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カラマ-ゾフの兄弟
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【この小説が収録されている参考書籍】
カラマ-ゾフの兄弟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全681件 161~180 9/35ページ
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残念なんだよなぁ。私には、かの名作と名高いカラマーゾフがあんまり分かんなかった。 特に素晴らしいとされる「大審問官説話」ってのが、2回読んだんだけど、ピンとこなかった。 でも右肩だか左肩だかを、下げて歩くってのが ”インテリ気取り”って言われるその 根拠ってのはこの本にあったのか・・・ってのは発見できた。 古い本読んでると、たまに出てくる。 そういう ”しょってる男”みたいなのが。 | ||||
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上中下と、素晴らしい内容。「大審問官」だけではない。18世紀後半のロシアの人々の、 物の考え方など、興味深い。 | ||||
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ドストエフスキーは10代のうちに読みたいと言った作家がいましたが、 人間の生み出す悪に対して諦観せず徹底的に絶望し、怒りながら それでもその中に希望を探し求める彼の小説はたしかに、 若者にこそふさわしいものではあるでしょう。 若者は、生きることの苦しみを紛らわせることにまだ慣れていません。 このさきその痛みはもっと鈍くなり、心の底に隠れていきます。 辛いことはありますが、生きることそのものが生む苦しみは今ほどあなたをしめつけることはなくなるでしょう。 その前に、ドストエフスキーを読んで、苦しみのアルバムに大きな焼印を焼き付けておくことをおすすめします。 どうせ年をとってから読んでも理解しきれるもんじゃありません。 むずかしいと思わずに、読書好きの若人はぜひ一読チャレンジしてください。 | ||||
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尊敬している人生の2人物(鎌田實さんの本から。まだ若い20代の女性から。彼女は物事に対するセンサーがとにかく細かく、学ぶ事がとても多い)からの立て続くお勧めにより読んでみました。 タイトルにもしましたが、ミステリや、単なるフィクションというジャンルで括って読もうとする事からして違う気がします。 『人間とは、それまでに置かれてきた環境と、その時々の人間関係でかくも言行が変わるものであり、一見、個々の人物像に一貫性が取れないようであるが、その時々の人物に感情移入する程、寧ろそれが一番合理的に思えてくる不思議な生き物である』 作者の一番言いたい事は多分これだと思います。 他の概要にもある通り、宗教の話や、倫理面の話等もありましたが、この小説は表面の出来事をそのままなぞっていても、恐らく真の面白さには辿り着けないかと。 今作では、含みがあるような描写だけで終わってしまった人物も沢山おり、使用人や百姓、ご近所の中学生に対するスポットの比重の置き方も大変興味深く、そこにそんな当てるなら、もっと主人公に当てて?!と思いきや、読み込む程、主人公達に関しては『単に行動を追っていくだけで』ある程度の人となりが読めてしまうという、、作家の表現力&洞察力によるものなのか、人とはかくもそんな存在なのかなど、考えてしまいましたね。めちゃくちゃ面白いですよ。 序盤はつまらないとのレビューが多いそうですが、後々の事件の発端や動機となる要因を、これでもか位挙げてるのだと思われます。個人的には最初から結構面白かった(金持ちでもどうしようもない女好きな父親から生まれた光。父親の存在は軽くスルーして、見返りを全く求めず、光を影で援助するご婦人たち。貧しくとも更に不遇の環境にある人を助けようとする、今で言うシングルマザーのくだりなど)。3巻辺りだったかの大宴会の長丁場が一番つまらなかった(きっとあそこにも何か重要な意味が含まれてたんだと思いますが、今の私には不明でした)。 p.s 全体を通して、また各巻末におまけ的資料として訳者によるあらすじと解説が載っていますが、実はこれに一番驚嘆しました。恐ろしく造師が深い。この長編を訳すスタミナだけでも凄いと思いながら読んでいましたが、この資料を読むのがまた面白く、5巻目に至っては半分以上が訳者による、ドストエフスキーの生涯と時代背景の解説も交えながらの解説となっており、それにまた大きな刺激を受けました。 人類全員がここまでのコミットメントが出来れば、世の中は全く変わったものになるだろうなと夢想。尊敬する先輩方も同じ位な比重を置かれているが、私はまだそこには行けず、、人生通して到達出来れば良いかなと構えている所です。 ドストエフスキーは勿論、亀山さんの訳を更に読もうと思います。 | ||||
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ドストエフスキー最晩年の作品、自分にとっては23年振りの再読。 いやあ、素晴らしかった。ドストエフスキーがロシア人に、そして人間に伝えたいことが てんこ盛りのよう。 俗にまみれた父親殺しの話を軸に、キリスト、神、人間の中の悪魔と神、人類愛、そして、 法廷サスペンスが繰り広げられる。 弁護士の最終弁論での父親論は心に響きまくった。また、冤罪を呼び込む、イメージによる人の思い込みの恐ろしさを 感じずにはいられない。 50にして再読すると、ドストエフスキーの思いが、バシバシと伝わってくる。 アリョーシャは、ドストエフスキーのキリスト的考えにおける理想像ではと思いながら読んだ。 幼少期に愛されてないが故に破滅的だが情が深いドミートリー、理論的で無神論者を気取っているが 奥底ではキリスト的な人類愛を持ち、理想と現実の乖離に悩むイワン。それぞれドストエフスキーのある面を 表象していると改めて感じた。 非常に読みづらい箇所が多々ある。しかし、そこを越えると、文豪ドストエフスキーの深淵に触れられる喜びを感じる。 トルストイに比べ、奥底に暗いものを感じていたが、本作には、救いと言うか、望みと言うか、 少し明るさを見い出せた。 間違いなく死ぬ前に読んでよかった本の一冊。読書好きな方にはおすすめです! | ||||
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父親殺しを主題に、神の存在、悪の問題を重層的に描いた傑作。この父親の名前がドストエフスキー自身の名前であること、ドストエフスキーの父親自身も農奴に殺されたことなどの自伝的要素も加えられ、どのように読み解くか、読者を引き離さない複雑な要素が凝縮されている。 | ||||
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ゾシマ長老の生涯から『腐臭』に至る場面は、上巻『大審問官』と対比して読むと、ドストエフスキー のなかのキリストの姿が、如実に表れていると感じた。 長老の兄の言葉にキリストを感じる。「人生は楽園なんです。僕たちはみんな楽園にいるのに、それを知ろうと しないんですよ。知りたいとさえ思えば、明日にも世界中に楽園が生まれるに違いないんですよ。」(p52) 「われわれは誰でも、すべての人に対してあらゆる面で罪深い人間だけれど、なかでも僕は一番罪深いんですよ。」(p53) そんな兄に、俺の代わりに生きてくれと言われ、その言葉の影響で、ゾシマ長老は修道僧となる。 その考えは要約すると、(全てのものを愛せよ。罪を犯した者も愛せよ。人の罪も自分の罪とし、自分を責めよ。 皆がそんな考えになれば、世の中は楽園となる)。 そして、あえて「腐臭」をただよわせることにより、アリョーシャが俗世に戻るべく背中を押してたのでは ないだろうか。ゾシマ長老はアリョーシャに自分の使命、思いを託したのだろう。 自己中心的で、享楽的な俗世に、キリストの真の思いを伝えるべく。 父親殺しのドタバタ劇が、キリストの真髄とどう結びついて行くのか、下巻が楽しみだ。 | ||||
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読書好きの50男です。 23年ぶりの再読。内容ほとんど忘却し、新鮮に読書中。やはり上巻最後の大審問官は素晴らしい。 幼児虐待虐殺の話を幾例も取り上げ、そのあとでのこの長文。 神への信仰で人間は幸せになるのか、キリストから千数百年も経ってるのに人間は何も変わってない、 人間なんて、果てしない欲望の塊、救済の必要があるのか、即物的に生かしておけばいいではないか。 神が人間を救えないなら、人間は悪魔と手を組んだほうがむしろ幸せなのではないか、との ドストエフスキーの強烈な叫び、いやあ、非常に読みづらいが、深くて重い。 以前、遠藤周作を殆ど読んだが、そこで感じたのは、キリストは何もしないしできない、ただ側にいるだけ、 ということ。ではあるが、共に悲しんでくれるキリストに何か光を感じた。 キリスト没後、キリスト本人の望まない方向にキリスト教は拡大し、権威付けされ、戦争のタネにもなり、 聖書や像や教会といったものが信仰の中心となっていったようだが、 そんな中で育ったドストエフスキーは特にキリスト教の無力さを感じたのかもしれない。 キリスト教(キリストではなく)と、現実の悲劇の矛盾を含めて。 | ||||
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方々でドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』が面白いと聞いていたので、読んでみた。 全5巻という結構なボリュームだが、約1ヵ月かけて読破した。 亀山訳は評判の通り、非常に読みやすかったと思う。 他の訳を知らないので相対的な評価はできないが、悩むくらいなら本書をオススメする。 で、読了して感じたことは「全然面白くない」ということ。 初めから本書が実用書でないことくらいは分かっていたから、少しの教養でも身につけば良いかと思って読んだのだが。 まず、登場人物がとんでもないやつばかりで、父ヒョードルはロクでもない道化野郎である。 捨て子同然の息子が3人いて、長男のドミートリー、次男のイワン、そしてアレクセイと続く。 死亡した母の遺産を正当に分配せず、好き勝手に暮らすオヤジに腹を立てるドミートリー。 しかも、2人は同じ女性(グルーシェニカ)に思いを寄せる恋敵。 実はドミートリーにはカテリーナというお金持ちの婚約者がいるのだが、彼女を捨ててグルーシェニカにお熱になってしまう。 そんでもって、次男のイワンはカテリーナに惚れている。 カラマーゾフ家の男は放蕩癖があって、ど助平のどうしようもない連中ばかりである。 ただ1人、敬虔に神を信じる好青年、3男のアレクセイを除いては。 主に以上の登場人物がひたすら愛憎劇を繰り広げるお話だった。 いずれの人物も極端に情熱的で精神が不安定で話が冗長で、もう狂っているとしか言いようがない。 ヒステリーのオンパレードとあっては、途中で挫折する人が多いのも頷ける。 特に、神をめぐる論争とか哲学的な話が続くシーンがちょいちょいと出てくる。 この辺りははっきり言って退屈だけど、この時代のロシア人にとって神の存在がいかに重要だったのか思い知る。 ストーリーとしては、親父のヒョードルが殺され、ドミートリーが裁判にかけられ有罪となる。 状況的に彼しか容疑者がいなかったからだ。 しかし、これは誤審であって、真犯人は召使いで癲癇持ちのスメルジャコフだった模様。 ドミートリーの有罪をめぐっても、例の人物たちの間で愛と憎しみとが入り混じる。 なんかもうメチャクチャなのだ。全てが狂っている。 真犯人を探すミステリー小説ならば、殺人犯の凶器が重要だと思うが、傷口との照合作業はない。 本当にスメルジャコフが犯人なのか、凶器は何だったのか、はっきりとした言質はない。 ドミートリーは、カテリーナから預かった金でグルーシェニカと豪遊して散財してしまうような男。 返すにしても、金の工面のために各所を奔走するものの、また借りることしか頭にない。 自分で働こうとする意思が全くない、最低野郎だ。 それでも、ドストエフスキーの筆致には魅了される点が多々あるのも事実。 だから、なんだかんだ文句つけてもページをめくる手が止らないシーンがいくつもあった。 しかし、読了したところで何も残らない。 費やした時間は果たして有意義だったのか、甚だ疑問である。 | ||||
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もちろん名著。内容も深い。3回もよみ返したが、その都度感動できる。 | ||||
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「貧しき人々」、「白夜」、「白痴」、「悪霊」はだいぶ前に読んだことがある。それなりに面白かった、と言う記憶がある。特に後者の『スタブローギンの独白』は、鬼気迫るものがあった。実を言うと「未成年」は余りに退屈で途中で放り出した。それから「罪と罰」、「カラマーゾフの兄弟」は理由は明確ではないけれども、中途で挫折した。 そこで乱暴かもしれないけれども、まずあの有名な『大審問官』を収録している第2巻から手に取ってみることにした、それも亀山氏の新訳で……。これは原卓也氏に失礼かもしれないけれども、亀山市の訳文の方がやはり読みやすかったので、正解だったかもしれない。 「-----------そう、人間どもは、われわれなしではぜったいに食にありつけない。彼らが自由でいるあいだは、どんな科学者もパンをもたらしてくれず、結局のところ、自分の自由をわれわれの足もとに差しだし、こう言うことになる。『いっそ奴隷にしてくれたほうがいい、でも、わたしたちを食べさせてください』-----------」 これが宗教的な話だとしたら、作家は随所に聖書の引用を散りばめている、一方でDostoevskyはやはりこうした小説家なのか、次のような挿話も厭わない。 「----------で、その罰として、(註:五才の)女の子は顔中にうんちを塗りたくられたり、そのうんちを食べさせられたりするんだが、それをするのが母親なんだぞ。生みの母親がそうさせるんだ!この母親は、トイレに閉じ込められたあわれな子どもの呻き声が夜っぴて聞こえているのに、平気で寝てられるっていうんだから----------」 この作家は本当に矛盾に満ち、そしてどこかで読んだのだけれども、Dostoevskyを踏破するのは一筋縄では行かない、と言うことなのだろう。さらにDostoevskyの小説は、いつ読んでも登場人物が多いし、その関係は複雑だし、読むだけでも大変である。けれどもやはり、読者に報いてくれるものかもしれない。 | ||||
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あとがきによれば,続編が予定されていたらしいですね.ないのが非常に悲しいです. この本を読んで,自分ももうちょっと誇り高く生きることを頑張ってみようと思いました. | ||||
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これのどこが面白いの?人物名を日本人の名前にして出直してこい。 | ||||
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亀山邦夫は本当に研究者なのだろうか。まったくカラマーゾフの兄弟を読み込めていない。例えば召使のグリゴーリーが愛読している『ヨブ記』との関係である。スメルジャコフの「母親のお腹の中で自殺したかった」というセリフはそのまま義人ヨブの「自分は死産だったらよかったのに」というセリフそのもので、スメルジャコフは4人目の兄弟かも知れないのに自分だけが何故、召使として虐げられなければならないのかというテーマがまったく捉えられていない。(スメルジャコフはスメルド=農民の隠喩)そのため、イワンがスメルジャコフを見舞った時の二人の会話を「聴いているのは神様だけ」という場面に、全身に湿疹ができた病人(義人ヨブ)がいて二人の会話を聴いているのだが、亀山邦夫訳ではそれが省略されてしまって義人ヨブのことが全くわからない。そしてなによりも開いた口が塞がらないのは、ドストエフスキーが生きていればアリョーシャがテロリストに成って皇帝を暗殺する第二の物語が書かれたはずだという亀山邦夫の妄想に付き合わされることである。もう少し慎重にカラマーゾフの兄弟を読めば、スメルジャコフもイワンもドミートリーもドストエフスキー自身の幼少期、青年期、壮年期で、第二の物語とはドストエフスキーの「自伝」なのではないかと、私のような素人でも思うのだが…。 | ||||
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欧米人の宗教に対するスタンスは日本人には中々理解し難い部分がありますが、私は晩年のドストエフスキーを読む事で何とか理解することが出来ました。本書のイワンは無神論者として書かれていたと思いますが、典型的なキリスト教徒と思います。 | ||||
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ドストエフスキーと言えば「罪と罰」が有名ですがこのカラマーゾフの兄弟も最高傑作の推理小説です。 ただし上巻はちょっと退屈かもしれませんが中、下巻と読み進むに従って面白くなっていきます。 読者が最初に犯人だと思っていた人間が実は真犯人ではないのです・・・ 次に疑われる人間もどうやら真犯人ではないらしいのですが・・・そこからどんどん物語の中に引き込まれていきます。 他の人がレビューで無駄な部分が多すぎるとか書いていましたが、それも確かにあります。 なぜドストエフスキーが物語の進行に必要でないと一般的には考えられる部分においても長々と書いているのか凡人には理解できません。 でもそれが天才ドストエフスキーなのでしょう。 多分、ドストエフスキーが天才すぎてあまり文章を練らずに思いついたままを語り、速記人に文章にしてもらい、そのまま作品になってしまった感じです。 もっと文章を練って構成を考えて無駄を省けばもっと面白く大衆受けする作品になっていたのに・・・と思うと残念ではありますが天才ドストエフスキーが故人となってしまった今日では不可能です。 それでも推理小説で、この作品以上の傑作は無いと思える作品です、絶対に読んで損は無いです。 | ||||
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母が好きな書物なので 続編もあり まとめて買いました。 とても喜んでました | ||||
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母が好きな書物なので 続編もあり まとめて買いました。 とても喜んでました | ||||
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母が好きな書物なので 続編もあり まとめて買いました。 とても喜んでました | ||||
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母が好きな書物なので 続編もあり まとめて買いました。 とても喜んでました | ||||
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