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舟を編む
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舟を編むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 541~559 28/28ページ
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三浦しをんさんは本当に人物描写に長けていると思います。 きっとこの本を読んだ人は、登場する辞書編集部の面々を好きになってしまうでしょうし。 内容は少し中途半端な群像劇のような構成で、 その中途半端さ、また結末に至るまでの急いで詰め込んだ感が、☆一つ減らした理由なのですけど、 それでも十分に登場人物それぞれの魅力が際立っているんです。 西岡なんて最後まで読者の気持ちを揺さぶってくれますよね。ですよね?(共感を期待して…) それと三浦さんの著作にもある、いわゆる「青春小説」重要なファクターの一つに、 「到達点の設定」というものがあると思うのです。 それはたとえばインターハイ出場かもしれないし、場合によってはコンサートの成功かもしれません。 その点、今回の「辞書編集」という到達点の高さと奥深さといったら!! 気の遠くなるほどの年月と作業、さらに完成直後から改訂という次の山が待っている。 こんな青春小説に一見ミスマッチそうで実はジャストフィットな舞台を見い出した、 三浦しをんさんの物語を紡ぎ出す感覚と能力に感激しました。 ぜひ、働くことを考え始める中学生や高校生のみなさんにも読んでほしいなあ。 とくに若い人たちにお勧めしたい良質の物語です。 | ||||
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かつて杉田玄白は辞書なしで「ターヘルアナトミア」の翻訳に挑み、その苦難を舵のない舟で大洋に出ることに例えたが、辞書はことばの海をわたる舟であるらしい。本書は現代において、国語辞書の編纂にあたったひと癖、ふたくせある人たちの群像劇である。 てんでばらばらの御しがたいキャラクターたちが不思議な縁で集まり、くっついたり微妙な関係を演じながらも、一つに収斂していく。次から次と予想を裏切る展開が続き、果たしてからまった伏線が回収されるのか?、最後までハラハラドキドキだ。 三浦しをんの作品は初めて読んだのだが、軽妙洒脱な文体で悲喜こもごも、人の心のひだを巧みに描くことに深い印象を受けた。 | ||||
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楽しんで読みました。けっこう地味なジャンルにスポットを当てた作品でしたけど、軽めの文章とノリは初出のせい? ものをつくる事の情熱や地道な作業、こだわり。 もろもろの事を感じるには本当に良い作品です。学生の皆さんにぜひとも読んで頂きたい。 あと、やっぱり紙の本がいいと改めて思いました。 | ||||
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辞書編纂に没頭する人生を描く。 なにかを作り出そうと没頭する人たちの、 人生が面白くないはずがない、、。 主人公のまじめなどの登場人物も、個性的だし、 袖カバーなどの、小道具の使い方も上手、 脇役も、個性的で、ペットの猫すら、目で見えるよう。 少女漫画の、書き割りというのか、画面の区切りも、効果音も、 全部、目で見えるような感じの小説である。 ”へ”の人なんかも、どこかの出版社には、 こういうエピソードもあるのだろう。 いやー、面白かった。 広辞苑の紙を触りに、行きましたよ、、。 本屋に。ほんとに。 | ||||
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辞書編集部の話なんだけど、笑いあり、涙ありで最後まで一気に読んでしまった。 読み進めると出てくる辞書と同じ装丁でびっくり!! こうゆうの凝ってあるのっていいな。 私個人としては今辞書を沢山使っている学生に読んで欲しいと思う。 | ||||
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辞書の編集なんて地味そう…と思ったら、どっこい情熱的な仕事だった。 何年もかけて編纂を進め、一語一語をとても大切に扱っているのに感動した。 何より「夜の海のような藍色〜」と続く作中の辞書『大渡海』の描写が素敵過ぎる…。 最近WEB上の辞書で済ますことが多いが、思わず書籍の辞書が欲しくなってしまった。 大変読みやすい文体で、漫画向きだと思う。 ぜひ挿絵の雲田はるこさんの絵で読んでみたい。 | ||||
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以前、風を強く感じてをよんだから、今回も早速に購入。 大きな事件があるわけではないけれど、こつこつと積み上げていく物語は、読んでいても、気持ちが良かった。 秋の夜長に、お勧めです。 今、妹が読んでいます。 | ||||
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登場人物ひとりひとりが精いっぱい何かに取り組んでいる姿を読んでなんだかとてもほんわかとした気持ちになりました。そして私が一番気に入ったのは、この本の装丁。学生の頃使っていた辞書を思い出す表紙の文字とマーク。電子書籍では味わえない趣向ですよね、これ | ||||
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作者の言葉に対する本質的な思想や、一般の人々が誤解したり、曖昧に使われている 日常語を登場人物の会話に取り入れるという小説構成により、辞書の持つ素晴らしさを 読者に伝えるという目的は存分に達成されていると思います。 しかし、気に入らないことがいくつかあります: 1.主人公やその同僚が、会話の中で「俺」という一人称を使っていること。 2. カバーを外した表紙の漫画や、カバーの「帯」の漫画の俗っぽさ。 '3.俗な文章(会話文章も含む)が多用されていること。不要な形容詞(句)や副詞(句)も多過ぎます。 ' 4.必要のない人物や猫が登場すること。 下宿屋のタケおばさんは不要では無いかと思います。 '5.かぐやさんとの出会いは非現実的で不自然。 一方、辞書の素晴らしさと、辞書ができるまでの苦労を小説にすると、このようになるのだろう、と言う 気もします。 この本はむしろ漫画にした方が良いかも知れないと思いました。 | ||||
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夢中になってできることが話の芯になっている小説は,どう転んだって面白いです。 スポーツ,芸術,冒険,血涌き肉踊る物語の真ん中には,自分をかけられる事が居座っています。 その夢中になれることが辞書編纂だったら,その普段の生活やメディアの興奮との遠さからどうしたって興味深々です。 手練の小説家三浦しをんの新作は,言葉と格闘する人たちの熱い物語でした。 何気なく使っている母国語の捕まえがたさを縦軸に,色とりどりの個性的な人物群が人生を展開します。 読み始めてから読了まで,この本から手を離すことが出来る人はよっぽどの意志の強さがあるか,日本語読解能力の無い人のどちらかでしょう。 やっぱり読者を裏切りません。三浦しをん。 | ||||
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日本語の広く深い海にこぎ出すための舟…それが辞書だ。 「大渡海」という辞書を編集するために集まった人々の物語はドラマティックであり、 日本語うんちくもたくさん盛り込まれているし、そして感動的でもある。 と書くと、なんかインテリジェンス!な小説を連想しちゃうかもしれないが。 辞書は賢い人のためだけのものじゃないから、大丈夫!(たぶん) かつて、授業に飽きると辞書でエロい単語を引いていたアホな学生だったのは私だけではないはずだ。 そんな人にほど、よりお勧めしたい「辞書と日本語を愛さずにはいられない」三浦しをんの最新作。 チーム小説としてもとても秀逸だと思う。 言葉オタクという直接辞書作りに活きる才能を持つ者もいれば、お調子者で大ざっぱで一見 辞書向きじゃないなーという人にも大切な役割があり。そういう異なる個性の人たちが集まって 同じ目的のために突き進む様子って、やっぱりとても爽快で。 三浦さんの代表作「風が強く吹いている」の駅伝メンバー同様、ともに強くなっていく登場人物たちの姿に 勇気をもらい、ひたむきすぎるがゆえに時々出てくるおかしな言動にクスリと笑い…そんな 良質なエンタテイメントです。 そして読み終わると、ちょっと手元の辞書を久々に引いてみたくなります。 | ||||
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登場人物一人一人がとても印象に残る作品だと思います。 ワンシーンワンシーンがとても印象に残りますし、読んでいてとても温かい気持ちになりました。 ただ、全体を通して考えると 「完成前のパズル」といいますか 作品全体にまとまりが掛ける印象。ストーリーとしての前後の繋がりはあまり感じられず、楽しい思い出話をポロポロ教えてもらってるイメージです。もっと場面ごとの繋がりなどを持たせて頂きたかった。 あと他の方も仰っていますが、やはり「読者の予測通りに完結した」感がいさめません。ああ、やっぱりな、といった感じです。 個人的には、好きな登場人物が知らないうちに亡くなっていたのが何気にショックでした…(笑) ただ、前記致しましたが登場人物は大変魅力的でしたし、ほっこりできる作品です。 でも2回目も読みたい?と聞かれると困ってしまいます…'`; | ||||
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さすがの面白さ。 三浦しをんさんの本がとても好きでおそらく全部読んでいると思います。 「辞書編集者ってなに?」と、表紙を見て思いましたが最初の5行くらいで面白いな、と。 犬。そこにいるのにいぬ。これにやられました。 いつものように個性的な面々が出てきますが、それぞれが深く書きこまれていて身近な存在に感じられます。 最後の方は涙をこらえながらの一気読み。 もう一度読み返そうと思います。 | ||||
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大都会ならぬ「大渡海」という辞書を編纂するストーリー。(このギャグは本編に出てきます。) 出版社の地味部門を舞台に、言葉オタクたちが繰り広げるユーモラスな物語。 この本の装丁、実は小説内の「大渡海」の装丁なのです。凝ってますねー。 そもそも、この小説は言葉オタクの作者・三浦しをんさん自身が、言葉を礼賛しているものなのです。 作家が「言葉って面白い」とか「言葉って偉大だ」とか言ったら白けるじゃないですか。 辞書を作る話にしたことで、嫌味なく作家が言葉を大絶賛しているのです。 ストーリーは少し淡々としていて、途中13年も空白があったりして、でもとってもハートウォーミング。 | ||||
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三浦しをんさんは相変わらず面白い。 この小説は、ある出版社の辞書編纂部という、あまり脚光を浴びない部署の地味な仕事、辞書を作ることを主題にして います。 いつも、三浦さんはなじみのない職業や分野を舞台に小説を書かれますが、今回もそれです。 辞書を作っていくという私たちにはなじみのない仕事をしている人たちを書いているのだけれど、そこには人間模様があり、 悩みがありといった様に、登場人物が生き生きと描かれていて、笑えるところもあり、とっても楽しく読めました。 最後は涙なしでは読めず、ありきたりな感想ですが、感動しました。 | ||||
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辞書を作るということが、こんなにも大変なことだと、初めて知りました。英文学を学んでいたとき、辞書は、一冊ではいけないといわれ、今まで辞書なんて、一冊あれば十分じゃないかと思っていたので、目からうろこでした。確かに比べてみると、見出しが多くて頼りになるものの、その分字が小さくなるし、読みにくくて、引きにくいとか、学習のお供には、文法が詳しいほうがいいとか、言葉の解釈に違いがあるとか、この辞書読んでいるだけで面白いとか、違うものだと思いました。今回、この本を読んで、辞書には編集者の思いが込められており、用語の選択、文例集の選び方、活字、紙質、繰り返される校正など、細部にまでこだわって、年月を積み重ねて、いろいろな人がかかわって、編まれて(編むという言葉も新鮮でした)いるのだと知りました。子供の頃から本好きでしたが、知らない言葉や、読めない漢字、旧かなづかいの文、辞書なしには読めなかったです。今だって、英文をよむ時や、専門用語がわからない時、日本語だってまだ知らない言葉に出会ったときは辞書が頼りです。なんか、辞書に感謝したくなる本でした。もちろん、ストーリーも魅力的で、楽しめました。 | ||||
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中学生時代に英和辞書を読書していましたが… 日本語はとにかく難しい。レビューでさえもこの言葉で よかったのかな?ということもしばしばである。 今や電子辞書が主流になってきたけれど、 それも紙の辞書があってのデーター化ですから 辞書つくりに生涯をかけておられる方の 苦労が感じられます。 またそれぞれのキャラもいい感じで、ほのぼのしており 温かみもある。 久しぶりに紙の国語辞典を開きたくなった。 | ||||
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三浦しをんという作家は、人間の「葛藤」を描かせたらピカイチだと思う。 (それは「風が強くふいている」で最も感じたことです) 今回は単純に、「好きな作家の最新刊がでたので読もう」というつもりで読み始めたのですが、結果的に、いまの私の様々な悩み・葛藤に答えをくれる作品でした。 辞書編集部のストーリーということもあって、はじめはとっつきにくいかもしれませんが、登場する人物のそれぞれの人間性から浮きあがる葛藤を、気がついたら共有している、そんな作品でした。 シゴトに悩んでいるひと、恋愛に悩んでいるひと、いろんな人に薦めたい作品です。 | ||||
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一気に最後まで読みました。最初はちょっととっつきにくかった。何せ辞書についての小説ですから。こんなに説明や索引の様な事柄が書かれている小説は初めて読みました。まるで実用文です。でも素敵でした。この後も何度もこの本を手にとっては、言葉をそしてフレーズを見返すような気がいたします。 僕は、素人なんですが、こうして文章を書くようになると、やはり辞書を引くようになります。僕が愛用している国語辞書は(角川必携国語辞典)です。村上春樹さんがエッセイで推薦されていたので、神保町の三省堂で買い求めて使うようになりました。内容の評価まではできませんが、使いやすくて、用例もたくさん載っていて、見やすいし、とても気に入っています。これがなければ文章は怖くて書けません。 文章自体はパソコンをパタパタ打って書いているのに、言葉を引くのは昔ながらの辞書です。飽きずにパラパラやっています。その習慣だけは変えられないんです。電子辞書はどうも買う気になれないし、パソコンに辞書ソフトを入れるのも億劫な気がして。手にずしりと重い辞書をとっては言葉を探し、意味を確認し、自分の言葉が正確かどうかを再確認して、そのあと言葉を綴るように文章を書いています。できれば、自分の思いを正しい言葉で伝えたいから。 とても素晴らしいいい本です。魅力ある登場人物と素敵な物語です。普通の単行本とは違う使い方もあると思います。斬新で、古風で、ユニークで、手間のかかる小説を書いていただいて、三浦しをん様もお疲れ様でした。この作品を読むことができてとても幸せです。 そういえば、しをん様は、そんなにチャラ男が憎いんでしょうか。どうもバブル時代の自分達のことを言われている気がしてなりません。これは被害妄想か。 | ||||
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