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アメリカ銃の謎



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アメリカ銃の謎の評価: 3.08/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

他の・・・

国名シリーズの中ではイマイチ・・・ですかねぇ。。。
読んだ皆様のコメントの通りだと思います。気に入らない・・・と言う訳ではないので☆3にしておきました。2.5ってとこですかねぇ。。。
アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)Amazon書評・レビュー:アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)より
448810410X
No.4:
(3pt)

遠近法の屋上屋こそターゲット

 国名シリーズの第六作。舞台は競技場。二万人の大観衆が熱狂するなか事件は起こります。衆人環視の設定はシリーズではお馴染みだが、
本書は少し質感が違います。
というのは、ローマ帽子然り、フランス白粉然り、オランダ靴然りと、あくまで衆人環視といってもそれは事後のことなのだ。つまり
ミステリが持つ当たり前の条件として、死体が見つかったので捜査が始まる。よって向かうべき視点は当然のことながら過去になのだ。
そもそも、狭い空間における殺人劇に驚異の三次元的空間を与えたのはクイーンだったが、捜査法はあくまで正統で、残された手がかり
からの取捨選択、その価値判断の大小を浮かび上がらせる遠近法。地道で緻密な知的作業。舞台の意外性の割には、推理には従来通りの
手法を貫き通している。でもある意味その矛盾に神秘性を感じる。実際そのプロット形式を空中分解すれすれ、ギリギリまで押し進めた
のが前作のような気がする。
で、本書なのだ。何か振り切れている印象をもってしまう。悪く言えば開き直っている。いや良い意味で言っても開き直るセンスがあるん
です。過去に過去に向かう殺人方程式をこえている。現在進行形で観客が見つめる中、そしてその《瞬間》、シンドローム化させている。
続いて流麗に時は流れる未来性。冒頭でエラリー自身が難解な比喩をもってして本事件を解説しているが、まさにそのとおりの感想を読者
も持つのではないだろうか。あまりに型通りで使い古された捜査法。無味乾燥に尽きる捜査法。そこからの脱却を唱えたところは斬新だ。
上述した前提となる遠近法。その概念に遠近法を使うとこうなる。謎解き空間は飛躍した。
ただ皮肉なのは、プロットに芸術性を与えたとしても、それを媒体として小説にすると滑稽に見えてしまうのが本格推理小説でもある。
言い換えればゲーム性だけが強くなる。本書も破綻はないが致命的に違和感を感じる。ただ、大胆な着想を構築してみせた存在意義は大きい。
アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)Amazon書評・レビュー:アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)より
448810410X
No.3:
(3pt)

遠近法の屋上屋こそターゲット

国名シリーズの第六作。舞台は競技場。二万人の大観衆が熱狂するなか事件は起こります。衆人環視の設定はシリーズではお馴染みだが、
本書は少し質感が違います。
というのは、ローマ帽子然り、フランス白粉然り、オランダ靴然りと、あくまで衆人環視といってもそれは事後のことなのだ。つまり
ミステリが持つ当たり前の条件として、死体が見つかったので捜査が始まる。よって向かうべき視点は当然のことながら過去になのだ。
そもそも、狭い空間における殺人劇に驚異の三次元的空間を与えたのはクイーンだったが、捜査法はあくまで正統で、残された手がかり
からの取捨選択、その価値判断の大小を浮かび上がらせる遠近法。地道で緻密な知的作業。舞台の意外性の割には、推理には従来通りの
手法を貫き通している。でもある意味その矛盾に神秘性を感じる。実際そのプロット形式を空中分解すれすれ、ギリギリまで押し進めた
のが前作のような気がする。
で、本書なのだ。何か振り切れている印象をもってしまう。悪く言えば開き直っている。いや良い意味で言っても開き直るセンスがあるん
です。過去に過去に向かう殺人方程式をこえている。現在進行形で観客が見つめる中、そしてその《瞬間》、シンドローム化させている。
続いて流麗に時は流れる未来性。冒頭でエラリー自身が難解な比喩をもってして本事件を解説しているが、まさにそのとおりの感想を読者
も持つのではないだろうか。あまりに型通りで使い古された捜査法。無味乾燥に尽きる捜査法。そこからの脱却を唱えたところは斬新だ。
上述した前提となる遠近法。その概念に遠近法を使うとこうなる。謎解き空間は飛躍した。
ただ皮肉なのは、プロットに芸術性を与えたとしても、それを媒体として小説にすると滑稽に見えてしまうのが本格推理小説でもある。
言い換えればゲーム性だけが強くなる。本書も破綻はないが致命的に違和感を感じる。ただ、大胆な着想を構築してみせた存在意義は大きい。
アメリカ銃の謎 (1961年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:アメリカ銃の謎 (1961年) (創元推理文庫)より
B000JAN2U6
No.2:
(3pt)

登場人物の極端な少なさで損をしている作品

クィーンの「国名シリーズ」中の一作。劇場、デパート、病院と言った広大ではあるが閉ざされた空間の中から犯人を探し出すと言うシリーズ一連の流れをくむ作品で、今回はロデオ競技場が舞台。
ロデオ・ショーの最中に往年の映画スターが銃殺される。事件直後すぐに競技場を閉鎖したにも関らず凶器が見つからず、当然犯人も不明と言う設定。消えた一つのシルクハットから推理を組み立てた「ローマ帽子」と似た体裁だが、本作の特徴は極端に登場人物が少ない点である。このため、犯人となり得る容疑者が少なく物語の起伏が乏しいと言う難点がある。この結果、他の国名シリーズと比べると地味な印象を与える。凶器消失の謎と犯人の設定はクィーンらしく良く練ったものだが、如何せん、上記の事情で当てずっぽうでも犯人が分かってしまう恨みがある。クィーンとしては、「きちんと推理せよ」と読者に要望しているのであろうが。
もう少し登場人物を増やし、人物間の錯綜した関係や犯行機会の多様性を盛り込めば、物語の面白さも増し、謎解きの巧妙さが浮き彫りになったかと思うと残念な作品。
アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)Amazon書評・レビュー:アメリカ銃の謎 (創元推理文庫 104-10)より
448810410X
No.1:
(3pt)

登場人物の極端な少なさで損をしている作品

クィーンの「国名シリーズ」中の一作。劇場、デパート、病院と言った広大ではあるが閉ざされた空間の中から犯人を探し出すと言うシリーズ一連の流れをくむ作品で、今回はロデオ競技場が舞台。

ロデオ・ショーの最中に往年の映画スターが銃殺される。事件直後すぐに競技場を閉鎖したにも関らず凶器が見つからず、当然犯人も不明と言う設定。消えた一つのシルクハットから推理を組み立てた「ローマ帽子」と似た体裁だが、本作の特徴は極端に登場人物が少ない点である。このため、犯人となり得る容疑者が少なく物語の起伏が乏しいと言う難点がある。この結果、他の国名シリーズと比べると地味な印象を与える。凶器消失の謎と犯人の設定はクィーンらしく良く練ったものだが、如何せん、上記の事情で当てずっぽうでも犯人が分かってしまう恨みがある。クィーンとしては、「きちんと推理せよ」と読者に要望しているのであろうが。

もう少し登場人物を増やし、人物間の錯綜した関係や犯行機会の多様性を盛り込めば、物語の面白さも増し、謎解きの巧妙さが浮き彫りになったかと思うと残念な作品。
アメリカ銃の謎 (1961年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:アメリカ銃の謎 (1961年) (創元推理文庫)より
B000JAN2U6

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