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カラマ-ゾフの兄弟
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【この小説が収録されている参考書籍】
カラマ-ゾフの兄弟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全681件 121~140 7/35ページ
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あまぞんプライムむりょうにつられてまちがってこうにゅうしてしまった。 まぎらわしいです。 | ||||
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ドストエフスキーの最高傑作として名高い作品だが、ほとんどの登場人物が良い意味でどうかしている。 特に父カラマーゾフは飛び抜けてどうかしていて、第一部だけ読むと、トンデモ小説に分類してもいいんじゃないかと思う。 こんなオモロイ小説だとは全然知らなかった。続きも楽しみ。 | ||||
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登場人物が皆個性的で強烈な読み物。今後の展開が非常に興味深い。キリスト教関係の部分が分かりにくい。 | ||||
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今夜からNHK番組『100分で名著』で取り上げられると知り、今さらですがレビューしました。 (ネタバレ含みます) (ちなみに講師は亀山郁夫さんらしいので、番組のほうでは亀山さんの訳した光文社古典新訳文庫版が使われると思います) 内容は、19世紀後半のロシアの作家・ドストエフスキーが上梓した最後の長編で、没落貴族である大地主のカラマーゾフ家の三兄弟と、その父フョードル、4人目のカラマーゾフ兄弟かもしれない料理人スメルジャコフを中心に展開されます。 登場人物を簡単に説明すると、主人公の〈アレクセイ〉は三兄弟の末っ子で、誰よりも思いやりがあり、物語開始時点では地元の有名な教会の見習い神父のような立場にあります。 次男の〈イワン〉は首都モスクワで注目されている若手評論家。推理小説の主人公のように頭が良く、今は地元に帰ってきており、毒のあるユーモアと独自の反逆的な哲学で地元社交界の人気者。 長男の〈ドミトリー〉は元軍人で酒と女とケンカが大好きという、昔のロックミュージシャンのような荒くれた者で、なんと、実の父親と1人の若い女性を取り合っている。 この個性派ぞろいの三兄弟に加えて、小心者だけど正真の守銭奴のような父親〈フョードル〉 そのフョードルの隠し子という噂があり、イワンのフォロワーのような立ち位置の〈スメルジャコフ〉 さらに、アレクセイの師匠であり、長老と呼ばれる偉大な神父で、反逆的な『悪の思想』を持つイワンに対して真逆のキャラクターであり、理想の神父のような〈ゾシマ〉などがいる。 彼らを主要キャラクターにして物語は進み、新潮文庫の「上巻」のクライマックスではあの名高い『大審問官』が語られます。 この『大審問官』からストーリーが加速します。 それまでは、どちらかというと登場人物の人間関係や生い立ちの説明などに重点が置かれている感じがあるので、おもしろくなるのはここからです。 詳細は他のレビュアーさんがすでに書かれているのと、亀山郁夫さんの解説を観るのがいいと思うので、以下は個人的に思ったことを書きます。 その上巻のクライマックス『大審問官』の前半で、弟好きのイワンはたまたま会ったアリョーシャ(アレクセイのあだ名)を誘い、一緒に昼食を食べるのですが、そこでイワンはアリョーシャを試すようにさまざまな話をします。 その話の中でイワンは、以下のようなことを言います。じつはそれは、同じドストエフスキーの作品『悪霊』の登場人物であるキリーロフの台詞ともよく似ています。 「もし、神がいないなら、どんな犯罪も倫理的には問題がない。殺人が倫理的に罪だというのは、あくまでもキリスト教という宗教のルールでしかない」 (ちなみに、哲学者のニーチェは『悪霊』のキリーロフの同様の台詞をメモしていたようです) ただ、自分は、このような反社会的な哲学を神父見習いである弟に語るイワンは、じつは誰よりも倫理的な人物ではないかと思いました。 というのも、イワンはこの『大審問官』の話の中で「天国へのチケットなど要らない!」と本気でアリョーシャに語るのですが、 じつはその理由として、当時のロシアで実際にあったという両親による児童虐待を挙げたうえで、 「なんの罪もない子供が犠牲になるくらいなら、俺は天国に行きたくない」 と訴えている。 つまり、本当は、キリスト教的な『モラル』を全否定するイワンの本心には〈罪のない子供が犠牲になるのを容認している〉とも取れるキリスト教に対する嫌悪があった。 だから、キリスト教のモラルを認めなかった。 なら、イワン・カラマーゾフはむしろ、本当は誰よりも真剣にキリスト教の矛盾と児童虐待や子供の悲惨な死に向き合った、真の『モラリスト』だったなのではないでしょうか。 わたしは読みながらそう思いました。 けど、イワンは結果的に、子供の犠牲を容認するキリストに反旗を翻したことで、その流れで、あらゆる『倫理』と呼ばれるものを否定することになる。 はじめは〈誰よりも倫理的だった〉はずのイワンが、まるでシェイクスピアのマクベスのように前から悪へ転換し、やがて『破壊的な思想』を語る人物になってゆく。 じつはその結果、物語中盤で、何者かによる父フョードルの殺害事件が発生するのですが、その原因が自分の哲学だと知ったイワンは、犯人と自身に対する恐怖と怒りに震えます。 ここでも分かるのは、やはりイワンは本心では『反倫理的な思想』を認めていなかったということ。 やがてイワンはその犯人を探偵のように突き止め、まるで過去の自分の亡霊ようなその真犯人に1対1で向き合うことになります。 自ら倫理を捨てることを推奨し、自ら悪の伝道者となった彼は、父を殺された今、その犯人に何を言うのか。あるいは何が言えるのか・・・? 気になった人は、NHKを観るか、ぜひ直接読んでみてください。 善と悪の間でもがく、真に純粋な人間の苦しみが見れると思いますよ。 あと、恐らく亀山郁夫さんも番組で説明されると思いますが、ドストエフスキーの小説には後にミハイル・バフチンによって〈ポリフォニー〉と名付けられる、登場人物たちによる意見の対立構造や、 哲学者の東浩紀さんが語るように、ドストエフスキーの作品には前作のテーマを乗り越えていこうとする独自のスタンスがあるので、そこも重要な要素だと思います。 (ポリフォニーは具体的には、直接会ってはいないイワンとゾシマの語る思想的な対立や、ゾシマの祈りでは治らなかった少女の脚の病をモスクワの名医がすぐ治すという、信仰と科学の対立など) また、上記のバフチンがドストエフスキーを論じた評論に、ちくま学芸文庫から出ている『ドストエフスキーの詩学』、東浩紀さんのドストエフスキー論が読める『ゲンロン0 観光客の哲学』があります。どちらも、とてもおもしろい本です。 それと、少し蛇足かもしれませんが、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』は作者によって「続編も書く」とされながらも当の作者の死によって立ち消えになってしまっているのですが、 亀山郁夫さんによってその〈続編〉の内容を考察した『カラマーゾフのような兄弟の続編を想像する』というタイトルの新書本が出ています。 興味のある方はこちらも手にしてみてください。 とてもスリリングな考察が読めますよ。 (ところで100分で名著のゲストに亀山さんと仲の良い作家の中村文則さんは出るのか、とても気になります) | ||||
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ブックカバーが潰れていました。 | ||||
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前半はひたすら鉄屑を噛み砕くような忍耐力が必要です。だけど飛ばさずに、浮気は一切せずにこれ一冊に集中し、意味など分からずにゴリゴリと読んで下さい。時間を置いては駄目です。作者に負けます。トイレに置いて座る度に一行づつで良いので読みましょう。全てを読み終えて、他の日本の作家(誰でも構いません)の作品を読んだ時に全ての根本がこの本にあることを悟達出来ます。全てを知ることが出来ます。デュマもユゴーも清張もこの物語にあるのです。芥川も。 | ||||
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ドストエフスキー、カラマーゾフ、という単語が気になる 最近あんまり本格的に本を読んでないなあという人に薦める 男の生き様の話である 楽に読める本ではないけど詰まるような部分もあまり無いと思う 一番の好点は付属のしおりである 登場人物のあらすじが書かれているから ロシア文学にありがちなこれ誰だっけ?がかなり軽減する | ||||
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やや重い2巻である、カラマーゾフでクリアするのはここくらいだろうと思う 重たいが話は進むので続きは気になる、相変わらず登場人物の解説を載せたしおりが役に立つ このしおりがあるとないとでは全然違う とにかく名前がややこしいのだ ゾシマ長老が良い味だしていて好きだ | ||||
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読みやすい巻である、話が複数展開してここからカラマーゾフが始まるといった風である ここまで読んでいる人はもう最後まで突っ走れると思う もう苦しい部分はあまりない、後はミステリ仕立てもあり、愛憎ありで読書に集中出来るはず、しおりが助かる、ありがとう | ||||
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ため息が出るページ数だけど解決編なので、ぐいぐいと読書力が湧いてくる 派手なシーンも多くて楽しめる 小片も挟んでいるけど後々に重要だからしっかり読んだ方が良い しかしこの兄貴達は、、と思わずにはいられない 一応の話は終わるのだけど 本を読んだという感覚が強く残る こういう古典をしっかり読むのは楽しい 文体は軽いので読みやすい | ||||
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ここまでカラマーゾフを読んだなら必携になる、主人公のその後の展開は永遠の謎だけど 出来れば読みたかった 5巻は殆どが解説、でも解説も楽しいしより楽しめるようになっていた 光文社のこのシリーズはとにかく読みやすい、あと登場人物のしおりは本当に役に立った 読書家を名乗りたい人にはカラマーゾフの兄弟は良いと思う 読むべき個所が多い | ||||
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この4巻には、『カラマーゾフの兄弟』第4部(第10~12編)が収録されています。 第10編は、「少年たち」です。『カラマーゾフの兄弟』には続編が予定されていて、その続編のためにこの第10編が用意されていたと言われています。 第11編は、「兄イワン」です。逮捕されたミーチャとアリョーシャの会話、イワンと悪魔の対話、重要人物の自殺…など、読み応えがある内容でした。 第12編は、「誤審」です。地方裁判所でミーチャが裁かれます。イワンによれば、「みんな、親父が死ぬのを願っている」そうです。 「いまおれにはな、何にでも、どんな苦しみにでも打ちかてる力があるような気がするからだよ。ただし、『われ、あり!』とたえまなく自分に言いつづけることができれば、の話だ。何千という苦しみに囲まれていても……、われ、あり、なのさ。拷問に身をよじらせながらも……われ、あり、なんだ! 杭に縛られても、やはりそれは存在するし、太陽が見える、太陽が見えなくても、太陽があることはわかっている。太陽があるってわかってること、それだけでもう、全人生なのさ」(pp.231-232)。 逮捕されたミーチャがいう「太陽」というのは、私たちの人生を支える「過去のよい思い出」や「未来への希望」のようなものなのかな、と思いました。 | ||||
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この第5巻には、『カラマーゾフの兄弟』エピローグと、「ドストエフスキーの生涯」「解題『父』を『殺した』のはだれか」が収録されています。 『カラマーゾフの兄弟』エピローグでは、アリョーシャが子供たちにとても優しい言葉をかけます。 「自分たちが生きていくなかで、そうした思い出をたくさんあつめれば、人は一生、救われるのです。もしも、自分たちの心に、たとえひとつでもよい思い出が残っていれば、いつかはそれがぼくらを救ってくれるのです」(p.58)。 いい台詞ですよね。過去のよい思い出は人生を支えるものですから、子供たちや若者たちにはよい思い出をたくさん作ってほしいですよね。 「ドストエフスキーの生涯」は、訳者の亀山氏によるドストエフスキーの伝記です。ドストエフスキーの人生は波乱に富んでおり、小説に負けないくらい面白いものでした。 「解題『父』を『殺した』のはだれか」は、亀山氏による『カラマーゾフの兄弟』批評です。私は『罪と罰』を読んだとき、この小説はとてもしっかりとした構造を持っていると感じましたが、『カラマーゾフの兄弟』のダイアグラムもとてよく練られていることに気付かされ、唸らされました。 | ||||
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この2巻には、『カラマーゾフの兄弟』第2部(第4~6編)が収録されています。 第4編では、アリョーシャが父親の家に行ったり、ホフラコーワ婦人の家に行ったり、いろいろ巡ります。 第5編では、イワンがアリョーシャに深遠な思想を語ります。自分には神のことを理解する能力がないと言うイワンの思想は、どことなくカントに似ている気がしました。また、イワンが語る「大審問官」のテーマがフロムの『自由からの逃走』に似ているなと思ったのですが、『自由からの逃走』第5章を再読したら『カラマーゾフの兄弟』が引用されていましたね。残念ながら自由を行使できる人間は少数であり、多くの民衆は自由を放棄して服従することを選ぶというお話ですね。 第6編では、死に瀕したゾシマ長老の生涯が語られます。ゾシマ長老の一代記は読みやすく、信仰と愛に満ちた感動的なものでした。 | ||||
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この3巻には、『カラマーゾフの兄弟』第3部(第7~9編)が収録されています。 第7編の主人公は、アリョーシャです。第7編のラストの「アリョーシャが大地に口づけをするシーン」は圧巻の名場面だと思いました。アリョーシャは大地を抱き締め、愛することによって一人前の青年になりました。私はカミュの「不貞」ではまるで人妻が星空と性交しているように描かれていると思いましたが、第7編ではまるでアリョーシャが大地と性交しているように描かれているなあと思いました。 第8編の主人公は、ミーチャです。第8編は多くの登場人物が集まる騒々しい箇所で、バフチンのいう「カーニバル的世界」が展開されています。ただ、私に読解力がないからかもしれませんが、第8話は異様に読みにくかったです。登場人物や状況を把握するのが難しかったのです。 第9編では、ミーチャに父殺しの嫌疑がかけられます。緊迫した予審の場面が描かれていました。 | ||||
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kindle版を購入しました。 内容はもちろん素晴らしいのですが、移動しようとすると、編単位でしか目次がないのが不便でした。改善できないでしょうか? 他の巻は対応できているようなのですが… | ||||
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kindle版を購入しました。 内容はもちろん素晴らしいのですが、目次が編単位でしかなく、若干不便でした。 改善できないものでしょうか? | ||||
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この本には、『カラマーゾフの兄弟』序文と第1部(第1編~第3編)が収録されています。 ドストエフスキーは序文で、『カラマーゾフの兄弟』は「これはもう小説というより、主人公の青春のひとコマを描いたものにすぎない」と語っています。『カラマーゾフの兄弟』は『罪と罰』と同じように、青春の物語みたいですね。 第1編は、ほとんど登場人物の紹介に費やされていました。 第2編では、次男のイワンが「人類から不死に対する信仰がなくなれば生活のための生命力が枯渇するし、あらゆる行為は許される」という思想を開陳します。宗教や不死は、人間の生き甲斐や倫理観を強力に支えているんだなあと思いましたね。 第3編では、長男のミーチャが「美っていうのは、じつに恐ろしいよ!」と言っています。このセリフは、三島由紀夫の『仮面の告白』の冒頭で引用されています。三島は、ミーチャがいう「ソドム(悪行)」としての同性愛を描いたわけですね。 | ||||
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村上 春樹は嫌いだが絶賛しているようなので後学の為に一応読んでみた。 キャラクターがあまりにも典型的なので少しウソ臭く感じたが ドストエフスキーの筆力はさすがに深く人や社会を抉っていた。 登場人物は概ね嫌な人間ばかりだった。 特に、哲学に違いはあるものの、大して実力は無いのに プライドだけ高いイワンやミーチャに嫌悪を覚えた。 彼らを振り回す優柔不断で欲深く狡猾なカーチャやグルーシェニカ等は論外だった。 しかし、それも、父親の名誉の為ならクラス全員を敵に回す事も辞さなかった 少年の純粋さや敬虔な高僧ゾシマの高潔さを際立たせる為だったのかも知れないし 彼らの心の中にもある綺麗な所を表わす狙いがあったのかも知れない。 そして、あまりにも誰でも彼でも優しく許す修道僧アリョーシャに少し苛立ちを覚えたが 人間は悪を退け善人として生きるべきであるという彼の主張は真理としか言いようがない。 | ||||
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著書内容は今更語るべくもなく、先輩方に譲るとして、読む人の人生に多かれ少なかれ爪痕を残す作品であることは確か。 一部で酷評されてる対訳もそれほど違和感は感じない。 ただ、解説に寄稿している横田瑞穂氏、著者の遍歴と、作品に関しての論評を述べるのは大いに結構だが、まだ上巻が終わった段階で、物語のターニングポイントとなる要素のネタバレをするのはいかがなものか。 古典文学とはいえ、一度書物を開いたからには作者の意思、思想、思惑その他諸々、白紙の状態から余すことなく享受する権利が保証されてなくてはならない。そうでなくては何が小説か。 昭和40年代に寄稿された解説だから、お粗末な編集のやっつけ仕事かと半ば諦めもつくが、考えられる限り最低の悪意がこもったオマケである。 | ||||
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