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貴婦人として死す



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貴婦人として死すの評価: 4.13/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(4pt)

貴婦人の誇りが煌く傑作

原題の「Lady」を「貴婦人」と訳した初訳者は褒められてしかるべきだろう。これによって「貴婦人としての誇りを持って、私は死を選ぶ」という決意表明に繋がり、犯人の「夫人は不倫相手と心中した」と思わせたいという意図と見事に合致するからである。しかし、皮肉な事に拳銃が"心中場所"と離れた場所で見つかり、殺人事件の解明へと話は移る。
夫人の家から海に繋がる崖までの足跡が本書のテーマで、いわゆる"雪の上の足跡もの"(本作では雪は出てこないが)である。そして、事件を主要登場人物である医師の手記の形で表している点が作者の工夫である。この手法のメリットは手記の書き手にとっての真実を書けば良い点で、それが絶対的真実である必要がない事である。カーはこの手法を良く使う。そして、事件を解決する鍵はこの手記の中にさりげなく書かれているのである。カーの技巧が光る。
カーの作品で"雪の上の足跡もの"と言うと「白い僧院の殺人」が代表作と思われているが、本作はそれに優るとも劣らない傑作。
貴婦人として死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-3)Amazon書評・レビュー:貴婦人として死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-3)より
4150704031
No.2:
(4pt)

貴婦人の誇りが煌く傑作

原題の「Lady」を「貴婦人」と訳した初訳者は褒められてしかるべきだろう。これによって「貴婦人としての誇りを持って、私は死を選ぶ」という決意表明に繋がり、犯人の「夫人は不倫相手と心中した」と思わせたいという意図と見事に合致するからである。しかし、皮肉な事に拳銃が&#34;心中場所&#34;と離れた場所で見つかり、殺人事件の解明へと話は移る。

夫人の家から海に繋がる崖までの足跡が本書のテーマで、いわゆる&#34;雪の上の足跡もの&#34;(本作では雪は出てこないが)である。そして、事件を主要登場人物である医師の手記の形で表している点が作者の工夫である。この手法のメリットは手記の書き手にとっての真実を書けば良い点で、それが絶対的真実である必要がない事である。カーはこの手法を良く使う。そして、事件を解決する鍵はこの手記の中にさりげなく書かれているのである。カーの技巧が光る。

カーの作品で&#34;雪の上の足跡もの&#34;と言うと「白い僧院の殺人」が代表作と思われているが、本作はそれに優るとも劣らない傑作。
貴婦人として死す (1959年) (世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:貴婦人として死す (1959年) (世界探偵小説全集)より
B000JASN96
No.1:
(5pt)

美しい足跡の謎

崖へ続く、二人の足跡それは絶壁まで行くとそこで途切れていた道を踏み外した恋の果て二人は心中したのでしょうか?と全編を覆う足跡トリックそして、ミスディレクションを誘うがあからさまにヒントが書き込まれている文章どこをとっても非はないといえます
貴婦人として死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-3)Amazon書評・レビュー:貴婦人として死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-3)より
4150704031

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