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舟を編む
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舟を編むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 441~460 23/28ページ
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「物足りない」と評価される方も多いようですが、わたしはたいへん楽しめました!個人的にはファンタジー小説を主に読むのですが、ファンタジー小説の読後感に近いものを読み終えて感じました。登場人物たちと長い旅を共に歩んだような感じです。「辞書の編纂」という地味なテーマだけど、その世界は海のように広く、深いものだというのが伝わってきます。最近は電子辞書が定番になってきていますが、本としての辞書に改めて興味がわきました。 | ||||
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読書は辞典で始まり最後は辞典で終わると思う。 船を編むはそんな思いを凝縮した一冊です。 何年いや何十年掛けた地味で根気のいる編集作業を黙々つづける辞書編集部全体が主人公の作品だ。 | ||||
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この小説の面白さはなんと言っても辞書の編纂の舞台裏を発見するスリルと、三浦さんの言葉に対する愛情の表現の仕方だろう。また話が進むにつれ、視点が別々の登場人物に変わっていく書き手としての技量にも感服できる。さらに、とても読みやすい文体になっている。しかし魅力はそこまでで、恋愛が生まれると期待が湧く部分では恋愛が充分に描かれておらず、編纂チームが問題に直面していると書かれても本物の危機感が伝わらず、伏線もなければ展開の意外性もない。すべてが予定調和的に捗るストーリーにある種のもどかしさが生まれ、NHKの「プロジェクトX」を連想させる作品と言える。 | ||||
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本屋大賞は、侮れません。 ほんとにおもしろい本が上位にあるから。 年に数冊、この本に出会えてよかったね。 と思える本があります。 そんな、物語です。 出会いに感謝。 | ||||
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しりつぼみの作品のような気がしました。本の内容は主人公二人によって、大きく前半・後半に分けられていますが、後半で一気にレベルを落としました。といっても物語の展開上、後半は必要なのでしょうが、正直言って「筆者が楽をした」としか感じられませんでした。何故今まで影も形も匂いすらなかった新しい主人公を登場させたのか。例え登場させるにしても、もっと何かしらの上手い方法があったはずだと感じられました。 前半があまり親しみのない「辞書」という世界に自分を上手に導いてくれていただけに、後半の落胆は大きい。 完全に好みの問題なのでしょうが、スケール、筆力、展開、すべてにおいて『ジェノサイド』が大きく上回っていると感じる自分にとっては、前回の『謎解きは〜』に続き、本屋賞大賞の選考にかかわる人は本慣れしていない若年層なのではと思ってしまいます。過激に言ってしまえば出来レースの匂いも気のせいかもしれませんが少し感じてしまいます。 辛口になってしまいましたが、売り出し方、世間の評価と本の中身がマッチしない作品でした。 | ||||
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iPS細胞で山中教授がノーベル賞を受賞し、基礎研究の重要性に改めて関心が集まっている。この本では、言語の基礎研究とも言える辞書編纂の道程が良く紹介されていて、普段殆んど気にしていない言語について、考えることができた。海外では、国家事業で辞書編纂が行われているようだが、日本は、出版社が行っている。ビジネスとして、成り立っているということは、日本人は日本語を大切にしているという事なのだと思う。平安時代の源氏物語を知らない日本人がいないように、表現力が豊かな日本語を支える人達の熱意と根気強い仕事ぶりに只々、感謝の一言だ。 編纂に携わる人達の人間模様も今時の世相を反映して楽しく読めたが、シチュエーションには、少々違和感を感じたのが、少しばかり残念だった。 | ||||
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「謎解き」以来の本屋大賞受賞作品ということで、全く期待せずに読み始めました。 なのでハードルを低くし過ぎたたためかもしれませんが、とても面白く、読書の愉しみを満喫できたと思います。 「辞書編纂という地味な題材でこれだけの人気を得るのだから、余程上手い書き方なんだろう」と予想した人は鋭い。その通りでした。 逆に「本屋大賞だから、メディアミックス狙いのキャラ読み小説のはずだ」と勘ぐった人も、読後にはその考えを改めるはずです。 今回は久々に、「良い」本屋大賞でした。 | ||||
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思ったよりも評価が低いのは 主人公の恋愛模様が女性向けの内容だからかな?と私は思います。 男性が読むとちょっと引く部分もあるのかなと。 このサクセスストーリーは私は楽しく読めました。 | ||||
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ほとんど予備知識なし(内容、本屋大賞、作家などなど)で読みましたが、大変読みやすい本でした。新幹線のお供に良いのではないでしょうか。 サラサラと読めますが、所々に、サラリーマンといいますか組織に所属している人間が特に考えるような事をズバリと描写している箇所があり、考えさせられました。(良い意味で) あと、「言海」という辞書にも興味を覚えましたので、読んでみようと思います。 ちょうど「失笑」「にやける」などの解釈が、元々の言葉の意味とは違う解釈で使われている事が話題になっています。言葉は変化するものなので、辞書の編集が継続されるとありました。 「にやける」は「色っぽい男が女のように色っぽい様子をする。(男が)変ににやにやして弱々しい態度をとる。」といった意味と辞書にはある。つまり、女は「にやけて」ないそうだ。 現代の社会情勢を考えると、「あなた、にやける の用法を間違ってるよ!」と、言った所でなんだか説得力がないのかもしれない。馬締さんならどうするでしょうかね? | ||||
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CLASSY.という雑誌に連載されていた小説であることからも、本書の想定読者は20代の女性なのでしょう。 主人公は、20代のまじめで、高学歴(院卒)、堅い職業に就いていて、奥手でスリムな男性。お相手も、20代の美しく、手に職を持った(板前)女性。20代OLにとって、理想のカップルなんだろうな、と思います。 古い下宿、気のいいおばあちゃん、変わったネコ…、宮崎アニメや高橋留美子のマンガを彷彿とさせるような設定です。 このように、ストーリーのセンターラインはよく言えば王道、わるく言えば陳腐。そこに、未知の要素として、「辞書の編集」というスパイスを利かせた小説だと言えるでしょう。 私のような中高年の男としては、この「スパイス」の部分をもっと描いてほしかった、というのが正直なところです。 飲み会の席でも、「用例採取カード」と鉛筆を放さない松本先生(老学者)や、編集者人生を辞書づくりに捧げたベテラン編集者の荒木といった、言葉の「偏執者」に、もっと光を当ててほしかったですね。 まあ、英語英語と言われ続け、また紙の辞書を引かずググって済ませがちな若者が、日本語と紙の辞書に目を向ける、そのきっかけになる本ではあると思います。 なお、本書には、「日本では、公的機関が主導して編んだ国語辞典は皆無です。日本における近代的辞書の嚆矢となった、大槻文彦の『言海』。これすらも、大槻が生涯にわたり私的に編集し、私費で刊行されました」とあります。 ここだけ読めば、大槻文彦が権力とは何の関係もなく、私的に辞書を編んで出版したと思うでしょうが、実は違います。 『言海』は、明治8年、文部省に勤務していた大槻が、上司(課長)の西村茂樹に国語辞典の編纂を命ぜられ、編さんを開始したものであり、元々は文部省から刊行される予定のところ、出版が立ち消えそうになったため、明治24年に自費出版することになった、というのが正確なところです。 | ||||
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三浦しをんさんの作品の魅力のひとつとして、『登場するキャラクターの濃さ』があると思っているのですが、今回もやはりよかったです。 ちょっとぬけてて不器用だけど、とても素直で言葉への情熱は半端じゃない馬締。 そんな馬締とは正反対で、チャラいけどそれなりに思うところもあって、少しずつ辞書編集部のために自分のできる限りのことをしようとする西岡。 最初は辞書編集部になかなか慣れなかったけど、周りの人たちに突き動かされていく岸辺みどり。 この3人は特に、読み進めていくうちに大好きな人物になっていきました。 また、辞書を作るということがどれほど大変なことなのか普段考えたことがなかったので、そこに目をつけたのはすごいと思います! ただ…キャラクターたちのエピソードのほうが心に残ってしまい、辞書を作ることが大変なのはわかったけれど、それ以上でも以下でもないという印象。もう少し感動したかった。 それと馬締と香具矢の恋愛がうまくいきすぎてちょっと拍子抜けしてしまいました。 そして松本先生。彼が今までどれほど言葉を愛し、それのためにどれほどのものを犠牲にしてきたのかがもっと色濃くかかれていたら、もっともっと素敵なラストになった気がする。 とはいえ、やはりそれぞれの人物がとても魅力的なんです。 微笑ましくて、ちょっとハラハラして、感動する。特に西岡視点でかかれたところはとてもグッときました。 ラストもついつい泣いてしまう。 なんだかんだで何度も読み返してます(笑) そして注目すべきは本のカバー! 私はこれで購入を決めました。ぜひハードカバーで手にとってほしい!! | ||||
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辞書について、はじめて知りました。 読んで、カバーをみて、楽しみましょう! 面白かった〜 | ||||
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ヒットメーカー、三浦しをんの評判作。本屋大賞を取ったのですごく期待して読んだが。結果は、まあまあ。三浦作品としては、標準的水準では。 辞書を作ることがどういうことか、どんなに労力が必要で、作るのに金がかかり、売れないと儲からないか、良く分かったけれど、「風が強く吹いている」「仏果を得ず」のような疾走感、高揚感、上昇感はなく、淡々と話が進む。辞書の編纂という地味な主題なので、しょうがない面もあるのだけれど、少々期待外れ。 主人公夫婦が魅力的で、友達になりたい気もするけれど、生活感の点で、いまひとつかもしれない。 早期にTVか、映画化されることを期待。 | ||||
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本の装丁をめくるとイラストがありますので、 よくも悪くもイラスト通り。イラストを見て好感、興味持つ人は楽しめますよ。 辞書を作る人達のお話です。 言葉に情熱に燃やす不器用でドジな男性が、辞書編纂に取り組むストーリー。 脇役を軽いノリの社員、恋がありetc と、後は辞書ができるまでの過程や内容が物語を盛り上げます。 ただ、どこかでみたことあるような、意外性ないストーリーなので、気軽に楽しめます。 同時に物足りなさを感じますが、それは「本屋対象」の触れ込みによる期待感ですw 興味を持った方は、一読されるとよいと思います。 ※他の方へ率先して勧める本にはならないので、★3つってことで。 | ||||
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作者自身も漫画好きと言っているので、納得なのですが・・・ 漫画のような作品だと思いました。 かと言って、漫画でこの作品を書いたら、しっくりくるのか? というところは疑問ですが。 読みやすくて、キャラクターも個々にたっているので、誰でも読みやすい作品だと思いました。 | ||||
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三浦しおんの、スポットの当たりにくい仕事に打ち込んだ人々を描いた「お仕事もの」。 辞書編纂に携わる人々の熱い思いを伝えて秀逸。 変人として描かれる登場人物だが、人間味溢れ少しずつ成長していく姿がわかる。 辞書作りが15年間にもわたり、山あり谷有りのところはさながら「天地明察」の現代版の趣。 ちょっと信じがたい恋模様もあり、元気をもらえる。本屋大賞に納得。 | ||||
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辞書編集の話で、内容自体は興味深く最後まで期待を持って読み進められました。 ただ、きっと想像を絶する編集作業に取り組む主人公がわりとあっさりな感じで、 もう少し葛藤の部分というか、苦しみとさらなる前向きな強い心の様子が 描かれていると感情移入しやすかったのかなと。 全体としては、万人に読みやすい受け入れやすい内容なのかと思います。 | ||||
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たまたま読んでいた雑誌に「本屋大賞第一位」の文字を見つけ、気になりだしたのがこの本でした。 本屋大賞と言えば、小川洋子さんの「博士が愛した数式」など、自分にとって素晴らしい本との出会いを推してくれる指針でもあったので、迷うことなく購入しました。 本作は辞書を完成させるまでの過程が描かれています。でも、過程中心というよりは、そこで繰り広げられる人間ドラマの方にスポットが当たっています。 仕事は好きだけれども同僚と上手く接することができない、そつなく働けるがやりがいが見いだせない、上司や部下の考えていることが分からない… 人間関係の難しさはどんな職場でもあると思いますが、「言葉」を紡ぐことで分かりあえていくところがすごく素敵だなと思いました。そして、一つの目標に向かって皆が力を合わせていく姿も。 人は言葉一つで大きく傷ついたり、飛び上るほどうれしくなったりする。 だから、もっと言葉を大切にしなければいけませんね。 この本と出会えてよかったです。 | ||||
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本屋大賞受賞作ということで購入したのだが、読んでみてがっかり。作品自体もさることながら、これが世の書店員の人たちが一番売りたい本だという事実、これに対して、大いに疑問を持たざるを得なかった。 まず、内容について述べさせてもらうと、ストーリー全体に起伏がなく、結局最後まで、なんとなくといった感じで物語が流れていく。したがってラストの場面、感動など湧いてこようもない。 登場人物・馬締(まじめ)光也と香具矢(かぐや)という取ってつけたような名前の二人が恋愛関係となり結婚に至る、その蓋然性も全く感じられなかった。なにやらユニークな人物として設定しているようだが、いかんせん人物造形が薄っぺらで、深い心理描写もない。それに、心に残るようなエピソードもなかった。これではやはり、小説世界の中に浸ることはできないし、リアリティーを欠いた漫画のように思えてしまう。さらにいえば、大手出版社の編集者が、目上の人に向かって自分のことを「私」や「僕」ではなく、当たり前のように「俺」と言うことなど考えられず、こうした点からも、この小説と現実社会とを重ね合わせにくくしている。 また「めずらしい虫を観察するときに似た視線」とか「マーライオンのごとく、持てる情報のすべてを流出」とか「立ち歩くミイラを目撃したような表情」とか「悪代官のように笑った」などなど、比喩が陳腐に過ぎて、少々げんなりさせられる。 以上、かなり辛辣なレビューを書いてしまったが、たぶんこれは三浦しをんさん自身、強く意識したうえで、こうした作品に仕上げたのではないかと思う。まさにライトノベルといった感覚で、文章を書き連ねていったのではなかろうか。でなければ、あまりにも悲しい。 きっと三浦さんにとっては狙い通り、という、そのことを信じたい。それにしても、本屋大賞というのはどういう位置づけの賞なのか。大きく首を傾げてしまう。 | ||||
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近くの大きな図書館で借りようと思ったのですが、 予約が850人待ちということで、これでは20年くらい 待たされてしまうなぁと思い、買いました。 買ってよかったです! 最初、数十ページくらいは、その世界感がつかめなかったのですが、 主人公のまじめさんがラブレターを出すくだりぐらいから、ページをめくる手が 止まらなくなりました。 まじめさんのキャラはもとより、同僚たちのキャラが粒立っていました。 やっぱりキャラは大事! もの書きを目指す人なら、必読だと思います。 もの書きをめざしていなくても、人間関係に悩んでいる人は必読。 まじめさんは、一見、偏屈そうですが、周りの人、すべてを包み込むような 大きな男です。癒されます。 さわやかな読後感でいっぱいになりました!! | ||||
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