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青雷の光る秋



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【この小説が収録されている参考書籍】
青雷の光る秋 (創元推理文庫)

青雷の光る秋の評価: 4.00/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

好きです。

アンクリーブスの作品はもれなく読んでいます。新たな展開を期待!!
青雷の光る秋 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:青雷の光る秋 (創元推理文庫)より
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No.9:
(3pt)

ネタバレ

青雷って何て読むのかね。Blue Lightning だから稲妻の光る秋の方がわかりやすいけど、青を入れたかったんだろうね。2013年当時はシェトランドに興味なかったから読むのを後回しにしてたら、もう今では手に入りにくくなってしまっているんだ。ヴェラ 信念の女警部(なんかダサいタイトルだな)を見て、俄然アンクリーヴスをチェックしようとシェトランドシリーズを読み進めたが、映像作品の方が圧倒的に良かったな。
今回の話は途中までなんかコージーミステリー、アンクリーヴスでない別の作家のミステリー小説を読んでるような気分だった。
そして今回も前回の野兎を悼む春でも、好感とか親近感を持つキャラクターが殺される。今回は2人目、前回は1人目。それはそうかもね。いい人だったら、何であの人がってなるから。ただ今回なぜJが殺されたかは誰にでもわかるように描かれている。
それにしても読む前はバードウォッチャーのキャラクターに期待したけど、みんなハズレだなぁ。容疑者ばかりだからか、魅力的な人物がいない。
ペレスが、尋問する相手について全員イングランド人で勝手がちがう苦労に触れてたけど、なんかそういうのがちょっと印象に残った。引き続き、水の葬送を読もう。
青雷の光る秋 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:青雷の光る秋 (創元推理文庫)より
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No.8:
(5pt)

結局、人気ミステリーシリーズの探偵役は不幸設定なのが定番なのだ!

何?この展開は。
こんなことある?
やってくれましたね、アン・クリーヴスさん。
それにしても、必要だったのか、ここにきてのこの大ナタは!
いや、必要だったのだ、少なくとも私はそう思っている。
ここで正直に書くと、私はこの〈シェトランド四重奏〉、確かに面白くなかったわけではないけど、なぜか主人公とその恋人のイチャイチャ振りが好きになれず、作品の出来としても〈エーランド島4部作〉ほどの重厚さはないなあと思っていた。
更に別のシリーズがあるらしいけど、もういいかなあと。
だが、最後まで読み終えて、ペレスがキャシーを「義母と娘のブルース」よろしく(こっちは義父?と娘ということになるが)育てることになるらしいこと、しかも、既に刊行されているシリーズは、そのシチュエーションでの続編となることを知って俄然読む気満々になった。

結局、人気ミステリーシリーズの探偵役は不幸設定なのが定番なのだ。
エーランド島のイエルロフ老船長しかり、警部ヴィスティングしかり、特捜部Qのカール・マーク警部補しかり、「その女アレックス」のカミーユ・ヴェルーヴェン警部なんかひど過ぎる。
決して、ジミーやフランのキャラが嫌いなのではないのだが、これまで何となく物足りなかったこのシリーズに対する気持ちがようやくこれで収まるところに収まったという感じである。

そういう訳で、この四重奏、私の順位は、上から「大鴉の啼く冬」、本書、「野兎の悼む春」、「白夜に惑う夏」ということになった。
「大鴉…」と本書は甲乙つけ難いが、ミステリー的には大鴉、ストーリーの衝撃度では本書という感じかな。
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No.7:
(2pt)

警官が二人もいながら

犯人がほぼ二人に絞られ、そこに警察が二人もいながらなんも警戒しない。ありえない。
ペレスとサンディはメヂアに徹底的にたたかれ、署内でも指弾されねばならない。
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No.6:
(4pt)

こんな終わり方でいいの?

と、フィクションなのにやりきれない思い。本当にひどい。悪天候で外部との行き来ができず閉ざされた島。そこに集まったバードウォッチャーたちの閉ざされた意識や人格。とても自然を相手に活動している人間とは思えない考え方、行動です。自然に対してそんな向き合い方しかできない人たちを相手に、今回もペレス警部が悩みながらじっくりと捜査を進めていき、父親が絡んできたときは、どんな恐ろしい展開になるのだろうといっしょに苦しくなりました。冒頭の「遺書」という言葉が最後にあゝいう形で繋がっているなんて…。
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No.5:
(5pt)

シェットランド四重奏の締めにふさわしい密度の高い秀作

シェットランド諸島を舞台にしたミステリ四重奏の4作目、とりあえずの完結編です。シェットランド諸島は英国最北に位置する群島で、本島以外に100以上の島が集まっていますが、今回の舞台はその中のフェア島が舞台になっています。フェア島はこのシリーズの主人公ジミー・ペレス警部の故郷でもあります。ウォルセイ島出身の部下サンディ刑事が「ここはウォルセイ島と同じだろうって思ってました。あそこよりも小さいだけで。でもそうじゃない。こっちの方がずっと僻地だ。おれには耐えられないだろうな。1週間もここにいたら頭がおかしくなりそうだ。」と話す場面がありますが、それほどにフェア島は小さく、また、スコットランド本土からもシェットランドやオークニーの島々からも隔てられていて、北海の厳しい気候の中、天気が悪ければ飛行機も飛ばず、船も出ないと言う隔絶した島です。ペレス警部は婚約者のフランを両親に紹介するために帰島していました。

そんな孤島で、本土出身の有名な女性生物学者が殺されます。彼女はテレビにも登場する人気タレントのような存在で、夫であるセンター長をさしおいて島のフィールドセンターを事実上取り仕切っていました。登場人物はマニアックなバード・ウォッチャーたち、恋人と別れたばかりで新しい地を求めてやってきたレズビアンの料理人、過去の栄光をひきずっている生物学者夫妻などなど。閉ざされた小島の殺人事件、犯人はこの中にいる誰か、そんな中で第二の殺人事件が起きる・・・ミステリの王道ですが、この物語はそれにとどまらず、屈折した複雑な心理や人間関係、そして希少な鳥が飛びかう荒涼とした自然の美しさを描いて、四重奏の締めくくりにふさわしい重みのある作品となっています。

4作続けて読んでくると、登場人物もなじみになり、親しみを感じて感情移入してしまいます。ネタばれになるのであまり詳しくは書けませんが、あのラストはきつかったです。あんまりじゃないか、作品を締めるのにそこまでする必要があったのか?ひどい・・とまで思ってしまいました。あまりにも悲しすぎます。が、そのためにより悲劇性が増し、作品に重みが出たことは否めません。
時間の流れに沿って物語が進んでいくので、「大鴉の啼く冬」「白夜に惑う夏」「野兎を悼む春」と順に読むことをおすすめします。謎解きだけにとどまらない大変美しい作品群です。
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No.4:
(3pt)

まあまあ

なぜ、彼女が・・・・?という終わり方に多少不満が残りました。
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No.3:
(5pt)

ぜひ必見

ただ面白かった。小さな島の中の出来事なのに退屈させないどころかぐいぐいと話に引きずり込んでいく。
そして最後のせつなさ。
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No.2:
(4pt)

シェトランド四重奏は悲劇で幕を閉じますが、幸いペレス警部の活躍は今後も続きます。

英国のベテラン女流作家クリーヴスの鉄板シリーズ《シェトランド四重奏》の待ち望んだ完結編です。思えばこのシリーズの紹介は2007年の第1作以降は2年に一冊のペースでありまして、ここまで足掛け6年が経った訳で自分自身それだけ年齢を重ねて来たんだなと感慨深い物がありますが、中々に長大で重厚な中身の濃いシリーズだったなと本書を読み終えてこれを書いている今改めて感じています。
久々に故郷のフェア島へ婚約者のフランと共に訪れたペレス警部だったが、二人の婚約祝いパーティーが開かれたフィールドセンターで職員のアンジェラが殺される事件が発生する。島を襲う嵐の為に交通が途絶し単身での捜査を余儀なくされたペレス警部は悪条件の下で捜査に着手するが、またもや起きた第二の殺人を食い止める事は出来なかったのだった。
今回の事件で痛感したのはあまりにも少な過ぎる捜査陣の手の足りなさですね。決して容疑者は多くはないのですが、でも全員を24時間監視するのは事実上不可能ですし、やはりペレス警部一人で殺人を防ぐのは無理だったろうなと思います。それにしても今回の事件で得た教訓は、殺人犯人を野放しにしておくのは絶対に危険で、一刻も早く何が何でも事件を解決しなければいけないと言う事ですね。少しでも一時たりとも油断してはいけない、手遅れになってから悔やんでもどうしようもないのだと、本当に悔やんでも悔やみ切れないペレス警部の無念の思いが伝わって来ました。ああ、ある重要な事実がもっと早く掴めていれば事件は直ちに解決していたのにね、と運命の残酷さを呪いますね。過去3作の経験からこの悲劇性は著者の芸風だと薄々わかってはいましたが、私も正直まさかここまでやるとは思っていませんでしたね。唯一ミステリーの部分で気になったのは、犯人が世間に暴露しようと死体に仕掛けたヒントが自身の存在を浮かび上がらせる事につながるのに半面で最後まで頑なに己を守ろうとした行動の矛盾です。でも著者はペレス警部の物語をこのまま閉じるに忍びなかったと見えて今年2013年にシリーズ5冊目を書き上げてくれたとの事です。この次会える時には精神的にもっと強く逞しくなったペレス警部の活躍が読める事を信じてひたすら紹介される日を楽しみに待ちたいと思います。
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4488245080
No.1:
(4pt)

4部作の最終章にふさわしい出来栄えだが、重く、哀しい結末が・・・

シェトランド諸島を舞台とした4部作の最終作で季節は秋から冬に変わりつつある時期である。婚約者のフランを両親に紹介するため、フェア島に帰省したペレス警部が遭遇したのは、悪天候によって交通が遮断された中で起こった殺人事件だった。バードウォッチャー、研究者が滞在するフェア島のフィールドセンターで婚約祝いを終え、つかの間の幸せにひたっていたペレスだったが、著名な研究者であるアンジェラがフィールドセンター内で殺害されていたため、お祝いムードが一転して孤軍奮闘の捜査が始まった。悪天候により本島からの応援もないまま、奮闘するペレスだが第二の殺人事件が発生してしまう。悪天候、孤島といった道具立ては伝統的なミステリー仕立てだが、ストーリーはこれまでの3作通り、事件の真相にペレスがじわじわと迫っていく流れである。シリーズの中では第一作と同様のいい出来だと感じたが、結末が重く、そして哀しい。最後のページのペレスの姿が、一筋の光明と思いたい。
青雷の光る秋 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:青雷の光る秋 (創元推理文庫)より
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