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アメリカ銃の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
アメリカ銃の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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これぞアメリカンミステリーと言う感じで、演出がど派手。2万人の大観衆が全員容疑者で、事件発生後入り口を封鎖して、全員身体検査して携帯してる銃を調べる、と言うのは絶対物理的に無理だと思ったのは、私だけだろうか。 うるさい読者が読めば、メイントリックがアンフェアで、どこにもそんな設定なかっただろ、と言われるからだろうか、国名シリーズ中ではあまり評価が高くないらしい。だが、自力で推理を試みたりしない私のような怠惰な読者にとっては、銃の弾道や隠し場所についてのトリックが楽しめて、文句なしで面白かった。もちろんお約束の「読者への挑戦状」も登場し、エラリーの快刀乱麻を断つ名推理でカタルシスを覚えた事は、言うまでもない。 ど派手な演出と大小のトリックが楽しめる本格ミステリのエンタメ快作と評する。 | ||||
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衆人監視の中、ロデオのスターが殺され・・・というお話。 前作が国名シリーズの頂点と言われる作品だった為に、本作を創作するにあたって著者の二人は相当の意気込みで書かねばという気負いの元に創作したかと思いますが、見事今までの国名シリーズの質の高さはキープされている様に思いました。 今作も前作までと同様に精密機械なみに伏線やミスディレクションが張り巡らされており、かなりの精読を要しますが、解決に至って無理なく謎が解かれる過程にカタルシスを感じました。 相変わらず自信があるのか「読者への挑戦状」も挿入されていて、自信の程が伺いしれます。それと、今までは息の長い文章が続いて読み難く感じておりましたが、本書は割と短めに文章と文章を区切ってくれて読みやすくなっているのも好感を持てました。 後の方のシリーズではさすがに息切れしてマンネリになるらしいですが、この時点ではまだ明晰さや鋭敏さは維持されていて、やはり推理小説のグレードを上げた功績のある作品になっていると思いました。 それと、ドルリー・レーン四部作の方は新訳や新版でだして頂けないのでしょうか。鶴首しているのですが・・・。 これもまた必読の国名シリーズ。是非ご一読を。 | ||||
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国名シリーズの6作目だが、いまいちシリーズ中では知名度がない作品であるが、面白さという点ではシリーズのトップクラスだろう。 スタジアムでのロデオショー中に観衆監視の中ロデオスターが撃ち殺されるという派手な舞台設定が異色であり、消えた凶器の謎やいかに被害者を監視の中殺害できたのかというストレートな謎に焦点を絞っており、終盤のややアンフェアと非難されるどんでん返しも小説としては効果的に作用している。 読みやすさではギリシャ棺などの名作と言われる他の作品よりも上であろう。 | ||||
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見逃していたヒントが、最後に見事にくっついて、謎が解かれていく。yの悲劇とレーン最後の事件の次におもしろいです。 | ||||
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中高生の頃読んだ、エラリー・クイーンの国名シリーズ。 これが、新訳で発表順に刊行されるということで、この角川文庫版を読み進めてきた訳ですが、本作品は、読み損なっていた3作品(よく考えてみると、9作品のうちの3作品だから、3分の2しか読んでいなかったのか…)のうちの1作品で、全くの初読です。 ニューヨークに新設されたコロシアム。 エラリー・クイーンを含む、2万人の観衆を集めたロデオ・ショーの最中に、事件が起きた。 中心的な役を演じた騎手が、何者かに射殺されたのだ。 ところが、殺人に使われた拳銃は、コロシアムの中にあるはずなのに、いくら探しても見つからない。 2万人が目撃者であると同時に、容疑者でもあるという状況下、真犯人を絞り込むことはできるのか…。 ──と、いった具合に、「衆人環視の中での犯罪」と、「消えた凶器」というなかなか面白い設定であるにも関わらず、前作の「エジプト十字架」や前々作の「ギリシャ棺」の陰に隠れて、あまり高位にランキングされない地味な印象の本作品。 私が、若き頃読まなかったのは、そんなところに理由がありそうです。 しかし、読み終えてみると、大変に面白い作品であると感じました。 定番の読者への挑戦状もありますが、真犯人を指摘するのは、非常に困難なのではないかと思います。 ただ、本作品のランキングが高くないのは、ちょっと分かるような気がします。 エラリー・クイーンと言えば、「フェアプレー」が売り物。 ところが、読後に感じるのは、「何となく、アンフェアな感じ」。 でも、ご安心を。 この角川文庫の新訳シリーズは、巻末解説が充実していて、これまでの作品のレビューでも、その点を指摘してきました。 本作品でも、その充実さが功を奏し、「何となくアンフェア」な印象が、巻末解説で見事に払拭されます。 いかに、エラリー・クイーンが、フェアプレーに徹していたかが、随所に窺われることが分かり、納得の一冊となりました。 第7作以降も、期待ができそうです。 | ||||
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「国名シリーズ」を克明に読んできたクイーン愛読者にとっては、6作目にして始めて「エラリー、ずるをしたな、フェアじゃない!」って思うんじゃあないだろうか。あのクリスティの「アクロイド殺し!」のトリックのように。しかしその読者の思いは杞憂に終わる、決してアンフェアじゃない。深読みが足りなかっただけだ・・・・・ 原著オリジナルがリリースされたのが、あの大恐慌の影響が、経済的にもろに出てきたとされる1933年。しかし、このミステリの舞台となったニュー・ヨークでは、大恐慌?何、それって感じで、夜な夜なナイトクラブは大繁盛!失業率25%かもしれないけど、75%は雇用されていたっていうことだからか? オリジナル本には、登場人物表が載っていなかったらしいが、そのリスト自体が、このミステリのトリックにつながる・・・・・・とだけばらしておいて、あとは80年以上前に書かれた巧妙なトリックを再び堪能あれ。 | ||||
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フランシス・M・ネヴィンズjr.は本書について 「ほかのクイーンのどの作品にもおとらず〜おもしろい」 「結末は読者に対してこのうえなく公平」 と評する一方で 「なかくぼみがあって〜余分に中ほどの章を埋めている」 とも評しているぜぃ。 だったら・・・ なかくぼみを省いちまったら完璧ってこっちゃね? っちゅ〜わけで本格ミステリーマニアの?&!が 9ページから341ページまでの333ページをたった15行に要約してみせてやるぜぃ! 単なる粗筋じゃなくってこれだけで謎解きできるように要約してあるぜぃ! 333ページを16行に要約したんだから1行だって必要のない行はなくしてあるぜぃ! アメリカンガンミステリー・事件編 (リチャード・クイーン警視の覚え書き) 二丁拳銃の西部劇スター、バック・ホーンが愛馬に乗って競技場を走りだした。 ひげ面のあらくれカウボーイ集団四十人がそのあとを追った。 ホーンがコーナーにかかったところで四十人が一斉に銃をあげて空砲を鳴らした。 バン!と音がした直後、ホーンが落馬し、四万観衆の前で血を流して息絶えた。 ただちに場内を封鎖して会場内の全ての人物と全ての場所を探すが銃は出てこない。 詳しい調査の結果、銃は小型の二十五口径で、四十人の銃は四十五口径だった。 弾はホーンの体の左上四十度の角度から撃ち込まれていた。 ホーンの撃たれた場所の左上四十度の位置には特別招待席があり次の人物がいた。 一、トニー・マース・・・競技場の持ち主。ホーンに四万ドルを貸す。 二、キット・ホーン・・・バック・ホーンの娘。カウガールスター。 三、リチャード・クイーン&エラリー・クイーン・・・警視と探偵(自分と息子)。 以上の情報からエラリーは真相を推理し、ハリウッドにある確認の電話をした。 《読者への挑戦》 手がかりは全て与えられた。読者も唯一可能の犯人を指摘できるはずである。 いかが〜? | ||||
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2万の観衆を前に行われるロデオ、その最中に起きた殺人事件にエラリー・クイーンが挑む。 謎の一つ一つに対し、丁寧に解きほぐすエラリーは正に論理の申し子といった様相を呈します。 意地悪な目で見るなら、銃の隠し場所に関したところや、被害者の服に関して警察が注目しないはずがないかな? という点もあるのですが、フェアプレイに関しては問題はありません。さすがだなぁ、と思わされます。 まだ初期クイーンなので、論理機械的とはいえますが、設定、人物配置に考え抜かれている点にかわりはありません。 また、初期クイーンでは挑戦形式にばかり目が行ってしまいがちになるのですが、クイーンは他にも色々と考えていたんじゃないかと思わされます。 とりあえず設定だけに関してもローマ帽子では劇場、フランス白粉では百貨店、オランダ靴では病院、といった風に。 こういうところに初期クイーンの実験的(野心的? 適当な語彙が見つからない)なところを見受けることができるんじゃないかなと思いました。 | ||||
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2万の観衆を前に行われるロデオ、その最中に起きた殺人事件にエラリー・クイーンが挑む。 謎の一つ一つに対し、丁寧に解きほぐすエラリーは正に論理の申し子といった様相を呈します。 意地悪な目で見るなら、銃の隠し場所に関したところや、被害者の服に関して警察が注目しないはずがないかな? という点もあるのですが、フェアプレイに関しては問題はありません。さすがだなぁ、と思わされます。 まだ初期クイーンなので、論理機械的とはいえますが、設定、人物配置に考え抜かれている点にかわりはありません。 また、初期クイーンでは挑戦形式にばかり目が行ってしまいがちになるのですが、クイーンは他にも色々と考えていたんじゃないかと思わされます。 とりあえず設定だけに関してもローマ帽子では劇場、フランス白粉では百貨店、オランダ靴では病院、といった風に。 こういうところに初期クイーンの実験的(野心的? 適当な語彙が見つからない)なところを見受けることができるんじゃないかなと思いました。 | ||||
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観客で一杯のスタジアム。ロデオショーの最中、大勢の観客の目の前で乗り手が射殺された。偶然居合わせたエラリー・クイーン親子は、この一見不可能とも思える事件の解決に乗り出す・・・無理矛盾のない、非常に論理的な筋立てなので、時々「どれが本当の手がかりかな?」と気をつけながら読むという、普通の楽しみ方が出来る作品。クイーンの作品、特に初期の国名シリーズは論理性、整合性を重んじ、犯人の動機に至るまで明快なので、筋を追うことだけで十分楽しめるが、この作品も例外ではない(後期作品になると、探偵自身も非常に苦悩に満ちた推理をすることになるのだが・・・)。きちんと手がかりを分類すれば、途中で何となくトリックはわかるかもしれない。何といっても、エラリーがかっこいい!そもそsもがクイーン一家の執事兼コックの少年ジューナの要望でロデオショーを見に行って始まる話しなので、彼とクイーン父の日常のやりとりがたっぷり楽めるのもいい。探偵と一緒にアメリカ銃の世界を楽しむ、という気持ちに尽きる。 | ||||
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観客で一杯のスタジアム。ロデオショーの最中、大勢の観客の目の前で乗り手が射殺された。偶然居合わせたエラリー・クイーン親子は、この一見不可能とも思える事件の解決に乗り出す・・・ 無理矛盾のない、非常に論理的な筋立てなので、時々「どれが本当の手がかりかな?」と気をつけながら読むという、普通の楽しみ方が出来る作品。クイーンの作品、特に初期の国名シリーズは論理性、整合性を重んじ、犯人の動機に至るまで明快なので、筋を追うことだけで十分楽しめるが、この作品も例外ではない(後期作品になると、探偵自身も非常に苦悩に満ちた推理をすることになるのだが・・・)。 きちんと手がかりを分類すれば、途中で何となくトリックはわかるかもしれない。何といっても、エラリーがかっこいい!そもそsもがクイーン一家の執事兼コックの少年ジューナの要望でロデオショーを見に行って始まる話しなので、彼とクイーン父の日常のやりとりがたっぷり楽めるのもいい。探偵と一緒にアメリカ銃の世界を楽しむ、という気持ちに尽きる。 | ||||
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