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舟を編む
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舟を編むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 401~420 21/28ページ
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品質はきれいで、充分でした。 話の内容は、ファミレスで読んでいてにやにや笑ってしまいました。 きっと、変な人と思われたと思います。 気持ちが癒される本でした。 | ||||
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たくさんの宣伝・広告に負けてしまい,読んでみました。 辞書を編纂するという作業を通して,1つの物事にかける情熱が 小さな灯のように登場人物を照らし続けます。 秋の夜長に読みたいような本ですね。読後は爽やかな気持ちに なりました。 | ||||
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評価が大きく分かれているので自分でも読んでみた。小説というよりは今風の読み物である。そのつもりで読めば面白い。「ガイアの夜明け」、「プロフェッショナル」、「カンブリア宮殿」、「情熱大陸」の読み物版とも言えよう。 | ||||
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辞書の編纂という特殊な仕事を通じて、言葉の持つ意味、大切さについて改めて考えさせられる作品で、全体的に心に残る良い表現が多いのですが、特に前半で出てくる「心を形にするために」と後半の「自由な航海をする全てのひとのために編まれた舟」という二つの表現が深く心に残りました。 この作品の映画予告だけ見ると、「マジメって面白い」などオタク風の青年と美女の恋愛という電車男の焼き直しのような内容に見受けられましたが、実際に読んでみると主人公・馬締は不器用で実直な性格の人間ではありますが、けして笑いを目的とするほどディフォルメされてはおらず、ごく普通の?変わった人でした。そしてそのヒロインである香具矢との恋は驚くほどあっさり成就し、それが主軸だと思い読んでいたので思い切り肩すかしを食らいました。そこで初めてこの作品が「起承転結のはっきりしたドラマチックな物語」ではなく、辞書の編纂という身近なようで遠い世界を舞台に、その仕事に情熱と執念を持って取り組む人たちの群像劇である事に気づきました。 その描写は淡々と行われ、あまりに淡々としすぎているので後半のピンチやそれにまつわるエピソードすらも埋没してしまった感があり、修羅場のはずなのにどこか文化祭的に映るのですが、おそらくそれは作者の意図するところでしょう。舞台としてこそ辞書という非常に現実的なものを使っていますが、そこに描かれるのは先述の文化祭前夜の空気という非現実感であり、それは物語として重要な存在であるはずの悪役やライバルというファクターを完全にそぎ落としていることからも作者の明確な意図だと思います。 作者が描きたかったのは永遠に終わらない文化祭前夜のような、身近でありながらけして手が届かない懐かしい空気感と、人間が人生すら焼き尽くすような情熱を持って編み上げた辞書が持つ果てしない海のような世界観なのではないかと思います。地味な作業故に掘り下げすぎると狂気と隣り合わせになってしまい、前述の多くの人々が熱意と愛情を持って作り上げるという部分がスポイルされる恐れがあるい為、非常にあっさりとどこか突き放した文体にしたのではないかと思いました。それはそれぞれのエピソードの後日談にあたる物がもほとんどなく(なんと馬締と香具矢の恋愛風景や新婚風景すら描かれていない)、伝聞程度の描写しかなかったりするところからも伺えます。 辞書の編纂に関わる人間というキャラクターを通し、丹念に綴られた(一部間違っている部分ありますが)普段使う事はもちろん耳にする事すらない言葉の数々を目にする度に、作中の表現で言う「言葉の海を行く舟」を思い浮かべました。実際の辞書では経験した事はないですが、Wikipediaでひとつ調べている途中で、そこに記載されている別の単語のところへ飛び、更にそこに記載されている別の単語のところに飛び…を夢中になって繰り返し気が付けば驚くほどに時間が経過している時がありますが、それこそが私の心が言葉の海へ漕ぎ出している瞬間なのだと思いました。 同じように日本語を大切にしようとしている最近の作品として「神様のカルテ」がありますが、あちらは文章そのものが何ともいえない小気味よさがあり、何度でも読みかえしたくなるような旨味があります。それは咀嚼で味が変わるかの如く、読めば読むほど旨味が出てくるような筆致なのですが、それ故にこの作品とは似て非なるものと言えます。但しそれはこの作品が劣っているという意味ではなく作品の方向性の違いからくるのではないかと思います。 この作品に出会うまで、まさか辞書を読んでみたいと自分が思うなど夢想だにしませんでした。今なら広辞苑が楽しく読めそうでワクワクしています。辞書ならではの「ぬめり感」というものもこの作品で教えられました。今度ページをめくる時はその紙に込められた思いも味わってみたいと思います。この作品の特徴といえる淡々とした文体と、あっさりとした群像劇はやや読み手を選ぶかもしれませんが、そこさえ気にならなければ今まで気づかなかった世界を教えてくれる作品になるかもしれません。 機会があればぜひ読んでいただきたいお薦めの作品です。 | ||||
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今年(2013年)の本屋大賞「海賊と〜」は如何にもTV作家が書く劇場的で深みの無いつまらない本でした。本屋大賞ってこんなもんなのかい?と思い、さて昨年はと本作を読みだした。こちらのほうが長さ的にも丁度良く一般の方が知ることのない辞書編集の内容だったことも興味深く、色々なエピソードが塗されていて読めました。ライトノベルだという批評が多く、どうもこういう賞を貰うとどれほどの文学的か?が注目されるのでしょうが、書店の店員さんなんて文学者でも小説家でも学者でもない一般的なサラリーマンなんですから「面白かった」の印象で推薦するのは当然でしょうね。そういう意味では大衆的な小説という賞なのでしょう。直木賞より素晴らしいなんて今年の受賞者(百田)は言っていましたが、三浦さんは直木賞受賞者でもありますから負け惜しみに聞こえました。 映画にもなるくらいに評判を得て、誰かしら人の幸せの糧になったのですから小説家にとっては本懐を遂げた小説ではないでしょうか?様々な業を為すものとしてはこれが一番大事ではと思います。 | ||||
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この本を原作とする同名の映画を先日観たのですが、腑に落ちない箇所があり、再読しました。 前回読んだのは、ちょうど一年前だったのですが、その時よりも、感動が、波のように静かに打ち寄せてきました。 著者三浦しをんの「言葉」への愛情が伝わってくる本です。 「なにかを生みだすためには、言葉がいる。……略……生命が誕生する前の海を想像した。混沌とし、ただ蠢くばかりだった濃厚な液体を。ひとのなかにも、同じような海がある。そこに言葉という落雷があってはじめて、すべては生まれてくる。愛も、心も、言葉によって象られ、昏い海から浮かびあがってくる」。 人間が他の動物と違うのは、言葉を使うこと。 言葉は、自分の思いを伝え、心を届ける大切な使者。 できるだけ、いい言葉を使いたいものです。 主人公、馬締君の生真面目さ、朴念仁ぶりには笑いを禁じえません。 香具矢さんにしたためた恋文は、最高です! そして、その馬締君に勝るとも劣らず好きなキャラクターは、私の気持ちを代弁してくれている西岡君。 「いったいどうしたら、なにかに夢中になれるのだろう。これしかないと思い定めて、ひとつのことに邁進できるのだろう」。 馬締君のように生涯を掛けて打ち込めるものを見つけた人は稀有な存在で、大概の人は、私や西岡君のように彷徨い続けるのではないでしょうか。 日本語には、美しい言葉がたくさんあります。 死語になりつつある言葉にも、それは、それは、たくさん……。 「辞書は、言葉の海を渡る舟」ならば、深海に眠る、漂流する言葉を探し出し、舟にのせたいものです。 | ||||
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映画が素晴らしい。馬締よりその周囲のキャラクターの方に惹かれる。特に西岡。西岡の途中退場を比較すると、原作は紙幅を費やして西岡の心の揺れの経過を追うのに対し、映画はオダギリジョーの一瞬の演技ですべてをわからせる。映画の瞬発力に私は軍配を上げる。この場面に代表されるように、2時間ちょっとの映画に原作のほとんどすべてが描き尽くされていた、というのが観てから読んだ者の感想。 この単行本は、藍色をバックに銀色の文字、カバーの下方には細い銀の線で波のうねりという大渡海の装幀に倣っている。中型国語辞典の編纂奮闘記にふさわしい。 | ||||
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軽い本です(浮薄という意味ではありません)。 がんばることに疲れ、何をする気力もなくなっているようなときでも読める本、 カウンセリング本(心に寄り添ってくれる本という意味で使っています。)だと思います。 存在意義はけっして少なくないと思います。 現代はこの軽さが必要な人が多いと思うからです。 重い内容の活字は読みたくない。 かといって少女マンガ的な甘いだけの話も読みたくないし、 諭し本も人生談も受け付けられないようなとき、 適度に教養があって、おだやかで、 いたわってくれるようなカウンセリング本が、 現代とても必要なのでしょう。 映像では、速すぎ、光があふれ過ぎ、声高です。 対して本は、先走って語ることなく読み手のペースを見守り、紙の感触も暖かい。 そんな新ジャンルを狙った、ある意味非常に意欲的な作品、高い目的をもった作品だと評価しました。 読み手の心が枯渇してしまっているような辛いときでも、笑いがこらえられない場面あり、共感し涙を流せる場面あり、 まさに心を開放させ、今の自分を落ち着いて見つめ直すきっかけが作れる本です。 現代の速さに疲れ、もうどうしようもなく傷つき、 何をする力も出ないようなときに、そっとよりそってくれる本だと思います。 その点で、接客という強いストレスにさらされている本屋さんが強く推薦した理由も納得できます。 | ||||
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本は読んでませんが、映画見ました。 とても良かったです。 胸にじーんときました。 辞書作りとそれを取り巻く人たちの模様をじっくり描いていて、音楽、映像、雰囲気どれも良かったです。 | ||||
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良い意味で淡々としています。リアリティーを求めて、登場人物の血を吐くような心の葛藤やどす黒い人間関係をえぐるように描写・・・みたいなのが大作っぽく言われますが、年を取って現実世界で苦労をすると、娯楽(読書)にそう言うものを求めなくなってくるのでしょうか、どぎつかったり、うんざりするような現実感があるよりは、こう言ったやわらかなファンタジーの混ざったストーリーの方が、好感が持てます。 陰鬱で不快になるような部分がなく、楽しく読めて、癒されます。 一つ気になったのは主人公の夫婦関係のかき方が、世情への媚に思えました。それがいい関係だと言う風に描かれていますが、お互いに仕事が第一、家庭らしい家庭を築くことなく仕事一筋であの年齢というのは、現実だったらかなり冷えた、寂しい夫婦だなあと。 読者や世間への媚と思えたのは、軽いタッチやお笑いの部分ではなく、そう言う部分でした。 世の中では、男性も女性も家庭を顧みずバリバリ働いて、自分の人生を犠牲に・・・というのがいいとされていて、小説でも多くはメインのキャラの女性は仕事第一、古いおばちゃんだとかが、「女だったら家庭を・・・」と言うような小言事をいうのがお決まりパターンですが、それが踏襲されてます。 ストーリーとしては、辞書を作ってハッピーエンドですが、夫婦としては、お互い仕事をして、それで人生終わるんだな・・・という寂しさを感じました。 | ||||
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主役よりも、その側でチャラチャラしてる男、気に入った。主役みたいなキャラの人はそうそういないよね。むしろ、チャラ男の方がありがち。いい味を出してると思った。すべてのものがIT化されてこういうアナログな仕事ももう無くなってしまうのかもしれない。どうなんだろうか。 | ||||
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本屋大賞ということで、万人受けするエンターテイメントなのかなと思って読んでいくと、物語としては、登場人物同士のぶつかりあいや葛藤もなく、淡々とあっさり進んでいきます。 キャラクターも三浦さんお得意の少女漫画調のさわやかな人たちで、辞書編纂の壮絶な苦労、という感じでもないし、語り手の視点も中盤から急に変わったり、物語としては物足りないです。 辞書編纂やことばに関して彼女が取材したり日頃思うところのエッセイを物語仕立てで味わうという感覚なら、彼女の視点や文章が好きな人には楽しめると思います。(私は好きです) 辞書にたずさわる人たちへのリスペクトがある点も、気持ちよく読めます。 | ||||
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辞書作りという面白いテーマは、読んでいて勉強にもなったが、各章の恋愛話はいらなかった。恋愛話のせいで物語全体が軽い印象になってしまっている。 辞書作りの過程で起こるトラブルや編集部内の人間関係を中心に物語を進めてほしかった。 | ||||
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辞書を作る事に歳月がかかるというのを 登場人物に年を取らせる事で伝わってきましたが、それだけでした。 登場人物もエピソードも何も残らず、どうして本屋大将になったのか…?! | ||||
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三浦しをんさんの作品はまだ初心者です。読んだのは「風が強く吹いている」に続いて2作目です。 もともと辞書好きの私にはとても嬉しい部分がたくさんあって、言葉の一つ一つがとても愛おしくなって来る作品だと思いました。 辞書によっての言葉の解釈の違いなんかもそうだったのかぁ〜と感心。色々な辞書を読み比べてみたくなったり。 そういう意味ではの読み進む上での興味をどんどんそそられる感じなのですが、どんどんその深さを知りたくなってくる頃に ポンっと放り出された感じの時間経過。 あら?!って思ってしまいました。 そんな訳で『サラ〜ッ』と読めても物足りなさを感じるくらい。 でも読後感はとてもよくって感動。 でもやっぱり『サラ〜ッ』という感じで物足りない。 登場人物も一人ひとりとても魅力的ですが、それも物足りない。もっともっと一人ひとりの人についてふか〜く知りたい。 長編だったらもっと読み応えがあっただろうなぁと感じました。 物足りなさはあるけれどとても好きな作品です。 | ||||
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読書会のために自発的にではなく購入したが、読んでみてとても感動した。改めて言葉の持つ社会的役割について、考えさせられた。早速、連れ合いにも読むように勧めたところ、彼も一日で読んでしまった。映画も観てみたい。 | ||||
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タイトルは、ライトノベルっぽくないですが、フツーに、ライトノベルです。 本屋大賞と言う事ですけど、何とか売りたい、話題性が欲しい、○○賞を乱立させる。 賞には、大した意味はありません。 今は、何でもかんでも、映画化にこぎつけますね。 | ||||
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著者の作品は初めてです。 ベストセラーらしいのです が、まるでドラマの台本を 読んでいるようでご都合主義 満載でした。こういうものが 現代はベストセラーになるのか という勉強にはなりましたが 、たいして何も残りませんでし た。下町ロケットを読んだ時 と似たような印象です。 同じ本屋大賞でも、小川洋子 さんの博士は結構面白く感じた のですが、どうしてだろう。 文章に対する気遣いの差かも しれない、などど思いました。 | ||||
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本を買うときはとりあえずアマゾンで大変重宝させていただいています | ||||
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辞書作りには長い長い時間がかかる……のは確かですが、物語の中の時間がドンドン進みすぎて、とても物足りない想いだけの残る小説になってしまいました。 もう少しこの人のことを読みたかったのに、というのが正直な気持ち。 主要人物の誰か一人に焦点をしぼってじっくり書いてほしかったです。 「本屋大賞」は本の目利きが選んだ賞、とのイメージでしたが、本屋さん=本の目利きではないのかも。 しをんさんの小説には好きなものが多いので、待ち焦がれて読みましたが正直期待はずれでした。 | ||||
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