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ボックス21
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ボックス21の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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ラスト三行は、だいたい途中で読めてくるので、「あー、やっぱりね」で終わります。 | ||||
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シリーズで一番面白かったです。早く読みたいが、読み終わりたくない、と変なジレンマに陥りました。 | ||||
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緩い展開。しかし、読み出したら止まらない。 しかし、なんとも言えない読後感。これは、語るのが難しい。 | ||||
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極端に評価が分かれているようですが、この作者のこのシリーズとして読んでも悪くはない、結構面白い物語ではあります。悪い評価にも賛同できますね。後味が良くない(爽快感がない、疑問が残る)、しかしこれも一つの作者の意図なんだから仕方がないでしょう。基本は闇社会の断面と人間は恥と対面しながら生きて行かざるを得ないというようなことを作者は言いたいのか?別の視点で、「なんでなんだよ、何でこの点をスルーして物語を進める??」という個所が3つありました。そういう点では未熟な作品かな?最後の結末はとっくに想像したけど、担当刑事には気付かせないストーリー展開(警察官の無能か怠慢)。この点は作者に聞いてみたいほど大きな疑問です。 | ||||
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騙されてリトアニアからスウェーデンに連れてこられ売春を強要されていた女性が瀕死で発見されるところから始まるサスペンス小説。 2つ(以上)の事件がほぼ同時に起こる、カットバックで関係者が描かれていく、唐突な終わり方をするといった著者の特徴がだんだん分かってきた。 それにしてもまったく救いのない物語である。正義が勝つ展開でスッキリしたい人は本書を(あるいは著者の作品を)読まない方がいいだろう。 | ||||
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アンデシュ・ルースルンド&ペリエ・ヘルストレム共著のグレーンス警部シリーズ第2作。まだ、読みの深さが足りないのかもしれない。このタイトルでもある「ボックス21」との関連性を見つけることが出来なかった。内容は、同シリーズ初作と同様に社会で問題視されている所謂、娼婦だ。本作の冒頭でも書かれているように、リトアニアから連行されてきた若い娼婦たちが、売人からノルマを与えられ、クリア出来ないとその売人からひどい仕打ちを受けるという設定だ。 同シリーズを読んでいく上で、注意しておくことがある。 ・あまり、面白半分で手に取るような本ではない。 上記を満たせるような人は読んでいて飽きないだろう。 | ||||
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北欧の作家にはまっています。過激で残酷だけど、人間的な魅力にあふれる主人公に感情移入してしまいます。 | ||||
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【ネタバレ注意】 ノンフィクションだが、悲しく酷い現実を突きつけられた気分。 物語中、真実がきちんと人々に伝わらなかったかわりに、作者は読者にだけ真実を伝えてくれた。同じようなことは実際に世界中で起こっているはず。考えさせられた。 | ||||
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「熊と踊れ」にてアンデシュ・ルースルンド氏の作品にハマった。 彼の2作目である本作のみ、暫くの間廃刊となっており、復刊を望んでいた。 相変わらず、期待通り、 社会問題をモチーフにしたストーリーに救いは無く、暗く重い。 ただ、シンプルでソリッドな文体に引き込まれ(翻訳も貢献していると思う)、 長編の割にはあっという間に読破できてしまうと思う。 主人公のグレーンス警部に感情移入できるか、 北欧の寒々しい風景描写と覚えにくい名前をも好きになれるかどうかで、評価は変わると思う。 | ||||
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、 犯罪小説になにを求めるかは、それぞれ異なると思います。私は、やはり犯罪や非道な行いをした人間は、捕まって制裁をうけるべきだと思うし、そうでなければ、読了後消化不良感が残ってしまいます。この小説は、最後の3行のおちが極めて不快です。読まなければ良かったと思っています。リトアニアからだまされてストックホルムに連れてこられたリディアという女性が、命を賭けて投げかけた告発を、ストックホルムの刑事二人が、もみ消してしまう。もみ消した理由というのが、リディアをだましてストックホルムに連れてきて売春に従事させた悪徳刑事が、友達でありその妻を気遣って、証拠の品を捨ててしまうという信じられないことをする。もう一人の刑事も、その事実を後から知ったのに矢張りそのことを隠して伏せてしまう。これでは、命がけで悪徳刑事の非道に復讐しようとしたリディアの死が、無駄死にというものだ。読んでいる間中どこかで、それが明るみに出て、刑事も、売春させている男も相応の報いを受けるだろうと期待しながら読んでいたのですが、本当に最後の三行で、不愉快の極みに至りました。本作は、シリーズ物らしいですがこの刑事二人は、その後、どの顔を下げて犯罪者を非難できるのだろうか?それとも、本作には、続きがあって本作で野放しにされた悪人は、報いを受けるのだろうか?本年第一位の不愉快小説です。 | ||||
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好みの問題だけでは片付かないほど、腹立たしい話であり、この小説を面白いと感じる方の感性がわかりません。 同様に、よくこの本を売り出そうと考えたものだと感心もしますし、よくこんな本が世界で読まれ、それなりに称賛を受けているのが理解できません。 まず、搾取されているAが、自分をこのような場所に堕としたB(警察官)を殺し、自殺しますが、真実の告発として残した証拠を全て、Bの友人であるC(警察官 主人公)とその部下Dが破棄し、動機不明として事件を葬ります。 日本であるならば証拠隠滅罪で、CもDも犯罪者ですし、そもそも庇う理由が全く理解できません。 AもBも死んだのだから動機などどうでもいい、Bの残した妻子の気持ちを考えて……ですが、そんなこと考える必要があるのか? 動機を白日の下に晒せば少なくとも、第二のAを生むことはない。 でも、最後までそれをしません。 それにも関わらず検察官Eは、Cを「有能な警察官」と評します。 そしてEも、Cの行動に疑いを持ち真相を探そうとするのになぜか、Cと懇意にしている部下Dに捜査をさせています。 本当にCの嫌疑を晴らしたい、或いは、真実を知りたいのであれば、Cと全く関係のない刑事に命じたらよいものを…… とにかく、出てくる刑事も検察官もすべてが「無能」です。 しかも本作は、全く関係ないもう一つの事件も同時進行で進みます。 はっきり言って、意味が無い事件です。 全く接点のない事件1と事件2が同時進行で進み、途中で出てきた事件3と複雑に絡み合う、というのならわかりますが、最後まで絡むことはありません。 また、Aを搾取していた男と、同じように搾取されているだろう少女が目の前にいるのにも関わらず、Cは職質さえかけない。 これがスウェーデン警察の常の姿であるならば、この国は終わっています。 男同士が仲間内で起きた犯罪行為等に対して、まぁまぁ言いながら肩叩き合って、なあなあで済ませる、そういう話です。 この作者の本「制裁」と同時に「ボックス21」を買い、両方を読みましたが、買ったことを激しく後悔しています。 平積みされている本にいいものはない、本屋のポップ、帯の言葉を信用してはいけないと、改めて思いました。 ちなみに「ラスト3行」はラストが来る前から予測可能で、浅すぎるトリックでした。 | ||||
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ストーリーテリングの面白さはすごいと思います。変に奇をてらった作調ではなくハイテンション、かつヘビーでタイトな文調子で進んで行くのはさすがにこの作者、訳者の力量だと思います。しばらく出会っていなかった物語の本質を垣間見たような気がします。決して飽くことなく読ませていくら?の真剣さが好感度の読了感をもたらしてくれました。「最後の3行・・・」はいいじゃないですか、ストーリーですので、そんなに読む側で固執しなくても・・と思いますが。私は「ウ」に点々の濁音・・「v」かな?沢山あっても気にしません、しいていえばラングの最後の判決情勢がいささかはっきりしないのが残念かな?(はっきりしないのは読む側の気力不足かも・・)。 | ||||
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途中で結末がわかってしまうので全然えぐられない 意外性がない 前半一生懸命読んだ情熱を返せ‼ | ||||
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帯にある「ラスト3行」の通り、えぐって頂きました。いいわー、この救いようの無い感じ。性悪説の匂いがこびりついていつまでも忘れることは無いでしょう。 人によっては描写の文体が退屈で重みを感じられず、予測できる伏線に対しても退屈感が募るかもしれませんが、この話の全体像に行き渡る負の世界観がじわじわと込み上げてくるのは私にとって好みでした。 警察の立場かその世界に巻き込まれた人間でなければ垣間見ることの無い社会のダークサイドを染み込ませ苦悩する姿には強く感情移入を誘われます | ||||
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カヴァーデザインと訳者のヘレンハルメ美穂の名に魅かれて本棚から手に取る。 でも新刊じゃなかったんですね。ランダムハウス講談社文庫からハヤカワにかわって再刊だったのだ・・・ それはそれとして最近人気の北欧ミステリーでお困りの方はいないだろうか? 登場人物の名まえ。エーヴェルト、スヴェン、ベングト・・・グレーンス、スンドクヴィスト、ノルドヴァル、私には区別がつきません。 もちろん作者に瑕疵があるわけではなく当方の理解力の問題。 ・・・の上で登場人物の性格付け、輪郭がくっきりしてないと・・・おまけにみんな刑事。 半分を読み終えて第二部に移り、数十ページ読み終えたところで断念。 動物的感です。 コジマキの惹句にある通り「ラスト三行、心をえぐられる。」までたどり着くことなく心は折れてしまいました(経験上ラストなん行云々という宣伝文句は、ろくなことがありませんでした・・・ラスト三行というのは最後まで読まそうとする陰謀でしょうか?)。 でも心えぐられなくてよかった(^-^) | ||||
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この作家の作品は第一作の「制裁」から本書、そしてこれ以降の作品についても現代のスウェーデン社会の問題を告発して、読者に単なるミステリー小説に終わらない深い余韻残す。それは決して心地よいものとは言えないけれど、目を背けるわけにはいかないものだ。ストーリーの詳細については「ネタバレ」になってしまうので書けませんが、最後にくる衝撃は主人公と準主人公の刑事2人の行動なのか?それとも最後に書かれていた3年前の事実なのかは、本書を読んだ方の判断にお任せしたいと思います。かつてスウェーデンには有名な「マルティン・ペッグ」シリーズがあり、スウェーデンに警察部門のミステリーという部門を確立し、1年に1作のペースで書き進められ「ロゼアンナ」「笑う警官」等の名作を若かった頃にむさぼるように読みましたが、この2人の共作作家もやはり「マルティン・ペッグ」シリーズの影響を当然のことながら受けているのでしょう。継続的なシリーズになってほしいと思いますし、日本での今後の新作の発刊を期待したいと思います。また本作「BOX21] も前の出版社が倒産してしまい、現在は絶版状態となっております。是非、早川書房等で再刊をお願いします。 又、未翻訳の作品の翻訳、出版もあわせてお願いします。 | ||||
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本の小口にかなりの黄ばみがあり、一目中古品。発行から6年もたてば、こんなものかと。 | ||||
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つい昨日(2014年3月8日)の朝日新聞Be版で 「北欧ミステリー、人気の謎」とあり グーレンス警部シリーズも「三秒間の死角」が紹介されていました。 なぜ北欧ミステリーが受けているかというと 1)それまでの英米ミステリーにはないエキゾチズム。 2)展開が大胆で野蛮で異様な迫力がある。 3)テーマが幼児虐待、小児性愛、DV、移民差別など弱者への むごたらしい暴力が多い。 4)それら社会問題に関して、英米ミステリーではありふれていて、 もはや諦念を決め込んでいる。一方北欧ミステリーでは 正面から怒りや嘆きの声をあげている。。。 この記事を読んで、なぜ私が北欧ミステリーを 次々と中毒のように読んでいるかが良く判りました。 「そのとおり!」 この本は、私はとって「制裁」「三秒間の死角」に続いてのグーレンス警部の物語ですが 「三秒間の死角」でかいまみた「決してあきらめない男」 とは別のグーレンス警部とスンドクヴィスト警部補。 帯にある「衝撃の結末」は グーレンス警部がしたことなのか? それともラストの「三年前」についてなのか? 私としては「グーレンス警部のしたこと」の方が 衝撃でした。 三年前のことに関しては、それまでにでてきた 名前からなんとなく類推できたので。 エーヴェルトとスヴェン・・・・ それはダメでしょ・・・・という点でちょっと一つ☆を減らしました。。。 | ||||
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ページを繰る手ももどかしかった。終わりの百ページ、話がどこに行き着くのか、息詰まる時間が続いた。単に、読みながらの予想の当否が問題なのではなかった。その予想が、どの段階で明らかにされ、それがどのように登場人物たちに影響していくのか。そして、誰が、どのような決断をするのか、その重さを思った。 行き着いてみれば、不可避の結末であった、とも思う。が、それにしても……。 一人の娼婦の人生を秘めたコインロッカーが、主人公たちの生き方を翻弄する。各々の恥が暴かれ、現在のスウェーデンの社会を露わにする。 本書を含むシリーズは、スウェーデンでマルティン・ベックのそれに比されているという。確かにマルティン・ベックを思わせる部分がある。しかし、そこに描かれた人々の心の風景は変わった。マルティン・ベックに比して、より荒れている、すさんでいるのだ。スウェーデンだけではない。この日本の現在を見れば、ここ何十年かの間に人々の心がどれほど変わったかを改めて感じるだろう。 有能だが、仕事中毒にならざるを得なかった、仕事仲間との意思疎通さえ難しいエーヴェルト・グレーンス警部。そんな警部になぜか親しみを持つ、家庭を大切にするスヴェン・スンドクヴィスト警部補。野心満々のラーシュ・オーゲスタム検察官。その他、普段つきあうとしたら首を傾げざるを得ないような癖のある面々が、読み進むうちに親しみが持てるようになるのだから不思議である。 本書を読めば、スウェーデンでの薬物中毒、警察や刑務所を含む司法制度、隣国との関係、強制売春の実態等、多くの考えさせられる事実も知ることができる。だが考えざるを得ない部分も含めて、何より、本書は大人のための第一級の娯楽小説である。 | ||||
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6月、冷夏のストックホルム。リトアニアから連れてこられたという20才の売春婦が鞭打たれ意識不明の重傷を負って南病院へ運び込まれた。やがて意識を取り戻した彼女は、逃げ出した娼婦仲間の助けを借り、なんと医師と医学生4人を人質にして病院の地下の遺体安置所に爆薬を仕掛けて篭城する。彼女はある刑事を寄こすように要求する。果たして彼女の真の目的は何か・・・。同時に刑務所から出所した麻薬中毒者の暴行殺人事件が起こり、市警のエーヴェルト警部とスヴェン警部補が病院に臨場する。 全編にわたって淡々としながらも時に激しさもあらわす情景描写。加えて“過去の傷”を抱え、真相を知ってしまったがゆえに煩悶するエーヴェルト警部、同僚の隠蔽行為に憤慨しながらも悩むスヴェン警部補、脅迫されて証言できない殺人事件の被害者の姉である女医、3年間の苦しみに耐えてきたくだんの売春婦リディア、またそのほかの登場人物すべての、陰影に満ちた、息苦しいまでの心理描写が読む者を惹き付ける。 そして、600ページを超える長い物語のラストから三行前の“衝撃”のひと言・・・。 本書は、このジャーナリストと元服役囚という異色の合作作家の、個性のある文体を静かにその一種独特の雰囲気にひたりながら読み進み、しかもドラマチックにストーリーを味わうことのできる小説である。と同時に、人身売買・強制売春という現代スウェーデンが抱える社会の病理に鋭く切り込んだ問題作である。 | ||||
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