読んだことがありました。内容はあまりおぼえていないのですが、おもしろかった、名作だったという印象は残っていました。というわけで、期待大でこの「カブト虫殺人事件」を久しぶりに読んでみたのですが、古い作品のせいか、そして翻訳ももう感覚が古くなってしまったためなのか、あれこれ目につくところが多くて正直あまり楽しめませんでした。

まず、探偵役のファイロ・ヴァンスに好意が持てなかったことは致命的でした。相手にはまず理解できないであろう外国語やラテン語を会話にちらほらはさむところが嫌味でキザで鼻につきました。また、「掘り出された美術品に一考の価値のあるものはめったにない。真の古代美術品は中国のものだけだ」と言い放ったりして、とても独善的です。
自分は一民間人に過ぎないのに真相が見えていると主張、けれどそれがどうしてなのかは何も説明もせず、まわりを見下した態度でだんまりを通し、捜査に指示を出したり逮捕を止めたりします。探偵が真相を明かさないというのは探偵小説の常道とは言え、もうちょっと捜査仲間である検事や刑事を公平に扱って、きちんと説明すべきではないのか?などと思ってしまいました。

また、エジプト学がテーマになっていますが、エジプトやエジプト人に対する蔑視の匂いがして読んでいて気分が悪いです。この作品を書くに当たって、作者は古代エジプト文明についてかなり下調べしているとあとがきにありましたが、エジプトについての知識も決して正確とは言えず、たとえば、エジプト人の登場人物にメリイト・アメンという古代風の名前をつけて、そちらの血筋を引いているということにしていますが、現在、コプト教徒(キリスト教の一派)やイスラム教徒の一神教であるエジプト人にこんな名前はありえないです。古代エジプトの宗教は偶像崇拝の迷信とみなされますから。これはただ作品のエキゾチックな雰囲気を盛り上げるためだったのでしょうか。

エジプト観光は日本でもとても人気があるので、今は古代エジプトについて知識豊富な人も多いと思います。この作品が翻訳された1960年当時はそうではなかったのか、翻訳の誤解や発音表記違いが目立ちます。皆さんも気がついておられると思いますが、まずタイトルのカブト虫ですが、作品中に出てくるのはカブト虫ではなくフンころがしのスカラベのことなので、現在なら「スカラベ殺人事件」の方が誤解がなくていいと思います。
スケラブ=スカラベ、諸王の墓の谷=王家の谷、プトレメオス=プトレマイオス、カデシ=カデシュ、アムン=アメン、オジリス=オシリス、ジゼのピラミッド=ギザのピラミッド、サフメット女神=セクメト女神 パピラス=パピルスなどなど数え上げたらきりがないですが、現在一般的に通用している名と異なるものがあまりにも多く、いちいち気になってしまいました。こういうことがあるので、やはり時代にあわせた新訳が必要なんだろうと思います。

アガサ・クリスティのエジプトものは、ひっかかるところもなくすっと入ってきたのですが・・・この作品はいろんな点で楽しめなくて残念でした。
カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)Amazon書評・レビュー:カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)より
4488103057
No.8:
(5pt)

スカラベ殺人事件

翻訳当初は「スカラベ」という単語が日本で馴染みがなかったためのタイトルなのでしょうか。個人的には、カブト虫殺人事件というタイトルでやや損をしている気がします。ストーリーは古典的よさに溢れていて、期待を裏切らない展開です。細かなアリバイや容疑者の行動の意味を一つ一つ解明していく過程は、現代のDNA鑑定などの科学捜査ものにはない味わいがあります。
カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)Amazon書評・レビュー:カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)より
4488103057
No.7:
(3pt)

重厚でサスペンスも満点だが解決が今一つか…

私設エジプト博物館内で起きた殺人事件。その現場に残る証拠は全て博物館長であり有名なエジプト学者であるブリス博士を指し示していた。早速逮捕しようとするヒース部長刑事たちに対しヴァンスは待ったをかける。地方検事マーカムはヒース部長とヴァンスの間で揺れ動く。そして第2、第3の事件が…

関係者からの証言を丹念に引き出して真相へと進む展開はいつもながら重厚でサスペンスも十分にありグイグイ引き込まれていく。しかし全体的に納得感が今一つであった。犯人側から見た時ここまでやるかという非現実感がある。犯人像もぼやけており読後感としては興ざめであった。
カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)Amazon書評・レビュー:カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)より
4488103057
No.6:
(4pt)

「業界ミステリ」のハシリ?

現代でも特にTVのミステリ番組では「業界ミステリ」がはやりですが、本作がその嚆矢ではないかと考えます。本作では「エジプト学」という「準業界」ですね。この後ヴァン・ダインは、「中国美術&スコッチテリア」「ドラゴン伝説」「カジノ」「競馬」「宝石」「香水」「スケート」と、業界もしくはテーマ別ミステリを開拓していきます。そのときどきの流行をテーマにするという手法で、ジャーナリスト出身作家らしい。
 全12作を全部読んだあとで、気に入った順番に順位をつけたら、「カブト虫殺人事件」は、「グリーン家」「ガーデン」に続く3位となりました。
 今、ヴァン・ダイン新訳が開始されて(遅々として進まないが)いますが、ここらでタイトルを語呂よく「スカラベ殺人事件」にしてくれないかなー。
カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)Amazon書評・レビュー:カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)より
4488103057
No.5:
(5pt)

古きよき・・・

ミステリー好きの方は是非1度読んで欲しいですね。アンティークな雰囲気がとても好きです。
カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)Amazon書評・レビュー:カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)より
4488103057



その他、Amazon書評・レビューが 9件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク